ドコモを利用していながら、ドコモの料金の締め日と口座振替日(引き落とし日)やdカード/dカード GOLDを利用した際の締め日と決済日がよくわからない、というケースは少なくありません。
自動的に口座から落ちるからこそ、いつの料金がどのタイミングで落ちているのかまでは、なかなか確認しないことも多いと思います。
そのため、実際にいざ料金の確認をしようと考えた場合に、「何月利用分と何月請求分の違いは? 引き落とし日は? dカードを使っていたらまた変わるの?」など、多数の疑問が生まれてしまったりします。
ということで、今回はこうした疑問に対して回答していこうと思います。
支払いが万が一遅延した場合と合わせて、解説していきます。
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ドコモの月額料金の締め日/引き落とし日
ドコモの締め/引き落とし基本ルール
スマホ・ケータイ・iPhone・タブレット、種類にかかわらずドコモの端末を利用した場合の月額料金は、すべて月末締めとなります。
そして、月末で締められた料金が、翌月末に引き落としとなります。
例えば5月利用分は、6月請求分として、6月30日引き落としです。(5月利用分=6月請求分)
7月利用分は、8月請求分として、8月31日引き落としです。(7月利用分=8月請求分)
1月利用分は、2月請求分として、2月28日(うるう年は29日)に引き落としされます。(1月利用分=2月請求分)
まずはこれを基本ルールとして覚えておきましょう。
「利用分」、「請求分」という言い方に惑わされないよう注意しましょう。
5月利用した分は、6月に請求される、という意味あいです。つまり、5月利用分=6月請求分です。
利用した月 | 1月利用 | 2月利用 | 3月利用 | 4月利用 | 5月利用 | 6月利用 |
請求される月 | 2月請求 | 3月請求 | 4月請求 | 5月請求 | 6月請求 | 7月請求 |
引き落とし日 (土日祝を考慮しない場合) |
2/28 | 3/31 | 4/30 | 5/31 | 6/30 | 7/31 |
利用した月 | 7月利用 | 8月利用 | 9月利用 | 10月利用 | 11月利用 | 12月利用 |
請求される月 | 8月請求 | 9月請求 | 10月請求 | 11月請求 | 12月請求 | 1月請求 |
引き落とし日 (土日祝を考慮しない場合) |
8/31 | 9/30 | 10/31 | 11/30 | 12/31 | 1/31 |
土日祝日には引き落としはされない
次に応用編です。
例外となるのが、引き落とし予定の月末が、土日祝日だった場合です。この場合、金融機関が休みなので、引き落としは後ろにずれて最初の営業日となります。
つまり、6月30日が日曜日の場合、次の7月1日が引き落とし日、6月30日が土曜日の場合、7月1日も日曜日で休みなので、さらに後ろにずれて7月2日が引き落とし日となります。
年末に関しては、12月31日から翌1月3日までが金融機関が休みなので、最短で2019年のように1月4日、来年2020年1月は4日が土曜日、5日が日曜日なので、1月6日の引き落としになります。
月末に引き落としされていると思っていたら、数日ずれていた、というケースに心あたりがあるのなら、このパターンに当たっていた月のはずです。
dカード/dカード GOLDの締め日/引き落とし日
dカード/dカード GOLDの締め/引き落とし基本ルール
ドコモの料金支払いの基本ルールを抑えた上で、次はdカード/dカード GOLDの締め日と引き落とし日についてです。
まず、ドコモの料金を考慮せず、単純にdカード/dカード GOLDの締め日と引き落とし日を理解します。
dカード/dカード GOLDの締め日は、ドコモの料金とは異なり、毎月15日締めです。
引き落としは、その翌月の10日となります。
つまり、5月16日から6月14日までの間にdカード/dカード GOLDを利用して買い物をした場合、6月15日で締めとなり、引き落としはその翌月7月10日となります。
この、締めが月途中になる感じが最もわかりにくい点と言えますが、多くのクレジットカードが似たような形なので、ここは丸ごと覚えてしまいましょう。
土日祝日には引き落としはされない
ドコモの場合と同じく、土日祝日が引き落とし日になった場合、引き落としは実施されず、そのまま後ろにずれます。
これはドコモの料金の場合とまったく同じです。
つまり、6月10日が日曜の場合は6月11日に引き落とし、6月10日が土曜日の場合には6月12日が引き落とし日です。
土日祝日が続く場合は、ずっと後になることもあります。
ドコモの料金をdカード/dカード GOLDで支払う場合
次に、ドコモの料金を、そのdカード/dカード GOLDで支払う形に設定していた場合です。
