毎月毎月、「ドコモの料金が高い」と、高額な通信費に悩んでいる人は少なくないと思います。
どうして毎月こんなに高くなるんだろうかと、ケータイやスマホに詳しい知り合いに相談してみた結果、返ってきたのは「どうしてそんなに高いの?」という言葉だったというケースも多いのではないでしょうか。
実は多くの人が見過ごしてしまっている大手キャリアの通信料金におけるポイントがあります。
そして、そこに気づかないがために毎月の料金が高騰してしまい、放置してしまっているがゆえに延々と高い料金を支払い続けなければならなくなってしまっているのです。
知らないことは怖いことです。
今回の内容は、おそらく料金をしっかり適正価格にできている人にとっては知っていて当たり前のことだと思います。
この内容を知らないからこそ、毎月高額になってしまうのです。そういう方々は、その高いドコモの料金を改善したいのであれば、早急に料金全体を見直す必要があります。
今回の記事を読んでポイントを抑えたら、さっそく自分で料金の見直しを実施してみましょう。
料金見直しポイント1:料金プランは適正か
まずは基本中の基本です。
料金プランが適正なプランになっているのかどうか、確認しておく必要があります。
ドコモ・au・ソフトバンクの大手キャリアの料金システムでは、基本料金プランとパケット通信料金が分かれており、それらが両方とも適正かどうかを見なければいけません。
例えば、カケホーダイプランにした方が安いのにタイプXiにねんのままになっていないか、シンプルプランにした方が安くなるのにカケホーダイプランになっていないか。
そしてパケット通信自体ほとんど利用しないのに、ひと月あたりの利用可能データ量を非常に大きいウルトラデータLパックなどにしていないかどうか。
もし、「ドコモショップで見直ししてもらっているから大丈夫」という人は、用心してもう一度確認した方がいいでしょう。
なぜなら、大手キャリアショップにて最安値のプランを常に案内されるとは限らないからです。
キャリアショップでは、まずは標準プランが案内されたり、利用状況に合わせつつ、より幅広い利用を前提とした提案が行われるため、初めから最安値は出てこないと考えた方がいいです。
つまり、ドコモ含む大手キャリアのより良いものをより多く届けたいという理想と、とにかく価格を安くしたいと考えるユーザーの思いは、基本的に相容れないのです。
現在はベーシックパックが開始されたので「最安プラン」という選択肢がなくなり、単純にユーザーの利用に委ねられる形になっていますが、基本プラン(カケホーダイプラン/カケホーダイライト/シンプルプラン)は引き続き選択する必要がありますし、オプション関係の選択もあります。
本当に自分の利用状況に今現在のプランおよびオプションが適正なのかを、正しく判断する必要があります。
自分の電話の回数や時間は、意識すればある程度把握できるでしょう。データ容量に関しても、実際に平均して自分がどれくらいの容量を使っているのかは、dメニューのお客様サポート(My docomo)から調べることができます。
それが難しいなら今現在自分がどれくらいの容量を使っているのかをショップやインフォメーションセンターで調べてもらった上で、どのプランを利用するかを「自分で」選択することができます。
そもそも判断には、個人差や誤差がつきものです。ゆえに、判断を人任せにしてはいけません。
料金プランについてはほかにも、カケホーダイプランをカケホーダイライトに変えなくてもいいか、もしシェアパック利用中で通話も少ないのであればシンプルプランの方が最適なのではないか、スピードモードが無駄についていないか、シェアパックは必要なのか不要なのか、機種購入をするのであれば価格を最安値で利用可能なdocomo with(ドコモウィズ)対象機種を選んでいるかなど、見直しポイントは多いです。
特に、よく見逃されていることが多いスピードモードについては注意が必要です。
1GB追加オプションと違い、スピードモードは規定のデータ容量を超過すると自動的に上限を上げ、1GB1000円が課金されてしまうため、たとえ速度制限がかかって使い勝手が悪くなったとしても料金を上げたくない、という場合には必ず外しておく必要があります。
