THEO+ docomo (テオプラスドコモ)において、長期的な資産形成を後押しする新手数料体系が導入されます。
名称は、「THEO COLOR PALETTE(テオ カラーパレット)」です。
通常1.0%(年率・税別)の手数料が、利用状況に応じ最大0.65%(年率・税別)まで引き下げられることになります。
1%が0.65%というと、最大で0.35%が引き下げられることになりますが、「たった0.35%!?」と感じられる方もいらっしゃると思います。しかし、資産運用における0.35%は、実際にはかなり大きいです。
仮に原資が1,000万円なら、0.35%は3万5,000円です。2,000万円なら7万円です。非常に大きい金額差が出ることがわかると思います。
もし、預かり資産の時価評価額が3,000万円を超えた場合には、これは今まで通り0.5%が適用されます。1%か0.5%では、資産1億なら実に50万円も手数料に差が出るのですから大きな違いですよね。
ということで、今回は特に、元々の資産や積立額が大きい人ほど得をする、新しいテオプラスドコモの新手数料体系・THEO COLOR PALETTEについて解説していきます。
THEO+ docomoの新手数料体系は2019年7月からカラー判定/11月から新手数料適用開始
ドコモのロボアドバイザーによる資産運用サービス「THEO+ docomo」では、新しい手数料体系として、THEO Color Palette (テオ カラーパレット)が開始されます。
「カラー」と呼ばれる「ホワイト」「ブルー」「グリーン」「イエロー」「レッド」の5ランクが設定されており、それぞれのカラーに応じて運用期間中の手数料の引き下げを行う、という内容です。
カラーの判定は3ヶ月ごとに実施され、判定期間最終月の翌々月から3ヶ月が、新手数料の適用期間となります。
最初の判定期間が2019年7月、8月、9月の3ヶ月間で、最終月である9月の翌々月、つまり11月から12月、2020年1月までがカラーに応じた新手数料の適用期間となります。
それ以降は、10月、11月、12月で判定されたカラーが、2020年2月、3月、4月、という具合に続いていきます。
つまり、ずっと手数料を安く利用したい場合には、毎月毎月カラーの判定条件と基準額をクリアしていく必要がある、というわけです。
そう聞くと、なんだかとても難しそうに聞こえるかもしれませんが、実際にはそう難しいことでもありません。
ただ、11月からの新手数料を適用させるためには、7月にはTHEO+ docomoを開始しておきたいところなので、今悩まれている方は少し急いだ方がよさそうです。
続けて、カラーの仕組みについて続けて解説します。
カラーの適用条件の大前提にdカード GOLD
THEO+ docomoにおける「カラー」の適用条件として、まずその基礎となるのが、dカード GOLDです。
dカード GOLD会員であることが、「ブルー」以上のカラーになる大前提で、対象期間初月よりGOLD会員である必要があります。
もし、dカード GOLD会員でない場合には、カラーは「ホワイト」が適用されます。つまり、手数料は1.0%、今まで通り、ということですね。
そういう意味で、最悪でも今までよりも手数料が高くなる、などということはないので、その点は心配しなくて大丈夫です。
ただ、dカード GOLDを契約しておくだけで、ブルー以上のカラーが適用される可能性が出てきますし、そもそもdカード GOLDはしっかり利用していくことで、得をすることはあっても損することは全くないので、まだ利用されていない場合には、是非7月に間に合うように、今のうちから申し込みをしておきましょう。→「dカード GOLDは本当にお得なのか」
THEO COLOR PALETTEのカラー適用条件
テオカラーパレットにおけるカラーの適用条件は以下の通りです。
・対象期間内に出金がないこと。
・対象期間中毎月、通常積立(1万円以上)をしていること。
・対象期間中、毎月継続してdカード GOLDでおつり積み立てを設定していること。
以上のいずれかを満たさない場合には、次回のカラーがホワイトになります。
つまり、「対象期間」は、2019年7月以降、3ヶ月単位で区切られはするものの、毎月繰り返し対象期間がやってくる仕組みになっているので、「対象期間に出金がない」という条件は、事実上ずっと継続を要求される内容です。
