2019年11月1日より、ドコモの新しい割引サービス「おしゃべり割60」がスタートします。2020年3月31日まで実施されます。
内容としては、はじめてスマホを利用する60歳以上の方を対象として、かけ放題オプション/5分通話無料オプションを利用した際に、最大12ヶ月間、月額700円の割引きをする、というものです。
これにより、5分通話無料オプション分の料金は完全に相殺されますし、かけ放題オプション利用の場合も安く通話が利用できる形となります。
60歳以上の方が対象とされていることからもわかる通り、シニア層のスマホへの移行を促進するキャンペーンと捉えてよさそうです。
具体的な内容を確認していきます。
おしゃべり割60は「はじめてスマホ割」適用が大前提
ドコモのおしゃべり割60は、名称に「60」とある通り、60歳以上の方が対象となります。
加えて、初めてスマートフォンにされる方が対象となっており、「はじめてスマホ割」と全く同じ内容が適用条件に含まれています。
そのため、言い換えると「おしゃべり割60は、はじめてスマホ割適用が大前提」ということになります。
以下に、おしゃべり割60の適用条件をまとめます。
おしゃべり割60の適用条件
項目 | 概要 |
利用者年齢 | 「はじめてスマホ割」が適用となるお手続き時点で、利用者の年齢が満60歳以上 |
契約種別 | Xi |
契約者名義 | 個人名義 |
対象料金プラン | ギガホ、ギガライト |
対象音声プラン | かけ放題オプション、5分通話無料オプション |
はじめてスマホ割の適用条件自体、やや分かりにくい部分も含むので、その内容に関して詳しくは関連記事を参考にされてください。→「ドコモのはじめてスマホ割はギガホ/ギガライト専用割引」
簡単に説明するなら、旧プランのドコモケータイからギガホ/ギガライトに契約変更、または他社で3Gケータイを利用中の方がMNPで新規契約し、ギガホ/ギガライトを契約することで、はじめてスマホ割は適用されます。
ここまでが大前提となる、「はじめてスマホ割の適用」です。
それに加えて、利用者の年齢が満60歳以上、そしてさらに、ギガホ/ギガライトの契約の際に「かけ放題オプション」または「5分通話無料オプション」の申し込みをすることが条件です。
これにより、「かけ放題オプション」または「5分通話無料オプション」が最大12ヶ月、月額700円割引きされます。
おしゃべり割60の割引内容
おしゃべり割60の割引内容についても、もう少し詳しくみておきます。
項目 | 概要 |
割引額 | 月額 700円 |
割引期間 | 初回適用月から最大12ヶ月間 |
適用開始時期 | ・対象オーダーと同時に適用条件を満たす回線については、 当月から割引適用(月途中における新規契約の割引額は日割り計算) ・対象音声オプションを「翌月適用」とした場合、 「おしゃべり割60」も翌月から適用 |
適用終了条件 | 以下のいずれかに該当した場合、当月末までの適用
・割引期間が終了となる場合 |
割引対象料金 | 音声オプション利用料金から割引 |
初回適用月から最大12ヶ月間の割引き、という内容も、「はじめてスマホ割」と同様です。
そのため、はじめてスマホ割で月額1,000円、おしゃべり割60で月額700円が割引されるため、合計で月額1,700円が最大12ヶ月間割引される形となります。
もちろん、おしゃべり割60は音声通話オプションの申し込みが必要となるため、はじめてスマホ割だけの状態よりも安くなる、というわけではありませんが、変わらない料金で5分通話無料オプションが利用できると考えるとやはりお得と考えて間違いありません。
おしゃべり割60適用時のギガライト料金イメージ
料金プラン | 月額料金 | |||
音声オプションなし | 5分通話無料オプション | かけ放題オプション | ||
ギガライト | ステップ4 | 3,980円 | 3,980円 | 4,980円 |
ステップ3 | 2,980円 | 2,980円 | 3,980円 | |
ステップ2 | 1,980円 | 1,980円 | 2,980円 | |
ステップ1 | 980円 | 980円 | 1,980円 |
上記表は、ギガライトにおしゃべり割60とはじめてスマホ割を適用した場合の料金で、前提条件としては、「dカードお支払割」の適用または2年定期契約の場合の料金で、なおかつ「みんなドコモ割(3回線以上)」適用時の料金で計算しています。
すべて初年度の料金を並べているので、2年目以降は「音声オプションなし」の場合が1,000円ずつ高くなり、「5分通話無料オプション/かけ放題オプション」の場合は1,700円ずつ高くなります。
注目すべきポイントは、「音声オプションなし」の場合と、「5分通話無料オプション」の場合の初年度の料金が、まったく同じ、という点です。つまり、はじめてスマホ割およびおしゃべり割60の両方が適用する条件を満たしている場合、5分通話無料オプションは初年度に限っては利用した方がお得、ということです。
2年目以降は、通話の利用状況に合わせて、5分通話無料オプションを継続するかやめるか、検討すればいいでしょう。
ギガホでも適用/ギガホ割とも重畳適用
おしゃべり割60の大きな特徴の一つとして、ギガホ/ギガライト向けの割引サービスと重畳適用する、という点が挙げられます。
そのため、ギガホにおいては、初回申し込みした際に適用される「ギガホ割」とも、しっかり重畳適用し両方の割引が適用されます。
つまり、ギガホ割、はじめてスマホ割、おしゃべり割60、すべて適用で、最初の最大6ヶ月が合計2,700円引き、その後6ヶ月が1,700円引き、という形になります。
ギガホはどうしても料金的にはギガライトよりは大きくなりがちですが、割引額も大きいので助かりますね。ギガホ割が適用している間だけギガホにしておいて、その後ギガライトに変更する、という方法もありだと思います。
もちろん、容量をどれくらい消費するかによりますので、まずは使ってみて、それから検討してみましょう。
おしゃべり割60の申し込み場所
ドコモのおしゃべり割60は、ドコモショップなどの店頭および、ドコモオンラインショップにて申し込みが可能です。
機種購入時に適用されるため、My docomoでの手続きではない点に注意してください。購入手続きを実施する、ドコモオンラインショップが手続き場所です。
端末購入には「はじめてスマホ購入サポート」が11月1日から
2019年11月1日、おしゃべり割60の開始と同時に「はじめてスマホ購入サポート」が開始されます。
はじめてスマホを利用される方を対象とした還元サービスで、dポイントを機種によって11,000ポイントまたは22,000ポイント還元してくれます。
毎月の利用料金ははじめてスマホ割やおしゃべり割60で安くなり、端末代金ははじめてスマホ購入サポートで還元されるというわけです。
FOMAおよびiモードが2026年3月31日で終了することが発表されていますので、ここを機会にスマホに変更してもらいたい、というドコモの思惑もあるのでしょう。
そろそろスマホも気になる、と思いつつもなかなか踏み出せなかった方も、この機会をしっかり逃さず活用していきましょう。
関連記事:「ドコモのはじめてスマホ購入サポートの詳細内容解説」