ベーシックパック/ベーシックシェアパックの場合には、それぞれのステップ4の上限にかかるまではスピードモードは関係ありませんが、普段から上限近くでベーシックパック/ベーシックシェアパックを利用している場合にはやはりスピードモードの有無には気を付けた方がいいです。
このように、料金プラン全般をほんの少し見直すだけで、ドコモの高いと思っていた料金が、大きく変わる可能性が出てきます。
料金見直しポイント2:無駄なオプションはついていないか
dマーケット系・ドコモ外オプションにも注意
次に見直すべきポイントも、よく言われる部分です。
有料オプションの見直しです。
昨今、基本的に紙ベースで料金内訳が送られてこなくなったため、どういう部分に料金が余分にかかっているのか気づいていない人も増えているのではないでしょうか。
インターネット上やスマホ上で簡単に確認できるとはいえ、その方法を知らない、知っていても調べない人の方がむしろ多いのではないかと思われます。
dTVやdアニメストア、dマガジン、dヒッツなどのdマーケット系サービスや、パッケージング商品のおすすめパックやあんしんパック、オプションパック、dヘルスケアなど、必要もないのにパックでついていないか、使ってもいないドコモ外の有料サービスが外し忘れて残ったままになっていないかなど、チェック項目は多いです。
確認してみると意外と一つや二つは残っているという人も少なくないはずです。
特に見直しをあまりしていない、毎月の料金が高いという人であれば、かなりの高確率で何かしら残っている可能性が高いと思われます。
無駄なオプションは早急に外しましょう。これだけで毎月の料金は劇的に安くなることもあります。
数万・数千円の有料オプションという嘘のような事実
ちなみに私の経験上、実に数万円単位で有料オプションがついていた、という嘘のような本当の知人の話もあります。このケースでは、小学生のお子様の様々な有料オプションへの無断登録が原因だったのですが、もう少し支払い金額に気を留めていれば、もっと早く気づけたはずでした。
さすがにそのようなケースは稀だとしても、数千円単位の無駄なオプションがついているというケースだと、利用総額があり得ない金額ではないために気づきにくく、そのままかなり長期にわたって放置されているというケースも十分あり得ます。
利用者が年配の方の場合だと「おやまぁ、ドコモの料金のお高いこと」と感じるだけで何もアクションが取られず放置、というパターンもあります。
また、家族まとめて何回線も所有している場合は、料金が全体の総額になるため、余計にわかりにくくなりがちなので要注意です。
「ちょっと高いんじゃないか?」と少しでも感じたら、必ず内訳を確認する癖をつけましょう。
料金見直しポイント3:長期的視野に立てているか
ずっと1500円引きのdocomo with(ドコモウィズ)
ドコモ利用者には、基本的に他キャリアよりも利用年数が長いユーザーが多いのが特徴です。
つまり、短期的な安さよりも、もっと長期的な視野で料金を考えた方がいいのです。
長期的に、現時点で有利になる料金プランといえば、ご存知「docomo with」です。→「docomo withは本当にお得なのか」
総務省からの要請に合わせて、この春の新規申し込み廃止が噂されるなど、先々どうなっていくかは不透明なのですが、だからこそ今、申し込みしておくべきとも言えます。
長期的に考えて、毎月1,500円の割引きがずっと継続することによるマイナスは考えにくいです。
もちろん、もし新しいプランでもっとお得なプランが登場するようなら、それに合わせて変更することも視野に入れておきましょう。
dカード GOLDによる大きなメリット
次に見直すべきは、ポイントの獲得に関してです。
この点も実は、無関心だと気付きにくい見直し項目です。
最近は高効率でポイントを貯めていけるdカード GOLD(ゴールド)(※要チェック!)やdポイントカードがあるにも関わらず、うまく利用できていないという人も少なくありません。
