久しぶりに、こんな衝撃を受けた気がします。
カメラ性能の高いスマホは、HUAWEI P20 ProやiPhone XSなど多数ありますが、基本的に最近はGalaxyさえ押さえておけば間違いない、後は個人的な好みの差程度、と考えていました。
しかし今回、実際にHUAWEI P30 Proを使ってみて、少なくともカメラに関しては、P30 Proをメインで使おうと決意しました。それくらいに、特に暗所撮影やスーパーマクロ、5倍光学ズームに関して、P30 Proの優位性を実感しました。
主なスペック部分は以下の記事でも解説しているので、実際に利用してみた体感部分をこの記事ではお伝えしていこうと思います。
関連記事:「ドコモのHUAWEI P30 Pro HW-02Lはカメラ性能が凄すぎる」
HUAWEI P30 Pro HW-02Lの外観
早速、ドコモオンラインショップから送られてきたHUAWEI P30 Pro HW-02Lを開封してみました。
色合いが角度によって違って見える美しい色、「ブリージングクリスタル」を選択しました。もう一色、ブラックがドコモからは発売されています。ブラックもいいのですが、やはり特徴があるカラーとして、せっかくならブリージングクリスタルがいいな、と思って選びました。
近い色合いとして、Galaxy S10+ Olympic Games Editionのプリズムホワイトがありますが、P30 Proのブリージングクリスタルの方がより派手めです。この辺りは完全に好みが分かれそうです。
以下、左がP30 Pro、右がGalaxy S10+ Olympic Games Editionです。
ディスプレイは約6.5インチですが、上下左右のベゼルが狭いのでほぼ全面ディスプレイです。
ディスプレイ下部には、Galaxy S10/S10+と同じ、ディスプレイ上で指紋認証を実施することができる、インスクリーン指紋認証に対応しています。後述しますが、反応もいいです。
下部左側に、SIMスロットがあります。充電端子はUSB Type-Cです。
ピンで開閉するタイプなので、SIM取り出しツールが同梱されています。
SIMスロットは、SIMカードとNMカードと裏表に取り付けることができるようになっています。microSDカードには対応していないので注意しましょう。その代わりに、備品としてType-C端子に取り付けることができる、「microSDカードリーダーライター」が同梱されています。
同梱品としては他に、イヤホン変換アダプタ、ハイレゾ対応高音質イヤホンがあります。いずれもType-Cの充電端子に取り付けます。イヤホン端子は本体にはありません。
以下、簡単な外観と操作イメージの動画を置いておきます。
早速試してみた、そのカメラ性能
今回、HUAWEI P30 Proのカメラで注目したい項目を3つにまとめてみました。
一つ目は、光学5倍ズームと10倍ハイブリッドズーム。二つ目は、スーパーマクロ。そして3つ目が暗所撮影です。
それぞれ見ていきます。
光学5倍で離れた場所からも美しい写真が撮影可能! 動画も便利に使えるP30 Pro
光学5倍、と聞くと、それだけで厚みがすごいんじゃないか、と思ってしまいそうですが、HUAWEI P30 Proは、そんなことはありません。非常に薄いです。
確かに、近いモデルとしてGalaxy S10+と比較すると、やや重量は重いですし厚さもあり、カメラ部分ややや出っ張りになってもいます。ただ、言われなければ気になるほどのことでもなく、咄嗟に「分厚いな」と感じることもありません。
むしろこの薄さで光学5倍が撮影できるのなら、それくらいの厚さ、我慢もできるというものです。
実際に試してみた光学5倍ズームでの写真は、十分満足できる画質での撮影が可能でした。スマホの弱点は、やはり遠くの写真を撮影しにくい、というところですが、そんな弱点もこの光学5倍と10倍ハイブリッドズームで、ある程度までは克服できます。
無理をすれば最大50倍まで拡大もできますし、20倍くらいまでは比較的許容範囲、と言えるレベルで撮影もできるので、それこそお子様の運動会や発表会等でも活躍することが期待できそうです。
ちなみに、どれくらいの拡大になるのかというと、超広角カメラで撮影して画面中央に豆粒みたいに写っている被写体が、10倍ハイブリッドズームで画面のど真ん中に主役として撮影できる程度には拡大できます。しかも、画質が非常にいいです。
さらに、動画に関しても、最大15倍まで拡大して撮影することができ、もちろん最大まで拡大するとある程度画質は落ちるものの、使い方によってはかなり便利に使えると確信しました。
遠くの動画を撮影したいならスマホよりもデジタルビデオカメラの方が、光学20倍~50倍くらいまであるので、美しい動画を残したいなら最適、というのは当然わかってはいるものの、わざわざデジタルビデオカメラを買いたくないという人もいるでしょうし、買ったら買ったで、荷物になるので意外に使わない、ということもあったりします。私は結構そのパターンです。
