NTTドコモより、「5G・新サービス・新商品発表会」が2020年3月18日、実施されました。
予想ははるかに上回る、データ端末を含む全13機種が発表されました。うち、5G対応が8機種です。
今のうちに4Gスマホを買うべきか、もう少し待って5G対応スマートフォンを一番に購入するべきか悩んでいる方のために、新しく発表されたドコモの5Gスマホ/4Gスマホをまとめて確認していこうと思います。
ドコモの5G対応スマホは全7機種
既に各メーカーから、新スマホの発表が実施されていたこともあり、発売が予想されていた、Xperia、Galaxy、AQUOSは順当に発売されることになった、という印象です。
Galaxyに関しては、Galaxy S20、S20+、S20 Ultraという3機種が海外では発表されていたわけですが、ドコモからはS20 Ultraを除く2機種に、S20+のオリンピックエディションを加えた合計3機種が発売されることになりました。
さらに、あるいはと思われていたLG、そしてハイエンドモデルとしてはF-01K以来の登場となるarrows 5Gは、注目の機種と言えそうです。
先日、ソフトバンクから先に5G対応スマホが発表されていますが、AQUOS R5Gの他に、「ZTE Axon 10 Pro 5G」「LG V60 ThinQ 5G」「OPPO Reno3 5G」の3機種が発売されるため、AQUOSとLGが重なった形です。
ドコモの5Gスマホの価格帯
ドコモの5Gスマートフォンのドコモオンラインショップ価格が発表されています。まとめます。
機種名 | オンラインショップ価格 (分割支払金 36回/月) |
スマホおかえしプログラム適用時 のお客さま負担額 |
Galaxy S20 5G SC-51A | 102,960円 (2,860円×36回) |
68,640円 |
AQUOS R5G SH-51A | 111,672円 (3,102円×36回) |
74,448円 |
Xperia 1 II SO-51A | 123,552円 (3,432円×36回) |
82,368円 |
LG V60 ThinQ 5G L-51A | 118,008円 (3,278円×36回) |
78,672円 |
Galaxy S20+ 5G SC-52A | 114,840円 (3,190円×36回) |
76,560円 |
Galaxy S20+ 5G Olympic Games Edition SC-52A | 未定 | 未定 |
arrows 5G F-51A | 未定 | 未定 |
スマホおかえしプログラム適用時価格は、36回分割払いでの購入と同時にスマホおかえしプログラムに加入し、24か月目に正常な状態で返却した場合の金額となります。
全体的にやはりかなり高めの設定です。
とはいえ、ドコモオンラインショップは手数料もかかりませんし、価格面では有利なので、積極的に活用していきたいところです。
Xperia 1 Ⅱ(エクスペリア・ワン・マークツー) SO-51A
SONYの人気機種、Xperia 1 Ⅱ(エクスペリア・ワン・マークツー)は、順当にドコモから5Gスマホとして発売されることになりました。
単純にXperia 1が5Gに対応した、と考えるとわかりやすく、人気のSONY・Xperia初の5G対応スマートフォンとして、大きく期待されるところです。
以前、ドコモ初の4G・LTE対応機種発売の際には、SONYの姿はなく、サムスン(Galaxy S2 LTE SC-03D)、富士通(ARROW X LTE F-05D)、LG(Optimus LTE L-01D)、NEC(MEDIAS LTE N-04D)の4メーカー4機種が発表されXperiaファンには寂しい感じでしたが、今回はドコモ初の5Gスマホとして登場してくれました。
関連記事:「ドコモのXperia 1Ⅱ SO-51Aに機種変更する前の詳細確認」
Galaxy S20/S20+/S20+ Oympic Edition
サムスンのGalaxyシリーズも、基本的にドコモより先んじてメーカーとして発表されるので、既に公式発表済みのGalaxy S20/S20+/S20 Ultraのいずれかがドコモから発売されるのでは、と予想されていました。
結果的に、S20 Ultraを除く2機種+オリンピックエディションが発売されます。
LTEが開始されたころからずっと、トップクラスの高い性能を維持し続けてきているGalaxyシリーズですから、安心して購入を検討できる1台と言っていいでしょう。
当面、エリア的な問題から5Gの恩恵を受けることはまだあまりないのかもしれませんが、5Gの中でもより速い速度で通信できるミリ波帯にも対応していますし、長期的に見ても買いです。個人的には一番に購入を検討したい機種です。
カメラ性能もシリーズを通して高く、カメラや使い勝手にこだわるならGalaxyを選んでおけば間違いはないと思います。
現在利用中のGalaxy S10+も何の不満もなく、非常に使いやすいためあえて機種変更する理由はないのですが、発売されたら購入を検討してみようと思います。
今回の5Gスマホの中では最も早い、3月25日に発売されます。
関連記事:「ドコモのGalaxy S20 5GとGalaxy S20+5G」
AQUOS R5G SH-51A
SHARPの5G対応スマートフォン「AQUOS R5G」も、既にメーカーとして発表済みでしたので、驚きは少なかったですが、順当にドコモからも発売されます。
つい先日発売されたAQUOS zero2とは異なり、AQUOS Rシリーズの流れをくむため、ハイエンドかつフルスペックの端末となっており、その分、AQUOS zero2で衝撃だった「軽さ」には全くフォーカスされていません。
AQUOS R3の後継、という形になるため、AQUOS R、R2利用の方はちょうどAQUOS R5Gが買い替え検討機種になりそうです。→「AQUOS R5Gはドコモの5Gスマホ?」
個人的にはAQUOS zero2の軽さと使い勝手の良さが非常に好印象だったので、AQUOS zeroシリーズの5G対応スマホも、そのうち発売されればいいな、と思っています。冬モデルあたりに期待です。
