ドコモのサービス情報の裏

+メッセージ(プラスメッセージ)を実際に使ってみた/ドコモ・au間

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ドコモ、au、ソフトバンク三社より2018年5月9日にスタートした+メッセージを実際にサービス開始当初、利用してみました。

利用したスマホ端末はドコモのXperia XZ1とauのQua phone QX。相互間でやり取りをしてみました。

そもそも+メッセージ(プラスメッセージ)って何? という方向けに、記事後半では+メッセージの基本やメリット、本当に使えるのかなどをまとめていますので、そのあたりからわからないという場合にはそちらも参考にどうぞ。

2021年3月現在、LINEの個人情報問題で、代替アプリを探している方がまず行き着く先は+メッセージではないかと思いますので、改めてその詳細や魅力をお伝えしていきます。

 

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+メッセージをインストールしてみる

ドコモ、au、ソフトバンク間で示し合わせて2018年5月9日にスタートした+メッセージを早速利用してみました。

+メッセージを利用するためには、専用のアプリをインストールする必要があります。

5月10日時点でドコモにて配信されているアプリはAndroid版のみで、iPhone版はもうしばらくかかるということなので、まずはドコモのXperia XZ1を利用して、+メッセージを利用してみました。

 

ドコモの+メッセージサイトよりダウンロードが可能です。→「+メッセージ(ドコモ)

 

 

インストール後は、簡単な設定をしていきます。次へ次へと進んでいくだけなので全く難しくはありません。

 

 

+メッセージの大きな特徴として、SMSアプリとしての役割も果たしつつ、相手が同じ+メッセージ利用ユーザーの場合、SMSの利用料金は一切かからずパケット通信を利用してやり取りをすることができます

つまりイメージとしては、LINEなどのメッセージングアプリとほぼ同じです。

もし相手が+メッセージを利用していない場合には、メニューの中の「SMSに切替」を選択することで、SMSを通常通り送信することも可能ですが、SMSやメールで+メッセージへの参加を促すこともできるので、せっかくなので一緒に参加してもらえれば、わざわざSMSに切り替えることなくメッセージを送ることができるようになります。

 

その後、契約状態の確認のためにWi-Fiを切って一度通信を行い、利用条件を確認すると、+メッセージの概要解説画面になります。

 

   

 

LINEでは相手がメッセージを確認すると「既読」が付くのに対して、+メッセージでは「既読」になると青色のチェックが二つ表示されますグレーで一つのチェックの場合は、受信済みという意味合いになります。

さらに、LINEと同じように、グループに対してもメッセージを送ることができます。グループに対して同じメッセージを一斉に送信したい場合などには非常に便利です。

 

 

電話帳と同期するため、連絡先から+メッセージを招待したい人を選び、簡単にSMSで招待することも可能です。+メッセージを利用する友達の輪を広げたい時などに便利です。




+メッセージでメッセージやスタンプのやりとりをしてみた

もう一台、相手側としてauのQua phone QXで同じように+メッセージをインストールして設定しました。流れは概ね同じですが、auの場合はau Marketからアプリをインストールする必要があります。ちなみにソフトバンクの場合も、専用サイトからのインストールが必要で、Google Play上には+メッセージの公式アプリはありませんので注意しましょう。

今回はドコモとau間で、メッセージを送りあってみました。

 

 

見た目はほとんどLINEそのものですね。逆にそういう意味では違和感なく利用できると思います。違いとしては、前述したとおり、既読の場合の青の二重チェック、受信済みを表すグレーのチェックですが、ここは慣れるしかないです。

 

 

さらに、スタンプも利用可能でした。もちろんLINEスタンプとは別なので、LINEスタンプをそのまま利用したりすることができるわけではありませんので注意しましょう。

上記で利用しているスタンプは、ドコモの+メッセージアプリ、さらにauの+メッセージアプリの両方で最初から利用できるようになっていました。

 

 

LINEにも最初標準で利用できるLINEのキャラクタースタンプが付属していますが、それと同じ意味合いと考えるとよさそうです。

使い勝手もLINEと何も変わらないので、逆にそのあたりの区別がよくつかないような人が利用すると、混乱してしまう可能性もありそうです。つまり、LINEと思って+メッセージを利用したり、ということですね。もちろん、相手にメッセージがちゃんと送れれば、LINEを利用しても+メッセージを利用しても特に問題はないと思いますが。

