ドコモのd払いの機能拡充を詳細解説/ミニアプリ・ウォレット・読み取る決済

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2019年6月末以降、ドコモのd払いに新しい3つの機能が追加されます。

d払い ミニアプリ」機能、「ウォレット」機能、「読み取る」決済機能です。

これにより、今まで以上にd払いの使い勝手の幅が広がり非常に便利になってきます。

ということで、もう少し先の話ではありますが、d払いの進化ポイントについて解説していきます。


d払いの新機能1:「d払い ミニアプリ」

d払いの新機能の一つ、「d払い ミニアプリ」は、d払い加盟店がスマートフォン上で提供している事前注文、事前決済などの様々なサービスを、ミニアプリとしてd払いアプリ上で利用することができる機能です。

 

と、言われても、なかなかイメージがわかないと思います。

なので、ここでまずイメージしていただきたいのは、マクドナルドの「モバイルオーダー」です。

モバイルオーダーはまだまだこれからのサービスで、アプリとしてもiOS版のみ(Android版は5月下旬リリース予定とされています)で、まだほとんど普及もしていないと思いますが、このモバイルオーダー、スマホのアプリ上で注文・決済が可能で、お店に行ってあとは受け取るだけ、という仕組みなんですね。

この、「事前注文・事前決済」などのサービスが、ミニアプリとしてd払いアプリ上で使えるようになる、というわけです。

今までは、こうしたファーストフードやコンビニなど、それぞれが提供しているアプリをダウンロードして会員登録する必要があったところを、「d払い ミニアプリ」では加盟店が提供するアプリ機能をd払いアプリ上で利用することができるようになるため、それぞれのアプリのダウンロードが不要になる、というわけです。

まぁ、とはいえ、細かいサービス内容や情報は、それぞれ特化アプリの方が充実しているわけなので、どちらがいいか、というのは実際に使い比べた上でのそれぞれの判断になるとは思います。

ただ、選択肢として、そういうこともd払いアプリでできるようになる、という事実は大きいので、実際どれくらい使い勝手がよく、どういうサービスが使えるようになるのかはしっかり見極めていきたいところです。

 

d払い ミニアプリの特徴

1.加盟店が自社アプリで提供する事前注文・事前決済などの様々なサービスをd払いアプリ上でシームレスに利用可能。

2.個々の加盟店アプリのダウンロードや会員登録が不要で、dアカウントで利用可能。

3.加盟店は、自社サービスの利用促進が期待できるとともに、d払いアプリを通じてさまざまな販売促進を図ることが可能。

 

d払い ミニアプリの提供時期

2019年秋以降、順次提供開始予定。

実はまだまだ先の話でした。

 

サービス提供予定加盟店およびサービス内容

既にサービス提供予定の加盟店がいくつか、明らかにされています。それらの加盟店で、事前注文、事前決済、店頭受け取り等が可能になります。以下の通りです。

 

ローソン/マツモトキヨシ/エディオン/Japan Taxi/マクドナルド

 

サービス提供加盟店は、順次拡大予定とされています。

 

ミニアプリの利用イメージ

例えば、ファーストフードでの、ミニアプリの利用イメージは以下の通りです。

 

1.d払いアプリを起動し、加盟店のアイコンを選択。

2.購入する商品を選択し、「d払い」で決済。

3.商品の準備が整ったのち、d払いアプリに通知、その後店頭で受け取り。

 

 

d払いの新機能2:「ウォレット」

d払いの新機能の二つ目が、「ウォレット」機能です。

ウォレット機能は、ドコモのウォレットサービス「ドコモ口座」のチャージや送金などの機能をd払いアプリ上で利用することができる機能です。

 

つまり逆に言えば、ドコモ口座を必要としていない場合には、基本的にあまり利用するケースはないかもしれません

そもそもドコモ口座とは、というところからになってしまいますが、ドコモ口座は簡単に言えばネット上で買い物や送金ができるバーチャルな財布、ということになりますが、買い物をするにしろd払いを利用するにしろ、dカード GOLD払いにした方がお得なので、実際のところ必要なシーンが少なく、私もほとんど利用していません。→「dカード GOLDは本当にお得なのか

そのため、d払いアプリで「ウォレット」機能が搭載されていたとしても、そんなにありがたみはないような気もしています。

ただ一点、キャリアフリー対応で他キャリアユーザーも気楽に利用でき、送金やdポイントを送ることができるという機能は、場合によっては便利に感じるケースもあるかもしれません。

 

d払い・ウォレット機能の特徴

1.d払いアプリ上で、ドコモ口座の各種機能が利用可能。

2.ドコモ口座でのd払い支払い、銀行口座やコンビニからのチャージ、送金やdポイントを送ることがd払いアプリで実現。

3.キャリアフリー対応により、他社回線を利用していても使える。

 

d払い・ウォレット機能の提供時期

2019年9月末提供開始予定です。

ミニアプリ同様、もう少し先の対応です。

 

dポイントを送る場合の利用イメージ

dポイントをドコモ回線の人に送る場合の利用イメージは以下の通りです。

 

1.d払いアプリを起動し、「dポイント送る」を選択。

2.送り先の携帯電話番号と契約者名義先頭2文字(カナ)を入力

3.送るdポイントを入力し、内容確認

 

非常に簡単です。

問題は、どういう場合にdポイントを他人に送るというケースがあるのか、という話ですが、たとえばポイント共有をしていない家族に送りたいとか、籍を入れていない恋人に、という需要は意外にあるかもしれません。