そんな時にHUAWEI P30 Proがあれば、がっつりビデオカメラを用意するほどではないのだけれど、それなりの動画、ちょっとした動画を残したい、という程度の要望があるシーンで大活躍するはずです。そして、日常利用の中では、その程度の要望度のシーンの方がはるかに多かったりもするわけです。
つまりP30 Proは、静止画のみならず動画でも、かなり活躍すると思います。
産毛や手元の小さなホコリまで撮影できる! HUAWEI P30 Proのスーパーマクロ
もう一つ、HUAWEI P30 Proの特徴的なカメラ機能に、「スーパーマクロ」というものがあります。
スーパーマクロは、2.5cmまでの超至近距離での撮影を可能にする機能なのですが、それこそ手の産毛だったり、そこらのホコリだったり、かなり細かいところまで撮影することができるという機能です。
接写をしようとするとどうもピントが合わせられない、という経験をしたことがある方も多いのではないかと思いますが、そういうシーンでこのスーパーマクロが活躍します。
実際に利用してみた動画も参考にどうぞ。
HUAWEI P30 Proの暗所での撮影に驚き/突き抜けて明るく撮影可能
暗所撮影、といえばGalaxy、という認識は決して間違いではないのですが、HUAWEI P30 Proはさらにその上をいきます。本当に真っ暗な場所でも、ほんのわずかな光源があれば、場所や撮影の仕方によっては、驚くべき明るさの写真を生み出してくれます。
例えば、実際にiPhone XSとGalaxy S10+と同じ場所同じ状況で撮影して試してみたのですが、光源がほとんどなくiPhone XSだと「ギリギリ輪郭が写る」という場所が、Galaxy S10+だと「やや輪郭が写る」という感じになり、P30 Proだと明確に色がある世界に処理してくれます。
光源がやや多いと、iPhone XSだと「暗いが全体はわかる」という感じになり、Galaxy S10+だと「iPhone XSよりさらにやや明瞭」になり、P30 Proだと「昼?」というレベルになります。
まさかそんな、誇張しすぎだろ、と思われるかもしれませんが、実際試してみた間違いない感想です。ISO感度409600、という数値は確かに他のスマホと比較すると完全に突き抜けているのですが、それでいてノイズを最低限にしか感じさせない画質に処理してくれるところは本当にすごいです。
ちなみに、それだけ明るく撮影できるのは約4000万画素の広角カメラで撮影した場合だけで、望遠や超広角で撮影すると明るさはガクッと落ちます。ただ、それでも特に光学5倍ズームでの撮影などは、例えば夜景などもしっかり表現してくれるので、それはそれでかなり使えます。
結果、暗所での撮影に関しては、HUAWEI P30 Proは、現在ドコモから発売されている機種の中では敵なしなのではないか、と感じました。お勧めです。
ディスプレイ上の指紋認証/インスクリーン指紋認証の反応は上々
HUAWEI P30 Proは、Galaxy S10/S10+同様、ディスプレイ下部に指紋センサーが搭載されています。
正直、Galaxy S10/S10+では、以前の背面の指紋認証の方が、認証自体は速く便利だったので、顔認証もあるとはいえ、以前よりそういう意味での使い勝手はやや落ちた、と感じていました。
が、HUAWEI P30 Proの同じディスプレイ上の指紋認証は、Galaxyよりも反応がよく、使い勝手がいいです。
実際に試してみた動画を参考にどうぞ。
Galaxy S10/S10+の場合、やや認証する指に力をこめる必要がありますが、HUAWEI P30 Proの場合、優しく触れるだけで反応してくれるので、かなり快適です。この違いは、毎日利用する部分なので、長い目で見るとかなり大きな違いかもしれません。
もちろん、顔認証の感度もかなりいいため、使い方にもよるとは思いますが、場合によっては指紋認証の活躍の場面はなかなかやってこない可能性もあります。
カメラだけ利用したいというのもあり/HUAWEI P30 Proは圧倒的にお勧め
極端な話なのですが、HUAWEI P30 Proは、スマホとして利用せず仮にカメラとしてだけ利用するとしても、購入価値はあるのではないか、というレベルで性能は高いです。
ただもちろんスマホとしてのレベルも非常に高いので、最近メイン端末をGalaxy S10+ Olympic Games Editionに変えたばかりですが、改めてP30 Proに変更しようと思いました。
何より、暗所撮影ばかりが強くてもあまり意味がないわけです。光学ズームだけ備えていても仕方がありません。スーパーマクロがあっても他の機能が弱ければ全く使えません。しかしHUAWEI P30 Proは、そのどれもを備えているため、他のスマホに対する優位性が非常に高い、と言えると思います。
トリプルカメラを初めて搭載したiPhone 11 Proがまだ発売前ですが、仮にどれほどカメラ性能が良かったとしても、P30 Proの総合的な優位性は動かない気がします。何より、性能に対して価格も安いです。消費税8%時点で89,424円です。iPhone 11 Pro Maxの512GBモデルは17万円超えです。高すぎます。
ただ、もちろん新iPhoneがどれくらいのカメラ性能なのかも非常に気になるので、発売後には改めて、比較してみたいと思います。