Xperiaを使っていて「こちらの声が相手に聞こえない」「声が遠く聞こえると言われる」というトラブルに遭遇したことがある方は少なくないと思います。
ネット上でも長年にわたって同じ症状の報告が上がり続けており、何度修理に出しても改善しないというケースも見受けられます。
ただ、こうした症状のすべてが修理を要する故障かというと、そうではありません。
原因の多くは意外と単純で、確認する順番さえ知っていれば自分で解決できるものがほとんどです。この記事では、考えられる原因を順番に整理し、それぞれの対処法を解説します。
まず最初に確認すること:ミュートになっていないか
通話画面を開いたとき、マイクのアイコンがハイライト(青や白く強調表示)されていないかを確認してください。
この状態はミュートがオンになっており、自分の声が相手に届かない状態です。画面を操作しているときに誤ってタップしてしまうことが多く、気づかずに話し続けているケースがあります。
ミュートを解除すれば声はすぐに届くようになりますので、まずここを確認してみましょう。修理やその他の対処に進む前に、この一点だけで解決することも珍しくありません。
原因その1:ハードウェアの故障
もっとも深刻な原因は、マイク本体が物理的に壊れているケースです。落下や水没などで内部が損傷している場合、修理に出す以外に手段はありません。
ソニーのXperiaサポートセンターや、ドコモ・au・ソフトバンクなどのキャリアショップで診断してもらい、必要であれば修理を依頼しましょう。修理に出した場合、ソフトウェアも最新状態にアップデートされて戻ってくることが一般的です。
なお、修理後も症状が改善しない場合は、故障以外の原因が残っている可能性があります。以降の項目も合わせて確認してみてください。
原因その2:ケースや保護フィルムがマイクを塞いでいる
2026年現在、スマホケースやガラスフィルムの装着は多くのユーザーにとって当たり前になっています。それと同時に増えているのが、ケースや保護フィルムがマイクを塞いでしまうことで声が届かなくなるトラブルです。
スマートフォンのマイク(送話口)は本体下部に位置しており、スマホケースの底面の穴の位置が微妙にずれていたり、穴が小さすぎたりすると、マイクが部分的あるいは完全に覆われてしまいます。保護フィルムについても、サイズが合っていないものや安価なものは端が浮いてマイク部分に重なってしまうことがあります。
まずケースと保護フィルムをどちらも外した状態で通話してみてください。症状が改善するなら、どちらかがマイクを塞いでいたことが原因です。ケースを買い替える際は、本体下部のマイク穴の位置としっかり合っているかを確認してから購入しましょう。
原因その3:マイクにほこりや汚れが詰まっている
長期間使用しているスマートフォンは、マイクの小さな穴にほこりや皮脂汚れが蓄積していることがあります。この詰まりが原因で声が届きにくくなるケースも少なくありません。
対処方法としては、柔らかいブラシや乾燥した綿棒でマイク周辺を軽くなでるように掃除する方法が有効です。エアダスター(缶入り圧縮空気)で吹き飛ばすのも効果的ですが、Xperiaの防水性能の仕様を超えるような強い圧力を直接当てるのは避けましょう。爪楊枝や金属製のものでほじるのは内部を傷つける可能性があるため禁物です。
原因その4:アプリが影響している
後からインストールしたアプリがマイクの動作に影響し、声が届かなくなるケースがあります。これはハードウェアでもVoLTEでもなく、ソフトウェア起因のトラブルです。
確認方法として、Xperiaをセーフモードで起動する方法があります。セーフモードでは自分でインストールしたアプリが動作しない状態になります。セーフモードで通話したときに症状が出なければ、インストールしたアプリのいずれかが原因と考えられます。
セーフモードの起動方法は機種によって異なりますが、一般的には電源ボタンを1秒以上長押しし、表示された電源メニューの「電源OFF」を長押しすると「セーフモードで再起動しますか?」という確認画面が出ます。はいを選ぶと再起動後にセーフモードに入ります。機種によっては電源ボタンと音量ボタンの同時押しが必要な場合もあります。
セーフモードで症状が改善した場合は、直近にインストールしたアプリを疑い、一つずつ削除して確認していきましょう。
原因その5:VoLTE関連の不具合
VoLTE(ボルテ)とは、4G(LTE)回線を使って音声通話を行う仕組みです。現在はこのVoLTE通話がAndroidスマートフォンにおける通話の標準となっており、かつて主流だった3G回線での通話はすでにサービスを終了しています。