この場合、ドコモは月末締めですがdカードは15日締めなので、若干のずれが生じます。
つまり、ドコモの5月利用分(6月請求分)は、通常6月30日引き落としですが、dカード/dカード GOLD払いでは、5月31日締めのドコモの料金を、6月15日の締めで確定します。その翌月7月10日の引き落としとなるため、ドコモの5月利用分は二ヶ月後の10日払い、という形になるわけです。
利用した月 | 1月利用 | 2月利用 | 3月利用 | 4月利用 | 5月利用 | 6月利用 |
請求される月 | 2月請求 | 3月請求 | 4月請求 | 5月請求 | 6月請求 | 7月請求 |
引き落とし日 (土日祝を考慮しない場合) |
2/28 | 3/31 | 4/30 | 5/31 | 6/30 | 7/31 |
dカードの締め | 2/15 | 3/15 | 4/15 | 5/15 | 6/15 | 7/15 |
dカードの引き落とし日 | 3/10 | 4/10 | 5/10 | 6/10 | 7/10 | 8/10 |
利用した月 | 7月利用 | 8月利用 | 9月利用 | 10月利用 | 11月利用 | 12月利用 |
請求される月 | 8月請求 | 9月請求 | 10月請求 | 11月請求 | 12月請求 | 1月請求 |
引き落とし日 (土日祝を考慮しない場合) |
8/31 | 9/30 | 10/31 | 11/30 | 12/31 | 1/31 |
dカードの締め | 8/15 | 9/15 | 10/15 | 11/15 | 12/15 | 1/15 |
dカードの引き落とし日 | 9/10 | 10/10 | 11/10 | 12/10 | 1/10 | 2/10 |
2020
つまり、同じドコモの7月利用分でも、口座振替にしているかdカード/dカード GOLD払いにしているかで、実際の引き落とし日にはズレが生じるわけです。
日数にすると約10日、dカード/dカード GOLD支払いの場合の方が引き落とし日が遅くなります。
もし月末は支払いが多くて一気に引き落とされるときつい、という場合には、dカード/dカード GOLDを利用することで若干の支払い猶予が生まれる形となります。
その他にも、dカード GOLDには様々なメリットがありますので、併せてチェックしておきましょう。
関連記事:「dカード GOLDは本当にお得なのか」
ドコモの料金が引き落としされないケース
引き落としされなかった場合の再振替
ドコモの料金支払いを口座振替にしているときに、引き落としがされないケースといえば、当たり前ですが口座に引き落とされるべきお金が入っていなかった場合です。
この件については、「そんなことありえない」という人がいる一方で、「いやいや普通によくあるよね」という人もいるので、それぞれの経済状況や銀行口座の使い方によってはかなり個人差があるものと思われます。
もちろん、決められた日にちにちゃんと引き落としがされるのが一番であり、預金高不足で引き落としがされないのは好ましい状況ではありません。
では、もし銀行からの引き落としがかからなかった場合はどうなるのでしょうか。
普段から遅れることが多い人はよくご存知でしょうが、たまたま一ヶ月だけお金を入れるのを忘れていた、ということもあると思います。
そういう時には、翌月の15日、つまり約半月遅れで再振替がかかります。この時、口座に引き落とし分の預金残高があれば、遅れはしましたがとりあえず問題なく引き落とされます。
ただしこの場合に勘違いしやすいのが、毎月問題なく口座から15日に引き落としがかかっているため、「しっかり定められたルールで支払いできている」と考えてしまうケースがあるのです。
しかし実際は、あくまで再振替での引き落としなので、当然機種変更時の割賦審査に影響が出る可能性があります。
ドコモの口座振替は15日ではなく月末である、という点を忘れないようにしておきましょう。
もしドコモの口座振替が15日と勘違いしている人がいたら、おそらく月末には毎月お金が入っておらず、15日にはお金が振り込まれているというサイクルがあり、それが当たり前になってしまっている可能性があります。
一旦どこかで調整をして、元々の月末引き落としのサイクルに戻しておくようにしましょう。
ちなみに、再振替まで待たなくても、ドコモショップまで足を運べば未払い分の支払いをすることは可能です。
支払いが遅れる期間が長くなる再振替を待つよりも、可能ならばドコモショップに早めに足を運んだ方が、割賦審査に影響が出る可能性は低くなるかもしれません。
再振替でも引き落としされなかったら請求書が送られてくる
もし、二度目の振り替えタイミングでも引き落としができなかった場合には、後日ドコモから支払い請求書が送られてきます。
これをドコモショップに持っていくなり、コンビニエンスストアに持っていくなりして支払いする形です。ドコモショップの場合は必ずしもこの請求書がなくても支払いは可能です。