 

+メッセージ特有の機能「スケッチ」を利用してみた

+メッセージには、スタンプの他にもう一つ、独自の機能として「スケッチ」という機能があります。

 

 

スケッチでは、手書きの文字やイラストを相手に送ったり、写真にコメントを添えたり絵を描いたりと、自分ならではのメッセージを作って送信することができます。

 

 

+メッセージのアプリ内で完結するので、写真加工のために別のアプリを利用したりする必要がないという点もお手軽に使える大きなメリットの一つです。

 

 

なかなか面白い機能なので、+メッセージを利用する際には是非一度使ってみましょう。




そもそも+メッセージ(プラスメッセージ)とは何か

ではここから、そもそも+メッセージとは何なのか、改めて確認しておきます。

 

+メッセージ」、読み方は「プラスメッセージ」と読みます。

+メッセージは、ドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリア三社が示しあわせて提供を開始したメッセージングサービスです。

携帯電話の番号さえあれば、簡単かつ安心にメッセージを送ることができる、非常に便利なサービスです。

電話番号でメッセージを送る、といえば、今まではSMS(ショートメッセージサービス)が主流でしたが、文字数の制限が厳しく長文を送るのに適していなかったり、写真や動画は送れなかったり、送信料がドコモの場合3~30円かかったりと問題も多い上、使い勝手もいいとはいえず、本当に電話番号でしか連絡が取れない相手に対してのみ、限定的に利用していたという人がほとんどなのではないかと思います。

 

しかし、今回サービス開始された+メッセージを利用すると、そんな不便なSMSを利用しなくても、電話番号だけでLINEのようなやり取りをすることができるようになるわけです。これは非常に便利だと思います。

以下、具体的に+メッセージのメリットを挙げていきます。

 

+メッセージのメリット

携帯電話番号だけで繋がれてメッセージが送りあえる

前述したとおり、相手と繋がるために、LINEのような友達登録は必要ありません。

LINEの利用初期にどうしてもつまづきがちなのが、その「友達登録」なので、本当にスマートフォンの利用が苦手な人にとっては非常に簡単に感じられるに違いありません。

そういう意味で+メッセージは、らくらくスマートフォンユーザーなど、年配のユーザーからまずは普及していくのではないかとも考えられます。

+メッセージにおけるプロフィール登録は、電話帳に登録している人のみへの公開となるため、そういう意味でも安心です。

 

SMSではできなかった、写真・動画・スタンプの送受信が可能

+メッセージは、テキスト全角70文字まで、などかなり限定的にしか利用できなかったSMSとは、全く異なります。

テキストは長文でも送ることができますし、今までできなかった写真や動画、スタンプまで送ることができるようになり、SMSしか利用していなかった人は非常にコミュニケーションの幅が広がりますし、今までLINEを利用していた人でも、違和感なく利用をスタートできます。

スタンプに関してはサービス開始時で500点のスタンプの無料提供が行われており、まだまだLINEのスタンプ数にはまるで及びませんが、今後追加の配信も予定しているということなので、徐々に楽しみも増えていくものと考えられます。

その他にも、前述した「スケッチ」機能により、手書きの文字やイラスト、加工写真などを送受信することも可能です。

 

パケット通信なのでSMS送信料がかからない

ドコモのカケホーダイプランを利用していても、SMSは別料金である、ということをご存知でしょうか。

つまり今まではSMSを利用すればするほど料金がかさんでしまっていたのですが、+メッセージを利用すれば、パケット通信でメッセージを送受信するので、SMS送信料などは一切かかりません。

もちろんパケット通信料はかかりますが、スマートフォンを利用していればパケット定額サービスを利用していないことはないと思いますので、基本的には余分な料金がかかることなく、+メッセージが快適に利用できるようになるというわけです。

ただ、相手がSMS利用者で+メッセージを利用していない場合にはこちらから送信する場合もSMS送信になってしまうので、できる限り相手を+メッセージに招待して、SMS利用を減らしてしまうのがお勧めです。

 

