ドコモで新規契約をしてみたら、後日突然ドコモから簡易書留が送られてきて驚いた、という経験がある方はいらっしゃらないでしょうか。多くはないと思いますが、一定数はいると思います。
その簡易書留の正体を最初にお伝えしておくと、新規契約後に必ず送られてくる、「ご契約内容確認のお願い」のはがき、一般的に「サンキューレター」と呼ばれているものです。ドコモだけでなく、他キャリアでも送られてくることがあります。
ドコモの場合には、新規契約直後に必ず送られてくるはがきなのですが、通常は普通郵便で送られてきます。受け取る側からすると大した内容を含んでいるものでもないので、それほど気にも留めず、送られてきた事実さえ覚えていないという人も多いと思います。
ただ、ある条件を満たすと簡易書留で送られてくるため、実際にそれに該当した人からすると、「どうしてこんなものがわざわざ簡易書留で送られてくるの?」と思ってしまいがちな内容でもあります。
今回このサンキューレターが、簡易書留で、しかも新規契約直後ではなく、約2週間後に私の自宅に送られてきました。
あまりにも遅れて送られてきたため、心当たりが咄嗟に思い浮かばず、「まさか何者かに自分の名前を使って不正契約されたのか!?」などと一瞬本気で思ってしまったほどです。
ということで、今回は、何故数日で送られてくるはずのサンキューレターがこんなにも遅れたのか、簡易書留で送られてくるケースはどういうケースなのか、本当に不正契約ではなかったのか、サンキューレターの詳細や注意点に関しても合わせて解説していきます。
ドコモのサンキューレターは新規契約直後に必ず送られてくる
ドコモのサンキューレターがそもそもなぜ新規契約後に送られてくるのかというと、一般的には単純に「ご契約ありがとうございます」という意味合いと、「念のため契約内容を確認してほしい」という簡単な確認の意味合いを含みます。
が、これが簡易書留で送られてきた場合、それに加えて、本当に契約した住所に契約者本人が住んでいるのかを確認する意味合い、が、加わります。つまり、不正契約防止のため、ということです。
では、具体的にどういうケースの時に簡易書留で送られてくるのかというと、おそらく一番多いのが、ドコモオンラインショップで新規契約をし、運転免許証などの本人確認書類をアップロードせず、宅配員の目視確認で手続きをした場合などが該当します。
その他にも、店頭で契約したものの、本人確認書類が運転免許証などの1点ものでなく、1点では確認が弱いため、補助書類を必要とする書類で契約したようなケースに送られてくるようです。具体的なケースは未確認です。
具体的にどういう内容のはがきが送られてくるのかというと、以下の通りです。普通郵便で送られてきた場合も、簡易書留で送られてきた場合も、基本的に中身は変わりません。
「ご契約内容確認のお願い」とされており、新規ご契約内容の確認として「契約日」、「契約者名」、「契約者住所」、「契約電話番号」の4点が記載されています。
普通に考えて間違っていてはおかしい部分なので、一瞬で確認はできると思います。サンキューレターの役割は、しっかり受け取りが完了し、内容の確認が終われば、この時点で完全に終了します。
が、簡易書留で送られてきた場合には宅配ボックスに残してくれたりはしませんので、本人または家族が受け取らなければ、一旦持ち帰られてしまいます。そして受け取らない状態が長く続けば、一旦ドコモに返送されてしまい、契約者住所で本人が住んでいる確認が取れなかった、ということで、最悪の場合契約を止められてしまう可能性があります。
「どうせサンキューレターだろ、受け取れなくてもいいや」と甘く考えると面倒なことになってしまいます。サンキューレターが簡易書留で送られてきた場合には、必ず受け取らなければなりません。
その他、サンキューレターの右側には「8日以内キャンセル」について、という内容が記載されています。
電波状況が極端に悪かったり、店頭契約の場合に説明を受けた内容が異なる場合に実施することができますが、「気が変わったからやめたい」とか、「スマホの色や機種が他の方がよかったから一旦キャンセルしたい」というような内容ではキャンセルできませんので注意が必要です。
電話番号に心当たりがない! 見慣れないサンキューレター記載の電話番号の正体
