2018年夏モデルとして、docomo with対象機種が2機種、発売されました。
一つはお馴染み富士通のarrows Be F-04K。
そしてもう一つ、LG電子より「LG Style L-03K」が登場しました。
詳細なスペックや実際に機種変更して使ってみた感想評価をお伝えしていこうと思います。
関連記事:「ドコモ 2018年夏モデル・新機種の選び方」
LG Style L-03Kのスペック詳細
ディスプレイ | 約5.5インチ |
重量 | 約146g |
サイズ | 約69 (W) x 144 (H) x 8.7 (D) mm |
カメラ | アウトカメラ: 約1,620万画素 インカメラ:約800万画素 |
電池 | 2,890mAh |
電池持ち時間 | 約95時間 |
CPU | SDM450 |
メモリ | 約64GB (ROM)/約4GB (RAM) |
カラー | ブラック(光沢)・ブルー・ホワイト |
対応機能 | VoLTE、ワンセグ 防水防塵、おサイフケータイ MIL規格14項目 イヤホン端子 |
非対応機能 | 赤外線、ワイヤレス充電 |
充電端子 | Type-C |
価格 | 40,176円 |
発売日 | 2018年6月22日 |
価格帯は4万円台とかなり安めの設定ですが、それでいてRAM4GB、ROM64GBというスペックの高さが注目ポイントです。
docomo with対象機種なので、毎月の利用料金を格安で利用できるという利点も持っています。
同じdocomo with機種のarros Be同様、MIL規格14項目に準拠しているため、安心して利用できるという点も非常に大きいメリットです。(arrows Be F-04Kは23項目準拠)。
全体のサイズの割に狭額縁でディスプレイが大きいのも、好印象と言えます。
LG Style L-03Kに実際機種変更した感想
LG Styleを検討する場合、まずは「docomo with」対象機種であるという点を念頭に置いておく必要があります。→「docomo withは本当にお得なのか」
つまり、毎月のコストを重視するユーザーに特化したスマートフォンである、ということです。
しかし、それでいてスペックは非常に高いという点に気づかされます。
RAMの4GB、ROM64GBは、docomo with対象機種の中では最高のスペックとなっています。
つまり、docomo withを利用することで毎月のコストを最低限に抑えたいけれども、端末のスペックにもある程度はこだわりたい、というユーザーに最も適した機種である、ということができます。
操作はスムーズ、顔認証・指紋認証、MIL規格にも対応
さて、それを前提として実際に機種変更して利用してみました。
動作自体は、非常にスムーズに動きます。さすがのRAM4GBだと思います。
生体認証としては顔認証と指紋認証が用意されており、指紋認証のセンサーは背面にあります。背面の指紋センサーは人によっては触りにくく使いにくいと感じるかもしれませんが、その場合には顔認証を併用するといいでしょう。
ただ、顔認証も逆に使い勝手が悪い部分もあり、双方を補いながら使えば非常に便利と言えますが、実際のところ指紋があればあまり顔認証は必要ない気もしました。顔認証は例によって、しっかり正面に顔を置かないとうまく認証してくれないので、無駄に時間がかかります。
さらに大きな特徴として、MIL規格14項目に準拠しています。
「The・割れにくいスマホ」をテーマに掲げるarrows Be F-04Kよりは項目が少ないですが、それでもMIL規格に準拠しているだけで安心感が違います。→「arrows Be F-04Kに機種変更してみた感想・評価」
LG Styleのカメラ性能はarrows Be・Galaxy Feel2と比較するとかなり弱い
カメラも「特別いい」、という印象ではありませんでしたが、逆に悪いとも感じられず、十分使えるレベル、と当初思っていましたが、他のdocomo with機種と比較する過程で、かなり弱いという認識に変わりました。
まず一つ致命的なポイントとして、静止画を撮影する際の手ブレ補正がありません。そのため、一見無難に撮影できている写真も、拡大するとかなりのブレが確認できます。
次に、暗い場所での撮影についてもかなり弱く、非常に荒い写真になってしまいます。暗い場所では撮影はほぼ無理と思ったがいいでしょう。
さらにもう一点、インカメラについて、かなりのゆがみが発生します。画面の端に位置してしまった場合、顔がまともに撮影できませんので、これはさすがにほぼ使い物にならないかもしれません。
docomo with対応機種ですから、それ以外のハイスペック機種とでは、どうしてもカメラ性能には違いがあり、それは仕方がありません。
