ドコモから2019-2020年冬春モデルが発表されました。今回のラインナップとしては、スマホ5機種、キッズケータイ1機種、らくらくホン1機種の合計7機種です。
今回は、auからはスマートフォンがなんと9機種も発表されているところから考えるとかなり控えめのラインナップとなりました。
ただその分、ハイエンドモデルもスタンダードモデルも、夏モデルも含めて十分な選択肢が準備されているので、これはこれで十分なのかもしれません。
arrowsのハイエンドモデルやコラボモデルなどがなかったのが個人的には残念ですが。
ということで、2019-2020年冬春モデル全機種の特徴と選び方を確認していきます。
機種名 | 型式 | 発売日 | スマホおかえしプログラム適用後実質価格※1 | 総額 | 36回分割 |
Galaxy Note10+ | SC-01M | 2019年10月18日 | 80,784円 | 121,176円 | 3,366円 |
Galaxy A20 | SC-02M | 2019年11月1日 | ― | 21,384円 | 594円 |
Xperia 5 | SO-01M | 2019年11月1日 | 58,608円 | 87,912円 | 2,442円 |
AQUOS sense3 | SH-02M | 2019年11月1日 | ― | 31,680円 | 880円 |
AQUOS zero2 | SH-01M | 今冬 | 未定 | 未定 | 未定 |
らくらくホン | F-01M | 2019年11月下旬 | |||
キッズケータイ | SH-03M | 今冬 |
※1:36回分割払いでの購入と同時にスマホおかえしプログラムに加入し、24か月目に正常な状態で返却した場合の金額
ハイエンドモデルかスタンダードモデルか
ハイエンドモデルか、スタンダードモデルか。最近はこの二つに大きく分けることができます。
どこまでの機能を求めているかで判断が変わってきますが、当然価格はハイエンドモデルの方がかなり高めなので、機能と価格をそれぞれ見比べながら選択をしていく形になります。
今回の冬春モデルの中でハイエンドモデルに振り分けられるのは、Xperia 5、Galaxy Note10+、AQUOS zero2です。
一方でスタンダードモデルとしては、AQUOS sense3とGalaxy A20が発売されます。
AQUOS zero2 SH-01M
今回の冬春モデルの中で、随一の軽さを誇るスマートフォンが、AQUOS zero2 SH-01Mです。
軽いというと小型でスペックが低いような気もしそうですが、AQUOS zero2に関しては大画面約6.4インチで、スペックも非常に高いトップクラスの性能を誇ります。例えばメモリもAQUOS R3が6GB/128GBだったのに対して、AQUOS zero2では8GB/256GBまで増えています。
また、AQUOS senseシリーズ、AQUOS Rシリーズと共通しているホームキー兼指紋センサーがなく、AQUOSとしては初の画面内指紋センサーを採用しています。全体として非常にスタイリッシュなスマートフォンといえます。
カラーバリエーションはアストロブラックとミスティホワイトの2色展開ですが、どちらも味わいのある色合いです。
ディスプレイ上の動作やタッチパネルの反応速度もさらに向上し、動画にも動きの激しいゲームにも強いという特徴を持ちます。
極限まで軽さを追求したこともあってか、イヤホン端子は搭載しておらず、また最近の機種には珍しく軽くテレビ機能も完全に非対応ですので、この点は注意しましょう。
いずれにしても非常に人気が出そうなモデルであることは間違いありません。ただ、発売が最も遅く、2020年になる可能性もあるので注意です。
関連記事:「AQUOS zero2は驚きの軽さ! ゲームにも最適の機種変更したいスマートフォン」
Xperia 5 SO-01M
SONYからは大方の予想通り、Xperia 5が発売されます。
最近発売・発表されたXperiaの中としては、Xperia 1、Xperia 5、Xperia 8、Xperia 10があり、このうちXperia 8とXperia 10はドコモでは未発売ですが、名称の意味合いとしては、Xperia 1を最上級レベルとし、その正反対の格安モデルとしてXperia 10、その両機種の間に位置するのでXperia 5、ということでの「Xperia 5」ということです。
つまり、Xperia 1と比較すると、大きさや一部スペックが抑えられているXperiaがXperia 5、ということができますが、とはいえ、トリプルレンズカメラはじめほとんどの機能がXperia 1を踏襲しているので、単純に「Xperia 5は小型化されたXperia 1」と考えてもいいと思います。
実はXperia 1は、ドコモオンラインショップでは既に在庫がなくなっており、このまま販売は終了していく流れのようなので、今から最新Xperiaが欲しいという方は、そのままこのXperia 5待ち、という形になります。
今回カラーバリエーションが4色展開と抱負で、ブラック、グレー、ブルー、レッドが用意されています。レッドは赤というよりはえんじ色のような色合いで、実際に見てみても個人的には一番いいと思いました。他にあまりない色でもあるので狙い目かもしれません。
発売日は11月1日です。ドコモオンラインショップで既に予約が開始されています。
関連記事:「Xperia 5 SO-01MはXperiaらしいXperia! 機種変更すればしばらく使い続けられそうな魅力あり」
Galaxy Note10+ SC-01M
最近はまた毎年発売されるようになってきたGalaxy Noteシリーズ、今年も発売です。
Samsungとして発表されているGalaxy Note10/Note10+の中から、ドコモでは今回Galaxy Note10+のみが取扱いされる形となりました。Note10+の方が、いつものGalaxy Noteのイメージに近いため、ということもあると思います。
