最近AppleのAirPods Proを利用していて、どうも左耳だけ反応しないというケースが続いていました。
どういうことかというと、両耳にAirPods Proを取り付けた際に、普通だったらすぐに接続音が聞こえてスマホ/iPhoneの音をAirPods Proで聴いたり通話をしたりすることが出来るようになるわけですが、これが、右耳だけ繋がっていて左耳は無音で繋がっていない、という状態になる、ということです。
おかしい、と思いながらも、ケースに戻して耳に装着しなおす行為を繰り返すことで改善されることが当初はほとんどだったため、何かしら接続の調子が悪いだけかな、とあまり意識していませんでした。
が、この症状がそのうちかなりひどくなってきて、最終的に左耳が全く聞こえなくなってしまったため、対処方法を調べてみました。
AirPods Proの調子が悪い時の対処方法
まずは基本ですが、左右いずれかのAirPodsが機能しない場合の対処方法が、Apple公式サイトにて紹介されています。
充電が問題なく、AirPodsが正常に機能しない場合には、以下の手順でAirPodsのリセットを行うことが推奨されています。早速試してみましょう。
1.iOSデバイスでは「設定」→「Bluetooth」の順に選択します。
2.AirPodsの横の「i」アイコンをタップします。
3.「このデバイスの登録を解除」をタップし、確認のため、もう一度タップします。
4.左右両方のAirPodsを充電ケースに入れます。蓋を閉じて、30秒ほど待ってから蓋を開けます。
5.設定ボタンを数秒、ステータスランプが白く点滅するまでは押し続けます。
6.AirPodsをデバイスに近づけて蓋を開け、再接続します。
7.左右両方のAirPodsをテストします。
まぁ要は、接続を一旦完全に切って、再接続する、という方法ですね。Androidスマホの場合も、Bluetoothのデバイス登録を一旦削除した上で再接続をすることで同じ効果が得られます。
純粋に接続に問題がある場合、これで大体改善すると思います。私も当初、この方法であっさり改善していました。
スマホでも調子が悪い場合には一旦電源断再起動をすることもあると思いますが、一旦接続を切ってからの再接続は、調子が悪い時の基本的な手段と言えます。
が、私の場合、最終的にこの方法でもまったく改善できなくなっていました。
AirPods Proの異物・汚れの確認
実はAirPodsを利用していた時にはこういう症状はそれほど多くなかったので、自分のAirPods Proは故障しているのかなぁとぼんやり考えることもありました。
そんな時は、さっさとAppleに相談するのも一つの方法ですが、まずは試せることは全部試そうと思い、異物の付着や汚れの確認を行い、さらにAppleが推奨するAirPodsのお手入れ方法を採用して、お手入れを実施しました。
詳しくは上記のApple公式サイトを参考にしていただければと思いますが、ざっくりお手入れ方法を解説しておくと、
・水で洗うのはNG
・糸くずの出ない柔らかくて乾いた布を利用
・マイクやスピーカーのメッシュ部は、乾いた綿棒を利用
・鋭利な道具や研磨剤は使用不可
ということです。基本的には水分を使わず汚れを取り除く、という形ですね。AirPods Proは耐水性があるということですが防水仕様ではなく、AirPodsは耐水もないので、水気の取り扱いには特に注意しましょう。
ちなみに私はAirPods(第2世代)をラーメンのスープに落としたことがありますが(汗)、慌てて拾い出して拭いて乾かした結果、いまだに普通に利用できています。奇跡です。普通なら間違いなく故障していると思うので、ご注意を。食事時にAirPodsを装着するのはお勧めしません。。
AirPods Proの手入れをしていて最も汚れが目に付いたのは、イヤーチップの汚れでした。汚れというか、ホコリや小さいゴミが付着しているんですね。
イヤーチップというのは、耳の奥に入るゴムの部分ですね。引っ張ると簡単に取れ、お手入れができます。
通信状況に影響が出る部分ではないと思うものの、耳に装着するものですから、定期的な汚れの除去はしておくに越したことはないと思います。よーく見てみると、意外にゴミが溜まっていたりして、神経質な人はすぐに掃除したくなるかもしれません。
上記写真の矢印部分にゴミが溜まっていたりします。Apple公式では、イヤーチップに水分がたまった場合には「水ですすぐ」という手入れ方法を推奨しています。
私の場合はホコリなどの汚れのみ気になったので、手元にあったエアーダスターの風で汚れを吹き飛ばしたところ、すぐに綺麗になりました。
