※dポイントスーパー還元プログラムは、2021年7月9日をもって終了します。
ドコモの優良還元サービス・dポイントスーパー還元プログラムの還元の仕組みが、大幅に変更されました。
2020年5月10日より実施されています。
最大+7%還元、という還元条件のほとんどが変更になるという大幅な変更で、これによって還元率が大きく変わった方が続出していると思われます。
人によってはプラスになる方もいるでしょうし、逆にマイナスになる、という方も出てくると思われます。
ご自分の、dポイントスーパー還元プログラムの還元率が2020年5月10日以降どうなってしまったのか、しっかりチェックしておきましょう。
さらに、追加で6月1日より変更された部分も、合わせて解説します。
dポイントスーパー還元プログラムの新ルール
2020年5月10日より適用開始された、dポイントスーパー還元プログラムの新ルールを確認しておきます。
還元率合計最大+7%、という点は変わりませんが、還元率決定の条件部分が大幅に変わっています。
変更がないのは、「dポイントクラブステージ/プラチナステージで+1%」という項目のみで、それ以外の項目はすべて変更となります。
新しく適用される条件を一つずつ確認していきます。
dポイントを貯めた回数
前月の、月あたりのdポイントを貯めた回数が50回から99回の場合、還元率+0.5%が適用されます。
また、回数が100回以上の場合には、還元率+1%となります。
「貯めた回数」とは、dポイントが貯まる買い物やドコモ回線利用で貯まったdポイントの獲得回数が集計されます。dポイント(期間・用途限定)については集計対象外です。集計対象となるdポイントは、「dポイントクラブステージ判定の対象となるdポイント」です。
もう少し具体的に言うと、dポイントクラブサイトのポイント獲得・利用履歴で、「反映日」が前月1日~月末までの「獲得」分の★マークが集計されます。
キャンセルした場合は集計対象外、dカードでためる等、実際の利用日より遅れて反映されるものもあるため、注意が必要です。
つまり、単純にひたすら買い物の回数を積み上げることで、還元率が0.5%、ないし1%を狙える、というわけです。
当然、dポイントを貯めた回数が50回に満たなければ、この項目での還元率は0です。
この項目は正直、個人的にかなり難しい項目だと思います。
100回以上を達成するためには、単純計算1日3回以上買い物をしてdポイントを貯めなければなりません。
50回以上でも1日1回以上です。そこまで毎日毎日dポイントが貯まる買い物をすることがあるかどうか、というところですね。
dカードでのドコモご利用料金お支払い(dカード GOLD限定)
今回の新しい還元条件の中では、この項目が一番簡単です。
dカード GOLDを所有し、ドコモの料金支払いに設定するだけなので、既に条件を満たしている方も多数いらっしゃると思います。注意点としては、dカード GOLD限定で、dカードでは対象となりません。
前月末時点でこの条件をクリアすると、+1%還元となります。
ちなみに、一括請求グループ子回線の場合は、家族会員を含むdカード GOLD契約があり、一括請求グループ親回線の支払い方法がdカードに設定されていれば対象となります。
つまり、一括請求で親がdカード GOLDを利用しドコモの支払いに設定していれば、子回線が家族カード会員であることで条件をクリアできるというわけです。dカード GOLDの家族カードがますます重要になりますね。
そもそも、dカードを利用していてdカード GOLDの契約をされていない、という場合には、この機会にアップグレードを検討しておきたいところです。この条件以外でも、ゴールドの方が各項目で圧倒的にお得です。→「dカード GOLDは本当にお得なのか」
ネットのお店のお買物
前月1日から月末までの、ネットのお店での利用金額を集計し、その結果によって1%ないし2%を還元します。
具体的には、以下の通りです。
・20,000円~49,999円(税込):+1%
・50,000円(税込)以上:+2%
集計される対象となる買い物は以下の通りです。
1.ネットのお店での以下の支払い方法の利用金額
・d払い
・ドコモ払い
・spモードコンテンツ決済サービス(Google Play・iTunes等のキャリア決済も含む)
2.dマーケット等で以下の利用金額
【月額サービス】
dTV、dTVチャンネル、dマガジン、dヒッツ(300円・500円)、dフォト、dアニメストア、dヘルスケア(300円・500円)、dキッズ、dエンジョイパス、dジョブ スマホワーク(有料オプション)、dミュージック(月額コース)、ひかりTV for docomo、いちおしパック、DAZN for docomo、Disney DELUXE
【都度課金サービス】