とりあえずd払いのウォレット機能については、「そういうこともできる」という認識のもと、活用できるパターンを考えていくところから始めるといいかもしれません。

 

d払いの新機能:「読み取る」決済

今回実装予定として発表されたd払いの新機能の中で、最も早く対応するのがこの、「読み取る」決済機能です。

今までd払いの支払い方法としては、QRコード/バーコードを加盟店にて「見せる」ことで読み取ってもらい決済する形でしたが、この「読み取る」決済が提供開始されることで、「見せる」か「読み取る」か、2パターンから選べるようになります。

どちらかというとこの「読み取る」機能は、ユーザー側、というよりも、d払いを提供する加盟店側のメリットの方が大きいと考えられ、POS端末などがいらないため導入がより容易で、国内や海外のぺイメントサービスにも対応している株式会社デジタルガレージ提供のマルチQRコード決済ソリューション「クラウドペイ」に対応しているため、複数のQRコードを店頭に掲示する必要がなくなるというメリットがあります。

つまり、このQRコード一つで、d払い以外にも、Alipay、WeChatPay、メルペイ、LINE Payなどがクラウドペイ対応を予定しており、様々なQRコード決済に対応できるようになるため、加盟店としての導入までのハードルがかなり低く、より早く広く多くの加盟店に広がっていき、使い勝手がますますよくなる可能性を秘めている、ということができます。

 

「読み取る」決済の特徴

1.ユーザーが加盟店の掲示するQRコードを読み取ることで決済が可能。

2.加盟店は、POS端末などの機器が不要で、導入が簡単。

3.デジタルガレージが提供するマルチQRコード決済ソリューション「クラウドペイ」に対応しているため、複数のペイメントサービスを1つのQRコードで提供可能。

 

「読み取る」決済の提供時期

読み取る決済の提供時期は、2019年6月末です。

新しく発表されたd払いの新機能の中では、最も早く対応します。

 

「読み取る」決済の利用イメージ

d払いの「読み取る」決済の利用イメージは以下の通りです。

 

1.d払いアプリを起動し、「読み取る」タブを選択。

2.店舗に設置されたQRコードをd払いアプリで読み取り

3.支払金額を入力し、内容確認後、決済完了。

 

今までのように「見せる」か「読み取る」かの違いなので、基本的にはどちらにしても非常に簡単ですし、慣れてしまえば何の違和感もなく決済できそうです。

とりあえずこの「読み取る」決済は、ユーザーの利便性というよりは、今後のd払い利用可能加盟店の普及に大きく寄与する、という意味で大きな機能追加だと思います。

どれくらいの規模感・スピードで普及していくかに注目したいところです。

 

d払い加盟店向けキャンペーン

2019年7月1日から9月30日までの間、d払いの加盟店向けキャンペーンが実施されます。一般ユーザーは一切関係ありませんが、もし小規模でも何らかのお店を運営されている方は、チェックしておきたいキャンペーンです。

 

内容としては、キャンペーン期間内に既存のd払い(クラウドペイ)加盟店の方が「d払い」を紹介し、新規にd払い(クラウドペイ)加盟店になってもらえた場合に、紹介した店舗に1,500ポイント(紹介ポイント)、紹介された店舗に1,000ポイント(ウェルカムポイント)のdポイント(期間・用途限定)が進呈される、というものです。

加盟店向け、という割に特典は本当に個人向け程度しかないのですが、まぁ多少なりともお得になるのなら活用した方がいいですよね。

適用条件は以下の通りです。

 

・紹介した店舗が、デジタルガレージが提供するd払い(クラウドペイ)加盟店になっており、キャンペーン期間内にキャンペーンページからエントリーしていること。

・紹介された店舗が、期間内にデジタルガレージの専用サイトから新規に「d払い」の申し込みをしていること。その際、紹介した店舗の「受付ID」を正しく入力していること。

・紹介された店舗が審査を通過し、d払い(クラウドペイ)加盟店になっていること(ただし審査完了はキャンペーン期間内でなくても可)

 

なお、紹介ポイントの上限は15,000ポイントなので、最大10の加盟店を紹介するとMAXでお得になります。

dポイント(期間・用途限定)の進呈は、2019年10月末以降に予定されています。

 

d払いの進化・キャッシュレス社会への道筋

今回のd払いの中で、ユーザーとして嬉しいと感じる部分はやはり「ミニアプリ」の部分で、ウォレットは微妙、読み取る決済は今後のd払いの広がりに期待できるという意味で嬉しい機能ということができそうです。

私は普段からdカード GOLDないしスマホ本体での「iD」またはd払いを必ず対応店舗では利用していますが、やはり利用頻度が高いのは「iD」で、d払いの対応店舗の少なさをひしひしと感じます。読み取る決済による、今後に期待したいところです。

とにかくd払いの対応店舗が広がると、dポイント加盟店以外ではdカード GOLDに支払い設定したd払いの方が合計1.5倍のポイントがもらえてお得ということもあるため、もっともっと積極的に利用するケースは確実に増えると私自身確信しています。

まだ、d払いを使ったことがなかったり、d払いの支払い設定をdカード GOLDに設定していない場合には、まずはそこから設定をして、ドコモにおいて最もお得に利用することができるキャッシュレス決済を積極的に活用していきましょう。

関連記事:「dカード GOLDをd払いの支払いに設定する方法