「ドコモ光をぷららで利用しているけれど、とにかく遅いんだよね・・・」
そう感じているあなたのやるせない思いは、どうやらもっと多くの人たちの間で共有されている思いなのかもしれません。
何故なら、そうした意見をかなりの数、今現在簡単にあらゆる場所で見つけることができるからです。
ドコモ光が遅いのか? それともぷららが遅いのか? 改善方法はないのか?
疑問は尽きないと思います。
ただ確実に言えることは、ドコモ光を利用しながらも、快適に利用できている人たちは存在するということです。
私は過去、ドコモショップに足を運んでドコモ光の話を聞いてみたときに、こんなことを言われたことがあります。
「ドコモ光はプロバイダーは自由に選択できますよ。どこを選択してもほとんど変わりませんので、好きなところを選んでください。ぷららがNTT系なのでお勧めです」
確かにプロバイダーの選択の自由はドコモ光のメリットの一つであり、その言葉に悪意があったとは思えないですが、単純にこの言葉に従ったがために、とんでもない落とし穴に落ちてしまうことがあるのです。
どこを選択してもほとんど変わらない、ということはなく、むしろどこを選択するのかで使い勝手が大きく変わってしまうのです。
果たしてぷららは本当に遅いのか、どうすれば快適にドコモ光を利用することができるのか、口コミ等を参考にしながら解説していきたいと思います。
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ドコモ光+ぷららの評判を確認してみる
ドコモ光でぷららを利用している人たちの評判を確認すると、大体同じような傾向があることに気づきます。
以下、いくつかピックアップしてみます。
ドコモ光+ぷらら はゴールデンタイムほんと遅いね 1Mbps平気できる
フレッツ光+ぷらら の方がましだったわ
ましだったけど許せねえ程度に遅かったからドコモに変えたんだけどね こっちの方が地獄だった
そもぷららがダメなんじゃないのって最近思う— tet (@tet00387655) 2017年8月24日
ドコモ光ぷらら、遅い。1メガしか出てない
— 野良ヒゲくん (@JinseiSippai) 2017年7月4日
ドコモ光でプロバイダはぷらら使ってるけど、遅いから通信速度測って見たら2Mbpsだった。すげーなこれ。回線の増強が必要ですね。
— satoshi shiotsu (@doraiice) 2017年7月1日
ドコモ光でプロバイダーはぷらら、下りの回線速度が0.2Mbps。信じられない遅さ。
— たこらパパ (@takorapapa) 2017年4月12日
これらの意見を見る限り、信じられないような速度です。いくらベストエフォート方式とはいえ、1Mbps出ていないのであれば、もはやADSL並み、むしろ場所やプランによってはADSLでもそれ以上出るはずです。光回線を利用している意味が失われてしまっています。
ドコモ光が遅いのか、ぷららが遅いのか
これはそもそも、ドコモ光が遅いのでしょうか。それともぷららが遅いのでしょうか。または両方?
この疑問に対する回答については、一概には言い切れずケースバイケースであるとしか言いにくい部分があるのですが、傾向としてはやはり、ぷららに原因があるのではないか、と疑いたくなるケースがあまりにも多いようです。
その根拠としては、ドコモ光の他のプロバイダーを利用していて快適に利用している人は多く存在しますし、ぷららから他のプロバイダーに変えたら改善した、という事例も存在するためです。
ドコモ光を他の光回線に丸ごと変えるのは非常に手間がかかりますが、プロバイダーを変えるだけならそう手間ではありません。まずやるべきはプロバイダーの変更から、と考えていいでしょう。
時間帯による速度低下は他のプロバイダーでも存在する?
もう少し細かくぷららの口コミ評判を見ていくと、「時間帯による速度低下がひどい」という意見が多いことに気づきます。
インターネットの仕組みから、多くの人が利用する時間帯が込み合うのは当然のことで、ある程度は仕方ない部分もあるのですが、時間帯による速度低下は確かにかなりのストレスになることがあります。
ではこれもぷららのせいなのでしょうか。
時間帯による速度低下に関しては、私自身OCNを利用している時代に体験したことがありますし、今利用しているドコモ光+GMOとくとくBBでも実際に起こったことがあります。
そのため、ぷららばかりがひどいというわけではない気がしています。時間帯による速度低下はやはりインターネットの特性と考えると、あきらめるしかなさそうにも思えます。
しかし、現在私のドコモ光+GMOとくとくBBの環境ではまったく時間帯による速度低下は起こりません。常時、ほぼ30Mbps程度は出ています。
では時間帯速度低下が起こっていた時と今では、一体何が変わったのか。ここにヒントがありそうですね。
ドコモ光で、何故ぷららを選択したのか
よく思うのですが、ドコモ光を利用している皆様、どういう基準でプロバイダーを選択しているのでしょうか。
確かにドコモで配布されているドコモ光の公式カタログを見ると、プロバイダーごとの細かいサービスの違いはしっかり記載されていますし、それを見比べて精査した上で選択することも可能でしょう。
しかし皆様、そこまでして決めているのでしょうか?