VoLTE通話は高音質で安定していますが、ネットワーク環境によっては通話が途切れたり、声が届きにくくなるといった現象が報告されることがあります。
現行のXperiaや多くのAndroid端末では、VoLTEの設定は自動化されており、手動で切り替えるメニューが表示されないことが多くなっています。VoLTE関連の不具合が疑われる場合は、一度機内モードをオンにしてからオフに戻す(再接続を促す)か、再起動を試してみましょう。症状が特定のエリアや時間帯に集中している場合は、電波環境の問題も考えられます。
なおVoLTEの設定を確認・変更したい場合の一般的な手順は、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「4G回線による通話」です。ただし機種やAndroidのバージョンによってメニュー名や項目の有無が異なりますので、表示がない場合は自動設定になっていると理解して問題ありません。
原因その6:持ち方でマイクを塞いでいる
最後に、最も見落とされがちにもかかわらず、実際には非常に多くの人に当てはまる原因を紹介します。それが、スマートフォンの持ち方によってマイクを指で塞いでしまっているというケースです。
Xperiaシリーズをはじめ、多くのAndroidスマートフォンはマイク(送話口)が本体の下部に配置されています。一般的な持ち方では小指が本体の下部にかかることが多く、持ち方の癖や手の大きさによっては、知らず知らずのうちにマイクを完全に塞いでしまっていることがあります。
この原因が厄介なのは、症状が出たり出なかったりすること、そして自分が使っているときは問題がなく他の人が使うと症状が出る(あるいは逆)という現象が起きやすいことです。持ち方が人によって違うため、修理に出しても「異常なし」と返ってくることがあります。
まず自分のスマートフォンのマイクがどこにあるかを確認してください。本体下部のスピーカーグリルのような小さな穴がある箇所が送話口です。通話中にその位置を指で覆っていないかを意識するだけで症状が解決することがあります。
確認方法として、スピーカーフォン(ハンズフリー通話)で通話してみるのが手っ取り早い方法です。スピーカーフォン時はマイクを持つ手で塞ぐことがなくなりますので、この状態で声が届くようになれば「持ち方によるマイクの閉塞」がほぼ確定です。
機種のマイク位置を正確に確認したい場合は、メーカーや販売キャリアのサポートページから取扱説明書をダウンロードして確認するのが確実です。
対処法を試す順番のまとめ
症状が出たときに確認する手順を整理すると、次のようになります。
まずミュートボタンが誤ってオンになっていないかを通話画面で確認します。
次にケースや保護フィルムを外した状態で通話を試します。
それでも改善しない場合は本体のマイク周辺のほこりや汚れを確認・清掃します。
持ち方を変えてマイクを指で塞いでいないかを確認し、セーフモードで通話してアプリ起因かどうかを調べます。
これらすべてで改善しない場合は、VoLTE関連の問題かハードウェア故障を疑い、再起動または修理の検討へと進みましょう。
「修理に出しても直らない」という状況のほとんどは、ハードウェアの問題ではなく上記のいずれかが原因であるケースです。まず一つずつ確認してみることが、最短での解決につながります。

コメント
小指で塞いでいました!!盲点でした!ありがとうございました!!!
試してみます!!!
小指で塞いでました!
下部スピーカー部分がマイクだと誤解してました。
ありがとうございました。
結構盲点なんですけど、意外にありますよね。
お役に立ててよかったです。
解決できました!
マイクがこんな場所(下部)にあることを初めて知りました!
マイクの小さい穴に埃が溜まっていて、私からの通話音を遮断していました!
埃を除去したら、通話できました!
丁寧で分かりやすい説明お陰です!
ありがとうございました!
自分の場合SO-51Cにて、、
電話発信後、通話開始5秒~15秒位で、こちらの声が相手に届かなくなり相手の声も聞こえなくなるという症状が多発しました。
再起動、近接センサー、SIMの抜き差し、SIMの交換等、全てを行ったがどれも改善されず、
最終的に行ったのが、、
ダメ元で実験したのが、もともと使ってた『電話帳A+』から標準アプリの『電話』に変更。
変更した結果、改善されず。
次に行ったのが、標準アプリの『電話』から『g電話帳』に変更。
g電話帳に切り替えてから既に3日経過してますが、不具合なしで快適に通話出来てます。
アプリ変更!これは気づきませんでした。
相手に声が聞こえない現象が無くなり、さらに通話品質まで良くなったと言われました!
ありがとうございました。