ドコモのdポイントが毎月貯まっているものの、特に利用することもない、という場合、そのままずっと放置していると、やがてdポイントの有効期限がきて、失効してしまう可能性があります。
通常のdポイントは、有効期限が4年と長いため、実際のところ早々失効することはないと考えられるものの、dポイント(期間・用途限定)は非常に期間が短いため、ちょっと忘れているとあっという間に失効してしまいます。
そんなことになってしまうと非常にもったいないので、今回はdポイントをドコモの料金に充当する方法について解説していきます。
dポイントのドコモ料金充当の歴史
dポイントクラブがスタートしたのは2015年12月です。もう10年近く経つんですね。
ドコモポイントがdポイントになったのも同じタイミングで、従来から利用範囲が大きく拡大され、利用価値も高まりました。
そんな中でも特に注目を集めたのが、ドコモのケータイ利用料金へのdポイント充当です。
2017年5月末までは、利用単位が最低3000ポイント、という設定だったものの、同6月からは1ポイント単位での利用もできるようになり、使い勝手は非常によくなりました。
一方で、通常のdポイントとは別に設定された、dポイント(期間・用途限定)については長くケータイ料金への充当の対象外とされていました。
利用期間が短いからこそ、ケータイ料金に充てたい、という要望もあったと思うのですが、長くそれは実現されずにいました。
しかし、2024年1月より、ようやく、dポイント(期間・用途限定)も、ケータイ料金にあてることが出来るように変更されました。
何故ここまでその実現に時間がかかったのか、と不思議で仕方ありませんが、様々なしがらみがあったのかもしれません。
とりあえず大幅に使い勝手が向上したことは喜びたいところです。
dポイントのケータイ料金充当の概要
ドコモのdポイントをケータイ料金に充てる場合の、細かい内容を確認していきます。(2024年4月現在)
dポイントのケータイ料金充当は1ポイント単位で可能
前述した通り、2017年6月からは、dポイントのケータイ料金充当は1ポイント単位で可能になっています。
1ポイント単位なので、例えば「6ポイント」充当することもできますし、「123ポイント」充当など、端数が出てもまったく問題なく税込み料金に対して充てることができます。
ケータイ料金充当に申込可能なポイント上限数
ドコモのケータイ料金にdポイントを充当する場合の、申し込み可能なポイント上限数は、以下の通りです。
- ドコモのケータイ回線を所有している場合のケータイ/サービス料金に対する上限額は30000ポイント
- ドコモのケータイ回線を所有していない場合のケータイ/サービス料金に対する上限額は5000ポイント
- ドコモ光を契約している場合のドコモ光料金に対する上限額は10000ポイント
- ドコモでんきを契約している場合のドコモでんき料金に対する上限額は10000ポイント
料金への充当は、ドコモ料金、ドコモ光料金、ドコモでんき料金、それぞれ充当手続きを行う必要があり、一括してまとめてポイント充当することはできません。
また、自回線と一括請求グループでポイント共有している家族回線について充当したい場合も、それぞれの回線のポイント充当手続きが必要となります。
例えば、自回線の割引対象料金が4000円、家族回線が6000円だったとして、自回線で1万ポイントを充当しようと手続きしても、ポイント充当されるのは自回線の4000円分に対してのみで、残りの6000ポイントは翌月以降に繰り越しされます。
一度申し込みした「ケータイ料金の支払いにつかう」「ドコモ光料金の支払いにつかう」「ドコモでんき料金の支払いにつかう」「サービス料金の支払いにつかう」のキャンセル・変更はできませんので、dポイントを料金に充てる際には、注意して実行しましょう。
dポイントの充当対象料金/対象外料金
dポイントを利用してドコモケータイ料金等の料金支払いに充てた場合に、充当対象となる料金と対象外となる料金があります。
そのため、毎月の利用料金がそのまま全額ポイント分で割り引かれるというわけではないので要注意です。
ポイント充当対象は、以下の通りです。
- 5G/Xi/FOMAの基本使用料
- 国内通話・通信料
- パケット定額料
- 付加機能使用料(一部除く)
- 「ドコモ光」の基本使用料
- 通話・通信料
- 「ドコモ光」の各種オプションサービス料(一部除く)
- d系サービスなどの月額利用料(一部除く)
- 国際サービス(一部除く)
- 「ドコモでんき」の基本料金または最低料金
- 電力量料金
- 燃料費等調整額の利用料金(再生可能エネルギー発電促進賦課金、工事手数料等除く)
以下料金は、充当対象外です。
- 他社接続サービス通信料
- 分割支払金/分割払金
- コンテンツ使用料/iモード情報料金
- ユニバーサルサービス料
- 契約事務手数料/登録手数料
- 工事料
- 解約金
- 料金明細サービス利用料
