dTV、dマガジン、dアニメストアなど、dマーケットサービスの一つとして人気を集めるdヒッツ。
「音楽なんてあまり聴かないんだよなぁ」という人にとっては全く利用価値が感じられないサービスかもしれませんが、着メロ、着うたのころからケータイと音楽は、かなり密接に結びついています。
私も自分の好きなアーティストの曲以外はあまり積極的に聴く方ではないため、数年前まではdヒッツを必要としたことは全くありませんでしたが、実は「必要でない」と感じる以前にdヒッツのことを「知らなった」ということに最近気づきました。
実際に使ってみると、なるほどこんな使い方もあるんだ、という発見があります。
幸いdヒッツは、他のdマーケット系サービス同様、初回31日間無料サービスが設定されています。少しでも興味を持たれたら、初回無料期間内で試しに使ってみることができます。
そんなdヒッツの詳細内容と「こんな使い方があったのか!」というおすすめの使い方、おすすめプログラムを紹介していきます。
【dヒッツで聴ける最近の注目楽曲】
・B’z(ついに!!!) ・うっせぇわ/Ado ・NiziU
目次
dヒッツを改めて知る
ドコモの音楽聴き放題サービスdヒッツの内容をここで簡単に改めて確認しておこうと思います。
dヒッツ 550円(税抜500円) |
dヒッツ 330円(税抜300円) |
|
プログラム数 | 約5000プログラム | |
Myヒッツ | 月10曲まで | なし |
Myヒッツ有効期間 | 6ヶ月 | なし |
ダウンロード | 不可 | |
歌詞表示 | 可能 | |
利用可能デバイス | Androidスマホ・タブレット・iPhone・iPad |
dヒッツには、もともとサービス開始時点から提供されていた月額330円(税抜300円)バージョンと、その後追加されて今はメインになっている月額550円(税抜500円)バージョンとがあります。
どちらも音楽を聴く、という機能自体はまったく変わらず利用できるのですが、大きな違いとしては「Myヒッツ」登録ができるかどうか、という点があります。
このMyヒッツがあるかないかでは、dヒッツの使い勝手はかなり大きく変わってきますので、最大限dヒッツを使いこなしていきたいと考えるのであれば、やはり月額550円(税抜500円)のdヒッツにするのがお勧めです。
dヒッツは一曲ごとに聴くのではなくプログラム単位での配信
dヒッツで音楽を聴く場合、最初におそらく戸惑うであろう点としては、曲ごとではなく、プログラムごとに配信されている、という点です。
例えば、あるアーティストの曲が聴きたいと思ったときに、その曲名やアーティスト名で簡単に検索をすることはできますし、実際に曲としても出てくるのですが、その曲を聴こうと思ったら配信プログラムごと聴く必要があるわけです。
配信プログラムは実に約5000も用意されており、様々なシーンで利用できるプログラムが組まれています。
その中から、目的の曲を見つけたなら、その曲の順番までスキップした上で聴くことができます。
ただしこのシステム、慣れないうちはなんだか非常に面倒に感じられます。
別にプログラムの別の曲が聴きたいわけではなくて、目的の曲だけ聴ければいいという場合には特にそう感じるはずです。
例えば、Aというプロブラムの中の5曲目に目的の曲があったとして、この曲を聴くためにはそのAプログラムを最初から再生し、順番に聴いていくか、そうでなければ5曲目まで一つずつスキップして行くしかありません。
しかも、あくまでプログラム中の1曲なので、スキップはできてもバックはできません。目当ての曲を聴き終わって、もう一度聴こうと思った場合には、再度そのプログラムを最初から聴き、スキップしていかなければならず、曲が終わったから一つバックすればいい、というわけでもないのです。なかなかの手間です。
ではそんなときに目的の曲を聴きたい時に聴くことができるようにすることはできないのかというと、その時に利用できるのが、Myヒッツ、というわけです。
Myヒッツとは何か
そもそもMyヒッツとは何なのでしょうか。
