私は過去、機種変更応援プログラム、機種変更応援プログラム+、スマホおかえしプログラムのいずれも利用したことがありません。
というのは、それらのサービスの最大の特徴である、「利用端末を返却しなければならない」、という点がどうしても不満だったためです。
ただ、それらのプログラムの流れを汲む「いつでもカエドキプログラム」は、いよいよ積極的に利用していく必要があるのかもしれない、と感じています。
その最大の理由は、やはりスマホ端末の高額化です。
もうすでに何年も前からスマホの価格は高騰を続けていますが、最近はさすがに許容しにくい価格帯に入ってきた感があります。
それならばハイエンド端末ではなく、エントリーモデルを買えばいい、という話ではありますが、やはり機能的にはエントリーモデルでは満足できない部分もあるため、できる限りハイエンドを選びたいわけです。
ということで、改めて「いつでもカエドキプログラム」の活用について、考えてみました。
いつでもカエドキプログラムの詳細
いつでもカエドキプログラムの具体的な内容は、大きく分けて3つのケースで構成されています。
1.1~22ヶ月目にプログラムを利用した場合。
2.23ヶ月目にプログラム利用した場合。
3.24~46ヶ月目にプログラム利用した場合。
基本的な内容は、スマホ端末を返却することで割引をしてもらえる、という今までの似たサービスの流れを継承しています。
その上で、大きく異なる点があるのですが、その辺り詳しく解説していきます。
1~22ヶ月目にプログラムを利用した場合
対象機種の端末本体価格の半額よりやや多い金額を、23ヶ月で分割して支払う形とし、残りの金額(残価)を24回目でまとめて支払います。
例えばXperia 1Ⅲなら、総額113,256円のうち、「68,376円」を「2,972円×23回」とし、残りの44,880円(残価)を24回目で支払う形とします。
この最後の24回目の支払い・残価が、端末を返却した場合については支払い不要となる、というわけです。
そのため、実質金額としては23回分の分割で支払った金額、68,376円ということになります。
最新ハイエンドのXperia 1Ⅲが7万満たない金額で購入できるなら、これはお得と言えます。
ただし、前述したように、端末を22ヶ月目までに返却することが大前提です。
もし、プログラムの利用(つまり端末の返却)が早まる場合には、早期利用特典として、翌月以降の分割支払金が割引される形となります。
つまり、早く返却すればするほど、実質負担金は安くなるというわけです。
単純に、最新ハイエンドモデルをレンタルしているようなイメージかもしれませんね。
23ヶ月目にプログラムを利用した場合
22ヶ月目までにプログラム利用した場合と同様に、23ヶ月目にプログラムを利用した場合も、支払い24回目(残価)の支払いが不要となります。
24~46ヶ月目にプログラムを利用した場合
23ヵ月目までに対象機種を返却しない場合、支払期間(回数)が49ヵ月(47回)に延長され、24回目(残価)の分割支払金をさらに24分割した金額を24回目以降の各回の「再分割支払金」として支払う形となります。
そのまま最後までスマホを利用し、購入金額全額を支払ってもいいですし、早めに返却をし、再分割支払金の免除をしてもらってもいい、というわけです。
いつまで該当スマホを利用し続けるか次第です。
もし、その時点での新しい機種を購入した際の分割金額が、再分割支払金とそう変わらないのであれば、新しい機種に早めに乗り換える、というのもありだと思います。
残価設定の考え方を理解する
自家用車のローンでは、残価設定ローン/残価設定クレジットなどの名称で、今では普通に導入されていますが、それとほぼ同じ考え方をスマホに導入したのが、いつでもカエドキプログラムである、と考えるとわかりやすいです。
つまり、未来の下取り金額をあらかじめ機種ごとに設定してある、ということです。
下取りだと、どのタイミングで自分の利用している端末がいくらで下取りしてもらうのかを都度調べる必要がありましたが、いつでもカエドキプログラムでは、どの時点で返却をすればいくら割引になるのかが明確なので、自分で計画を立ててタイミングを図ることもできます。
いつでもカエドキプログラムの注意点
メリットを享受するためには、利用端末を返却しなければならない、という条件はつくものの、それさえ問題ないと考えられるのであれば、非常にお得な「いつでもカエドキプログラム」。
