ドコモの「あんしんパック」がリニューアルされます。
今までのあんしんパックは「あんしんパックモバイル」となり、それに加えて「あんしんパックホーム」が追加されます。その二つを合わせて「あんしんパック」という構成になります。
リニューアル時期は、2019年7月24日と発表されました。
今までのあんしんパックを利用している人は特に影響を受けずそのまま利用し続けることができますし、リニューアル以降にあんしんパックモバイルを申込しても、料金的な変更はありませんが、6月1日以降にケータイ補償サービスに「月額1,000円」枠ができたり、docomo with枠の月額330円がなくなり月額500円になるなど、一部既に値上げになっています。
他にもケータイ補償サービスの内容が変更され、6月以降、順次内容が拡充されるなど、細かい変更点もありますので、合わせてリニューアルされるあんしんパック全体を解説していきます。
あんしんパックリニューアルの概要
あんしんパックリニューアル後は、「あんしんパックモバイル」と「あんしんパックホーム」、合わせて「あんしんパック」という構成になります。
あんしんパックモバイルは、現在のあんしんパックで提供されているモバイル機器向けのサービスパックで、「ケータイ補償サービス」、「あんしん遠隔サポート」、「あんしんセキュリティ」のサービスがまとめて利用できるサービスです。→「ドコモのあんしんパックとあんしんパックプラスは本当に必要なのか」
リニューアルにあたって料金の変更などは基本的には実施されませんが、6月1日以降、新しくケータイ補償サービスを申込する場合には若干の変更が入ります。
他に変更される点としては、ケータイ補償サービスの内容が拡充されます。
拡充内容としては、交換電話機をより早く手元に届けてくれる「エクスプレス配送」と、「店頭交換」が可能になります。また、WEBにて補償手続きを実施したユーザー向けに、WEB割という割引サービスが開始されます。
あんしんパックの利用料金
あんしんパックモバイルは、現在のあんしんパックのことですが、2019年6月1日からの料金を見ると、今までになかった料金水準が見つかります。
それは、ケータイ補償サービス・月額1,000円という枠です。自動的にその場合のあんしんパックの料金は1,220円となっています。
補償に月額1,220円・・・。引くくらい高いですね。一体どの機種に適用されているのかというと、iPhone XS、iPhone XS Maxです。Androidのスマホは月額500円を維持しています。
ちなみに、それ以外の料金は現状の料金が継続です。
ケータイ補償サービスの月額コース | あんしんパックモバイルの月額料金 |
1,000円 | 1,220円 |
750円 | 970円 |
500円 | 770円 |
330円 | 550円 |
ケータイ補償サービスの月額330円コースは、docomo with対象機種に対して適用されたものなのですが、doomo withが終了した6月1日以降は、330円から500円に値上げになっています。もちろん、元々利用されている方には影響はありません。
現在、公式サイトに存在しているケータイ補償の330円枠は、フィーチャーフォン向けの330円コースのみです。
あんしんパックモバイルとあんしんパックホームを両方とも含む、新「あんしんパック」は、上記のケータイ補償料金に+1,000円することで、利用することができます。つまり、以下のようになります。
ケータイ補償サービスの月額コース | 新あんしんパックの月額料金 |
1,000円 | 2,000円 |
750円 | 1,750円 |
500円 | 1,500円 |
330円 | 1,330円 |
補償で2,000円・・・。ちょっとありえない金額になってきています。年間24,000円です。
3年利用すれば、実に72,000円です。スマホ1台買えそうです。
あんしんパックホームに関しては、単独で利用した場合は月額880円です。ただし、あんしんパックホームを単独で利用するというケースは、あまり多くないのではないかと思います。
新しくサービス開始される、「デジタル機器補償サービス」と「ネットワークセキュリティ」をどうとらえるかによって、判断が変わってきそうです。
ケータイ補償サービスの拡充内容詳細
6月1日より、ケータイ補償サービスの内容拡充が実施されます。拡充される内容は、「エクスプレス配送」、「店頭交換」、「WEB割」です。
