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スマホの写真の容量が大きすぎる!/バックアップはどうするのが正解なのか

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先日、「スマホの写真のデータが大きすぎる」というコメントをいただいて、なるほど意識していなかったけれど、確かに最近のスマホの写真データは容量がかなり大きい、ということに思い至りました。

写真のデータがどんなに大きくなっても、スマホ本体やSDカード、クラウド等に保存できている間は問題ないのですが、データが増えすぎて保存できなくなってくると問題ですよね。

ということで、スマホ別カメラで撮影した場合の写真のデータ容量について確認してみました。意外なXperiaやiPhoneの特徴なども見えてきました。大容量写真のバックアップについて、合わせて検討してみます。

最新スマホ機種別カメラ写真容量

とりあえず、手元にある主要な機種で、何枚か写真を撮影してみて写真がどれくらいの容量になるのか、試してみた結果を並べてみます。

写真の容量は撮影した被写体や環境によってかなり変わるので、おおよその数字として考えられてください。

 

機種別・写真1枚あたりの最小容量

・Galaxy Note9 1.1~1.4MB 16:9(3.7MP) 2560×1440 

・Xperia XZ3 3.0~3.5MB 1:1(9MP)

・AQUOS sense2 510~645KB 16:9(FullHD) 1920×1080

・Galaxy Feel2 1.7~2.3MB 1:1(6MP) 2448×2448

・arrows Be(F-04K) 450~710KB 16:9(FullHD) 1920×1080

・Xperia XZ1 3.9~4.6MB 16:9(12MP)

 

機種別・写真1枚あたりの最大容量

・Galaxy Note9 3.2~5.2MB 4:3(12MP) 4032×3024

・Xperia XZ3 4.5~7.5MB 16:9(17MP)

・AQUOS sense2 3.2~3.8MB 4:3(12MP) 4000×3000

・Galaxy Feel2 4.4~4.8MP 4:3(16MP) 4608×3456 

・arrows Be(F-04K) 2.6~3.4MB 4:3(12MP) 4032×3024

・Xperia XZ1 5.4~9.2MB 4:3(19MP)

 

機種ごとに写真サイズはややバラつきがあるため、どの画質が一番容量が小さくなるのかはちょっとわかりにくいのですが、基本的にはピクセル数および解像度が小さいものほど容量も小さくなります。

私が試した限りでは、多くの機種でFullHD(1920×1080)サイズの写真が容量は最も控えめのサイズになりました。

ただし、ハイエンドのGalaxy Note9やXperia XZ3では、そのクラスは選択肢になく、最低画質に落としてもなお、1MBを超えるサイズになります。

中でも、Xperiaに関しては、低いサイズがほぼ存在しないため、Xperia XZ3では最低に下げても1枚あたり3MBを切るのはほぼ不可能でした。Xperia XZ1に至っては最低でも12MPサイズしか用意されていないため、3MBどころか、4MBを切るのもなかなか難しかったです。

つまり、Xperiaを利用する場合は、写真の容量はかなり大きくなることを覚悟した方が良さそうです。むしろXperiaよりもカメラ評価の高いGalaxyが容量を比較的抑えられているのが印象的ですね。

 

以上の結果から、当然と言えば当然なのですが、写真の画質にこだわった機種であればあるほど、写真の容量はどうしても大きくなってしまう、ということを再確認できました。

となると、容量が気になる場合にできる選択肢は二つしかありません。できる限り容量を抑えた写真を撮影できる機種を選んで使うか、大容量の写真をそのまま受け入れて、保存用の外部メモリ、クラウド等を利用してしのぐか、です。

私は個人的に、後者をお勧めしたいです。画質にこだわれば容量の肥大化はある程度仕方ありませんし、その分、例えばそれを保存するための外部メモリやハードディスクドライブなどは、大容量のものでもかなり価格も下がってきていますので、多少こだわっても驚くほどの負担にはならないのではないか、と思うためです。

 

iPhoneの写真容量は、「高効率」がより小さい

ここでiPhoneの場合についても少し触れておきます。iPhoneで写真を撮影した場合、写真のファイルサイズを確認することがiPhone内ではできないため、Androidスマホを利用している場合以上に写真ファイルの容量を意識することは少ないかもしれません。

まぁしかし、私のようにiCloudの容量が限界ギリギリの状態、という方もいらっしゃると思いますので、普通に撮影した写真が実際1枚あたりどれくらいのサイズなのかはやはり気になるところです。

 

ということで、実際に撮影して試してみました。利用したのはiPhone XSです。

iPhoneには、カメラのフォーマット設定として、「高効率」と「互換性優先」がありますが(変更は、「設定」→「カメラ」→「フォーマット」)、普通に考えて「ファイルサイズを減らすため」にHEIF形式で圧縮されている「高効率」の方がデータ容量は小さくなるはず、と思い、両方のフォーマットで同じ画面を撮影してパソコンに取り込み、容量を確認してみたところ、高効率で撮影した写真が7GB前後、互換性優先で撮影した写真が4GB前後でした。

逆ですね。いや、しかしこれはおかしい、と思い確認したところ、Windowsのパソコンに取り込んだ際に、本来ファイルの拡張子が「HEIC」になっていないとおかしい「高効率」の写真が、「JPEG」に変わっていたことに気づきました。

以前、外部メモリを利用してiPhone Xからパソコンに写真を取り込んだ時には、そのままの形式で保存されていたので、取り込み方がきっと悪かったんですね。

 

ここで、面倒になって、Appleに助けを求めました

詳細を説明し、スペシャリストの方にしっかり確認してもらったところ、やはり高効率の方が互換性優先よりも、iPhone内でのデータ容量は2分の1ほどになる、ということが判明しました。