dショッピング、dゲーム、dデリバリー、dブック、d fashion、dトラベル、dミュージック、dカーシェア、dTV、dアニメストア、dフォト、dエンジョイパス、dミールキット、ひかりTV for docomo、Disney DELUXE
※2020年6月1日より、「都度課金サービス」から「dミールキット」「ひかりTV for docomo」「Disney DELUXE」を集計対象外に変更
ネットでのd払い等での買い物を基本としながら、ドコモのコンテンツサービス利用料も含まれるため、若干の救済措置となる気もしますが、さすがにコンテンツで何万円も使うことはそうそうないでしょうから、やはり基本はネットでのショッピングになると思われます。
ただ、一部かもしれませんが、ゲームアプリ等でGoogle Play・iTunes等のキャリア決済、つまり課金をされている方などは、2万円以上の還元率+0.5%なら意外にサクッとクリアできる水準かもしれません。
とはいえ、5万円以上で適用される+1%は、ややハードルが高いと思われます。
また、6月1日より、都度課金分としての「dミールキット」「ひかりTV for docomo」「Disney DELUXE」、3つのサービスが集計対象外となりました。個人的には、dミールキットでの利用金額がそれなりに大きいので、大ダメージです。
ちなみに、dポイントやdコイン、クーポン等を適用した場合は、適用後の決済金額が集計対象となります。
dカード請求額
前月請求分のdカード請求額によって、還元率が決定します。
・100,000円(税込)~199,999円(税込):+1%
・200,000円(税込)以上:+2%
単純明快、dカードを利用した金額によって、還元率が変わります。ここでは、dカード GOLD限定ではなく、通常のdカードの利用でも対象となります。
ただ、毎月10万円以上をコンスタントに利用していくことができるのであれば、「年間ご利用額特典」があるdカード GOLDの方が確実にお得になるため、この項目も事実上、dカード GOLD向けと考えてよさそうです。
毎月20万円以上の利用はなかなか大変だと思いますが、10万円以上なら支払いのほとんどをdカード GOLDに集中すれば不可能ではありません。年間ご利用額特典100万円以上を狙うのと同じように考えればいいと思います。→「dカード GOLDの年間ご利用額特典を最大活用する」
少し細かい内容を確認していきます。
判定対象となるdカードの「前月請求分」とは、3ヶ月前の16日~2ヶ月前の15日の利用分となり、2ヶ月前の月末頃に配信する「ご利用額お知らせメール」に記載の「お支払金額」が対象となります。少しややこしいので注意しましょう。
例えば、5月10日から6月9日の間の買い物期間の還元率の場合、
・対象となるdカード請求額の引き落とし日:4月10日(土・日・祝は翌営業日)
・対象となるdカードの利用期間:2月16日~3月15日
・ご利用額お知らせメール配信日:3月末頃
となります。
dカード/dカード GOLDの家族会員に関しては、本会員の口座から引き落としされた金額を集計し、その金額が条件を満たしていれば、家族会員も還元率アップ対象となる、ということです。これはお得ですね。
請求額判定時の支払い方法としては、Mastercard、VISA、iD、ドコモのケータイ料金等、お支払金額に反映されるすべての利用分が対象となります。とにかく、お支払金額が上記の対象金額を超えていればいい、ということですね。
ただ、ここで間違えないようにしたいのが、還元率の確定に対してはdカード/dカード GOLDの支払い金額がすべてで、その対象支払い方法などは指定されていないのですが、還元率が確定したあと、実際のポイント還元の対象となる買い物に関しては、これまでどおり、「d払い」および「iD」が対象であり、Mastercard/VISAのクレジット決済を利用した分に関しては、ポイント還元対象外となります。
わかりにくいですが、混同しないように注意しましょう。まとめると以下のようになります。
・還元率を確定するためのdカード請求額・・・支払い方法の制限なし
・還元率確定後、実際にポイント付与される対象の買い物・・・支払い方法は「d払い/iD」
還元率アップの対象期間と還元対象の買い物
還元率アップの対象期間としては、毎月10日0時から、翌月9日23時59分までです。
上記で見てきた還元率の判定条件に基づき、当月10日~翌月9日までの還元率が決定されます。
また、dポイントスーパー還元プログラムには必ずエントリーが必要であり、プログラム実施期間内に一度エントリーを実施することで参加が有効となります。既にエントリー済みの方は何もしなくて問題ありませんが、これから利用したい方は絶対に忘れないように注意しましょう。
