故障から機種変更への流れ、修理より買い替えを選ぶ前に確認すべき点をまとめました。
操作できる故障か、できない故障か
故障が発生した際にまず判断すべきは、スマホの操作が可能な状態かどうかです。
操作できる故障とは、外装が多少破損している、ディスプレイにひびが入っているが操作は可能、スピーカーから音が出ないといった、最低限の利用には支障がないレベルの故障です。
この場合は焦らず、まずmicroSDカードやクラウドへのデータバックアップを最優先で行い、その後に修理・補償・機種変更のどれが最適かをじっくり検討できます。
操作できない故障とは、画面が割れて何も見えない、通話の音が聞こえないなど、日常生活に支障が出るレベルの状態です。この場合は代替機の確保が最優先です。
最も素早く対応できるのはドコモショップへの持ち込みです。修理・補償・機種変更の3択を提示してもらえ、修理や補償を選んだ場合は代替機も借りられます(ahamoは条件により有料)。
なお、契約名義と実際の利用者が異なると手続きが複雑になります。普段から契約は利用する本人名義にしておくこと、電話帳・LINEなどのデータはクラウドと同期しておくことを強くおすすめします。
補償サービスの種類を把握しておく
ドコモの補償サービスは、機種の発売時期によって加入できるサービスが異なります。
2026年時点では大半の現役ユーザーはsmart あんしん補償の対象機種を利用していますが、古い機種を長く使い続けている方は従来のケータイ補償サービスに加入している可能性もあります。自分がどちらに加入しているかを把握しておきましょう。
ケータイ補償サービス(2022年8月31日以前発売の機種が対象)
月額363円〜1,100円で、故障・紛失・盗難の際にリフレッシュ品(整備済み中古品)との交換や修理代金のサポートが受けられます。年2回まで利用可能です。
smartあんしん補償(2022年9月15日以降発売の機種が対象)
月額330円〜990円(機種により異なる)で、従来のケータイ補償サービスより補償範囲が広いのが特徴です。補償内容は大きく4つで構成されています。
- ご利用機種の補償:スマホの故障・紛失・盗難時にリフレッシュ品との交換や修理代サポート
- イエナカ機器補償:自宅でネット接続して使うPC・テレビ・ゲーム機・プリンターなどの故障・破損もカバー
- スマホ不正決済補償:コード決済・後払い式電子マネーなどの不正利用を補償
- 携行品補償mini:外出先での荷物の損傷・盗難を補償
スマホ以外のデジタル機器まで補償対象になる点は、従来サービスにはなかった大きな違いです。なおahamoでも加入可能ですが、一部利用できないサービスがあります。
My docomoからのオンライン手続きで負担金10%割引(WEB割)
どちらの補償サービスも、スマホ交換手続きをMy docomoからオンラインで行うと、交換時の自己負担金が10%割引(WEB割)になります。故障時には必ず確認しておきましょう。
たった10%、されど10%。金額が大きければ大きいほど影響も大きくなりますので、できる限りWEBから手続きを実施するようにしたいところです。
修理になるケース/補償サービスを使うケース
修理が勧められるケースは主に以下の状況です。
- 購入してからあまり経っていない(保証期間内の可能性がある)
- 故障の状態が修理可能と判断できる
- 補償サービスに加入しており、修理の方がコスト的に安く収まる
補償サービス(交換)が案内されるケースは、真っ二つに折れているなど「全損」と判断された場合です。この場合は修理自体ができないため、補償サービスによるリフレッシュ品との交換が案内されます。
なお、修理を案内された場合でも、状況によっては補償サービスを選ぶことも可能です。
逆に補償が案内された場合に修理を希望することもできますが、補償が案内されるケースはほぼ「修理不能」と判断された状態ですので、修理に出しても修理不能で戻ってくる可能性が高い点は理解しておきましょう。
※もし補償サービス(交換)を利用する際、古い機種などで同一機種の在庫がない場合は、修理になるのではなく「同等以上のスペックの別機種(後継モデルなど)」への交換が案内されます。 そのため、在庫不足を理由に修理を強制される心配はありません。
この場合、意図せず比較的新しい機種への交換になるので、ユーザーとしてのマイナスはほとんどないと考えていいでしょう。
機種変更になるケース
利用期間が4年以上など長くなっている場合は、修理や補償よりも機種変更を勧められる場面が増えます。2〜3年程度であれば機種変更を選択肢の一つとして提示される程度にとどまります。
「新しくなるから気分も一新」という考え方もありますが、費用面を重視するなら必ずしも機種変更が最適解とは限りません。次のポイントで確認してみましょう。
本当に機種変更でいいのか確認すべき4つのポイント
1. 欲しい機種があるか・近々新機種が発売されないか
故障したタイミングで、自分が本当に欲しいと思える機種が存在しているかどうかは別問題です。スペック・デザイン・価格のいずれかに妥協があるなら、修理や補償で繋ぎながらタイミングを待つ選択肢もあります。
また夏モデル・冬モデルの発売直前や新機種発表前後に故障した場合は、旧機種の価格が下がる可能性もあります。慌てて機種変更せず、一旦修理や補償を挟む判断も合理的です。
2. 修理や補償の方がコスト的に安くないか
現機種に性能的な不満がないのであれば、利用期間が長くても修理・補償の方がトータルコストで安く収まることがあります。