また、対象期間中毎月、通常積立を1万円以上実施していなければならないため、「強気相場で大きく上昇した場面で一旦積み立てを止めて保留する」、などということもできません。まぁ、そんなことがしたければ、ロボアドバイザーは卒業して、自分で投信でも株でも好きに投資すればいいんですけどね。
さらにもう一つ、dカード GOLDのおつり積立の設定です。通常の積立と比較して、おつり積立はdカード GOLDの利用頻度によって大きく積立金額が変わってきます。そしてもう一つ、積立金額に影響するのが、おつり積立の基準額の設定です。100円、500円、1,000円から選ぶことができます。
金額が大きいほどおつりとして発生する金額も大きいので、結果的におつり積立額も大きくなります。
ご自分の資産額や収入に合わせて、どのラインで設定するのかを決めましょう。
ちなみに私は通常の積立もおつり積立も利用していますが、dカード GOLDおつり積立では「500円」を基準にしており、積極的にdカード GOLDを利用して、月あたりで積み立てられる金額は約1万~1万5,000円前後です。通常の積立と合計して約2万~2万5,000円くらいです。
この積立規模を、許容できるかどうかで、テオプラスカラーパレットの手数料減を受けられるかが変わってきます。
ちなみに、具体的な積立が実施されたかの判定は、引落し日が基準になります。
カラー基準額
改めてカラーの一覧表をご覧ください。
ブルー以上のカラーでは、それぞれカラー基準額の幅が定められていることに気づけると思います。
この、基準額によって、カラーが確定します。
カラー基準額とは、運用開始から対象期間内の各月末までの入出金総額の平均のことです。
少しわかりにくいので例を出します。
例えば、運用開始後、20万円を入金した人がいたとします。その後、対象期間である7月、8月、9月に、それぞれ積立とdカード GOLDおつり積立で3万円ずつ入金したとしましょう。
この場合の基準額の計算式は、(23万+26万+29万)÷3、というわけです。つまり基準額は26万円です。
カラー基準額に照らし合わせて、カラーは「ブルー」となります。
カラー判定期間および適用期間
最初にちょっと触れましたが、テオカラーパレットにおける「カラー」は、2019年7月からカラー判定期間が実施され、以後3ヶ月ごとに、「7月、8月、9月」、「10月、11月、12月」、「1月、2月、3月」、「4月、5月、6月」という具合に区切られて実施されます。
そして、その判定期間の結果によって、判定期間最終月の翌々月から3ヶ月間が新手数料の適用期間となります。
上記の例で、20万円から毎月3万円が積み立てられている場合、しばらくはブルーの時期が続きますが、基準額が50万円を超えたところでグリーンになり、100万円を超えたところでイエローになります。
出金、および積立、おつり積立を廃止しない限り、このサイクルはずっと自動的に継続していくので、難しいことは全くありません。その流れに乗ってしまうと、3ヶ月ごとに判定が実施されると言っても、全く関係ありません。
勝手に積み立てられ、勝手に基準を満たし、上位のカラーへと移っていきます。
手数料分マイナスからスタートになるからこそ、テオカラーパレットの影響は大きい
THEO+ docomoのような資産運用サービスでは、年3%程度の運用成績を確保できれば上出来だと思うのですが、仮に安定してその成績を達成できたとしても、手数料は必ず毎年かかるわけです。
これが、1%なのか、0.65%なのかではやはり大きく違います。3%に手数料が1%かかれば、実際のプラス分は2%ですからね。
1年や2年ならそう大した違いでもないかもしれませんが、長期運用をしていく場合、これが複利計算で増えていくため、積み立て分も含めていくとかなり大きく変わってきます。たかだか1%にも満たない引き下げ額、と思わずに、必ずTHEO COLOR PALETTEのメリットを生かし、カラーの対象となるように意識していきたいところです。
そのためには、まず大前提としてdカード GOLDの利用ですね。
THEO COLOR PALETTEの判定開始となる7月までに、急いで申し込みしておきましょう。→dカード GOLD
THEO+ docomoの申し込みは、公式サイトにてどうぞ。→THEO+ docomo
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