まぁ、最悪イヤーチップはAppleオンラインストアでも購入可能ですし(2セットで900円/S・M・Lあり)、問題ないとは思いますが、Apple公式には書いていないやり方なので、エアーダスターでのお手入れを試される場合には自己責任でお願いします。
「マイクやスピーカーのメッシュ部は乾いた綿棒で」とありますが、なかなかうまく取れません。まぁ、微々たる汚れなのであまり気にしなくてもいいのかもしれませんが、何か方法を考えてみてもいいかもしれませんね。
汚れがあまりにひどい場合などは、これらのお手入れで症状が改善することもあると思います。
が、私の場合は改善しませんでした。なので、基本に戻ってもう一度確認してみたところ、抜け落ちていた超基本的な原因が判明しました。
AirPods Proが両耳とも充電されているかの確認
基本中の基本なのでびっくりするのですが・・・。
なんと私の左耳の機能不良は、単純に左のAirPods Proの充電不足でした。まさか、ですよね。確かに、よく接続が切れた時の音が左耳だけで鳴っていたのです。
言い訳をするなら、普段ネット用のメインで利用しているのがGalaxyであり、AirPods Proを接続する際もGalaxyをよく利用するため充電状況が見えていなかった、というのが一つ。
そしてもう一つは、iPhoneを利用している際も、両耳とケースの充電は、満タン、という形で見えていたんですね。
こんな感じです。が、片方のイヤホンを外してそれぞれの状態にすると、左耳だけ何故か充電ができていなかったのです。
上記は既に改善した状態ですが、エラーが出ている時は、左側だけ赤い「!」マークが出た上で、0%でした。
どうも、同じような症状が出ている方もネット上にいらっしゃるような感じで、この症状は充電状況と関係なく出ることもあるような感じなのですが、私は単純に「充電できていなかったのか!」と思い込み、端子部分を清掃の上、今までなんとなくケースに入れていた左耳も、しっかり奥までグッと押し込むくらいに差し込んであげることで充電再開したのを確認し、それ以後、同じ症状は起こらなくなりました。
そのため、個人的にはやはり接触が甘くて充電できていなかったことによる問題だったっぽい、と思っています。
他の方も言われている通り、AirPodsでは起こらなかった症状で、AirPods Proになってからのみ体感した症状でした。何かしら、表に出てきていない不具合でもあるのかもしれません。私の症状が改善したのもたまたまかもしれません。
もし同じ症状で改善しない場合はAppleに問い合わせてみましょう。
後日談:結局改善しなかったAirPods Pro
実はこの後、改善したと思っていたAirPods Proの調子が、結局元に戻ってしまいました。
これはもうダメだと思い、Appleに問い合わせたところ、送付しての修理・交換対応か、Appleの実店舗に出向いての対応になるという案内をされました。
在庫がある店舗なら、即日対応できる可能性もあるということだったので、店舗に足を運ぶことにしましたが、結局預かられての修理となったため、初めから送付にしておけばよかったと思いました。
ちなみに、その店舗で話を聞いたところによると、まったく同じ左耳だけが反応しなくなる不具合が最近非常に多い、という話でした。その話を聞く限り、私の使い方がどうということではなく、今回の内容に関しては単純にAirPods Pro側に完全に問題があったものと思われます。
同じ症状が発生した際は、速やかにAppleの正規サービスプロバイダに出向くか、Appleのサポートセンターに問い合わせをしましょう。
修理・交換を行った後は、極めて状態は良好です。
合わせて、iPhone側で充電状態を表示する機能もちゃんと表示されるように改善していたので、その辺りから調子が悪かったものと思われます。ペアリングしているiPhoneで充電状態がいつものように表示されなくなったら、何らかの予兆と思っていいのかもしれません。
あまりにも役立つゆえ、不良が出ると不便さが際立つAirPods Pro
仕事で電話をするときなど特に、私はAndroidメインのユーザーであるにも関わらず、もはやなくてはならないアイテムとなったAirPods Proですが、あまりにも役立つゆえに、機能不良があると不便さがあまりにも際立ちます。
修理・交換がもしできなければ、買い替えるしかないと考えていましたが、とにかく価格が高いので買い替えは躊躇してしまいますよね。
この経験から、私は加入しませんでしたが、AirPods Pro購入時に、AppleCare+ for ヘッドフォンは検討してもいいのかもしれない、と思いました。
AirPodsおよびAirPods Pro購入時の参考にしていただければと思います。