改悪のdカード GOLDを前向きに検討してみた結果、見えた真実

ドコモdカード(旧DCMX)の裏
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ドコモのdカード GOLDの、過去最大の改悪が決定しています。

内容としては、dカード GOLD年間利用額特典の特典内容が、2025年配布分(2023年12月16日からの判定分)について、大幅減額されるというものです。

さすがにこの発表を確認した時点で、何年も利用し続けている私でさえもdカード GOLDの解約が頭をよぎりました。

ただ、実際解約するとしても、様々な支払いの設定を切り替えるのもかなり面倒ですし、まずは冷静になって本当にメリットがゼロになったのか、年会費分マイナスになってしまうのか、改めて確認してみました。

間違いなく改悪されたdカード GOLDについて、全力で前向きに検討してみた結果、どういう内容が導きだされたのか、解説していきます。

dカード GOLDの改悪内容

 

まずは、具体的なdカード GOLDの解約内容を確認します。

dカード GOLD最大のメリットとも言える特典、dカード GOLD年間ご利用額特典が減額されます。

今までの年間利用額特典は、年間のdカード GOLD利用額が100万円を超えると11,000円(税込)相当の選べるクーポンがもらえ、さらに上の特典として200万円以上を超えると22,000円(税込)相当の選べるクーポンがもらえていました。

それが、100万円超えの11,000円相当が10,000円相当に減額され、さらに200万円超えの場合の特典についてはそもそもなくなってしまうという、非常に大きな改悪となります。

100万円超えの対象だった方としては、改悪分は税込1,000円相当なのでまだダメージは少ないですが、これが200万円超えの対象だった方になると、実に税込12,000円相当の減額となってしまうため、非常に大きなマイナスとなってしまいます。

変更の時期としては、2025年配布特典から、とされているため、判定時期としては2023年12月16日以降の利用分となり、既に対象時期に入っています。つまり今からdカード GOLDをどんなに頑張って年間200万円以上利用したとしても、来年2025年にもらえる利用額特典は、最大でも100万円超えの場合の税込10,000円相当分のみ、ということになるわけです。

これは、あまりにも明確な改悪であり、どう頑張ってもフォローのしようがありません。

 

dカード GOLDの改善ポイント

一応、改悪ばかりではないよ、という点を解説しておきます。

dカード GOLD年間ご利用額特典における判定対象となる累計額、その累計対象に、今までの内容に加えて、交通系IC「モバイルSuicaチャージ」「モバイルPASMOチャージ」「モバイルICOCAチャージ」が含まれることになりました。

これにより、今まで以上に年間利用額の100万円超えは狙いやすくなります。

ただ、この改善点については、今までも200万円はもちろん100万円利用も超えることができていた対象の方にとっては、1ミリもお得になる点はありません。

今回の改善によって得をするのは、今までギリギリ100万円超えができていなかった、という人になるわけですが、そうした人にとっては元々dカード GOLDはメリットが薄いわけで、多くの特典享受層は一切救済されません。

 

新サービスという救い

今回、唯一救いがあるとするなら、2024年秋頃から、年間利用額が100万円を超える方に向けたdカードの新しいサービスが開始される、とされている点です。

ただし、秋から、という先の話である上に、どういう特典かもまだ未知数で、今回削られたメリット部分を完全に補填してくれるとは到底考えにくいです。

少しでもお得なサービスが開始されるよう、現状ではお祈りするしかありません。

 

30代・新規ユーザーへの救済キャンペーン

以上の内容を踏まえて、これからdカード GOLDの申し込みをするのはやめた方がいいのでしょうか。

実は、そんなことはありません。救済措置があります。

まずは、30歳から39歳までの、30代の方限定のキャンペーンが現在実施されています。

実施期間は2024年2月9日から5月12日。

このキャンペーンにより、元々実施中の「dカード GOLDキャッシュレス利用特典」の上限額が、最大5000ポイントから最大11000ポイントに増額されています。

キャンペーン内容としては、入会翌々月末までのショッピング利用金額に対して通常ポイントとは別にdポイント(期間・用途限定)を付与してもらえるというもので、dカード GOLDを利用した場合は10%、d払いやdカード GOLDのiD決済を利用した場合には20%還元という形になり、その上限が5000ポイント+6000ポイントとなります。

dカード GOLD新規申し込みののち、キャンペーンサイトからのエントリーが必要です。

この特典を最大限に活用した場合、最大11,000円分の期間・用途限定ポイントがもらえる上、改悪されたとはいえ100万円超えの年間ご利用額特典は残っているわけなので、その両方の条件をクリアすると21,000円分のお得、さらには通常ポイントが貯まる分も考慮すると、年会費分は軽くまかなうことができ、マイナスになることはありません。

注意点としては、dカード GOLDキャッシュレス利用特典は、あくまでキャッシュレスで買い物をした分に対して10%ないし20%で還元されるものなので、そもそも買い物をしなかった場合にはお得は一切ありません。

最大11,000ポイントを得ようと思ったら、20%還元でも5.5万円(税込)以上の買い物をしないといけないため、あらかじめ買い物するものを決めておいた方がいいでしょう。

 

U29に向けた応援キャンペーン

さらに、29歳以下の方に対しては、また別のキャンペーンが実施されています。

期間は2024年2月1日から2024年5月12日まで。

こちらは、キャンペーン期間中にdカード GOLDを新規申し込みし、キャンペーンエントリーを実施した上でメール受信設定をし、対象のネットショッピング利用で3000ポイント、対象のdカード特約店利用でまた3000ポイントの期間・用途限定ポイントがもらえる、という内容です。

ネットショッピングの対象にはAmazonも含まれているため、条件を満たすのは難しくないと思いますし、dカード特約店もスターバックスやドトールがあるので、比較的クリアしやすいでしょう。

30代の方向けキャンペーンよりも、満額をもらう条件は緩いと言えます。

その、合計6000ポイントに加えて、dカード GOLDキャッシュレス利用特典5000ポイントを合わせて、こちらも合計最大11,000ポイントの特典となります。

 

結局お得なのか、オトクじゃないのか

以上、新規dカード GOLD申し込みの方に向けた救済キャンペーンで、実際それらを最大限に活用した場合、初年度の年会費は軽くまかなうことができ、さらにプラスにもなるので十分申し込みをする価値はあります。

ただし、です。

あくまでそれは新規申し込みの方のみ、既存ユーザーは何の関係もありません。

既存のdカード GOLD所有者、契約数1000万人突破、とされていますが、その1000万人のほとんどは丸損です。

しかも、新規申し込み者についても、確かに初年度はプラスにすることが十分可能ではあるものの、次年度以降はかなり微妙です。年間利用額特典100万円以上をクリアできたとしても、10,000円分(税込)のクーポンだけでは消費税分マイナスですし、通常ポイントはドコモの料金自体が安くなった影響で正直言うほど貯まりませんし、それなら別にdカード GOLDでなくても、他のもっと還元率のいいクレジットカードでいいのでは、という話になってしまいます。

私は現状、大きくマイナスにならない限りは継続しようと考えていますが、秋に発表される特典次第では見直しも正直あり得ます。

1000万人達成するまでにしっかりお得に見せておいて、達成した瞬間改悪、というのはやり方としてユーザー的に不信感しかありませんよね。

引き続き、dカード GOLDおよびドコモ全体のサービスについて、推移を見守っていこうと思います。

dカード GOLDご利用中の方は、しっかり検討の上、退会か、継続か、判断されてください。

 

わかりやすく動画でも解説していますので、こちらも参考にどうぞ。