シンプルプランは2019年5月31日をもって、新規受付を終了しました。
以後、新プラン「ギガホ/ギガライト」が提供開始されます。なお、新プランへの変更を行わない場合、引き続きシンプルプランの利用は可能です。→「ドコモのギガホ/ギガライトをわかりやすく完全解説」
2017年4月28日、ドコモは通話をあまりかけないユーザー向けの新プランとして「シンプルプラン」を発表し、5月24日より提供開始しました。
今までドコモは、「カケホーダイプラン」を基本として、電話をあまりかけないユーザー向けには「カケホーダイライトプラン」を提供してきましたが、シンプルプランはその両方のプランの料金をさらに下回る格安プランとなっており、月額料金「980円」で利用可能です。
果たして、シンプルプランは本当にお得なのでしょうか。どういう注意点が存在するのでしょうか。
詳細内容を確認していこうと思います。
関連記事「ウルトラパックまとめ」「docomo with(ドコモ ウィズ)まとめ」
シンプルプランによる最安値を知る
まず、シンプルプランを利用した場合とdocomo withをあわせて利用した場合の最安値を確認しておこうと思います。
シンプルプランを利用する場合、これまではシェアパック5とのセットが最安値だったのですが、2018年5月25日よりベーシックパックが登場することにより、こちらが最安値へと変わります。
シンプルプラン+spモード+ベーシックパックで4180円、ここが最安値ラインです。さらにdocomo withを入れて2680円、ずっとドコモ割プラスでプラチナステージと仮定すると2480円、ドコモ光セット割まで入れれば2380円となります。
ちなみに今までは、シェアパック5の利用で最安値でした。以下の通りです。
その場合、親回線が月額7780円、子回線が月額1780円、です。ちなみに、引き続き家族利用の場合は、この形がやはり最安値となります。シェアパック5は、ベーシックシェアパックでも最安値は同じになります。
さらに、もう一段階安くするために、docomo withを合わせて適用させてみます。
そうすると、親回線が月額6280円、子回線がなんと月額280円となります。同じプランで子回線を2回線目、3回線目と追加していったとしても、それぞれ月額280円で抑えることができます。
非常に安いです。
どちらの場合も、どうしてここまで安くできるのか、まずはこの最安値を踏まえて、シンプルプランの詳細を以下で解説していきます。
なお、ベーシックシェアパック利用の場合は、容量の使い方によっては料金が4段階で上がっていきますので注意しましょう。
ドコモのシンプルプランとは何か
ドコモが新しくスタートさせたシンプルプランは、月額980円で利用することが可能な格安料金プランです。
月額980円と聞くとかなり安いと感じられると思いますが、カケホーダイプランとは異なり、通話定額制プランではなく、従量制プランという点に注意する必要があります。
つまり、電話をかけた分だけ通話料がかかる、ということです。
カケホーダイプランがスタートしてからドコモのXiプランには、通話の従量制プランはずっと存在していませんでしたが、今回初めてシンプルプランによってタイプXiにねん以来の従量制プランが復活した形となっています。
これにより、通話を本当にかけないというユーザーにとっては今までのカケホーダイライトの料金1700円を980円に引き下げることが可能となるため、メリットは大きいといえます。
詳細なポイントを以下でまとめます。
シンプルプランの月額料金
・980円/月(税別)+通話料金:30秒20円(国内通話/ドコモ携帯、他社携帯、固定電話含む)
・かけた分だけ従量制プラン
・ファミリー割引内通話は無料
・カケホーダイライト(1700円)を下回る、Xi最安値プラン
シンプルプランの適用条件
・シェアパックもしくはシェアオプションの利用/シェア代表回線および子回線可
・ウルトラデータLパック・ウルトラデータLLパックが条件に追加(2017年12月27日より)
・ベーシックパック・ベーシックシェアパックが条件に追加(2018年5月25日より)
この適用条件については次に解説します。
シンプルプランの加入条件
当初「シンプルプラン」は、シェアパック利用がプラン選択の条件とされていました。そのため、シェアパックを利用していない単独ユーザーはどうしてもシンプルプランを利用しにくいという状況でした。(※単独でもシェアパック利用はできるので、絶対に申し込めないわけではないがメリットがない)
しかしその後、シンプルプランの利用範囲がウルトラデータLパック、ウルトラデータLLパック、さらにベーシックパック、ベーシックシェアパックにも拡大されたことで、それまで以上に利用しやすくなりました。
月額基本使用料 | 定期契約あり | 980円 |
定期契約なし | 2480円 | |
国内通話料 | ドコモ携帯電話宛 | 国内通話20円/30秒 |
他社携帯電話 固定電話宛など |
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データ通信料 | パケットパック加入 | シェアパック ウルトラシェアパック ウルトラデータLパック ウルトラデータLLパック ベーシックパック ベーシックシェアパック 以上より選択 |
パケットパック未加入 (シンプルプランでは選択不可) |
Xi 0.6円/KB | |
SMS送信料 | SMS(国内) | 3円/回~ |
国際SMS | 50円/回~ |
二年の定期契約ありの場合が980円で、定期契約なしの場合には2480円となります。定期契約なしを選ぶメリットはほとんどありませんので、事実上、定期契約なしという選択肢はないのと同じです。