では、逆に注意点はないのでしょうか。
まとめてみます。
・返却時にドコモの未払金があると利用不可。
・返却端末に故障・水濡れ・破損・改造がある場合や、正常に動作しない場合には利用不可。
・ドコモショップ店頭またはドコモオンライン手続きにて利用可能。オンライン手続きの場合は、郵送で返却を実施。
・郵送での返却の場合は、利用申し込みの翌月末(郵送期限)までに、対象機種を指定センターへ郵送し到着させる必要あり。
利用機種に故障があると利用できないとか、料金未払いがあると使えないなど、この辺りは普通に考えてそうだろうな、とわかる部分です。
将来的な返却を見据えているのであれば、どうせ返却するから、と乱暴に扱うのではなく、破損等させないように大切に取り扱う必要があります。
手続きはドコモショップとオンライン、どちらでも可能なものの、ドコモショップの場合は予約の手間と来店の手間がありますし、郵送の場合は発送処理の手間があるので、どちらを取るかです。
特に注意が必要なのは、どちらにしてもギリギリに手続きをしようとした場合、店頭の予約がなかなか取れないとか、郵送は数日時間がかかって期限に間に合わないというケースが考えられます。
この場合、早期利用特典の割引きが取り消されて違約金と請求されたりするリスクもありますので、いずれの場合も返却手続きは余裕を持って早めに実施するようにしましょう。
いつでもカエドキプログラムには対象機種あり/月額料金などは発生しない
いつでもカエドキプログラムを利用する場合、まず大前提として購入時に対象機種かどうか、という点に注意しましょう。
基本的には、二年後の価値が想定しやすい最新機種が対象となります。
発売から時間が経つにつれ、対象機種から外されてしまうケースも考えられますので、今対象機種でも将来にわたってずっと対象機種というわけではないという点、理解しておく必要があります。
ちなみに、いつでもカエドキプログラムは月額料金等は一切発生しませんので、対象機種であれば、どうしても一括で買いたい、という方でない限り、加入しておく方が、未来での選択肢が増えますので無難と言えます。
いつでもカエドキプログラム適用での機種購入時のdポイント利用
いつでもカエドキプログラム申し込みの上で機種購入をする際、dポイントを利用したい場合には、23回の割賦分と残価のうち、割賦分にポイントは充当される形となります。
割引の形としては、「総額方式」と「月々方式」から選ぶことができますが、どちらを選択したとしても、当然割引金額の総額は全くかわりません。
違いとしては、均等に割って引くのか、月々の支払いの最初から一気に引いていくのか、という違いです。
もちろん、あえてdポイントをここで利用しなくても構いません。どちらも自由に選択することができます。
機種返却していつでもカエドキプログラムを利用するべきか
ここまでで、大まかないつでもカエドキプログラムの内容は理解できたと思います。
その上で、利用端末を返却し、いつでもカエドキプログラムを利用した方がいいのか、返却はせず、手元においておき長く利用するべきなのか、改めて考えてみました。
結論としては、予備となる端末が手元に一台もないのであれば、あえて返却はせずに残しておくのもありだと思います。その方が、万が一の緊急時に対処しやすいためです。
事実、私もGalaxyが調子が悪くなったらすぐにXperiaに入れ替えたり、そのXperiaが不調になればAQUOSに替えたりとしていますが、もしこれが手元に空き端末がなかった場合、ドコモショップにいくなり、オンライン修理受付をするなりしないといけなかったわけで、最悪スマホが使えないタイミングが数日発生した可能性があります。
それを回避するための、万が一に備えた端末が手元にあるかないかではやはり大きく違います。
一方で、手元に既に万が一の際に利用できる端末が一台以上あるのであれば、複数端末を手元に残しておく必要性は薄いです。私はかなりの端末を所持していますが、実際のところ、ほとんど使ったことがない機種も少なくありません。正直、非常にもったいないです。
今後、そうした機種が増えても全く意味がないので、使い終わったら返却して割引してもらう方が合理的、と感じています。
つまり、自分の置かれる状況に合わせて、いつでもカエドキプログラムの利用可否は判断するといいでしょう。
端末割引が以前と比べて非常に少なくなってしまっている現在、貴重な端末割引プログラムとして大いに活用していきましょう。