先日、あるご相談を受けました。
内容を要約すると、以下の通りです。
お得なドコモオンラインショップで機種購入を検討している。設定はあんしん遠隔サポートで実施してもらえるということで安心していたが、一点だけ、サポートセンターから「SIMの入れ替えだけは慣れていないと難しいので、ショップでの実施をお勧めしている」と案内された。
せっかく手間のかからないオンラインショップでの購入を選んだのに、わざわざショップに行かないといけないのだろうか。自分でSIMの入れ替えをするのは、やはりやめた方がいいのか。
この問題、結構スマホの扱いに慣れた人にとっては盲点だと思います。私も正直、考えもしませんでした。
何故なら、「SIMの差し替えは自分で簡単にできるもの」と完全に認識していたからです。
でも確かに、本当に初めてスマホに触る方や、SIMの入れ替えを一度もしたことがない人にとっては、重要な問題ですよね。ということで、今回はこの問題について考えてみたいと思います。
SIMの入れ替えは簡単! しかしこんな失敗のケースも・・・
私のSIMカードの入れ替え・差し替えについての認識としては、「慎重に実施しなければならないけれど、失敗するということはない」というものでした。
今まで個人的に、それこそ数えきれないほどSIMカードを入れたり出したりしてきましたが、失敗した、という経験は記憶の中では一度もありません。(※フィーチャーフォン時代には失敗経験があるので後述しています)
機種によってSIMカードのスロットの形や出し入れ方法は違いがあるので、中には「あ、この機種はSIMカード入れにくいな」と感じる機種は確かにありましたが、それこそ些細な事でしかなく、あまり今まで印象に残っていません。
そのため、「いやいや、そんなにビクビクしないで、堂々とやってみれば簡単にできますよ!」と、声を大にして言いたい気持ちが大きいのですが・・・。ただ。
以前、実は知人がSIMカードを入れるのを失敗したケースがあったのを思い出したのです。
機種までは覚えていませんが、確かSHARPの機種だった気がします。
具体的にどういう失敗だったのかというと、その機種のSIMカードのスロットは、横にmicroSDカードを入れるスロットが並列になっているタイプでした。最近の機種はどちらかというと、直列になっているものが多いですよね。
わかりにくいかもしれませんので、例として画像を出します。以下は、Xperia XZ2 CompactのSIMスロットです。
スマホの内側にSIMカード、外側にmicroSDカードを置き、そのまま入れます。これは直列になっているタイプですね。
こちらはarrows Be F-04Kです。
AQUOS R2 SH-03Kです。
こちらはGalaxy S9+ SC-03Kです。いずれも最近は、似たような形状ですね。
異なる点として、出し入れする際にピンが必要になるタイプのスロットになっている機種もあります。iPhoneと同じ形です。ちなみに夏モデルでいうと、AQUOS R2とGalaxy S9/S9+、P20 Pro、LG Styleあたりが該当します。
それ以外の機種は、指に引っ掛けて開閉できるタイプです。ちなみに、docomo with機種で昨年大人気を博したAQUOS senseもこのタイプです。
指で開閉できるタイプは全く問題ないと思いますし、ピンのタイプも使い方はそう難しいことではなく、ピンをグッとまっすぐ押し込むことで開閉ができます。
たぶん、ピンのタイプにしても指で開閉するタイプにしても、この形状のSIMスロットで失敗するとしたら、奥の方でSIMがずれて引っかかる、というケースじゃないかなぁと。
そんな失敗をしたことはさすがにないですけど、奥に差し込もうとしてる時にSIMがずれてしまうということはたまにあるので、それをそのままグッと差し込んでしまうと、まずいのかもしれません。
ちなみに私が以前見た、知人の失敗のケースは、SIMスロットが上記のいずれのタイプでもなく、SIMとSDのスロットが並列に並んでいるものでした。
そのため、どちらにSIMを入れるかがわかりにくく、間違ってSDのスロットにSIMを入れたことで引っかかってしまった、というパターンでした。
どうにか取れればいいですけど、取れなかったらドコモショップで修理に出すしかありません。状況によっては破損扱いで有償になる可能性もあります。
補償に入ってないとか切れているとか、そもそも利用が格安スマホで保証がない、という場合にはこれはもうどうすることもできないので、怖い失敗とも言えます。
ケータイ・スマホの細かい部品は折れることがある
これも以前の機種の話ですが、私が過去、唯一SIMカード関連で失敗した話です。
その機種は、スマホではなく、フィーチャーフォン(ガラケー)でした。SIMカードは電池を外した裏に入れるタイプだったのですが、SIMカードを入れるスロットを指でひっかけて引っ張り出すタイプの機種でした。
そのスロットはかなり繊細な作りで、慎重に引っ張らないと、うまくSIMカードを入れることができませんでした。
私は私なりに慎重を期したつもりだったのですが、抜こうと思ってグイッと引っ張って力を入れた際に、「パキッ」とそのスロット部分が、割れてしまいました。
ショックでしたね。これも実は買ったばかりの結構新しい機種でした。
中にはそういう機種も、以前はあった、という話です。
ただ、現在のスマホでそこまで壊れやすいものには出会ったことがないので、よほど妙な力が加わらない限りは、割れたり折れたりということはないのではないか、と考えています。
SIMカードアダプタを使った失敗
最近はほとんどすべての機種がnano SIMサイズなので、SIMカードアダプタを利用するケースは稀だと思います。
そもそも、公式に対応しているアイテムではないので、利用は完全に自己責任、機種によっては使うとかなり危険な機種もあるので、私も最近は一切お勧めしていません。
とにかくこのSIMカードアダプタを利用した場合、どんな点が危険なのかというと、やはり、スマホ本体の内部で引っかかってしまい抜けなくなったり、詰まってしまったりすることがある、という点に尽きます。
私自身、何の機種だったか忘れてしまいましたが、奥に引っかかってしまったことがあり、その時はどうにか事なきを得ましたが、冷や汗が流れたのを覚えています。また、スマホにかなり詳しい知人の一人は、同じくSIMカードアダプタを利用して、買ったばかりのスマホを壊してしまったことがあります。
今となってはレアケースと言えるでしょうが、もし今後、利用する可能性があるという方は、本当に自己責任で、慎重に利用しましょう。
まぁ、慎重に利用したところで機種によってはどうしても詰まってしまうこともありますが・・・。なので、お勧めではないのです。
結論・難しくはないが慎重に
ということで、本来メーカーが推奨している使い方を極端に逸脱することがなければ、最近のスマホでSIMカードの抜き差しを失敗するということはない、といいたいところなのですが、器用不器用、人それぞれですので、特に初めての場合には経験者に付き添ってもらうことか、やり方を見せてもらったりするのが間違いないかもしれません。
もうかなりのフィーチャーフォン利用者がスマホに移行したのではないかと思いますが、まだこれから、という人ももちろんいるでしょう。
そうした方々が、手間がかからずお得なドコモオンラインショップでの購入を検討すれば、確かにSIMカードの抜き差しは一つのハードルになります。
フィーチャーフォン主流の頃も、「携帯の電池なんて一度も外したことがない」という方々もいましたよね。似たようなイメージかもしれません。
ただ、私の単なるイメージですが、スマホ利用者の少なくとも3割以上は、SIMカードの抜き差しを一度以上は経験しているのではないか、と思っているわけです。
なので、やり方がわからないということであれば、周囲の知人友人家族などに一度確認してみたら、意外に簡単にやり方がわかる人は見つかるのではないでしょうか。
SIMカードの差し替えというハードルを乗り越え、これからますますお得になっていくドコモオンラインショップを活用していきましょう。
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