昨今ドコモユーザーの多くが、非常にお得なdカード GOLDの利用を開始しています。
ゴールドカードでなくても、通常のdカードを所有している人となるとさらに多くなり、2,000万人規模となります。
そんな中で、今さらかもしれませんがdカードにおける「iD決済」と「クレジットカード決済」について解説していきます。
似ているけれど異なる、「iD決済」と「クレジット決済」という二つの支払い方法が理解できていないと、積極的にそれらの支払いを活用していくことが出来ず、せっかくお得なポイント獲得ができなかったり、dカード GOLDの年間ご利用額特典の獲得を逃してしまう可能性があります。これは非常にもったいないです。
「iD」の買い物の仕方がわからない、クレジットとの違いがわからないという方のために、その点を明確にしていきます。
この記事を読めば、iDとクレジットの違いを理解することで、買い物をする際にdカードを利用する頻度が増え、だからこそdカード GOLDにアップグレードした方がますますお得になるということが強く理解できると思います。
ドコモの「iD」とは何か
そもそもドコモの「iD(アイディー)」とは何なのでしょうか。
「iD」を一言で表現すると、ドコモが提供する電子マネーといえばわかりやすいと思います。
例えば電子マネーとして有名な楽天EDYやセブンイレブンのnanacoについては、先払い方式(プリペイド)の電子マネーですが、ドコモのiDは後払い方式(ポストペイド)の電子マネーとなっています。ほかに後払い方式の電子マネーとして有名どころとしては、QUICPay(クイックペイ)があります。
後払い方式の大きなメリットとしては、わざわざ事前にチャージをしたりする必要がなく、仮にiDを利用するクレジットカードが折れてしまったりスマホが故障したりしても、お金がスマホ内に取り残されてしまったりすることはないので、何の問題もありません。
これが先払い方式だと、チャージしたスマホが故障するとチャージした分がそのまま全額使えなくなってしまうため、なんとか取り出す手続き(レスキュー)をする必要があり手間がかかります。
ドコモのiDには、使い方が二通りあります。
一つはケータイ/スマートフォンにiDの設定をして、ケータイ/スマホをiD決済端末にかざして買い物をする、いわゆる「おサイフケータイ」方式。iPhone 7において2016年10月より日本で対応したApple Payも、iDをiPhone 7/iPhone 7 Plusで利用できるようにするため、「おサイフケータイ」方式ですね。
もう一つは単純にiD機能を搭載したクレジットカード、「dカード/dカード GOLD」をiD決済端末にかざして買い物をする方法です。
ではそれぞれ、実際に買い物をする場合にはどうすればいいのでしょうか。
iDの使い方 | |
スマホをかざして使う (おサイフケータイ/Apple Pay) |
dカード/dカード GOLDをかざして使う |
スマホ/iPhoneにて設定が必要 | 設定必要なし |
コンビニでiD決済を利用してみる
一般的に、iD決済を最もよく利用するであろう場所として挙げられるのは、コンビニエンスストアです。
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど、大手コンビニエンスストアでは、そのほとんどが「iD」に対応しています。
現金で買い物をするよりも、「iD決済」を利用した方が間違いなく早く手間がかかりません。加えて決済金額100円(税込)につき1ポイント、dポイントが貯まりまるのですからどう考えてもお得です。
「iD」で買い物をする方法は簡単です。
レジに商品を持って行ったなら、現金を出す代わりに一言「iDで」と言えばOKです。
以前は「iD(アイディー)」が認知されておらず、「iD」と言ってもうまく通じない店員さんに当たることも多かったですが、最近はキャッシュレス決済が当たり前になってきて、全く違和感なくスムーズに決済ができます。活舌が悪いとたまに「iD(アイディー)」と「EDY(エディ)」を間違われてしまう程度ですね。
「支払いはiDで」。たったそれだけで支払いは終了し、dポイントも貯まるので非常にお得です。
これこそが、dカード/dカード GOLDおよびiDを活用する最大のメリットです。→「dカード GOLDのメリット」