ポイント還元される対象の買い物については、「d払い」、または「iD」での支払いが対象であり、詳しくは以下の通りとなります。ここは今までと変更はありません。
【d払い】
【iD】
最大の問題・ポイント還元対象となる決済金額の上限設定が15,000円/月(毎月10日~9日)
実際に、2020年5月10日、自分のステージを確認してみました。
元々の還元率は、私の場合5%だったので、0.5%アップしました。
本来なら、喜ぶべきことなのですが、実は、今回の改正による大きな大きな落とし穴があるため、手放しに喜ぶことはできません。
というのは、改定後、月あたりのポイント還元対象となる決済金額に上限が設定される、というもので、15.000円、という上限設定がなされています。
当初、「月あたり15,000円分もらえるならとりあえず問題ないかな」と考えていたのですが、よくよく見るともらえるポイントが15,000円分ではなくて、「決済金額」が15,000円分、つまり、最大+7%でも1,050円分しかポイントがもらえない、という変更だったのです。
私自身、今まで毎月平均2,000~3,500ポイントほど、dポイントスーパー還元プログラムでもらっていたので、還元率が何%になるとか、そういう問題よりも実はこちらの方が非常にダメージが大きいわけです。還元率に関わらず、2,000~3,000ポイントもらえていたところから、最大1,050ポイントでは、半減どころではありません。
ということで、今回の変更でdポイントスーパー還元プログラムは、dカード GOLDのヘビーユーザー向けになりつつ、しかも上限もかなり絞られているという、かなり辛い下方修正になっているわけです。
これは辛いです。
還元率決定条件変更によってお得になる人・損する人
5月10日からのdポイントスーパー還元プログラムの還元率決定条件が変わることで、お得になる人もいれば、逆にマイナスになってしまう人も出てきます。
とりあえず私自身を判定してみた結果は、前述の通りです。
その還元率5.5%になった、内訳も続けて紹介します。
まぁ、概ね予想通りではありました。
dポイントを貯めた回数と、ネットのお店の買い物が、そこそこ変動すると思うのですが、それ以外は予想通りです。
プラチナステージ、ドコモの料金支払い、dカード請求額については、以前から常時クリアしていたので、最低限+4%は維持できそう、と考えていて、その通りになりました。
状況によっては、今後最大6.5%くらいまで還元率が上がる可能性もありそうな気がします。
ただ、いずれにしても還元上限が、決済額として15,000円分までなので、還元率の変動による獲得ポイントの変動数もせいぜい150ポイント前後なので、頑張り甲斐は薄いです。
そして、おそらく今までだったら数%は適用されていたのに、完全に0、還元なしになってしまう、という人も少なくなさそうです。
具体的には、まずdカード利用の方です。ドコモの料金支払いがdカード GOLD限定になってしまったことで、今までdカードを持っていることで無条件でもらえた+1%がなくなってしまいます。dカード GOLDへのアップグレード待ったなし、ですね。→「dカード GOLDは本当にお得なのか」
そして、dマーケットサービスやDAZN、いちおしパック、Disney DELUXEを利用している人も、それらのサービスのすべてが条件から外れてしまったので、自動的に還元率が下がってしまいます。
救いとしては「ネットのお店のお買物」にそれらのサービス料金が対象として含まれる点ですが、それぞれ数百円程度の月額料金でしかないため、最低利用額20,000円以上が新条件となっている「ネットのお店のお買物」の条件の前では焼け石に水かもしれません。
つまり、とにかくdカード GOLDを持ち、ひたすらにカード利用を実施した人ほどお得になる、という仕組みが今まで以上に強化される、ということです。ポイントを獲得できる人とできない人が今まで以上にはっきり分かれてくるかもしれません。
ここで勝ち組に入るためには、とにかくまずはdカード GOLDを準備し、毎月の支払いをひたすらdカード GOLDに集約するという、今まで「年間ご利用額特典」を狙っていたような状況をさらに強化する必要がある、ということです。
逆に言えば、年間ご利用額特典の200万円以上を毎月簡単にクリアできているような方は、一定のポイント数は維持できると思われます。
ただ、いずれにしても、還元対象金額が15,000円という上限設定により、どんなにもらえても最大で1,050ポイントという制限が重くのしかかってきます。
きつい変更ではありますが、しっかり内容を把握して、dカード GOLDをばっちり利用しつつ、ますますお得にdポイントスーパー還元プログラムを利用していけるよう対応したいところです。