グループでのコミュニケーションも可能

LINEの便利な機能の一つにグループ機能がありますが、それと近いイメージで、複数人に同時にメッセージを送ったり受けたりすることもできます。

電話番号でメッセージを送れるため、グループの中にLINEのIDを誰も知らない人がいたりしても簡単にグループ送信することが可能というメリットがあります。

 

面倒な場合には相手をブロックする機能もある

どうしてもメッセージを送りあっていて、「この人からはメッセージを送ってもらいたくない」という人がいた場合、相手をブロックする機能もついています。

出来る限り利用したくない機能ではありますが、やむを得ない場合の対策としてブロックが用意されているかどうかで安心感が違ってくると思います。




相手がキッズケータイの場合は強制的にSMS利用

+メッセージを利用していても、もし相手がSMSを利用している場合にはSMSでの送信を行う形になります。

特に確実にSMSを送受信せざるを得ないパターンとしては、相手がキッズケータイ利用者の場合です。

つまり主にお子様ですね。

キッズケータイでは、電話機能のほかにSMSを利用した簡易メッセージのやりとりが可能になっています。そのため、両親にメッセージを送ろうとするとどうしてもSMSになってしまうため、+メッセージを利用していてもどうしてもこのケースばかりはSMS利用となってしまいます。

実際に手持ちのキッズケータイでSMSを送ったみたところ、+メッセージアプリで受信はするものの、本文の後ろに小さく「SMS」と表示され、SMSで送られてきたことが確認できます。

 

 

その場合、+メッセージアプリの文字入力欄にも「メッセージを入力(SMS)」と表示され、SMSで表示されるということがわかるようになっています。

 

今回+メッセージが登場したことで、今後キッズケータイの新機種として+メッセージ対応機種が発売される、ということも十分可能性としてはあると思いますので、その辺りを期待して待ちたいところです。

 

dアカウント認証が正しく終了していないとダウンロードにエラーが出る

ドコモのスマートフォンで+メッセージアプリをダウンロードしようとした際、端末側でdアカウント認証が正しく終了していないと、ダウンロードにエラーが出てしまいます。

また、設定の途中で一度Wi-Fiを切り、契約状況の確認が実施されるため、現状格安SIMなどでは利用できず、あくまでドコモのSIMを利用している場合にのみアプリのダウンロードができ、利用できるようになります。

ただ、大手キャリアで縛りを付ける意味はあまりない気がしますので、今後格安SIMでも利用できるように利用範囲が拡大されてくることはあり得るのではないかと思われます。

 

+メッセージは非常に使えるサービス、だが・・・

一通り+メッセージを実際に利用してみた感想として、やはり何より便利だと感じたのが、携帯番号だけでメッセージを気軽に送ることができるようになる点です。

LINEはじめ、各種アプリのIDなどがわからなかったり友達ではなかったりすると、メッセージを送りたくても送れないということもありましたが、+メッセージでは電話番号さえわかれば相手にメッセージを送れるため、今まで以上に他人とのつながりを構築する作業が容易になりそうです。

ただ、相手も+メッセージを利用していなければならない、という点が現状最大の問題点です。

普及しなければ、事実上ほぼ使えません。

スマホを利用している人のほとんどが利用しているLINEとは、この点、あまりにも大きなハンデがあるといえます。

後発サービスとしての宿命ではあるのですが、既にLINEで構築されている人間関係において、あえて「これからはLINEじゃなくて+メッセージでやり取りしよう」という人は本当に稀有だと思います。ほぼ考えられない、と思った方がいいかもしれません。

例外的に、繰り返しお伝えしてきたように「電話番号でしか繋がれない」という相手とのやりとりをする、ということであれば活躍の場はあるでしょう。しかし、そうしたケースに限定されてしまう可能性もあります。

もちろん、狭いコミュニティの中での利用方法はさまざま考えられますので、色んな事に活用はできると思います。しかし、誰もが+メッセージで他人とやりとりをする、という世界が、数年後、数十年後にやってきているのか、と考えた場合、大いに疑問と言わざるを得ないところです。

 

また、電話番号だけで繋がれるということは、逆に言えば未成年者への対策など、課題も多いと考えられます。

+メッセージは、新しいサービスとして今後どのように成熟してくるのかを、とりあえず利用しながら見極めていきたいサービス、といえるのかもしれません。



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