私個人の印象としては、韓国・サムスンのGalaxyの性能がずば抜けていることはもはや常識で、2018年夏の注目機種の一つだった中国・HUAWEI(ファーウェイ) P20 Proは噂にたがわぬ高性能機種であり、ドコモからは発売実績がありませんが、格安スマホとして発売されている台湾・ASUS(エイスース)のZenFoneなども実際に利用した経験上、非常に優れた機種だと認識しています。
しかし、日本人としてはやはり、国内メーカーのスマホを使いたい、という気持ちを持っている人が、当然のことながら非常に多いのです。
それは日本人としてごく当たり前の気持ちだと思います。私もその点全く同意です。まぁこんなところであえて触れるつもりはありませんが、ニュースを見ていると、近隣諸国との関係性で本当にもやもやする内容の情報が飛び込んできたりしますよね。
そういうこともあり、特にあまり多くの情報を持たず、目の前に初めて商品を提示されて、日本メーカー、韓国メーカー、中国メーカーのどれかを選べと言われたなら、当然のことながら心理的に日本人なら日本メーカーを選ぶと思います。
最近は国内メーカーであっても海外製の部品が使われていたり、製造自体海外で行われていたりすることも普通にあるわけで、何をもって「国内製」というのか、判断が微妙なところだったりもしますが、しかし、とりあえずそうした点はすべて忘れて、単純に理屈抜きで海外メーカーは嫌だ!という方に合わせて、完全国産メーカーでの、2019年夏の最新機種の選び方について考えてみました。
目次
ドコモの海外メーカーまとめ
まずはドコモにおける海外メーカーの主な最近のスマートフォン・タブレットをまとめておきます。
最近は海外メーカーの場合、前面にはメーカー名が出てこない機種も多いため、知らずに利用しているという人も少なくないかもしれません。
メーカー名 | 国 | 主なドコモスマホ |
Apple | アメリカ | iPhone |
サムスン | 韓国 | Galaxy S10・S10+/Galaxy Note8・9 Galaxy Feel2 |
LG電子 | 韓国 | LG STYLE2 L-01L V30+/JOJO L-02K |
HUAWEI(ファーウェイ) | 中国 | P20 Pro HW-01K/dTab |
ZTE | 中国 | MONO MO-01K/MO-01J/M Z-01K |
HTC | 台湾 | HT-03A (2009年) |
Appleはもう言うまでもありませんね。iPhoneです。
サムスンのGalaxyは、さすがにスマホについて詳しくなくても「聞いたことがある」という人も多いのではないでしょうか。最近は、日本人の心情を慮ってか、サムスンというメーカー名は前面には出さず、主にテレビCMなども「Galaxy」として流れていることが多い気がします。
性能は抜群に高く、ドコモのAndroidスマホとしては常に1位、2位を争います。ドコモでは長くラインナップのレギュラーとして発売され続けています。
ただそれ以外のメーカーは、まだまだ日本での知名度は高いとは言えません。
Disneyモバイルについては必ずしも毎回LG製というわけではありませんが、dTabはすべてHUAWEI、MONOはZTE、「M」もZTEが今のところ受け持って製造しています。
HTCはどちらかというとauとのつながりが強く、ドコモからはHT-03A以来スマートフォンは発売されていません。
国籍としては、サムスンとLGが韓国、HUAWEIとZTEが中国、HTCが台湾です。
iPhoneは海外メーカーだが・・・
日本人が大好きなiPhoneは、言わずとしれた海外メーカー(アメリカ)です。
しかし、それに対して「iPhoneは海外メーカー製だから買いたくない」と購入を躊躇している人は見たことがありません。
つまり、日本人の海外スマホアレルギーは、もう少し厳密に言うとおそらく「アジア系スマホアレルギー」なのではないかと考えられます。
私もスマートフォンにおいても日本メーカーが中国や台湾、韓国製よりも優れている、と思いたいところなのですが、実際に触れて使ってみて客観的に判断をすると、どうしてもそうとは言い切れない部分があるのは紛れもない事実です。
しかしその事実を受け入れたくない気持ち、そもそも事実はどうあれ心情的にどうしてもそれらの国のスマホは怖い、受け入れられないという気持ちもあり、それは仮に理路整然と日本以外のアジアのスマホの優位性を説明されたとしても、なかなか翻るものではないと思われます。
もちろんそれならば日本のメーカーやiPhoneから購入機種を選べばいい話なので全く問題はありません。
2019年夏、日本メーカーのスマホを選ぶとすれば、どういう機種が選択肢になるのでしょうか。
圧倒的人気! SONY・Xperia(エクスペリア)
Androidスマートフォンの中ではドコモのスマートフォン初期の頃から高い人気を誇る機種がXperia(エクスぺリア)です。
2018年-2019年冬春モデルとしてはXperia XZ3が人気を博しましたが、2019年夏モデルとしても、Xperia 1 SO-03Lは非常に高い人気を誇っています。性能的にも非常に高く、国産スマホとしては確実にお勧めできる機種です。→「Xperia 1はドコモ2019年夏モデル! 機種変更してみた感想評価」
また、エントリーモデルとしてのXperia Aceも買いやすいXperiaとして人気です。→「Xperia Ace SO-02Lに機種変更レビュー」
人気のXperiaの中で、自分の好みに合わせて多くの種類から選ぶことができる、という意味で、日本のメーカーからスマホを選びたいと考えている人にとっては選択肢が多いXperiaの存在は、非常に頼もしいものとなっています。
関連記事:「ドコモの機種変更にお勧め格安機種」
知名度はイマイチ!? 割れにくいスマホ・arrows(アローズ)