エクスプレス配送
ケータイ補償サービスの「エクスプレス配送」は、地域限定で4時間以内で交換機種を届けてくれるサービスです。
通常のケータイ補償は、申し込みの翌日または翌々日に届けてくれるサービスなので、それよりもさらに早く手元に届けてくれる、非常に便利なサービスと言えます。
ただし、ケータイ補償のサービス利用料金とは別に、エクスプレス配送の利用料金がかかるという点には注意が必要です。無料ではありません。
配送エリア
東京都23区内/大阪府大阪市内の指定住所。
受付時間および配送時間
受付時間:9時~16時
配送時間:申し込みから4時間以内
対象機種
ケータイ補償サービス対象の全機種
利用料金
3,000円/件
提供開始時期
2019年6月より順次開始
店頭交換
利用中の携帯電話機が故障・水濡れなどのトラブルに遭った際にドコモショップに来店をすると、ケータイ補償サービスの「店頭交換」を利用することで、当日その場で交換電話機をお持ち帰りできるようになります。
ドコモを長く利用されている方なら覚えているかもしれませんが、昔、ドコモショップでは店頭での「預託機種との交換」を実施されていたことがありましたよね。それと同じような形になるのかもしれません。
実施されれば便利になりそうですが、「利用料金」がある感じなので、金額次第ですね。そもそも、当日ドコモショップですぐにもらえるとは言っても、待ち時間が何時間もあるのなら、一日待って自宅に配送でいいや、ということもあるでしょうから、ケースバイケースと言えるかもしれません。
対象店舗
ドコモショップの一部店舗(対象店舗は順次拡大)
対象機種
Androidスマートフォンの指定機種
利用可能回数
交換電話機のお届けでの利用と合わせて1年間に2回まで。
利用料金
提供開始に合わせて、ドコモのホームページにて案内。
提供開始時期
2019年9月予定
WEB割
My docomoの「ドコモオンライン手続き」で「ケータイ補償サービス」の補償手続きを実施することで、サービス利用時の負担金を10%割引する、というサービスです。
7,500円の負担金なら、750円の割引きですね。
エクスプレス配送と店頭交換は、追加料金がかかってしまいますが、WEB割は逆に安くなるサービスなので、少しでも安くなるなら是非活用したいサービスと言えそうです。
対象となるユーザー
「ドコモオンライン手続き」で補償の手続きを実施したユーザー
割引額
「ケータイ補償サービス」の「交換電話機のお届け」利用時の負担金の10%(※エクスプレス配送の利用料金は対象外)
提供開始時期
2019年6月より
あんしんパックリニューアルでは、ケータイ補償サービスにより注目
あんしんパックのリニューアルに関しては、正直高すぎて、私は新あんしんパックは使う気にはなりません。
とりあえずケータイ補償だけどうしようか、というところですね。
しかもそのケータイ補償の料金も、月額1,000円が登場していたり、docomo with含むミッドレンジ機種向けのケータイ補償が、6月1日以降契約の場合には500円になっていたりと、色々辛い感じになっています。
新プランでは料金を下げなければならない、しかし収益はできる限り落としたくない、という中での苦肉の策のように思えて仕方がないところです。
幸い月額1,000円はiPhone XS/iPhone XS Maxだけで、新機種夏モデルのXperia 1やGalaxy S10などハイエンドモデルは月額500円を維持していますので一安心、と言ったところです。
いずれにしても、現在ケータイ補償サービスには、修理代金サポートまで含まれてしまっているので、加入なしというのもリスクが大きく、なかなかつらいところです。
こうなってくると、dカード GOLDケータイ補償の重要性がますます高まってくる感じですね。→「dカード GOLDケータイ補償の全く触れられていない注意事項とわかりにくい手続き方法を詳細解説」
もちろん、ケータイ補償サービスで補うことができる部分とdカード GOLDケータイ補償で対応できる部分とでは一致しない部分が多いので、100%代替とはならないですが、dカード GOLDがあるだけで、多少の安心にはなるはずです。
まだ未加入の方は、以下参考記事をご覧いただき、今のうちに準備をしておきましょう。
関連記事:「dカード GOLDは本当にお得なのか」