今回のGalaxy Note10+は、劇的な変化とか、驚きの新機能、というほどのものはそれほどありませんが、着実にスペックがアップしており、カメラも従来のトリプルカメラに加えてTOFカメラ(深度測位カメラ)も搭載され、あわせてクアッドカメラとなりました。
元々カメラの性能は折り紙付きなので、とにかくカメラにこだわりたい、ということであれば今回の冬春モデルの中では一番のお勧め機種と言えます。
Sペンの性能もますます向上し、隙のないハイスペックモデルとなっています。
かなり大型の約6.8インチなので、それだけ見るともう少しで小型のタブレットじゃないか、というところまできているものの、ベゼルレスのデザインから実際に持ってみるとそこまで違和感なくスマホとして持てます。
Galaxy Note9から今はGalaxy S10+に乗り換えた経験からすると、結局Galaxy NoteはSペンをどこまで利用するかによる、と思うので、どういうシーンでSペンを利用するか、をイメージした上で選ぶといいのではないかと思います。
AQUOS sense3 SH-02M
かつてはdocomo with対象機種として、現在は高コスパのスタンダードモデルとして人気の高いAQUOS senseシリーズ最新作、AQUOS sense3がドコモからも登場です。
大方この機種の発売は予想できたところですが、今回全体としてかなり性能アップしているため、価格がほぼ据え置きということを考えると、今まで以上にコストパフォーマンスがいい機種として注目度が高まるのではないかと思います。
具体的には、電池容量がまずは劇的に増えました。今回最高クラスの4,000mAhです。さらに、CPUやRAM/ROMが向上したため、処理能力のアップによる操作性の向上も見込まれます。
電池容量がかなり増えているためか、重さも前機種AQUOS sense2と比較するとやや重くなってしまったため、AQUOS zero2と持ち比べるとやけに重たく感じてしまったりもするのですが、比較さえしなければ許容範囲だと思います。
さらにもう一点、デュアルカメラが搭載され、超広角カメラが搭載されました。これにより、今までとはまた違ったシーンでカメラを活躍させることができるようになるため、撮影の幅が大きく広がりました。
スタンダードモデルとしてはやはり、要注目の一台です。
関連記事:「AQUOS sense3は超広角カメラ搭載! ドコモの冬春モデル期待の新機種」
Galaxy A20 SC-02M
もう一台、スタンダードモデルとして今回登場したのが、サムスンのGalaxy A20 SC-02Mです。
Galaxy Feel2が既にドコモオンラインショップでも在庫が完全になくなっており、この後継機種のようにも思えますが、Galaxy A20はさらに格安路線なのでやや毛色が違います。
格安路線らしく、Galaxy Feel2と比較するとRAMは3GBになっているなど、スペックがやや落とされている部分もあります。
全体として目を引くような特徴はありませんが、電池持ちもよく、シンプルかつ必要十分な機能を持つスマートフォン、という印象で、はじめてスマホを持つ人にお勧めできる一台と言えそうです。
ただ、カメラはシングルですし、その他の性能を勘案しても、これならAQUOS sense2を選びたくなるかもしれません。
しかし、Galaxy A20最大の特徴として「安さ」があります。2万円台という非常に安い価格で購入可能です。
とにかくまずは安く買いたい、という人には最適と言えます。
関連記事:「ドコモのGalaxy A20 SC-02Mは格安のスマホ! 予備機として一台買うのもあり」
らくらくホン F-01M
今さらフィーチャーフォン!? という声も聞こえてきそうな気がしますが、実はらくらくホンユーザー、まだまだ500万人以上のユーザーが存在しているらしく、そこからの買い替えの期待をされた一台、という感じです。
本来なららくらくスマホへ移行してもらえればドコモとしては万々歳なのでしょうが、いまだにらくらくホンから動かないユーザーは、そう簡単に動かないですからね。受け皿が必要だったということでしょう。
らくらくホンはその特性上、基本は大きく変わりませんが、迷惑電話や迷惑メールへの対策機能も充実しており、これなら両親に安心して持たせられる、と感じられるケータイになっています。
スマホはさすがに、というかなり古いらくらくホン利用の方にお勧めです。
キッズケータイ SH-03M
久しぶりに新しいキッズケータイが登場します。今回はSHARPからです。
大きさやイメージはほとんど変わりませんが、ハードキーからタッチパネルに進化しています。スマホライクなキッズケータイです。昨今のお子様はタッチパネル操作にかなり慣れているケースが多いですし、抵抗はまったくないのではないかと思います。
実際に動く機種を触ってみましたが、操作性は悪くないと思いました。
SMSでメールを送る際の文字入力はフリック入力を利用できるようになっており、将来スマホを持つときの練習にもなりますし、学齢に応じて漢字変換をできるようにもなるということで、今まで平仮名だけだったことを考えると、その点も便利になりました。
キッズケータイは、果たして何歳までお子様が使ってくれるのか、という大きな問題がありますが、両親との連絡専用端末としては十分ありだと思います。検討してみましょう。
2019-2020年冬春の新機種の選び方
今回、ドコモからの新機種の発表は思ったよりも数が多くなかったこともあり、逆に選び方としては選択肢が絞られて選びやすくはあります。
それぞれ特徴もありますし、自分が何を重視するのかで選べばいいと思います。
ハイエンドモデルなら、軽さや全体的なスペックなのか(AQUOS zero2)、カメラなのか(Galaxy Note10+)、デザインや総合力なのか(Xperia 5)、というところでしょうか。
そこにまだ残っている夏モデルも含めて検討していく形になりそうです。
ハイエンドモデルはどうしても価格が高めになってしまうので、スマホおかえしプログラムの利用を想定しつつ割賦にするのもありだと思いますし、逆にスタンダードモデルについてはスマホおかえしプログラムがないのでドコモオンラインショップでのdカード/dカード GOLDによる一括購入がお勧めです。