さらに支払いが滞ると利用停止
請求書が送られてくる段階まで来てしまうと、事実上支払いは半月以上遅れている状態となり、毎月20日前後からいよいよ電波が止められ、利用ができなくなっていきます。
この電波が止まるタイミングは、ユーザーごとにかなり幅があるらしく、翌月になるまで回線が利用できる場合もあれば、20日でいきなり止まることもあるようです。
その利用停止のタイミングについてはドコモでは教えてくれませんが、おそらく過去の支払い状況が悪い人ほど早く止まるものと推測されます。
しかし、大多数の人はおそらく、ここまでです。どんなに遅れても利用ができなくなったら不便なので、その段階で支払いをして開通させる、というパターンを繰り返している人は以外にいると思いますが、それでもさらに支払わない、という以下のパターンはかなり少数派だと思われます。
電波が止まってもさらに支払わないと強制解約
5月の利用分は6月30日に引き落としがかかりますが、ここで引き落としがかからず、7月15日の再振替でも落とされず、支払いが完了しないまま7月20日を超えると、人によってタイミングに誤差はありますが、徐々に利用が停止されていきます。
それでも支払わずにいた場合、携帯電話の利用は止まったままで、7月30日の次の口座振替日になります。しかし前の月の分が落ちていないのに、ここで支払えるわけがありません。8月に入り、15日に再振替がかかります。ここでも支払いません。
最初の支払い期限である6月30日から、二ヶ月が経とうとしています。このあたりで、ユーザーに対して強制解約の通知書が送られてきます。
「いつまでに支払わないと、強制的に解約にしますよ」、という内容です。さすがに私もこれはもらったことがありません。
その通知書に、強制解約日がいつなのかは記載されているということですが、基本的に最初の支払い期限から二ヶ月で解約になるようです。
つまりこの場合、9月1日付で強制解約成立、ですね。
二年更新の最中であれば当然解約金もかかりますし、割賦も残っていれば支払い義務もあります。そしてドコモには、「このユーザーは強制解約者である」というデータが残ってしまいます。そのため、以後ドコモで契約しようとしても、この支払いを完全に終わらせてしまうまでは、新規契約は一切できなくなります。
そして、この手の情報はドコモだけでなく他のキャリアでも共有されますので、auに行ってもソフトバンクに行っても、契約はできなくなります。
さらに言うなら、割賦を組んでいる場合には割賦金額も同時に支払いが滞っていますから、信用情報にも傷がつきます。クレジットカードの審査、自動車ローン、住宅ローンなど、ローン全般が通りにくくなります。
怖いことだらけです。
強制解約になっても支払わないと延滞金が積もりに積もる
ここで終わりではありません。
さらに、「強制解約になってしまったんだから、もう支払わなくてもいいや」、とばかりに開き直って放置していると、当然以後の携帯電話の新規契約はできなくなりますが、それに加えて延滞利息がどんどん積みあがっていきます。
昔自己破産をした知人は、このパターンで携帯電話の利用料金の延滞利息が、数十万になっていた、という話を聞いたことがあります。たかが利息と侮れません。数年も放置していると、桁違いの数字になっていたりするようです。
とはいえ、ここまでになるなんてことはなかなか考えにくいので、本当にレアケースです。
ほとんどの方は口座振替またはクレジットカード払いで問題なく支払われていると思われます。
dカード/dカード GOLDで引き落としされなかった場合
上記は口座振替を設定している場合に引き落としがされなかった場合の話でしたが、これがdカード/dカード GOLD払いに設定している場合には、内容がガラリと変わります。
なぜなら、ドコモとしては既にdカードを運営するクレジットカード会社から支払いを受けているわけなので、dカード/dカード GOLD払いで支払いが遅れたからといって、ドコモの回線が止まったり強制解約になったりすることはありません。
では、dカード/dカード GOLDの場合に支払いが遅れるとどうなるかというと、NTTドコモ業務受託会社の「ニッテレ債権回収株式会社 ドコモdカード受託センター」から通知書が送られてきます。→「dカード/dカード GOLDの支払い滞納をするとニッテレ債権回収から通知がくる」
それを受けて指定の口座へ振り込みを行うか、指定の金融機関の口座へ入金をして引き落としをしてもらうかのいずれかとなります。
こちらは完全にクレジットカードの支払いなので、支払い遅延はそのまま信用情報に直結しますので、要注意です。
基本的に、ドコモやdカードに定められた支払い日は契約上のルールなので、「多少遅れても問題ない」と考えるのは間違いです。
定められた期日にしっかり支払うのが「社会人としてのルール」という意識を持って、遅れずに支払いはしていきたいところです。