ちなみに、iD決済を利用した場合の支払いは、iDと紐づいているクレジットカード、つまりdカード/dカード GOLDで支払われる形となります。
唯一、dカードminiを利用している場合についてのみ、dカード/dカード GOLDを必要とせず、iD利用金額はドコモの利用料金と合算されます。
コンビニでクレジットカード決済を利用してみる
では、iD決済ではなく、コンビニエンスストアで買い物をする際にクレジットカード決済をする、ということはどういうことなのでしょうか。
ことコンビニでの支払いに限るなら、このクレジットカード決済の方が一般的ではないのかもしれません。
なぜなら、クレジットカードで決済をする場合、通常は暗証番号の入力が必要だったり、サインをする必要があったりと支払いにそれなりの手間がかかるため、そんな面倒な作業をわざわざコンビニでしたくないと考えている人が多いと思われるからです。
ただ、最近はそうではないのです。
コンビニでクレジットカード決済をする場合、暗証番号入力やサインは一切必要ありません。
手続きとしては、クレジットカードをレジに通してもらうだけです。一瞬で支払いは終わります。
おそらく手間としてはiD決済を利用する場合とそう変わりません。
ただし、dカード/dカード GOLDにおけるクレジット決済は、iD決済を利用できる店舗なのであれば、わざわざクレジットカード決済を申し出る必要はないと言えます。むしろ、dポイントスーパー還元プログラムの対象になる、という意味で、クレジット決済を利用するよりもiD決済を利用した方がいいです。
あと、今回はiD決済とクレジット決済の違いを解説しているため深くは触れませんが、「d払い」に対応しているのであれば、d払いを利用する方が、ポイントの二重取り(※)もできるためよりお得です。
※d払いの支払い方法をdカード/dカード GOLDに設定している場合。→「dカード GOLDをd払いの支払いに設定する方法」
Apple Payの利用はiD決済? クレジット決済?
ここまでの話が理解できれば、iPhoneにおけるApple Payは、dカード/dカード GOLDを利用するドコモユーザーの場合「iD決済」に該当するということが当然わかると思います。
つまり、iDの設定が完了したiPhoneをiD決済端末にかざすだけで買い物ができるようになるのです。
その時は一言、「iDで」と言えばOKです。わざわざ「Apple Payで」と言う必要はありません。それこそ混乱のもとです。
厳密にいえばApple Payに対応するクレジットカードはdカードだけではありませんし、電子マネーとしてはApple PayはQUICPayにも対応します。
以下、Appleの公式サイトより引用します。
つまり、コンビニにおいて、「Apple Payで」などと支払い方法を提示してしまうと、店員さんとしては「iD」なのか「QUICPay」なのかがわからず対応できないのです。
ドコモユーザーでdカード/dカード GOLDをiDに紐づけている場合、必ずApple Payを利用する場合にも「iDで」と言うようにしましょう。
iD決済とクレジット決済、どちらがお得?
dカード/dカード GOLDを所有している場合、iD決済もクレジット決済もどちらも選択が可能です。
ではその両者はどちらがよりお得なのでしょうか。
その答えとしては、どちらも同じ、です。
なぜなら、結局どちらも同じdカード/dカード GOLDから決済されるのですから、何も変わりません。
その他、影響がある点としては、dカード特約店での利用の場合があります。
dカード特約店では、iD利用の場合にdポイントが加算されるお店もあれば、クレジット決済利用の場合にdポイントが加算されるケースとがあります。この点については、それぞれよく利用するdカード特約店についてしっかり事前に確認しておきましょう。
dカード GOLDがあれば絶対的にお得な理由
以上、iDについて、クレジット決済について、改めて一から確認してみました。
そんな中でもう一つ、dカードとdカード GOLD、役割は似ているけれども持つならどちらの方がお得なのか、という部分も気になると思います。
この点については、別記事「dカード GOLD(dカードゴールド)は本当にお得なのか」でじっくり詳細をお伝えしてありますので、まだdカード GOLDをお持ちでない方は是非チェックされてください。