無事サンキューレターを受け取ることができたなら、当然中身をとりあえず確認すると思います。
契約者名や住所は問題ないと思いますが、よく引っかかる点が一つ。それは、「ご契約者電話番号」です。
ちなみに私も今回、「あれ? これって何の電話番号だろう?」と一瞬思ってしまったくらいなので、ドコモの契約の仕組みに慣れていない方はなおさらだと思います。
ちなみに、これが音声通話用回線の新規契約の場合は、まだ心当たりにすぐ気づけるケースが多いと思います。
何故なら、自分や家族が利用する音声通話用の電話番号は、教えたり教えてもらったりすることで、何回かは目にしている可能性があるためです。
一方で、心当たりにほぼ気づけないと考えられるのが、タブレットやiPadの契約の場合です。今回の私もこのケースでした。
普通、タブレットやiPadに電話番号があるなんて、あまり考えなかったりするものです。電話をするために契約したわけじゃないですしね。しかし、SIMカードが存在している限り、電話番号は必ず存在しています。そしてドコモの契約がある限り、SIMカードは存在しています。
存在してはいるものの、タブレットやiPadの場合、特にWi-Fi利用がメインの場合には別に必要性がないので、確認もしていなかったりします。
結果、サンキューレターが送られてきて確認して、「あれ? 何の番号?」となります。
確認をするためには、送られてきたSIMカードをタブレットやiPadに入れた状態で、自局番号の確認をするといいでしょう。
サンキューレターが2週間も遅れて届いた原因
今回私がiPad miniをドコモオンラインショップで契約し、自宅に届いたのが、4月5日か6日頃でした。その受け取りの際に、運転免許証を提示し、本人確認を済ませています。
ですが、サンキューレターが届いたのは、約2週間後の4月19日でした。
その頃には私の中でiPad mini関連の処理はすべて完了したものになっていたため、「まさか不正契約!?」などと思ってしまったわけです。
では今回、何故これほどまでにサンキューレターの到着が遅れたのでしょうか。
実はすべて、私自身のせいでした。
新規契約後、新しく送られてきたSIMカードが手つかずのままだったのです。つまり、開通処理を実施していなかったんですね。
新規契約時に一緒に送られてくる、「商品お受取後の設定について」の「開通(利用開始の手続き)」にこうあります。
新規(追加)契約のお客さまは、商品出荷日から起算して15日以内、機種変更のお客さまは商品出荷日から起算して20日以内に行ってください。当該期間内にご利用手続きをされない場合、お客さまへの通知なくドコモにて自動的に開通手続きをとらせていただきます。
間違いないです。これです。
私はiPad miniをWi-Fiでのみ利用しているので、SIMカードの必要性がなく、開通手続きをしないまま忘れて放置していたわけです。結果、15日を超えて自動的にドコモにて開通手続きが実施されたのがおおよそ2週間後だった、ということです。
開通手続きが実施されたあと、ようやくサンキューレター発送が実施されたため、実に2週間ほどもサンキューレターの到着が遅れた、というわけですね。事実、契約日が4月19日になっていたので、iPad miniが届いた約2週間後であることがわかります。
わかってしまえば単純な話でした。納得です。
サンキューレターを巡るトラブル/届いては困る方は要注意
せっかくサンキューレターについて取り上げたので、もう一点、関連した話題に触れておきます。
サンキューレターによるトラブルについてです。
サンキューレターは、通常郵便、簡易書留に関わらず必ずドコモの新規契約を実施した場合には送られてきます。そして、この郵送は止めることができません。ということはどういうことかというと、同居の人に知られてはまずい契約を隠すことができない、ということです。
そもそも「同居の人に知られてはまずい新規契約」というもの自体、後ろ暗い部分を含むのであまりいいものではないと思うのですが、サンキューレターが届くことを知らずに家人に秘密で契約をした場合、サンキューレターによってあっさり秘密が露見する可能性があります。
不要なトラブルを避けるため、ドコモで新規契約をしたら必ずサンキューレターという「ご契約内容確認のお願い」が届く、という事実を、頭の片隅に置いておくようにしましょう。