つまり二年更新はカケホーダイプランなどと同じく引き続きついてくるということです。ここは仕方ありません。
さらにシンプルプランにはシンプルプラン(スマホ)とシンプルプラン(ケータイ)で分けられていますが、内容には全く違いはありません。
シンプルプランの基本的な料金構成
仮にシェアパック子回線だった場合で、基本的な料金構成をシミュレーションしてみると、
シンプルプラン+シェアオプション+spモードで、
980円+500円+300円=1780円
合計1780円です。かなり安く抑えられます。
仮に単独の場合の最安値は、
シンプルプラン+spモード+ベーシックパック
980円+300円+2900円=4180円
となります。
もちろんこの上に消費税は必ず加算されますし、補償、端末代金が追加になるケースも多いと思われるため、もう少し実際は高くなりますが、それでも今までよりは安く抑えられる可能性大です。
とにかくベーシックパックの登場によって、シンプルプランに対するイメージはガラリと変わりました。
シェアパックが前提でなくなったことが、非常に大きく影響してくるわけです。
シンプルプランのここがお得
シンプルプランでもdカード GOLDは活躍する
仮にシンプルプランの申し込みをしたとしても、料金はもちろん安くすることができますが、dポイントはそのまま引き続き貯まっていきますので、dカード GOLDによる10%のポイント還元は継続です。
しかも、シンプルプランでシェアパックを利用すれば、代表回線の料金が大きくなる分、ポイントは非常に貯めやすいです。家族カードも有効活用できます。
もうかなり多くのドコモユーザーが利用開始しているdカード GOLDですが、シェアパックとドコモ光とのコンボで確実にお得になりますので、しっかり活用していきたいところです。
シェアパックとドコモ光によってdカード GOLDがどうお得になるかは別記事を参照ください。
関連記事:「dカード GOLDは本当にお得なのか」
docomo with(ドコモウィズ)とのコラボで最強の格安プランへ
当初、シンプルプラン発表の段階では、安くなるとはいえ限定的かな、という印象が否めないところでしたが、これに加えてdocomo withがスタートしたことにより、うまくこの両プランを併用させることによって、かなりの格安料金を実現できるようになりました。
前述した基本的な料金構成から考えてみます。
この形で最安値の1780円が実現できるのですが、docomo withを適用させると、ここからさらに月額1500円が割引され、なんと月額280円となります。しかも期間を限定することなくずっとその料金で利用できるようになってしまうのです。これは安すぎますね。
もちろん、それでもまだまだ条件がある程度限定されてしまう部分はあるものの(対象機種など)、徐々にドコモの料金プラン改革が進んできているのは間違いありません。ドコモウィズについても詳細内容をしっかり理解した上で、もっとも自分の利用方法にあったプランを選択してみましょう。
関連記事:「docomo with(ドコモウィズ)は本当にお得なのか」
シンプルプランの気になるポイント
シンプルプランはファミリー割引内通話は無料
シンプルプランは純粋に、FOMAプランの「タイプシンプル」をイメージするとわかりやすいかもしれません。
無料通話分はなし、通話料は30秒あたり20円、ただし家族間通話については無料になる、という特徴は「タイプシンプル」と全く同じです。
そのため、通話はもともとあまりかけないけれど、最低限家族分だけはかける、というユーザーにとってもタイプシンプルは使い勝手のいいプランといえそうです。
最近カケホーダイプランの登場によってシェアパック以外では有名無実化していた「ファミリー割引」が、ここにきて活躍の場を再度取り戻す形となりそうです。
シンプルプランでも月々サポートは継続適用
もしシンプルプランに変更した場合、現在適用されている月々サポートや、機種変更した際に適用されるはずの月々サポートが適用対象外になったりすることはないか、インフォメーションセンターに確認してみました。
その結果として、シンプルプランに仮に変更したとしても、現状適用されている月々サポートが変更になったり適用外になったりすることはなく、そのまま継続適用になるということです。
加えて、新規契約をしたり機種変更をしたりして新たに月々サポートが適用される場合についても、シンプルプランを仮に選択したとしても問題なく適用されるということです。
加えて、端末購入サポート対象機種を購入した場合でも、シンプルプランを選択することでそれが適用しなくなることはないということです。
つまり、買い替えに関しては特に心配することなく、シンプルプランを選択することができるということです。
ただし、一つだけ注意点としては、もしdocomo with対象機種を購入した場合には、たとえシンプルプランを利用していたとしても月々サポート対象外となります。
電話をかけるユーザーはシンプルプランは向いていない?
繰り返しますが、シンプルプランは通話定額制プランではないので、通話をよく利用するユーザーにはまったく向いていません。
通話料がかければかけるほど30秒あたり20円かかってしまうので、月額980円だから安いと思って変更してみたら、かえってかなり高額請求がきてしまった、というケースも十分考えられます。
今まではカケホーダイ+パケットパックという完全定額の枠内にあったため、使い方による高額請求は存在しなかったわけですが、シンプルプランは従量制プランなので、使い方を一歩間違うと、以前のように高額請求が発生する可能性も出てくるわけです。
そのあたりをしっかり理解した上で、申し込みをするようにしましょう。