お風呂でドコモのスマホを使う時の注意点と実際に使っている話

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最近のドコモのスマートフォンは、iPhoneを含め、そのほとんどが防水機能を搭載しています。

その結果、水濡れによる故障は昔と比べれば格段に減っていると考えて間違いないと思います。それくらい、最近のスマホの防水性能は、信頼性が高くなってきています。

ただ、多くの方が防水と聞いて、こう考えたことがないでしょうか。

 

防水ならお風呂に持ち込んでもいいの?」。

 

例えばiPhone 12は、IP68等級に適合しており、最大水深6メートルで最大30分間耐えうる防水性能があるとされています。

それだけ聞くなら、「まぁ、15分程度なら、湯船に浸しても問題ないんじゃない?」と思ってしまいそうです。

 

ということで、今回は、お風呂でスマホは使ってもいいのか使う場合にはどういうリスクがあるのか私が実際にお風呂でスマホを使っている方法についてなど、解説していこうと思います。

スマホには、洗えるスマホも存在するが・・・

ドコモのスマートフォンの中には、知る人ぞ知る、「洗えるスマホ」が存在します。

これは、ドコモおよびメーカー公式で、「こういう条件下であればスマホ本体を洗ってもいいよ」と発表されているものです。

精密機械であるスマホを「洗う」という行為自体、かなりのリスクを負う行為だと思うのですが、それをドコモ公式で「洗える」としているところが、その自信の表れだと思います。

洗えるスマホは現時点まで数機種、登場していますが、その代表格が富士通のarrows Beシリーズです。→「割れないarrows・安心の理由/arrows工場見学

私も何機種か所有していますし、実際にメーカーの方が洗っているところを見たこともありますが、非常に画期的なスマートフォンです。

特に、ウイルス・細菌等に敏感になりやすい昨今、それら汚れ全般の温床になりやすいスマホを清潔に保てるという点は、非常に大きな優位性だと思います。

 

が、しかしです。そんな洗えるスマホであり、MIL規格にも準拠している「頑丈スマホ・arrows Be」をもってしても、「お風呂でお湯につけて使っていいよ!」とは言われていません。せいぜい、浴室で使うだけなら大丈夫、という程度です。

やはり、基本的にお湯はNGなんですね。スマホにおける防水とは、あくまで常温の水を想定しており、お湯は想定されていないのです。

 

日常利用による劣化が大きな水濡れダメージを引き起こすことも

iPhone 12の防水防塵に関する注意事項の中に、以下のような注意書きがあります。

 

防沫性能、耐水性能、防塵性能は永続的に維持されるものではなく、通常の使用によって耐性が低下する可能性があります。

 

スマホを長年使っていればなんとなく体感としてわかると思います。最近ちょっと傷が多くなったな、ちょっと前に落としてから少し調子悪い気がするな、充電端子やイヤホン端子のキャップ(最近はほとんどの機種についていませんが)が緩くなってきたな、など、経年劣化はすべてのモノにおいて避けることはできません。

販売時に完璧にテストされ、クリアしてきた条件であっても、2年後、3年後、同じ条件をクリアできるかと言われると、クリアできる確率は多少なりとも下がっているはずです。

 

「防水なのにどうして水濡れ故障なの!?」とショップで怒声を発している人がいた、など、よく聞く話ではありますが、防水の機種だからといって、100%、絶対に、水濡れしないというわけではないのです。

この認識を間違うと、「防水なのに水濡れで故障するのはおかしい」という発想に繋がってしまいます。

防水機種であっても、水濡れ故障は普通にあります。もちろん、昔と比べれば、防水機能がない機種と比べれば、水濡れする可能性は格段に下がってはいます。しかし、水濡れしない、というわけではないのです。

要注意ポイントです。

 

お風呂でスマホを使う際に覚悟するべきこと

ということで、身も蓋もないことを言いますが、お風呂でスマホを使おうと思うなら、まずは大前提として、壊れても仕方がないという覚悟が必要です。

前述してきた通り、日常利用において、目に見えない細かい劣化がスマホに生じていた場合、そこから水が侵入しないとも限りません。このリスクを100%回避することは不可能です。

さらに、お風呂における「」は、防水についてのテスト時に考慮されておらず、あくまで常温の水であれば、という前提の元に成り立っている防水機能であり、お湯を前にしてはその前提から覆されてしまい、意味を持ちません。

つまり、お風呂で、特にお湯にスマホ本体をつけてしまえば、故障したところで知らないよ、ということです。

ですから、まずは「いつ壊れても仕方がない」という覚悟の元、お風呂でスマホを使うようにしましょう。

 

実際にお風呂でスマホを使った体験談

ここで私の使い方についても解説しておきます。

私は子持ちであるため、普段は子のお風呂をスムーズに終わらせるために、自分自身はほとんど烏の行水であり、ゆったりお風呂を楽しむことはありません。

が、たまに妻子が実家に帰ったりと一人になるタイミングがあります。そうした時には、ここぞとばかり、湯船にお湯を張り、たった一人でのんびりと入浴を楽しみます。

のんびり長時間お風呂に入ろうと思うと、やはり手元にスマホが欲しくなります。

そこで、メイン端末ではない、いつ壊れても全く問題ないスマホを選んで、Wi-Fiを繋ぎ、お風呂に持ち込みます。

もちろん、湯船につけることはしません。浴室内の安全なところに置いておくだけです。そもそも濡れているとタッチパネル操作がなかなか思うようにいきませんから、基本的には動画視聴用にします。

直近では、2020年末大晦日、一人で湯船につかりながら、お風呂に持ち込んだ「LG Style L-03K」にて、Youtuberヒカルさんの賞金レースのクライマックスを観て楽しみました。

 

同じような使い方を何度かした結果ですが、L-03Kは現在も、まったく故障することなく正常に動いています。

お風呂で手が滑ってお湯に丸々つかってしまうタイミングもあったりしたのですが、大丈夫でした。ただ、そのあとしばらくは、スピーカーがおかしくなって、音がかなり聞き取りにくくなってしまいました。

ちなみにこれは、私の嘘偽りない体験談ですが、同じように同じ機種をお風呂で使ってお湯につけたりしても大丈夫、という保証は一切ありませんのでお気を付けください。あっさり壊れる可能性もなくはないです。

あと、私のL-03Kが正常を保っているもう一つの根拠としては、MIL規格14項目に準拠している、という点ももしかしたら大きいのかもしれません。お湯、という項目はないですが、「高温保管」や「耐熱撃」などがあるため、基本的に熱に対してもある程度の耐性があると考えられます。とはいえ、絶対ではありません。

 

お風呂にスマホを持ち込んで利用する場合には、「いつ故障しても大丈夫」という準備と覚悟を持った上で実施するようにしましょう。