簡単に言えば、自分で任意に登録したお気に入り楽曲、というような意味合いなのですが、このMyヒッツに登録することができる楽曲数には、限りがあります。
数としては、毎月10曲まで。それを6ヶ月分です。結果、最大で合計60曲と考えていたのですが、現在私のmyヒッツは何故か72曲ありますので、最大曲数はもう少し多いようです。そのあたりの仕組みがいまいちわからずドコモに確認したのですが、明確な返答がなかったため、最大でそれくらいはいける、と考えておけばよさそうです。
このMyヒッツに登録をしておくと、プログラム単位ではなく楽曲個別に聴くことができ、繰り返し再生も可能となり、加えてMyヒッツ内でプレイリストを作ってみたり、順番を変更したりと、自分のお気に入りの曲を好きな順番で聴けるように変更することができるのです。
最大約60~70曲を多いとみるか少ないとみるかはそれぞれですが、このMyヒッツの最も大きな問題点としては、一度登録した曲は、Myヒッツから外すことができない、という点です。※
そのため、当月10曲をMyヒッツに登録したあとに、追加で登録したい曲が出てきたとしても、翌月を待つしか方法がありません。
基本はプログラムごとに音楽を聴くようにしておき、特にこの曲は繰り返し聴きたいという曲のみMyヒッツに登録するような使い方がいいかもしれません。
※myヒッツの削除は、「並び替え/編集」を選び、「編集」を選ぶことで、削除を実施することができますが、削除してもmyヒッツの空き枠が復活するわけではないので、実質意味がありません。
dヒッツの通信消費容量はどれくらいなのか
dヒッツの音楽再生は、基本的にストリーミング再生となっているため、曲を聴く都度、通信容量を消費します。
そのため、あまり油断して長時間聴き続けてしまうと、思いもしなかった容量を消費してしまっていることがあります。
おおよその目安としては、一つのプログラムを全曲通して聴く場合には消費するデータ容量の記載があるため参考にすることができます。
たとえばあるプログラムでは約148.2MB(音質:128kbpsの場合)/約340.0MB(音質:320kbpsの場合)と言った具合に記載があります。
音質に関しては設定で変更ができますが、通常音質は128kbpsに設定されています。
一曲あたりの消費容量は記載がなく、Myヒッツに登録してもそれは同じなので、プログラム全体の消費容量から局数で割るとおおよその予測は立ちます。
月あたりのデータ容量をドコモのデータSパック(2GB)で利用していた場合、上記のプログラムを繰り返し聴いたとして、14周聴くと完全に2GBを超えます。
そう考えると、ドコモ光などのWi-Fi環境以外であまり長時間聴きすぎると、容量的に問題があるといえそうですが、ドコモのギガホのような大容量プランを利用している場合にはほとんど問題にはならないと思います。
また、Myヒッツに登録をしておいた場合には、キャッシュが自動的にダウンロードされ、基本的にはそこから再生される形となるらしいので、ストリーミング再生ではあるものの、Myヒッツ外の曲を再生するときのように完全に容量を消費することはありません。
基本的に24時間に一度、dアカウントの認証確認が入りますが、この段階で通信がしっかりできていれば、あらためてキャッシュから再生されるということです。
ただ、念のため容量の消費だけは毎日しっかりチェックしておくようにしましょう。
dヒッツお勧めの使い方
dヒッツは自動車での移動中に輝く
dヒッツの利用方法の中でお勧めの方法として、自動車での移動中の利用があります。
通常、自動車で移動するときにはラジオやCDをかけて移動する人が多いのではないかと思いますが、毎日繰り返しているとCDも聴いたことがある曲ばかりになって飽きてしまうこともあるかと思います。
そこでスマートフォンやiPhoneのBluetooth機能を利用して、dヒッツの音楽を車内で聴くという方法があるのです。
この使い方であれば、毎日まったく違うプログラムを聴くことで気分転換にもなりますし、今までしらなかった曲の発掘にもつながるかもしれません。
Bluetoothをつなげばそれだけで再生できるので、是非一度試してもらいたい方法です。