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金
充当対象よりも大きなポイントを料金充当してしまった場合でも、翌月以降へ割引が繰り越しされるため、特に大きな問題はないと思われますが、注意はしておきましょう。
割引充当月は申込月利用分(翌月請求分)より
実際に割引が充当されるのは、dポイントによるケータイ/ドコモ光/ドコモでんき利用料金割引を申込みした月の利用分からとなります。つまり請求月としては翌月請求分よりとなります。
※各サービス(ケータイ/ドコモ光/ドコモでんき以外)の初回課金月の請求金額は充当対象から除外されます。
利用金額が利用ポイント分よりも少なく、割引料金が超過した場合にはそのまま翌月以降に繰り越しされ、最長6ヶ月充当されます。
ただし、申込み月を含む最長6ヶ月後の末日までに追加で申込みをした場合には、先に申し込みをしていた分の利用期間が最新化され、そこからさらに最長6ヶ月という形になります。つまり、利用期間がなくなりそう、という場合にも、追加でdポイントの利用料金への充当を追加すれば、その分さらに期間が延びて失効してしまう可能性を減らせるということです。
基本的に使いきれないようなポイント数を利用料金に充てなければいいという話ではあるのですが、一応そうした特徴もあるということです。
dポイントをケータイ利用料金に充当する方法
では、実際にdポイントをケータイ利用料金に充当するにはどうしたらいいのでしょうか。
方法がわからずドコモショップに出向いてみたりドコモインフォメーションセンターに電話してみた、という人もいるようですが、そのどちらの方法でもdポイントをケータイ利用料金に充てる手続きはできません。
dポイントをケータイ利用料金に充当するためには、WEB上からの申し込みが必要です。
スマートフォン/タブレット/パソコンのいずれかのツールがあれば簡単に手続き可能です。
ここではスマートフォンでのやり方を解説していきますが、基本的にはタブレットやパソコンで操作をする場合もほとんど同じです。
dポイントクラブのポータルサイトから手続きを実施する
まずはドコモのdポイントクラブのポータルサイトを開きます。dメニューから遷移することもできますし、そのまま「dポイントクラブ」で検索してもOKです。また、dポイントクラブアプリからでも利用できます。
それぞれ、微妙に場所が違ったり、アプリやサイトのUIの更新により、場所が変わることがありますので「つかう」の場所はその都度探してみてください。
「つかう」の項目の中に、「ケータイ/ドコモ光/ドコモでんき/サービス料金」を見つけることができると思いますので、そこから手順に従いながら、どれくらいのポイントを充てるのか選択をして申込みします。
その際、注意事項が事細かに記載されていますので、この部分は読み飛ばすことがないように注意しましょう。この記事の後半でもそれら注意事項について触れていますが、それを踏まえて実際の申し込み時にも改めて内容を確認するのを怠らないようにしましょう。
最後まで手続きが完了すれば、問題なく翌月の請求分からポイント充当が実施されます。
とりあえず、最初の場所さえ見つけてしまえば簡単だと思います。
ちなみにタブレットやパソコンからもほぼ同じような流れとなりますので、まずはdポイントクラブのポータルサイトから「つかう」を見つけてみましょう。
dポイントが料金充当に反映されているか確認したい場合
ここまでdポイントの料金充当の流れが終了した段階で、「本当に料金充当されるように完了しているのだろうか」と不安になることがあるかもしれません。
その場合には、以下の二通りの方法で確認が可能です。
一つは、改めてdポイントクラブの「つかう」から、dポイントを料金充当する場合と全く同じ手順をたどります。
すると、以下のような画面が出てきます。
前月までdポイントの料金充当を利用して、繰り越しされている分および、今月の申し込み分のポイントを確認することができます。
ここにしっかり表示が出ていれば、手続きはしっかり完了していますので心配いりません。
もう一つの確認方法としては、dポイントクラブの「ポイント利用履歴」を確認します。
ドコモの料金へdポイントを充当させた場合、手続きが完了すると数分後には利用されたdポイントが反映されています。以下のように表示されます。
反映日、利用日、内容、利用内容詳細、ポイント数などが一目で確認できますので、非常にわかりやすいと思います。あとは実際に料金に充当されるのを待つばかりです。
dポイントのケータイ料金支払い充当にはNW暗証番号/dアカウント・パスワードが必要
ドコモのdポイントをケータイ料金支払いに充当する手続きを実施する場合に、NW暗証番号もしくはdアカウント・パスワードが必要となります。
NW暗証番号はもしわからなくなったらドコモショップまで足を運ぶ必要がありますが、dアカウント・パスワードはNW暗証番号さえわかればWEB上で確認可能です。
関連記事:「dアカウント・パスワードの確認方法」