インターネットを利用していて感じる不満の中でも、常に上位に入ってくるのが「通信速度が遅い」というものです。
体感的な「遅さ」には個人差がありますが、それでも平均的な感覚から見て明らかに遅くなっているケースは確かに存在します。
今回は、ドコモ光における「遅さ」への対策を、2026年時点の最新事情を踏まえて改めて整理していきます。
前提条件・契約当初から遅かったのか、途中から遅くなったのか
まず考えるべき大前提は、ドコモ光が最初から遅かったのか、それとも以前は快適だったのに最近遅くなったのか、という点です。
契約当初から遅い場合は、契約内容そのものに原因がある可能性が高く、途中から遅くなった場合は、利用環境の変化が原因になっていることが多いです。
それぞれのケースを見ていきます。
契約当初から遅かった場合
最大通信速度を確認する
まず基本として、契約している最大通信速度が「1Gbps」になっているかを確認しましょう。
My docomoの「ドコモオンライン手続き」からドコモ光の契約状況を確認すれば、この点はすぐに分かります。
フレッツ光から転用してドコモ光を利用している場合、工事費(無派遣工事料)を避けるためにあえて100Mbps・200Mbpsのまま契約しているケースが今も一定数存在します。
この場合は、最大速度自体が低いことがそのまま体感速度の遅さにつながります。
なお2026年現在は、1Gbpsに加えて最大10Gbpsの「ドコモ光 10ギガ」プランも提供されています。
複数人で同時に動画視聴やオンライン会議を行う家庭では、10ギガプランへの変更も選択肢に入ってきます。
接続方式(IPv6・IPoE)を確認する
現在、ドコモ光の速度問題においてもっとも重要なポイントが、この接続方式です。
従来型のPPPoE接続は、夜間などの混雑時間帯にNTTの網終端装置で渋滞が発生しやすく、これが速度低下の最大の原因になっています。
これに対して、IPv6(IPoE)接続、ドコモ光では「v6プラス」と呼ばれる方式は、混雑するポイントを迂回できるため、時間帯を問わず安定した速度が期待できます。
2026年現在では、v6プラス対応はほぼ標準的な機能になっており、対応していないプロバイダを使い続けている場合は、それだけで大きく損をしている状態と言えます。
自分の接続がIPv6(IPoE)になっているかどうかは、「IPv6をテスト」のようなサイトで簡単に確認できます。
プロバイダーを確認する
最大速度もIPv6接続も問題ないのに遅い場合は、プロバイダーそのものの実力を疑う必要があります。
プロバイダーによって、バックボーンの太さやユーザー数、混雑のしやすさはまったく異なります。
2026年時点で速度評価の高いプロバイダーとしては、GMOとくとくBB、OCNインターネット、ASAHIネット、@nifty、ドコモnet、BIGLOBEなどが挙げられます。
特にGMOとくとくBBは、v6プラス対応の高性能なWi-Fiルーターを無料でレンタルできる点や、実測速度の公開に積極的な点から、引き続き人気の高いプロバイダーです。
一方で、hi-hoのように平均速度が伸び悩んでいるプロバイダーも存在するため、遅さの原因がプロバイダーにありそうな場合は見直す価値があります。
なお、以前紹介していたぷららについては、2023年6月30日をもってドコモ光の新規受付を終了しています。
現在契約中の方はそのまま継続利用できますが、これから新たに選ぶプロバイダーの候補としては対象外になっている点は押さえておく必要があります。
プロバイダーの変更は、ドコモ光の回線自体はそのままに、プロバイダーだけを切り替える手続きで、工事は不要です。
手数料は3,300円(税込)で、申し込みから切り替え完了まで通常1〜2週間程度かかります。
また、ドコモ光のプロバイダーは「タイプA」と「タイプB」の2グループに分かれており、月額料金がタイプAの方が220円ほど安いのが基本です。
速度評価の高いプロバイダーの多くはタイプAに属しているため、特にこだわりがなければタイプAから選ぶ方が合理的です。
途中から遅くなった場合
利用しているデバイスを確認する
特定のパソコンやスマートフォンだけ遅いと感じる場合は、その端末側に原因がある可能性があります。
不要なアプリの削除や再起動を試し、それでも改善しなければ、端末の点検や買い替えも検討しましょう。
古いスマートフォンやパソコンは、回線自体が速くても処理性能がボトルネックになっているケースがあります。
Wi-FiルーターやONUを確認する
ONUやWi-Fiルーターの電源を一度落とし、1分ほど待ってから再起動してみましょう。
それでも改善しない場合、ルーター自体が古い可能性があります。
Wi-Fi 4以前の古い規格のルーターは、最大速度が300Mbps以下に制限されていることが多く、回線が速くてもルーターがボトルネックになってしまいます。
現在は2.4GHz帯・5GHz帯の両方に対応し、Wi-Fi 6以降の規格に対応したルーターを選ぶのがおすすめです。
有線接続で確認する場合は、LANケーブルが1000BASE-T(1Gbps対応)かどうかも忘れずにチェックしましょう。
古いCat5以下のケーブルでは、そもそも100Mbpsが上限になってしまいます。
なお、マンションなどでVDSL方式(電話線を利用する方式)が採用されている場合、物理的な上限が100Mbps程度に制限されます。
この場合はv6プラスへの切り替えで上限に近づけることはできますが、根本的な改善を求めるなら、ドコモhome 5Gのようなワイヤレス回線への乗り換えも選択肢になります。
外部環境の変化も考えられる
自宅の機器に問題がなくても、近隣の利用者が増えたことで、NTT区間の混雑が以前より進んでいる可能性もあります。
一本の光ファイバーを複数世帯で分岐して利用する仕組み上、周辺の利用者が増えれば、その分体感速度が落ちることは十分にあり得ます。
NTTの回線速度測定で切り分ける
プロバイダーの影響を受けない、回線そのものの速度を確認したい場合は、引き続きNTT東日本・NTT西日本の速度測定サイトが利用できます。
契約しているエリアに応じて、東日本または西日本どちらかのサイトが表示されます。
ここで問題のない速度が出ていれば、NTT区間には問題がなく、原因は自宅の機器かプロバイダー側にあると判断できます。
まずは現状を数字で把握する
対策を始める前に、まずは実際の速度を計測しておくことをおすすめします。
Fast.comや各種スピードテストサイトで、時間帯を変えて何度か計測すると、混雑しやすい時間帯の傾向もつかみやすくなります。
目安として、LINEやSNS利用であれば3Mbps程度、YouTubeなどの動画再生であれば5〜10Mbps程度、4K画質の動画視聴やソフトのダウンロードには25Mbps以上が必要とされています。
2026年時点でのドコモ光全体の平均下り速度はおよそ460Mbps台という調査結果もあり、この水準を大きく下回っている場合は、何らかの原因がある可能性が高いと考えられます。
それでも改善しない場合は
ここまでの対策を一通り試しても速度が改善しない場合、最終的にはある程度妥協して利用するか、ドコモ光自体を他の回線に乗り換えるかの判断になります。
ただし、乗り換えには解約金や工事費用がかかる可能性があるため、まずは現状をドコモに相談してみましょう。
ドコモインフォメーションセンターは、ドコモの携帯電話からは「151」、他社の携帯電話や固定電話からは「0120-800-000」でつながります。
ガイダンスに沿ってドコモ光の故障相談を選択し、状況を伝えてみてください。


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