自分の記事を読み返した時に、SONYのXperiaを、(エクスペリア)という風に、読み方を付けることはそういえば、ほとんどなくなっていました。
何故なら、「Xperiaを知らない人は、そう多くはないだろう」と無意識に考えているからです。
しかし一方で、富士通のarrowsについては、今でもたまに、(アローズ)という読みを注釈として入れたくなります。
Xperiaと比べたら知名度もイマイチかなぁと思ってしまうためです。
このあたり、ずっとドコモの機種を見続けてきた私のようなタイプの人間にはなかなか感じられない部分なので、「いやいや、君が考えているほどarrowsは世間の皆さんに知られてないよ」という風にたまに言われると実は非常に助かります。
はっ、と気づくんですね。そうか、自分の常識は世間の常識ではないのだ、ということです。
しかし、そういう知名度の問題については、当の富士通自身感じているような気配もあります。
「The・割れにくいスマホ」という新しい付加価値を、arrowsというブランドに加えようとしているところなどは、特にそうですね。
「割れにくいスマホってCMやってたよね、小栗旬と山田孝之の。あのCM面白いよね」
そんな会話に紐づけて、「割れにくいスマホ=arrows(アローズ)」という言葉と図式をユーザーの心に刻み込んでしまいたい、そんな思いが感じられます。
パナソニックやNECなどの人気メーカーが次々ドコモのスマホから撤退する中で、ずっと踏みとどまってきた富士通のarrowsは、もっと認知され人気を博しても全くおかしくないと思います。まぁ、過去のスマホにおけるマイナスイメージが足を引っ張っている面もあるのですが・・・。
SONYのXperiaとの大きな違いとして、ハイエンドなフラッグシップモデルだけでなく、エントリーモデルかららくらくスマホにいたるまで、様々な機種を投入しているという特徴もあります。
docomo with対応機種として2018年夏モデルに投入されたarrows Be F-04K、そして2019年夏モデルのarrows Be3 F-01Lは、私も機種変更して利用してみましたが、安く、それでいて性能も悪くなく、大きな人気を集めています。→「ドコモのarrows Be3 F-02Lの機種変更レビュー」
「割れにくいスマホ」を探しているなら、iPhoneよりもXperiaよりもarrowsです。この点しっかり覚えておき、購入時の参考にしましょう。
「AQUOS(アクオス)」のSHARPは国内メーカー?
「AQUOS(アクオス)」ブランドを持つSHARP(シャープ)といえば、元々は純粋な日本の企業だったわけですが、現在はご存知の通り台湾の鴻海精密工業(ホンハイ)の傘下に入っており、純粋な国内メーカーと判断されるのか微妙なところです。
国内メーカーか海外メーカーかという判断を下すこと自体にそもそも何の意味もないのですが、スマホを選ぶ際に「海外メーカーは嫌だ」と感じている方々が、この事実を受けてSHARPを選択肢として含めるかどうかが、ここでは問題です。
ただ、「サムスンやファーウェイは嫌だけどSHARPなら元々日本のメーカーだし馴染みがあるから大丈夫」という人も少なくないのではないかと、個人的には感じています。
そもそもSHARPが現在ホンハイ傘下にあることにすら気づいていない人も多いはずです。
それは、2017年および2018年のSHARP製スマートフォンの売れ方を見ても明らかです。
2017年および2018年、一番売れたAndroidスマートフォンをメーカー別にみると、なんとSHARPがSONYを抜いて1位でした。
フラッグシップモデルとして各キャリアのAQUOSブランドを統合したAQUOS Rシリーズの好調さもさることながら、docomo with対象機種として発売されたAQUOS senseが大ヒットしました。
これから購入を検討する場合、2019年夏モデルとして発売されたXperia Aceやarrows Be3が強力な対抗機種となりますが、AQUOS sense2の人気もまだまだ健在です。
ホンハイの問題はさておいて、SHARPを日本メーカーに含めることができないと、残すところSONYと富士通しか日本メーカーが残らないという問題もあります。
選ぶ側にとっても、ある程度の選択肢は欲しいところだと思いますので、どうしてもアジア系海外メーカーのスマホには抵抗があるという場合には、SHARPも含めて三メーカーから、新しいスマートフォンを選ぶようにしましょう。
国内メーカースマホの選び方まとめ
以上みてきた通り、アジア系海外メーカーを使いたくない、という場合にも、ドコモでは十分な選択肢が用意されています。
金額をそれほど重視しないのであれば鉄板の人気機種SONY・Xperia。
【2018-2019年冬春モデル】:Xperia XZ3 SO-01L
【2019年夏モデル】:Xperia 1 SO-03L、Xperia Ace SO-02L
割れにくいスマホでエントリーモデルなら富士通・arrrows。
【2019年夏モデル】:arrows Be3 F-02L
2017年・2018年最も売れた今注目のメーカーを選ぶならSHARP・AQUOS。
【2018-2019年冬春モデル】:AQUOS sense2 SH-01L
【2019年夏モデル】:AQUOS R3 SH-04L
Xperiaについてのみ、現状毎シーズン、フラッグシップモデルが発売されていますが、AQUOSについては年間サイクルで発売されています。arrowsはしばらくハイエンドモデルの発売がありません。その辺りも踏まえて購入計画を立ててもいいでしょう。
関連記事:「ドコモ 2019年夏モデル・新機種の選び方」「ドコモ 2018-2019年冬春モデル・新機種の選び方」
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