引っ越しに伴い、インターネットの工事が完了するまでの間、自宅にWi-Fiがないという人は実は結構多いのではないかと思います。
光回線の最も面倒な点としては、申し込みから開通までが早くても二週間弱かかるという点であり、その間はどうしても、自宅でWi-Fiを利用することができなくなってしまいます。
それまで自宅のWi-Fiを思う存分利用していた人にとっては、この光回線とWi-Fiなしの生活は、かなりの不便を感じられるものではないかと思います。
実際にそういう状況に置かれたケースを想定して、光回線なしの生活を今回、私自身も実際に試みながら、Wi-Fiがない環境をどう乗り切るかを考えてみました。
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なくなって気付くWi-Fiの恩恵
普通に自宅でWi-Fiが利用できる状態であれば、まったく感じることがないであろう、光回線のありがたみ。
実際にWi-Fiがなくなってしまうと、途端に不便に感じられてしまうという事実に直面します。
今回試みに、自宅のWi-Fiを完全に利用せずに、二日間を過ごしてみました。実際のところ自分と家族がどの程度容量を使っているのか、Wi-Fiがないとどれくらい不便なのかを確認してみようと思ったわけです。
「もともとそんなに通信容量は使わないから、OCNモバイルONEの110MB/日コースとかLINEモバイルのLINEフリープラン(1GB/月)で十分」、と思っていたわけですが、これが実際Wi-Fiがなくなると、途端に足りなくなりました。
今までは、OCNモバイルONEの110MB/日コースを容量シェアで二人で分け合っていても十分足りていたのです。
それが、Wi-Fiがないとまるでダメでした。半日持ちません。
いかに私と家族がWi-Fiに頼っていたのかということがよくわかりました。
そもそもスマホの利用だけでも足りないのに、パソコンでもインターネットを多く利用するのですから、なおさら足りません。
自宅の光回線がなければ、パソコンでインターネットを利用するためにはスマホのテザリングを利用するしかありません。しかしテザリングを利用しようにも、そもそも容量が足りていないのでどうしようもありません。
もちろん速度制限がかかった低速状態であればテザリングも可能ではあるものの、遅すぎてかなりストレスが溜まります。
加えて、一日の容量を節約しなければならないという感覚に支配され、安心してインターネットが利用できません。
何か常に残容量を気にしながらの利用となってしまい、落ち着きません。
いかに我が家にWi-Fiがないとすべての通信環境が機能しないのかがよくわかりました。
Wi-Fiがない環境を乗り切るための対策
もしこれが引っ越しに伴う光回線の工事待ちだった場合、このような状態で早くても二週間、場合によっては一ヶ月から二ヶ月ほども待たなければならないわけです。
それなのにこの体たらくではどうしようもありません。
何かしら対策を立てる必要があります。
ということで、とりあえず私が現在所有しているMVNOの格安SIMを全動員してしのいでみることにしました。
OCNモバイルONEは前述のとおり、あっという間に一日分を使い切ってしまうものの、日コースの最大のメリットとして、翌日になると速度制限が解除され、改めて一日110MBを利用できるようになるというメリットもあります。
そのほかのSIMとしては、まずLINEモバイル(1GB)、nuroモバイル(1GB)、0SIM(499MB)×2枚、mineo/aプラン(1GB)、UQモバイル(2GB)。
合計、約6GBといったところです。
まぁこれだけあれば、と言いたいところですが、ぎりぎりの戦いになりそうだと感じました。
第一、普通こんなに無数のSIMを契約しているなんてことはありえないので、汎用性に欠けます。
ということで、一般的な対策は別記事「引っ越し時、光・Wi-Fiなしの環境を乗り切る方法を考えてみた」にて。
動画は基本、観ないか低速で視聴する方向へ
当然のことながら、通信において最も容量を消費するのは動画です。
動画はそれほど積極的に見ない、と思っていたのですが、空き時間に細かく家族全員それぞれ見ていたことが判明しました。
ということで、動画は一切観ないようにするか、もしくはターボOFFの低速で視聴するようにします。
Youtubeなどの動画も、最低画質で抑えれば、とりあえず格安SIMの低速でも見られないことはないです。それなら容量も関係ないので安心ですね。
ただし、やはり通信環境などによっては途中で固まったりすることも少なくありません。止まると、動画視聴時にはやはりストレスを感じます。
動画はできれば容量など一切気にせず、思う存分観たいところですね。事実、高速での視聴は残容量が気になりすぎて、動画にいまいち集中できませんでした。低速での視聴は今度は受信感度が悪くて集中できません。
手持ちの格安SIMを使いこなす
それぞれのSIMについて、役割を考えるのであれば、LINEモバイルは当然ながらLINE利用に使います。制限がかかってもLINEだけはカウントフリーで利用可能です。
LINEは低速でも使える、というのは間違いではないのですが、写真の送信にかなり時間を要しますし、動画の送信は低速ではほぼ不可能です。
0SIMについては499MBまで0円という利点はあるものの、うっかりそれを超えると課金されてしまいますので使い勝手が難しいです。さらに言うならリアルタイムでの残容量が確認できないので、どれくらい使ったかがわかりません。
nuroモバイルとmineoについては、上限に到達すると自動的に速度制限がかかるので普通に利用するのみです。
UQモバイルは、OCNモバイルONEと同じように、リアルタイムで残容量を確認することができる非常に便利なUQ mobileポータルアプリがあるので、それを利用して残容量をこまめにチェックします。
au系、ドコモ系とSIMが混在しているので、どちらでも利用可能なSIMフリーのZenFone 3とiPhone 7 Plusを利用します。
特にZenFone 3はデュアルSIM・デュアルスタンバイに対応しており、SIM2枚を入れておいて通信を切り替えることも可能なので便利です。iPhone 7 Plusの場合は、SIMを入れ替えて利用するにはその都度APN構成プロファイルをインストールしなおしする必要があるのでなかなか手間がかかります。
パソコンでインターネットを利用するためのテザリングに関しては、どの格安SIMも対応しています。
多少の格安SIMでは到底補えないWi-Fiの穴
それらの格安SIMを利用して凌ぐ計画を立てたわけですが、実際のところはかなり苦しかったです。そう思ったようにうまくはいかないのですね。予想外に使ってしまって、どんどん容量を消費してしまいました。
やはりWi-Fiがないと・・・と感じてしまいます。
今回の記事は、Wi-Fiがないとこんなに苦しい、個人的に所有している格安SIMを総動員してもダメかも、という内容でした。
この内容を受けて、では実際にWi-Fiがないときに、どういう対策を立てればいいのかという現実的な話については別記事「引っ越し時、光・Wi-Fiなしの環境を乗り切る方法を考えてみた」を参照されてください。