2018年夏モデルもいよいよ最後の一機種・Xperia XZ2 Premium SO-04Kが7月27日に発売されました。
夏モデルの発表からは約一ヶ月半ほどが経過していますので、待ちに待った、というところでしょうか。
これからようやく他の機種と比較して購入機種を決める、という人もいると思いますので、実際に利用してみたXperia XZ2 Premium SO-04Kの評価・感想についてお伝えしていこうと思います。
2018夏モデルXperia スペック比較
まずはXperia XZ2 Premiumを含む夏モデルのXperia3機種について、改めて比較しておこうと思います。
Xperia XZ2 SO-03K |
Premium SO-04K |
Compact SO-05K |
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ディスプレイ | 約5.7インチ | 約5.8インチ | 約5.0インチ |
重量 | 約198g | 約234g | 約160g台 |
サイズ | 約72 (W) x 153 (H) x 11.1 (D) mm |
約80 (W) x 158 (H) x 11.9 (D) mm |
約135 (W) x 65 (H) x 12.2 (D) mm |
カメラ | メインカメラ: 約1,920万画素 サブカメラ: 約500万画素 |
メインカメラ: 約1,920万画素 (カラー) +約1,220万画素 (モノクロ) サブカメラ: 約1,320万画素 |
メインカメラ: 約1,920万画素 サブカメラ: 約500万画素 |
電池 | 3,060mAh | 3,400mAh | 2,760mAh |
CPU | SDM845 | ||
メモリ (ROM/RAM) |
約64GB /約4GB | 約64GB/約6GB | 約64GB/約4GB |
カラー | リキッドシルバー リキッドブラック ディープグリーン アッシュピンク |
クロムブラック クロムシルバー |
ブラック ホワイトシルバー モスグリーン コーラルピンク |
対応機能 | VoLTE(HD+) ワンセグ/フルセグ おサイフケータイ 防水防塵 ワイヤレス充電 |
VoLTE(HD+) ワンセグ/フルセグ おサイフケータイ 防水防塵 ワイヤレス充電 |
VoLTE(HD+) ワンセグ おサイフケータイ 防水防塵 |
非対応機能 | 赤外線 耐衝撃 イヤホン端子 |
赤外線 耐衝撃 イヤホン端子 |
赤外線 耐衝撃 イヤホン端子 ワイヤレス充電 フルセグ |
充電端子 | Type-C | ||
価格 | 94,608円 | 112,752円 | 79,056円 |
発売日 | 5月31日 | 7月27日 | 6月22日 |
一目瞭然ですが、Xperia XZ2 Premium SO-04Kは、文句なしのフルスペック機種です。
唯一デュアルカメラを搭載しているという点以外にも、RAM6GB、電池容量3400mAhと非の打ち所がありません。
あえて弱点を挙げるとしたら、そのスペックというよりも、単純に筐体の大きさと、スペックの高さゆえの高い価格です。10万円オーバーです。
月々サポート対象機種なので、月あたり1890円、二年間で45360円が割引される形となり、実質の総額は67392円、月々の支払は2808円となります。
Xperia XZ2と比較すると、月当たり800円程度高い形なので、やはりそれだけのメリットがないと選択しにくいともいえるかもしれません。
Xperia XZ2 Premiumの外観
今回のXperiaも箱は今までと全く同じです。
同梱品としては3.5㎜イヤホン変換・テレビアンテナケーブルSO01とクイックスタートガイドが付属しています。つまり、ワンセグ/フルセグ利用時にはこのケーブルを接続してアンテナにする必要があります。今までのXperiaと同じですね。
本体の背面を確認してすぐに確認できる最大の特徴が、Xperia初のデュアルカメラです。後述します。
ディスプレイに向かって右側上部にボリュームキー、真ん中あたりに電源キー、下部にカメラ起動キーがあります。左側にはボタンは何もありません。
ディスプレイ下部にUSB Type-Cの充電端子です。
上部にmicroSD/SIMカードスロットがあります。指で開けることができます。