しかし、同じdocomo with対応機種と比較しても、かなりカメラ機能については不満が残ります。
少しでもカメラにこだわりがあるのなら、LG Styleはやめた方がいいかもしれません。
関連記事:「ドコモのGalaxy Feel2をarrows Be・LG Styleと比較」。
ディスプレイサイズはLG Style・電池持ちはarrows
全体としてのサイズ感としてはLG Styleとarrows Beはほぼ同じくらいなのですが、ディスプレイサイズはLG Styleが明らかに大きいです。
そのため、画面のサイズを重視したいユーザーであれば、LG Styleは魅力的に感じられるかもしれません。
一方で、電池持ち時間については、arrows Beが約130時間なのに対して、LG Styleは約95時間です。電池持ちにはこだわりたい、というユーザーにとっては、電池持ちのいいarrowsに注目したいところです。
この辺りは本当に、一長一短と言ったところで、それぞれ自分のこだわりたいポイントを設定した上で選択したいところです。
ブラックのみ光沢、ブルーとホワイトは日本仕様
カラーバリエーションとしてブラック・ホワイト・ブルーが用意されています。ブルーは群青色に近い薄い青です。以下の写真では水色っぽく見えていますが、実際はもう少し紫がかっています。
既にグローバルで展開されている機種ですが、ホワイトとブルーについては日本独自のカラーということで、世界中どこを探しても日本の、ドコモから発売されるLG Styleにしかない色です。
ブラックに関してのみ、光沢があるモデルとなっており、光沢がある場合のデメリットとしてどうしても指紋が残りやすいです。これは仕方がないところですね。その分、高級感はあります。
LG Styleの同梱品はアダプタのみ
LG Styleの箱には、同梱品としてテレビアンテナケーブルL01とSIM取り出しツール、さらにクリーニングクロスが入っています。
最近はあまりドコモショップなどでももらえなくなった気がするので、クリーニングクロスは地味にありがたいなと思いました。
ドコモオンラインショップで予約購入可能
LG Styleを購入する場合、ドコモオンラインショップでの購入・予約が可能です。→「ドコモオンラインショップでの機種変更/購入がリアル店舗より圧倒的有利な件」
docomo with機種は現在非常に人気が高く、直近で言えばarrows Be F-04Kもよく売れているようですし、昨年2017年は、SHARPのAQUOS senseが圧倒的に売れたことで、最も売れたAndroidスマートフォンのメーカーにSONYを抜いてSHARPが輝いたほどなので、在庫があるうちの早めの購入がお勧めです。
現在の大きなトレンドとして、docomo with対象機種かつ価格もそれなり、スペックもそこそこ高め、という機種は、非常に人気が高いということは、念頭に置いておきたいところですが、LG Style L-03Kはカメラ性能を除けばその条件を見事に満たしているといえます。
arrows Beとともに、AQUOS senseに代わる人気機種になる可能性もかなり高いと考えられます。
最近は以前ほどではないですが、昔はAndroidスマートフォンの人気機種が欲しくても在庫不足でいつまで経っても手に入らないというケースがしばしばありました。
そうした状況に陥らないように、ほしい機種は早めに予約、早めに購入を検討しましょう。
合わせてdカード GOLDによる一括購入でしっかり倍のポイントも獲得しましょう。docomo with対象機種は一括価格が低めなので、割賦にしなくてもそれほど負担は大きくならないと思いますので、まさにdカード GOLDが輝きます。→「dカード GOLDは本当にお得なのか」
LG Style L-03Kは「買い」か
LG Styleを検討するということはつまり、docomo withを検討している、ということだと思います。
ということは、docomo with対象機種の中でおすすめはどれか、という点が非常に気になるのではないでしょうか。
その比較と答えについては、別記事「docomo with機種比較」にて検証しています。
それも踏まえながら、LG Styleは買いかどうかと言われれば、「条件による」と言えそうです。
やはり気になったのは、カメラの弱さですね。
比較対象になるのはGalaxy Feel2、AQUOS sense2、arrows Be F-04Kとなりますが、スペックの高さという武器があるにせよ、この中では優先順位としては最下位争いになりそうな気もします。
よくよくご検討の上、ご購入ください。