加えて、正しく内容を理解できていないために、逆に損をしているケースも多いのです。
長期的視野に立てば必ずプラスに働くdカード GOLDを、目先の年会費11,000円(税込)に惑わされて「高すぎる」と思い込み、活用できていない人が非常に多いのです。
年会費11,000円(税込)は高いと思うけれど、毎月かかっている有料オプションは1000円~2000円分も平気でついている、ということもあるわけです。おかしな話ですね。
年会費11,000円(税込)は月あたりで考えれば約830円程度です。
dカード GOLDのポイント付与率10%だけでも十分元をとれる可能性が高い上にそれ以外の特典も多数つくことを理解できれば、いかにドコモユーザーがdカード GOLDを利用しないことがもったいないのかがわかると思います。
それでもどうしても年会費が気になるのであれば、ほかの部分で料金の見直しを実施して安くなった分で補っていると考えてでも利用するべきサービスです。実際にはそれ以上のメリットにあずかることができるので確実にお得です。
dカード GOLDが一体どういう点においてお得なのかが気になる方は、詳細内容は以下の関連記事を参考にどうぞ。
関連記事:「dカード GOLDは本当にお得なのか」
ドコモ光利用でさらに輝く還元率
dカード GOLDの利用で優遇されるドコモ利用時の料金に対する10%還元※は、ドコモ光にも適用します。そのため、ドコモ光を合わせて利用している場合には、dカード GOLDは最高に輝きます。(※毎月のドコモのケータイ/ドコモ光利用料金の1,000円(税抜)ごとに税抜金額の10%還元/利用料金1,000円(税抜)につき100ポイント)
また、ドコモ光利用でドコモ光パックが適用され、毎月の利用料金も安くなりますし、長期利用者またはdカード GOLDを駆使してdポイントを毎月たくさん貯める利用者ほどずっとドコモ割プラスによる割引還元をより多く受けることができます。
もしまだ、フレッツ光のままだとか、他社光を利用しているということであれば、積極的にドコモ光への切り替えを検討するべきです。→「ドコモ光への転用のメリットデメリット」
それだけでも全体としての費用はかなり圧縮できます。
関連記事:「ドコモ光は本当にお得なのか」
究極の見直しポイント:そもそもドコモでいいのか
料金見直しも行きつくところまでいくと、結論としては必ずここに行きつきます。
すなわち、ドコモでいいのか。au、ソフトバンクの方がいいのではないか。
とりあえず大手三大キャリアの中で動いても、以前同様そこまで大きくは変わりません。最近は昔ほどには横並びの料金プランではなくなってきているものの、劇的に料金を安くしたいと考えるのであれば、やはり格安スマホ/格安SIMしかありません。
格安スマホ/格安SIMは、最近はもうずいぶん市民権を得てきましたので、ある程度理解できる人はさっさと切り替えている人も少なくありません。
ただ、一周回って最近は、逆に格安スマホ/格安SIMからの還流も起こってきています。
一度格安スマホ/格安SIMを利用してみてドコモの良さがわかった、という人もいれば、結局ドコモがなんだかんだで安心、という人もいます。
また2017年頃からは、ドコモがシンプルプランやdocomo withなどの格安プランを続けざまに発表していることも無関係ではありません。格安SIMとドコモの料金格差が、少しずつ埋まりつつあるのです。
そして今後、ドコモが新しい料金プランでさらに大きな割引が適用されるようなら、それこそ格安SIMを利用する意味がなくなります。
いずれにしてもまだ、さすがに格安スマホ/格安SIMまでは考えていない、という人も少なくないと思います。
それはそれで一つの選択肢だと思いますし、中には、MVNOには替えない方がいい、替えてはいけないような人もいるわけです。→「絶対にドコモからMVNO格安SIMにしてはいけない人」
まずはしっかりドコモの無駄を省いて効率よくポイント還元や特典を獲得し、賢くドコモのスマートフォンを利用していきましょう。