AQUOS R5Gは、2020年、3月25日に発売されます。
V60 ThinQ 5G L-51A
LGの5Gスマホがドコモから発売されるかどうかは微妙なところだと思っていましたが、結果的に発売となりました。
LGはなんだかんだでドコモからずっと継続して発売されています。
V60 ThinQ 5Gは、ソフトバンクから既に発売されている「G8X ThinQ」同様、専用ケースをつけることで2画面で利用することができるという変わり種機種です。一つくらいこういう遊び心がある機種があっても面白いですよね。
実際にどんな感じで使えるのか気になりますので、実際に発売されたら、これも手に入れてみたい機種の一つです。
関連記事:「ドコモのLG V60 ThinQ 5G L-51Aは2画面5Gスマホ」
arrows 5G F-51A
富士通のスマートフォンは、arrows Beシリーズがdocomo withの頃からかなり人気で、現在もarrows Be3が引き続き買いやすい価格かつ洗えるスマホとして売れ続けています。
ただ、ことハイエンドモデルとなると、実はarrows NX F-01K以降、一台も発売されていないのです。
個人的にF-01Kはかなり好感が持てるモデルでしたし、毎回ハイエンドモデルの登場を待ち続けていたのですが、見事に毎回スルー。
せっかく工場を見せていただいて、日本人向けに日本の工場で作られているスマホとして今後の飛躍を期待していただけに、結構残念に思っていました。→「割れないarrowsの工場を見学させてもらってきた」
今回、満を持して5G端末が発売されることで、期待度はMAXです。
発売されたら、是非とも購入する方向で検討しようと思います。
関連記事:「ドコモのarrows 5G F-51Aの実力!」
エントリーモデルの新機種にも注目したい
Xperia 10 II SO-41A
Xperia 10Ⅱ、という名称ではあるものの、そもそもドコモから「Xperia 10」は発売されていません。そのため、「10 Ⅱ」と言われても違和感があるかもしれませんが、イメージとしては、「Xperia Ace」の後継機、という感じで捉えるとわかりやすいと思います。
スペックを抑えた、エントリークラスのXperiaということで、Xperiaが欲しいんだけどハイエンドモデルや5Gモデルはまだ必要ない、という方向けとなります。
arrows Be4 F-41A
割れにくい、洗えるスマホarrows Beシリーズの最新機種が登場します。
arrows Be4 F-41Aです。
人気のシリーズとしてここ数年毎年発売されていますが、今回も最新機種としてパワーアップして登場です。
従来のarrowsとしての良さを残しながら、ますますはじめての方にも使いやすいスマートフォンとなっています。
Galaxy A41 SC-41A
Galaxyシリーズのエントリーモデルとして、Galaxy A20の後継機となります。
エントリーモデルでありながら、性能の高いGalaxyシリーズということで、非常にコスパのいいスマホとなっています。
詳細な価格がまだ発表されていませんが、価格と見比べて選びたいところです。
LG Style3 L-41A
LG Styleシリーズも3機種目となりました。競合するエントリーモデルとしてAQUOS senseやarrows Be等があるため、なかなか選ばれにくいシリーズではあるものの、以前から性能も高く、使いやすいシリーズです。
同じエントリーモデル同士、比較検討して選びましょう。
5Gスマホ機種別生体認証まとめ
昨今のスマホの生体認証は、以前からするとかなり変遷してきています。
スマホによってさまざまではあるものの、虹彩認証がほぼなくなってしまったり、指紋認証は継続してあるものの画面内指紋認証に進化していたり、顔認証搭載機種も増えてきたりと、方向性は共通しています。
生体認証は日々の利用に直結する部分でもあるため、生体認証の使い勝手が悪いとそのスマホ自体使いにくい、ということにもなりかねない、非常に重要な部分でもあります。
ということで、5G対応スマートフォンの生体認証について、わかりやすくまとめておきます。
機種名 | 生体認証 |
Xperia 1Ⅱ | 指紋認証(側面) |
Galaxy S20 5G | 画面内指紋認証+顔認証 |
Galaxy S20+5G | 画面内指紋認証+顔認証 |
AQUOS R5G | 指紋認証+顔認証 |
arrows 5G | 画面内指紋認証 |
LG V60 ThinQ 5G | 画面内指紋認証 |
Xperiaの指紋認証は、評判が元々あまりよくないですが、今回は電源キーとまとめられたことでどう変わったのかが気になるところです。
Galaxyの画面内指紋認証は、Galaxy S10/S10+では若干不満が残るものの、うまく顔認証がそれを補完してくれているので、全体としての使い勝手としては悪くありません。
そういう意味で、顔認証がなく画面内指紋認証のみのarrows 5GとLG V60 ThinQ 5Gについては、実際に反応を試してみるまでは不安が残るところではあります。
AQUOSに関しては、AQUOS zero2の顔認証が非常に優秀だったこともありますし、指紋認証と併用すれば安心して利用できそうです。
ドコモの5G・2020年春夏モデルまとめ
ということで、ざっと見てきました、ドコモの新機種春夏モデル・5Gスマートフォン/4Gスマートフォン。
全体として5Gスマホはハイエンドモデルばかりということもあり価格帯は当然かなり高めになっています。
コストを重視するのであれば、まだ当面利用価値がない5Gにこだわることなく、現行機種からAQUOS sense3やarrows Be3など、購入しやすい価格帯の機種を選ぶのもありだと思います。
また、同時に発表された4Gスマホにも、魅力的なラインナップが揃っていますので、そちらも要注目です。
新機種購入は手数料無料で店頭に出向く必要もないドコモオンラインショップを積極的に活用しましょう。