なお、ドコモオンラインショップでの機種変更は手数料がかかりません。ただし格安設定の機種はスペックが現行機より低いケースもあるため、スペック比較は必ず行ってください。
3. 下取り価格が修理・補償の費用より高くないか
機種変更する際に下取り対応機種であれば、修理代や補償利用料を支払ってでも正常な状態に戻してから下取りに出す方がお得になるケースがあります。
例えば下取り価格が3万円の機種なら、修理に5,000円・補償に7,500円かかっても、正常な状態で下取りに出した方が2万円以上お得です。下取り価格は変動しますので、故障時には必ず確認してみる価値があります。
4. dカード GOLDのケータイ補償は使えないか
dカード GOLDを持っている場合、一定の条件下でケータイ補償を利用できます。
補償条件: 購入から3年以内で、偶然の事故による紛失・盗難または修理不能(水濡れ・全損など)が対象。なお、修理可能な画面割れや通常の故障は対象外です。
補償金額: 最大12万円。同一機種・同一カラーの新品スマホ購入費用に充当されます。
【重要】2026年1月のリニューアルで自己負担が新設
2026年1月15日より、dカードケータイ補償の内容が変更されました。補償上限額は従来の10万円から12万円に増額された一方、1回の事故につき15,000円の自己負担が新たに発生するようになりました(補償額が15,000円以下の場合は自己負担なし)。
| リニューアル前 | リニューアル後(2026年1月〜) | |
|---|---|---|
| 補償上限(dカード GOLD) | 10万円 | 12万円 |
| 自己負担額 | なし | 15,000円(補償額が15,001円以上の場合) |
| 年間利用回数 | 1回 | 2回まで |
従来は自己負担ゼロで補償を受けられた点が大きなメリットでしたが、リニューアル後は利用のたびに15,000円かかる点に注意が必要です。高額機種の全損・紛失時には依然として有効ですが、小額の修理・交換では恩恵が薄れます。
smartあんしん補償との費用比較(リニューアル後)は以下のとおりです。
| dカード GOLD ケータイ補償 | smartあんしん補償(月額825円プランの場合) | |
|---|---|---|
| 補償利用時のコスト | 年会費11,000円+自己負担15,000円 | 保険料9,900円+交換負担金12,100円=約22,000円 |
| 補償上限 | 最大12万円 | プランによる |
| 交換品 | 新品(同一機種・同一カラー) | リフレッシュ品(整備済み中古品) |
補償を実際に使う場合のコスト差は縮小しましたが、交換品が新品である点・補償上限12万円の手厚さは引き続き優位性があります。dカード GOLDを持っているなら補償内容と条件を事前に確認しておきましょう。
故障時の代替機はどうする?ahamoユーザーの注意点
スマホ故障時は「早く使えるようにしたい」というのが本音です。修理や補償を利用する場合はドコモショップで代替機を借りられますが、いくつか注意点があります。
ドコモ(通常契約)の場合
修理や補償の手続きと合わせて代替機を借りられます。また、近々発売される新機種への機種変更を約束することで代替機を出してもらえるケースもありますので、都度ショップに相談してみましょう。
ahamoの場合(2026年現在)
ahamoのお預かり修理はオンライン修理受付サービスが主体で、修理期間は約10日〜2週間かかります。代替機の貸し出しは有料で、補償サービス加入の有無によって料金が異なります。
| 項目 | 補償サービス加入あり | 補償サービス加入なし |
|---|---|---|
| 故障受付基本料 | 無料 | 5,500円 |
| 代替機貸出料 | 2,200円 | 5,500円 |
| 宅配サービス料(代替機利用あり) | 2,200円 | 2,200円 |
補償サービスに未加入の場合、代替機を借りるだけで故障受付基本料と代替機貸出料を合わせて11,000円かかる計算になります。ahamoユーザーこそ補償サービスへの加入有無が重要な意味を持ちます。
なお、修理期間中の代替機として手持ちの別端末を使う選択肢もあります。SIMカードサイズが同じで自分で設定できる方は、予備端末を確保しておくとオンラインショップでの機種変更もスムーズに行えます。
ドコモオンラインショップでの機種変更を検討している方へ
操作できる状態の故障なら数日待てますが、完全に使えなくなった場合は数日の待機でも大きな不便が生じます。ドコモオンラインショップでお得に機種変更したい方は、普段から万が一の予備端末を確保しておくことが前提になります。
まとめ
故障発生時の対応フローを整理すると以下になります。
- まず操作可否を確認 → 操作できない場合はドコモショップへ急行
- 補償サービスの種類を確認 → 機種発売時期でケータイ補償かsmart あんしん補償かが変わる
- 機種変更を選ぶ前に4点チェック → 欲しい機種の有無・コスト比較・下取り価格・dカード GOLD補償
- ahamoユーザーは補償加入有無で費用が大きく変わる → 未加入では代替機利用だけで11,000円
- dカード GOLDケータイ補償は2026年1月より自己負担15,000円が新設 → 高額機種の全損・紛失時には依然有効だが条件を要確認
スマホはいつ故障するかわかりません。この記事のチェックポイントを事前に把握しておくことで、いざという時に冷静な判断ができます。


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