ドコモから、今までにない新たなケータイが登場します。
その名も「カードケータイ」。
それこそ、dカードやdカード GOLDなどとほぼ近いサイズの、まるでカードのようなケータイです。
主要な使い道としては電話に特化していて、ほかにはSMSも利用できますし、簡単なウェブブラウジングも利用できます。
画面が小さいため不便のような気もしますが、完全に電話に特化した端末として、ファッションにこだわる人など、非常に欲しくなる魅力にあふれています。
そんなカードケータイを実際に手に入れましたので、使い勝手等を今回は動画も交えながら解説していきます。
※2018年11月22日より発売開始されています。
関連記事:「ドコモ 2018-2019年冬春モデル・新機種の選び方」
目次
カードケータイ KY-01L 動作確認(動画)
カードケータイ KY-01Lは、スマホと違って実際に動作しているところを見ないとなかなかイメージがつかめないと思いますので、まずは実際に動作させてみた動画を確認ください。
実際の使い勝手としては、決してスマホのように手に吸い付くように操作出来て快適、というわけにはいきませんが、電話に特化した超小型端末として考えれば十分だと思います。
以下、詳細内容を解説していきます。
カードケータイの外観
カードケータイがドコモオンラインショップから送られてきましたので、早速利用してみました。
改めて見ても、やはり非常に小型で薄く、軽いです。何の気なくどこかのポケットに入れておいたりすると、持っている感覚が薄く、ついついどこにやったか咄嗟にわからなくなるほどです。
ディスプレイに向かって右下に、ストラップホールがあります。軽いのでストラップを付けて首にかけたりしてもいいかもしれません。
ディスプレイに向かって右側に、ボリュームキーがあります。左側にはピンで開閉するSIMスロット、上には電源キーです。下には充電端子があります。対応の充電器は、旧式のmicro-B端子です。最新のスマホに利用できるType-C充電器は使えません。
SIMスロットはピンで開けるタイプで、対応SIMカードはnano SIM(nano UIM)です。
カケホーダイプラン(スマホ)とspモード、ベーシックシェアパックを利用しているSIMを入れてみましたが、しっかり4G/VoLTEの表示が出てきました。
通話も通信も問題なくできました。
カードケータイをdカード GOLDと比較
カードケータイ、という名称通り、ほぼカードと同等サイズです。縦幅がやや長い、というところですね。
dカード GOLDと並べたり重ねたりしてみました。カードケータイの小型さがよくわかります。
カードケータイをワンナンバーフォンと比較
カードケータイ KY-01Lをワンナンバーフォン ON 01と比較してみました。
とにかく小型で薄いです。ワンナンバーフォンもかなり小さくて便利だと思いましたが、カードケータイはさらにそれを上回ります。
ただ、もし年配の方が利用する、ということなら、やはりワンナンバーフォンの方が使いやすいと思われます。もちろん、ワンナンバーフォンは子機なので、独立したケータイであるカードケータイとは根本的に使い方が異なるのですが。
カードケータイは壁紙の設定が可能
カードケータイは、何も設定しないと利用していない時は画面が暗くなりますが、壁紙が11種類用意されており、好きな壁紙を設定することができます。
壁紙を設定すると、ロックがかかった待ち受け画面に常に壁紙が表示されるため、電池の減りは大丈夫かな、と気になったりするかもしれませんが、電子ペーパーディスプレイの特性上、表示には一切電力を消費しないので、まったく問題ありません。
見栄え上、壁紙は是非利用したいところです。
カードケータイに電話帳をコピーする時はBluetoothを利用する
そういえば、カードケータイに電話帳をコピーする場合はどうすればいいんでしょうか。
気になったので試してみました。
まずは、「連絡先」の画面で、右上のボタンをタップします。
「インポート・エクスポート」を選びます。
「別のデバイスからインポートする」を選びます。
Bluetoothの確認画面が出てきますので、後は送信元のスマホのBluetoothをONにしてペアリングするだけです。
これで、概ね完了するんですが、一点注意点があります。
電話帳が表示されたなら、最上部のチェックボックスにチェックを入れることで、電話帳すべてにチェックが入ります。その上で、右上のチェックボタンを押しましょう。この作業を実施しないとコピーが完了しないので、また最初の状態に戻ってしまいます。
表示されたからといって、それで完了ではありません。私もつい、完了したと思い込んで、何度かやり直す羽目になりました。
ここまで完了すれば、電話帳コピーは完全に完了です。
カードケータイは4G LTE対応ケータイ/最低運用金額は月額1,298円!?