大きさのイメージのために、Galaxy S9+と並べてみました。横幅がとにかく大きいです。縦幅はほとんど変わらないのですが、ディスプレイ部分はGalaxyの方が広いです。
Xperia XZ2 Premiumのデュアルカメラ
ソニー独自の画像融合処理プロセッサーAUBEにより、カラーとモノクロの2つのセンサーで捉えたデータを瞬時に合成するMotion Eye Dualカメラを搭載しています。超高感度で低ノイズの撮影が可能となり、暗所撮影に圧倒的な強さをもたらします。
静止画で最高ISO感度51200、動画はスマホで世界最高の最高ISO感度12800を実現し、肉眼では見えにくい暗さでも、画面で被写体を確認しながら超高感度撮影が可能です。暗所でも明るく鮮明に撮影する低照度撮影を実現しています。
と、メーカー側の触れ込みは以上のような内容です。しかし、実際に使ってみないとなんとも言えないのがカメラ機能の難しさです。
今回も比較対象は2018年夏モデルの中でP20 Proとともに頭一つ抜けたカメラ性能の高さを誇るGalaxy S9+です。
まずは明るい場所での撮影ですが、どちらのカメラでも優越つけ難い高画質での撮影が可能でした。
最近のスマホのカメラは本当に性能が上がっているので、明るい場所での写真の差は、素人目線ではなかなか気づきにくくもありますが、Xperia XZ2 PremiumとGalaxy S9では、よほどカメラに詳しくこだわりがない限りは、ほとんど差はわからない、と言って差し支えないと思います。
次に暗所での撮影です。前述したSONYの触れ込みでは、「暗所撮影に圧倒的な強さ」とありましたが、残念ながらそれでもやはり、Galaxy S9+との差は歴然としています。
夜景の撮影になると、Xperia XZ2 Premiumも意外に悪くなく、雰囲気のある写真が撮影できるのですが、元々かなりの明るさがあり、そこからマニュアル撮影で自由に変えていけるGalaxy S9+の便利さにはどうしてもかないません。
ここまでは、最高のカメラと言っても、Xperiaシリーズで最高、という意味にしかとれないのがつらいところです。
ただ一点、Xperia XZ2 Premium SO-04Kが、Galaxy S9+ SO-03Kに上回るカメラ性能を発見しました。
Xperia XZ2 Premiumは暗所での動画撮影が最強
動画のISO感度12800、という触れ込みの通り、かなり暗い場所でも明るめに動画を撮影することができました。
同じ場所でGalaxy S9+で撮影しても、真っ暗でほとんど何が映っているかわからなかったので、それだけ優れていると言って間違いないと思います。
もちろん、かなり暗い場所での撮影では画質はかなり荒くなってしまうため、実用性があるかどうかはわかりませんが、薄暗い、という程度の場所なら十分きれいに撮影できます。
暗所での写真と動画で、XperiaとGalaxyの評価が真逆になってしまいます。つまり、写真よりも動画を重視したい人はXperia XZ2 Premium、動画よりも写真を綺麗に撮影したいならGalaxy、といったすみ分けになりそうです。
Xperia XZ2 SO-03Kを選ばずにXperia XZ2 Premiumを選ぶ必要性があるのか
難しい問題です。
確かにスペックとしては、Xperia XZ2 Premiumの方が上です。しかし、そこまでのスペックがそもそも必要なのか、という問題でもあります。
個人的な感想としては、Xperia XZ2とXperia XZ2 Premiumのどちらかに機種変更するなら、単純にバランスのいいXperia XZ2を選ぶと思います。
しかしデュアルカメラが・・・というくらいにカメラにこだわりがあるのであれば、Galaxy S9+かP20 Proを選んだ方がいいです。
もちろん、今回検証して分かった通り、暗所での動画撮影に魅力を感じる、とか、大きさがいい、というのであれば話は別ですが、そういう人はかなり限定されるのではないかと思います。
価格も高いですし、それを承知で買うほどの機種かどうか、というところです。
ドコモオンラインショップとdカード GOLDは必ず活用しておきたい
もしXperia XZ2 Premiumを購入しようと考えるのであれば、ドコモオンラインショップとdカード GOLDは必ず活用しておきたいところです。
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