世界最速の光、NURO光をご存知でしょうか。
なんとなく「NURO光」という言葉自体はみかけたことがある、という方は結構いるのではないかと思います。
もし、実は興味はあったけどどういうことなのかわからなかったんだよね、という方には是非、今回の記事はご一読いただければと思います。
ただ、興味はあっても実際にNURO光を申し込みして利用することができるのは、限られた地域の人だけです。
当初、NURO光のサービス提供エリアは、関東エリアのみに限定されていました。
具体的には、東京、神奈川、埼玉、千葉、群馬、茨城、栃木の1都6県です。
そのため、なかなか興味はあってもそれ以外の地域に住んでいる場合、どうしてもNURO光は選択肢から外さざるを得なかったわけです。
しかし、2018年1月下旬より、東海・関西エリアでも順次サービス提供を開始することが発表されています。
東海:愛知県・静岡県・岐阜県・三重県
関西:大阪府・京都府・奈良県・兵庫県・滋賀県
もちろんそのエリアに在住であったとしても提供不可エリアはありますので、事前のエリア確認は必須ですが、東海関西合わせて2府7県がサービス提供エリアに追加されたことで、今後対象ユーザーは劇的に増えてくるはずです。注目のNURO光について確認していきます。
それ以外の地域にお住いの方は、今後対象エリアに住む可能性を考えながら、ドコモ光との違いを確認していただければと思います。
公式サイト→NURO 光
NURO 光の「世界最速」とは
NURO光は、So-netによる光回線サービスです。NTT東日本が所有する光ファイバーのうち、利用されていない回線(ダークファイバー)を借り受けてサービス提供しています。
元々、サービス開始時点でその当時の世界最速としての下り最大2Gbpsをうりにしていたのですが、その後東京と神奈川を始めとするかなり限定的なエリアで、伝送規格「GPON」の次世代規格である「XG-PON」を採用した世界初の下り最大10Gbpsのサービスプラン「NURO 光 10G」を個人向けに開始しています。
いずれにしても回線終端装置(ONU)までの速度であり、ここからLAN側の速度は最大1Gbpsとなるため、理論上の最高速度は1Gbpsを超えることはないものの、ほかの利用者により占有されてしまい速度が減速したとしても最大10Gbpsもの速度があれば1回線あたりに割り振られる速度はかなり余裕があるということになり、効率よく高速を実現できるサービスとなっています。
とにかく料金よりも何よりも高速にこだわりたい、という場合には大きな利用価値があると言えます。
「料金よりも」というのは、10Gbpsプランを選択した場合、料金が月額6480円かかるため、通常の光回線の料金よりも高くかかります。普通に利用するには、2Gbpsのプランでも十分すぎる速度は出るため、そこまでこだわる必要があるのかどうか、というところです。
ちなみに、ドコモ光の最大速度は上り下りともに1Gbpsですが、混雑している時間帯さえ解決できれば特に不満を感じることはありませんので、2Gと10Gの差も、やはりこだわりがあるかどうかの差になりそうです。
NURO光の2Gbpsの料金
では、一般的なNURO光のプランである2Gbpsの場合の料金を確認してみます。
NURO光の特徴として、回線利用料とプロバイダー料金、そして無線LAN(Wi-Fi)ルーターの利用料金とセキュリティ(カスペルスキーセキュリティ)までがすべて込みになっています。
プラン | NURO 光G2V | NURO 光G2 |
月額基本料金 | 4743円 | 7124円 |
基本工事費 | 40000円(30ヶ月の分割) | |
契約事務手数料 | 3000円(利用開始月に請求) | |
契約期間 | 2年間の継続契約 | なし |
契約解除料 | 9500円 | 0円 |
ドコモ光の場合、同じようにプロバイダー料金込みではあるものの、無線LANを利用するためのWi-Fiルーターは自分で用意すると費用がかかってしまいます。そのため、無料レンタルできるプロバイダーを選択すればNURO光と近い条件となります。
ただそれでも、ドコモ光はタイプAを選んだ場合で5200円なので、NURO光よりドコモ光の方が基本料金は高いです。純粋な料金比較では、NURO光が安く、速度も速いと考えるとNURO光がかなり有利に思えます。
ちなみに、上記内容は戸建の場合の内容で、マンションなど集合住宅の場合には「NURO 光 for マンション」が別に用意されており、こちらもかなりの安さです。ただし、マンション自体にNURO光の設備が導入されている必要があるため、戸建の場合よりももう少し申し込みのハードルが上がります。
NURO光は工事料金が高い