そもそもカードケータイとは何かというと、通話、またはSMSをするためのケータイです。
料金プランもXiプランを利用する形となり、例えばシェアパックの子回線ならシンプルプラン+spモード+シェアオプションで利用できるので、インターネット利用時の最安値として月額1,780円で利用することができます。
また、インターネットが必要なければ、カケホーダイライト(ケータイ)のみ、最安値で1,200円で利用することができます!※(税別・ユニバーサルサービス料別)
その場合も、月々サポートはしっかり適用しますので安心です。※2018年11月以降購入分より、「『Xi機種ドコモケータイ(spモード)』をご購入の場合」は、パケットパックが月々サポート適用条件から外されるように変更になりました。
総額が31,752円、24回の分割で月々1,323円ですが、月々サポートが適用するので実質負担金は432円×24回となります。
そのため、合計での最低運用金額は、カケホーダイライト+ユニバーサルサービス料+割賦代金で、1,730円となります。
もし端末価格31,752円を一括で支払うのであれば、、1,298円から運用可能です。
注意点として、料金プランとしては、カケホーダイライトよりも安いシンプルプラン(980円)も存在していますが、シンプルプランは指定パケットパック利用が必須のプランなので選択できません。
今の時代インターネットを利用するのにこんな小さな画面なんて・・・と感じられるケースも多いと思いますし、スマホと2台持ちをするのであれば、あえてインターネットなしにするのもありかもしれません。
例えばお子様に持たせるもよし、ビジネス専用で使うもよし、ファッションにこだわりがあり、魅せる電話として使いたい人などにもいいでしょう。
カードケータイは世界最薄・最軽量
厚さは5.3㎜、重さは47gと、4Gケータイとしては世界最薄・最軽量を実現しています。
薄すぎて持っていることも忘れてしまうくらいで、どこのポケットにも入りますし、極端な話、財布にだって入れようと思えば入ります。
ストラップホルダーがついているので、首からかけることもできますし、かけても重さはほとんど感じないと思います。
以下、基本スペックを抑えておきます。
サイズ | 約91㎜×約55㎜×約5.3㎜ |
質量 | 約47g |
CPU | Snapdragon210 |
内蔵メモリ | ROM:8GB RAM:1GB |
バッテリー容量 | 380mAh |
ディスプレイ | 約2.8インチ/電子ペーパー |
充電時間 | 約110分(ACアダプタ05利用時) |
防滴 | IPX2 |
エリアメール | 〇 |
注意点として、充電端子はmicro-Bです。つまりひと昔前のスマホ用充電器ですね。
最新のUSB Type-Cでは充電できません。
カードケータイは電子ペーパーディスプレイ
カードケータイのディスプレイには、目が疲れにくく省電力に優れた電子ペーパーディスプレイが採用されています。イメージとしては、Kindleなどの電子書籍リーダーと似た印象です。
静止画面の省電力はなんとゼロ、安心の電池持ちを実現してくれます。
ただ、操作性については、スマホのようなサクサク感は期待しない方がいいです。
昨今のスマホの滑らかすぎる操作性に慣れた身からすると、ややもっさりに感じられました。
スペック的にその辺りは仕方ないところだとは思いますが。
カードケータイはVoLTEにも対応
ドコモのカードケータイは、このサイズですがしっかりVoLTEにも対応しており、クリアな音質でのVoLTE同士の通話を楽しむことができます。
小型だから電話の品質が低い、ということはありません。
実際に、ドコモのVoLTE端末と通話を試してみましたが、非常にクリアなVoLTE品質での通話がしっかり利用できました。
電話専用端末としてのレベルは非常に高いと考えていいでしょう。
Bluetoothやテザリングにも対応
4G LTEに対応しているので、Wi-Fiテザリングを利用することもできます。つまり、メインでカードケータイを利用しつつ、インターネット専用にスマホやiPhoneを別に持ち歩いていれば、必要な時だけテザリングで電波を飛ばして、スマホやiPhoneでインターネットを利用する、というような使い方も可能です。
主に電話専用のカードケータイと、通信専用・Wi-Fi端末としてのスマホやiPhoneの2台持ち、という形です。
また、Bluetoothにも対応しているのでBluetoothイヤホン等も使えますが、この薄さなのでむしろイヤホンを使って電話をする必要はあまりないかもしれません。
ジョギング中などにも簡単に持ち運びができるという点も、大きなメリットと言えそうです。
カードケータイとワンナンバーフォンの違い
ドコモのカードケータイと、同時に発表されたワンナンバーフォン、なんだか似ていますよね。
何が違うのかというと、カードケータイは独立したケータイであるのに対して、ワンナンバーフォンはメイン端末の子機として利用することができる端末、という違いがあります。
つまり、イメージとしてはまさに、現状ワンナンバーサービスを利用している唯一の端末である、Apple Watchです。
必要なサービスとしてはワンナンバーサービスの月額料金500円がかかるのみなので、単純に安くはありますが、利用用途としては例えば自宅にスマホを置いたまま、子機のワンナンバーフォンだけ持ってでかけることができる、というメリットがあります。
カードケータイとは全く違いますので、混同しないように注意しましょう。
関連記事:「ドコモのワンナンバーフォン ON 01を理解する」
カードケータイをお子様に持たせるのもあり
カードケータイは、そのサイズ感から、お子様にも簡単に持たせることができます。
まだインターネットは必要ない、というお子様なら特に、これで十分ともいえるのですが、一点だけ注意点としては、GPSを利用して探される側にすることができないので、イマドコサーチを利用してお子様の場所を探したりすることができません。
キッズケータイのように防犯ブザーがついているわけでもないので、本当にお子様向けに特化したケータイを持たせたいということであれば、やはりキッズケータイの方が向いていると思います。
むしろお子様より、大人が持ちたいケータイだと思います。
カードケータイの価格と発売日
カードケータイは11月22日に発売されています。
総額が31,752円、24回の分割で月々1,323円ですが、月々サポートが適用するので実質負担金は432円×24回となります。
端末代金はそれほど高くありませんが、AQUOS sense2と全く変わらない価格と考えるとやけに高く感じる気もしますね。
新規契約、機種変更など、オーダーによる価格差は今のところありません。
実際に触ってみた感想評価
利用シーンを想像できないと、必要ないと感じてしまうかもしれませんが、ただ単純に、コレクションとして持ちたいと思わせる魅力がありました。
とにかく小型のケータイが欲しいと思っていたユーザーは意外と多いと思われ、そもそもインターネットもほとんど必要ないというユーザーには受けるかもしれません。
本当にシンプルで小さく、操作した感じも電話とは到底思えませんでした。
ただ、逆にそれがよく、ある一定の需要は必ずあると確信しました。
スマホとの二台持ちはそれなりに不便でも、ファッションとして持ちたくなる機種ともいえそうです。
まずは一見の価値ありです。