つまり、互換性優先で4GB前後なら、高効率で撮影すれば2GB前後になる、ということですね。

2GB前後なら他のAndroidスマホと比べてもかなり容量を抑えられている方だと思いますので、iPhoneで高効率を選択すれば、かなり容量的には有利になります。

ただし、高効率で撮影した場合のファイル形式は他のパソコンやスマホなどとの互換性という意味ではやや不利になるので(例えばdフォトの写真お預かり機能にも対応しません)、どちらを取るか、というところですね。

 

写真の容量が大きいと困るケース

スマホ本体の容量圧迫

写真の容量が大きければ大きいほど、撮影した写真が増えれば本体内の容量(ROM)を圧迫します。

最近のスマホは少なくとも32GB程度はROM容量を持つ機種がほとんどなので、ある程度の余裕はありますが、特にお子様がいらっしゃる方など、写真をよく撮影する場合にはあっという間に許容枚数を超え、空き容量不足に陥ってしまう可能性があります

例えば、1枚3MBの写真であれば、1,000枚撮影すれば3GBになります。1万枚撮影すれば30GBです。ROM容量32GBの機種の実際の空き容量は30GBもありませんので、1万枚の撮影は事実上不可能です。他のアプリや動画利用等も考えれば、せいぜいROM容量の半分程度が限界でしょう。となると、32GBの約半分、キリよく15GBとすると、写真枚数にすると5,000枚程度、ということになります。

 

5,000枚、十分ですか? 3年同じスマホを利用するとして、1年あたり1,600枚程度です。これがもしXperia利用だと、写真容量は倍くらい大きいので、枚数は半分程度になります。

微妙なラインですね。大丈夫と言えば大丈夫かもしれませんが、日常的に写真を撮影する人であればやはり足りないと思います。

お子様がいらっしゃれば、旅行など1イベントごとに100枚を超える写真を撮影することはザラでしょうから、まったく足りない方もいらっしゃると思います。

 

万が一足りなくなった場合、外部メモリ(microSDカードなど)を利用するかクラウド等を利用するか、パソコン等にデータをバックアップして、本体のデータを削除して空ける必要が出てきます。

言うのは簡単ですが、実際にこれを実践するのはかなり骨が折れます。

 

そう考えていくと、写真の数が多い方は写真のサイズを落として撮影すれば、枚数的にはかなり余裕ができると思いますので、合理的ではあります。ただし、写真の画質等にこだわらなければ、というところです。

せっかく性能の高いカメラ機能があるのに、あえて画質を落として撮影するのはどうなのか、という話ですね。

 

バックアップのための外部媒体やクラウドにも大容量が必要

写真のバックアップには、本体の容量が足りない時にはもちろんですが、単純に万が一の故障などに伴いデータが消えてしまうリスクを回避する意味合いもあります。むしろそちらの方が本来のバックアップの役割です。データを守るためには、日常的にバックアップを実施しておく必要があります。

ただ、このバックアップも、写真の容量が大きければ大きいほどバックアップする媒体(外部メモリやクラウド等)にも大容量が必要となるため、容量の大きさと比例するコストが必要になります。microSDカードを購入するのか、パソコンに取り込んだり外付けのハードディスク等に保存するのか、クラウドを利用するのかは考え方次第ですが、かかるコストと相談の上、決めるといいでしょう。

思い切って、数TB(テラバイト)クラスのハードディスクを購入すれば、バックアップ先の容量の問題はほぼ解決すると思いますが、リスクがあるとしたら地震等の災害や物理的な故障です。

そのため、万全を期すのであれば、クラウドをうまく併用するのがお勧めです。

 

写真データの他人との共有が不便?

写真のデータが大きくなりすぎると、以前は他人との共有がなかなか難しい時期もありました。

つまり、メールを利用して写真を送っていた時期、ですね。

ドコモメールの場合は最大10MBまでのファイルを送信できますが、iモードメールは2MBまでしか送ることができないため、最近のスマホで撮影した写真のほとんどは、iモードメールを利用しているガラケーには送ることができません。

とはいえ、最近のガラケー(フィーチャーフォン)はspモード及びドコモメールに対応していますし、スマホであればまず面倒なメール添付ではなく、LINEはじめSNSを利用して共有が行われるのがほとんどだと思います。

SNSを利用すると写真のデータは自動的に圧縮されたりするので、元データが大きくても特に気にする必要がないので非常に便利です。

 

ということで、一応気になる方もいらっしゃるかもしれないと思って触れましたが、自分のスマホで撮影した写真のデータが大きくても、他人との共有時には相手がiモードのガラケーを利用しているのでなければ、ほぼ気にする必要はありません。

 

写真データの増加は画質とトレードオフ/どちらを優先するか

昨今のスマホでの写真データの容量アップは、写真画質の向上という意味から、やむを得ない部分も大きいと思われます。

現状、容量を優先すれば写真画質を落とさざるを得ず、逆に画質を優先するならデータ容量が大きくなることを覚悟しなければなりません。つまり画質と容量が互いにトレードオフの関係になっているため、どちらを優先するか、選ばないといけないポイントでもあります。

iPhoneの場合は、「高効率」に設定することで容量は比較的抑えられるので、利便性と容量のトレードオフですね。

 

いずれにしても大切なデータだと思いますので、出来れば大容量の外部メモリを用意して、定期的にバックアップしておくのが間違いなさそうです。

人間、「よし!」と思い立たないとこの手の作業にはなかなか手を付けられません。だからこそ、今この機会に、その保存方法、バックアップ方法についてしっかり検討しなおしてみるといいかもしれませんね。



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