ここまで見てくると、NURO光は安くて速くて非常にお得、と思えてきそうですが、上記表をしっかり見ると、多くの人が工事料金に引っかかるのではないかと思います。非常に高いです。なんと40000円です。
30ヶ月の分割で月あたり1333円。となると、いくら月額料金が4743円と安くても、結局合計金額は6000円を超える形となり、ドコモ光よりかなり高くなります。
これが、NURO光の基本の形です。
ただ、2018年3月31日までは、「40000円割引で工事料実質無料キャンペーン」が展開されています。毎月の利用料金から工事費相当分の金額を毎月割り引いて、30ヶ月で実質無料となります。
工事料金というNURO光最大の弱点を、このキャンペーンによって相殺してくれるわけです。ただし、このキャンペーンがもし延長されず終了してしまえば、それ以降に申し込みすると毎月非常に高い料金になってしまいますので注意が必要です。
NURO光のキャンペーン
NURO光の2018年3月末までのキャンペーンとしては、上記で解説した工事料を実質無料にする月額料金割引キャンペーンと、もう一つ、30000円キャッシュバックキャンペーンです。
昨今、ケータイ・スマホを中心に、「キャッシュバック」と呼ばれるサービスはかなり姿を消しました。
しかしNURO光では、工事料金を実質無料にしてくれながら、さらに30000円という大きな金額のキャッシュバックを実現してくれています。
ドコモ光と比較するなら、ドコモ光は新規申込時に工事料無料キャンペーンが2018年5月末まで実施されているものの、他にはdポイント10000ポイント(新規時)プレゼントキャンペーンがあるのみで、30000円キャッシュバックのNURO光にはかないません。
NURO光の優遇のすごさがわかります。
これに加えて「So-net設定サポートサービス 9000円分無料」までついてくるのですから、ドコモを利用していてもNURO光を申し込みしたい欲求にかられるかもしれませんね。
キャンペーン詳細等はNURO光の公式サイトを確認されてみてください。
公式サイト→NURO 光
NURO光はnuroモバイルと関係ある?
NURO光とnuroモバイルでは、NURO光の方が先にサービス開始されています。
nuroモバイルはNURO光と同じSo-netが運営する格安SIMサービスではあるものの、今のところ光セット割引は提供されていません。
そもそも、元々が非常に料金が安い格安SIMなので、値引きようがないということかもしれません。
例えばOCNモバイルONEとOCN光を利用している場合、OCN光モバイル割が適用されはするものの、1回線あたり200円の割引なので、割引額としては微々たるものです。
nuroモバイルを利用していて光セット割引がないからといって、気にすることはないでしょう。
ドコモ光よりもNURO光を利用するべきか
ドコモユーザーで、なおかつNURO光利用可能エリアに住んでいる場合、頭の痛い問題としてはドコモ光を利用するべきか、NURO光を利用するべきか、というところです。
素直に考えれば、ドコモ光を利用する方が無難です。何よりすべてをドコモに一元化できるため、何かあったときもわかりやすいですし、ドコモ光パックやdカード GOLDによるメリットを最大限に享受することもできるようになるからです。
短期的に考えるのであれば、工事料金が実質無料で30000円がキャッシュバックされるという点もNURO光の大きな魅力です。
ただし、NURO光を利用する場合には、工事料金が30ヶ月の分割になる、という点は一つ、大きな注意点といえます。
つまり、NURO光の月額4743円になる「NURO 光G2V」プランは、二年の継続利用が必要となるのですが、工事料金が30ヶ月での支払いに設定されているため、二年で解約金のかからないタイミングでドコモ光に移行しようと思っても、今度は工事料金の残額が発生してしまう形になるのです。
工事料金残額も、解約金もかからずにNURO光からドコモ光含む他社光に変更するためには、4年後まで待つ必要が出てきます。
そして、4年の利用をするのであれば、毎月月額料金がドコモ光パックによって割り引かれ、dカード GOLDによるポイント還元10%が適用されるドコモ光の方が、お得になる可能性は高いといえそうです。
関連記事:「dカード GOLDは本当にお得なのか」
このあたり、ドコモのどの料金プランを利用しているかでも変わってきますので、考え方次第ではあるのですが、そこまで考えて計算して決める必要があります。
個人的にはやはりドコモ利用時にはドコモ光を利用したいと思いますが、NURO光も非常に大きな魅力を秘めていますので、検討してみる価値はありそうです。
ドコモ光に関しては改めてこちらから検証をお願いします。→「ドコモ光は本当にお得なのか」