GMOとくとくBBのv6プラスに対抗するBIGLOBEの「IP v6オプション」を実際に利用して試してみるべく、GMOとくとくBBからBIGLOBEにプロバイダー変更を実施しました。
変更直後の速度としては、IP v6オプションの申し込みができておらず対応ルーターもレンタルしていなかったこともあり、当然ながら速度比較としてはGMOとくとくBBの圧勝でした。→「GMOとくとくBBからBIGLOBEに切り替えたら衝撃の結果が出た」
今回、申し込みをしていた「IP v6オプション」対応のWi-Fiルーターが届いたので、早速設置してみて速度がどうなるのかを改めて試してみました。
ドコモ光で利用するならGMOとくとくBBか、それともBIGLOBEか、これからドコモ光を申込される方、現在申し込みされていてプロバイダーの変更を検討されている方は参考にされてください。
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BIGLOBEのレンタルWi-Fiルーターを接続する
BIGLOBEの申し込みが完了し、ドコモ光を利用できるようになったなら、BIGLOBEの公式サイト内「マイページ」にて、IP v6オプションと対応無線LAN(Wi-Fi)ルーターの申し込みが簡単に実施できるようになります。
ただし、申し込み直後はドコモ光利用の反映が遅れていることがあり、その場合には反映されるまで申し込みできないケースがあるので注意が必要です。
もし、IP v6オプション対応のWi-Fiルーターを元々所有している場合には無線LAN(Wi-Fi)ルーターのレンタル申し込みは必要ありませんが、実際に動作確認されているルーターは2種類しかありませんので、基本的にはレンタルを利用するようにした方が間違いないと思われます。
ちなみに、これはGMOとくとくBBでも同じなのですが、ドコモ光電話を利用している場合には、IP v6オプションに対応している光電話対応ルーターが送られてきているはずなので、別にルーターレンタルは必要ありません。
ルーターレンタルが必要になるのは、ドコモ光電話を利用していない場合です。
レンタル申し込みをして実際に送られてくるまでの期間としては、3日から一週間程度とされています。私の場合はかなり早く、最短の3日で届きました。
送られてきたルーターの仕様は以下の通りです。
メーカー・型式 | NEC Aterm WG1810HP(JE) |
外形寸法 | 約33(W)×111(D)×170(H)mm(突起部除く) |
質量 | 約0.4kg(ACアダプタ除く) |
電源 | AC100V±10% 50/60Hz(ACアダプタ) |
消費電力 | 17W(最大) |
機能 | 高速Wi-Fi規格「IEEE802.11.ac」対応 MAP-E機能搭載 最新の暗号化方式による安心セキュリティ 簡単ワンタッチ設定「らくらく無線スタート」 |
ルーター本体とLANケーブル、電源アダプターというシンプルな内容です。NEC製ルーターですが、NECの箱などは入っておらず、直接箱に封入されていました。
とりえあえずONUに接続して電源を入れると、設定は何もしなくても、SSIDに対する暗号化キー(パスワード)をパソコンやスマホ側で設定しなおすだけで簡単につながりました。
これで今まで繋ぎで利用していた個人的に所有しているWi-Fiルーターはお役御免です。
BIGLOBEのIP v6オプションの実力は本物だった?