自分にはどういう内容が必要で、どういう細かい違いがあるからこのプロバイダーを選択した、と言い切れる人がどれだけいるのでしょうか。
そもそもそうした中で、何故「ぷらら」が選択肢として浮上してきたのでしょうか。
フレッツ光における最大シェアのプロバイダーは、NTTコミュニケーションズのOCNです。そのため、OCNを選択した、というのであればそれほど不思議もありません。みんな使っているから、という理由でお勧めされたのかもしれないからです。ではぷららは?
おそらくぷららを選んだ多くのユーザーは、特にこだわりなくドコモショップでドコモ光を申し込み、なんとなくぷららをお勧めされたのではないかと思われます。一番最初に書いた通り、私はそういう風になんとなくぷららをお勧めされたことがあるのです。おそらくこのパターンが最も多いのではないかと思われます。
また、ドコモ光の公式カタログや公式ホームページを見るとわかる通り、タイプAの先頭に書いてあるプロバイダーは、ドコモnetを除けば、ぷららなのです。それほどこだわりがなければ、心理的に先頭に書いてあるプロバイダーが一番お勧めなのかな?と無意識に考えてしまい選択してしまいやすいのです。
また、ぷららはNTT系のプロバイダーであるという安心感も選択時の根拠を強化している一因ではないかと思われます。よくわからなければ、NTT系列にしておけば間違いないという心理です。
本来シェアが大きく最もおすすめしやすいはずのNTTコミュニケーションズのOCNがドコモ光においてお勧めされない理由は明らかです。
料金が高いタイプBに属しているためです。そのため、プロバイダーにこだわりがない場合、基本的にはタイプAをお勧めされます。その方がドコモ光自体が安く見えるからです。
結果的に、タイプAのぷららが自動的に選ばれやすくなっているわけですね。
OCNもSo-netも遅いという意見もある
そのほか、ドコモ光の主要なプロバイダーであるOCNとSo-netも、速度が遅いという話もよく聞きます。
OCNについては前述したとおり私自身が体験しているのでよく知っていますし、どうやらSo-netも似たような傾向があるようです。
ぷららに加えて、速度が遅いといわれるこの三つのプロバイダー。
実は、共通する一つのポイントがあります。それは、v6プラスに対応していないという点です。
そしてこのv6プラスこそが、混雑緩和のためのキーポイントになる技術だったりするわけです。
今、どうしても時間帯による速度低下および普段から速度が遅いと感じているのであれば、まずはこのv6プラス対応プロバイダーを選んでみるのが一番です。
v6プラス対応プロバイダーを選べば改善するのか
v6プラス対応プロバイダーを選択すれば、速度が遅い状態は確実に改善するのでしょうか。
これは実際のところ、それぞれの環境が違いますので一概には回答が出来かねるところです。しかし、改善する可能性が極めて高い、と思われます。
一例としては私の体験があります。
プロバイダーは同じGMOとくとくBBのまま、v6プラス対応高速Wi-Fiルーターの無料レンタルを利用して試してみたところ、完全に速度改善が見られたためです。→「GMOとくとくBBの高速Wi-Fiルーターを使ってみたら驚くべき結果が出た」
これ以外にも、GMOとくとくBBのv6プラスWi-Fiルーターを利用して劇的に変化があったという声は多数あります。
逆に言えば、ドコモ光をこれから利用開始しようと考えているのであれば、初めからGMOとくとくBBを試してみた方が確実と言えます。
v6プラス対応プロバイダーの選択肢
現在ドコモ光でv6プラスに対応しているのは、@Nifty、BIGLOBE、そしてGMOとくとくBBです。
この中で、@NiftyはタイプBなので料金が高く、BIGLOBEはv6プラス対応Wi-Fiルーターのレンタル料金が月額500円かかります。
そこで残るGMOとくとくBBが、タイプAでありかつv6プラス対応Wi-Fiルーター無料レンタルが存在しているという意味で、最も選択しやすいプロバイダーと言えるわけです。人気の秘密はこれですね。さらなる詳細内容は公式サイトより一度確認してみてください。
公式サイト→GMOとくとくBBのドコモ光
光回線の最大のメリットは、何よりも大容量のデータ通信を制限なく高速で実施することができるという点です。
だからこそ、多くのユーザーが利用するのであって、このメリットが失われてしまうと、ドコモのウルトラパックでもいいじゃないか、というような話になってしまうわけです。
さすがに1Mbpsしかでないのであれば、通信環境によってはウルトラパックで容量を増やした方がマシかもしれません。
そんなもったいない事態にならないように、プロバイダーは適当に選択するのではなく、しっかりと必要な内容を確認した上で選択するようにしましょう。