無事、レンタルしたWi-Fi[ルーターでインターネットがつながったところで、今回実施したGMOとくとくBBからのプロバイダー変更に関わる一連の手続きはようやく完了です。
細かい点では「おや?」と思うところもありましたが、概ね問題なく移行できました。ただ、パソコン関係がとにかく苦手、という方にはやはりそれなりのハードルになりそうな気もするので、やはりプロバイダーは、初期の段階でしっかり選んでおくに越したことはありません。→「ドコモ光のお勧めプロバイダー」
ではその初期に選ぶべきプロバイダーはどこなのか、それを確認するべくBIGLOBEの「IP v6オプション」利用かつ対応Wi-Fiルーター利用時の速度をチェックしてみました。
なお、BIGLOBEについての詳細内容を改めて確認しておきたい方は、「ドコモ光のプロバイダー・BIGLOBEはお勧めか」を参考にどうぞ。
実際に速度チェックをしてみた結果としては、やはり、IP v6オプションを利用しない時と比べると劇的に違います。夜、混雑する時間帯には光回線とは思えないほどにしか速度が出なかったドコモ光+BIGLOBEですが、20~30Mbpsを維持することができました。
ただ、その後数日チェックを続けていたところ、問題が起こりました。
22時台、23時台に普段通りチェックをしていたのですが、速度がIP v6オプションを利用していない時と変わらないくらいに遅くなっていました。
原因がわかりません。今までは特に問題なかったのですが、何が起こったのかがわかりません。
試みに、SSIDを「A」と「G」それぞれで試してみたのですが、どちらでも同じでした。
また、変動幅が大きく、急に高速の結果が出ることもあれば、数分後に実施してみると1Mbpsを切る速度しか出ていないこともありました。
こうなると、GMOとくとくBBと同等、と考えていたBIGLOBEの評価は保留せざるを得ないと感じたのですが、その後同じようにチェックを続けた感じでは、概ね問題なく速度低下も起こりませんでした。ただ、原因はわかりませんが、若干GMOとくとくBBよりも不安定な面があるのかな、という程度です。
ということで、GMOとくとくBBにおける「v6プラス」の安定感が逆に顕著になった感じもしますが、どちらを選んでもそう大きな不満はない、というのが結論です。
とりあえず、GMOとくとくBBかBIGLOBE選択の場合には、いずれにしても必ず「v6プラス」または「IP v6オプション」を利用しましょう。
そして、少なくとも速度にこだわる限りにおいて、この両プランに対応していないプロバイダーは、完全に選択肢から外れると考えていいと思います。
環境や計測方法によっては、以上の内容は変わることもあるでしょうし、まだまだ速度が出るやすいところも少なくないと思いますので、速度や安定感については参考程度に考えていただきたいのですが、通常の速度とV6プラス利用時との速度差を見れば、効果のほどは明らかだと思います。
GMOとくとくBBでは発生しなかった速度に関する予想外のトラブルがBIGLOBEでは発生したものの、実際の速度が毎回極端に低下している感じはまったく受けないので、気にするほどのことではなかったのかもしれません。
ちなみに現在も引き続き、BIGLOBEをIP v6オプションで利用しています。
BIGLOBEはドコモ光において選択するべきプロバイダーか
この結果を受けて考えるべきは、「BIGLOBEはドコモ光利用時に選択するべきプロバイダーと言えるのか」という点です。
その結論としては、もしドコモ光電話をセットで利用しているのであれば、GMOとくとくBBと並び、第一優先で考えることができるプロバイダーである、と言えそうです。
何故、「もしドコモ光電話を利用しているなら」という条件が付くのかというと、ドコモ光電話を利用している場合、IP v6オプション対応のWi-Fiルーターをレンタルする必要がないためです。
もしドコモ光電話の利用がない場合、今回私がそうしたように、IP v6オプション対応のWi-Fiルーターをレンタルする必要があり、レンタルをするとレンタル料金が月額500円発生します。これがBIGLOBE最大の弱点です。
ではライバル会社となるGMOとくとくBBはどうかというと、ドコモ光電話を利用している場合にはルーターレンタルの必要がないのは同様で、加えてドコモ光電話の利用がない場合のv6プラス対応Wi-Fiルーターレンタルのレンタル料金が完全に無料です。
この差が実は長く使えば使うほど大きく響いてくるため、年間にして6000円の差として影響します。
そう考えると、どちらも同等のサービスを利用することができるのであれば、やはりGMOとくとくBBが最優先という形になりそうです。
私も今回、BIGLOBEの速度を実際に試して既に満足したので、やはり月額500円の差は気になるところですし、改めてBIGLOBEからGMOとくとくBBに戻すことを検討しようと思います。
とはいえ、それくらいの価格差は気にならないという人もいると思います。その場合は、BIGLOBEを積極的に利用していくのも十分ありだと思います。
まだ私もBIGLOBEを利用して少ししか経過していませんが、現状GMOとくとくBBを利用していた頃と全く変わらない使い勝手で利用することができています。
実際にドコモ光をBIGLOBEで利用してみたい場合には、専用申し込みサイトからWEB申し込みが可能となっており、わざわざドコモショップに来店しなくても、仕事帰りの夜などにも簡単に申し込みが可能です。
GMOとくとくBBと合わせて検討してみましょう。