さらに、この使い方をした場合の便利な特徴として、Bluetoothで音楽を再生している状態で、自動車を停車させてエンジンを切るとします。この場合、スマホ側の音楽再生もその状態を維持したまま自動的に停止します。そのため、わざわざ自動車のエンジンを止めるたびにスマホ側もdヒッツを切ったりする必要がないのです。
自動車に連動してくれる感じになるわけですね。これは非常に便利だと感じました。再生中のプログラムも改めて最初からになったりしないので、「さっきこの曲聴いたな・・・」というケースも減るわけです。
注意点としては、Myヒッツのプレイリスト再生でなくプログラムを選んで再生する場合には、やはりストリーミング再生なので、ある程度の容量消費が考えられます。実際に利用してみた感じでは、一気に数百MB消費するとかそんなことはまったくなく、思ったほど気になるほどではないのでそこまで気にしなくてもいいのかな、と思いますが、ここは一度自分で試してみるといいでしょう。
自家用車を持っていない方も→「ドコモのdカーシェアをわかりやすく理解する」
ジョギング中・通勤、通学中に活用する
dヒッツを活用したい場面として、ジョギング中や通勤・通学中が考えられます。
ジョギング中にdヒッツがフル活用できれば便利なのですが、例えばApple Watchを利用したとしてもApple Watch単独ではdヒッツは使えないので、どうしてもスマホやiPhone本体を同時に所持しておく必要があり、やや邪魔になります。
そのため、dヒッツではない音楽を直接Apple Watchに入れて聴く方が個人的には便利だと思いました。
元々Apple Watchを持っていない、という場合にはスマホ本体を一緒に持っていくしかないので、その場合はdヒッツは活用できます。
一方で通勤通学中は、スマホやiPhone本体は必ず持っているでしょうから、dヒッツはかなり活躍します。Bluetoothイヤホンで聞くようにすれば煩わしいコード類も最小限に抑えられますし、非常に便利です。ただ、公共交通機関の場合はいいのですが、自転車やバイクの場合は、周囲の音が聞こえなくなり危険なので、控えた方がいいと思います。
お子様向けプログラムで子育てに活用
小さいお子様がいる家庭にとって、dヒッツは非常に便利に活用できるサービスと言えます。
個人的にお気に入りなのが、NHK「おかあさんといっしょ」のプログラムです。これだけでもかなり使えますし、他にも「いないいないばあっ!」の楽曲も見つけることができます。
日常利用はもちろん、自動車での移動中にBluetoothでかけることもできるので、様々な場面で活用可能です。
個人的に是非試してみていただきたい使い方です。
他にも、私が毎日活用している使い方として、「お話、きかせて! 聴く絵本」を子が寝る前に聴かせています。
これも非常に便利なので、是非お試ししていただきたいです。
dヒッツで聴ける曲のレパートリー
音楽聴き放題サービスは、動画系サービスと同じように、現在多数の競合サービスがひしめいています。
その中でどのサービスを利用するかは、毎月の利用料金だったり、あとは取り扱い楽曲数やレパートリーで判断するケースが多いものと思われます。
たとえばdヒッツでもかなりの取り扱い楽曲があるものの、ジャニーズ系の曲が少ないとか、一部有名アーティストの曲がないとか、そういう問題は抱えています。
ただしこれはdヒッツだけではなく、他の音楽聴き放題サービスでも同じことです。そのため、どうしてもこの曲が聴きたい、という目的をもって利用するのではなく、普段あまり聴かないような曲を幅広く聴くというイメージで利用する方がいいでしょう。
どうしても聴きたい曲がある、という場合にははじめからCDや楽曲データを購入した方が早いです。
dヒッツに関しては、初回31日間無料キャンペーンがありますので、一度利用してみてどういう曲があり、どういう曲がないのかまで確認してみてもいいでしょう。
聴きたい曲がない! そんな時はdミュージックで購入してdヒッツで聴ける!
dヒッツはサブスク(サブスクリプション)サービスなので、当然のことながらサブスク解禁されていないアーティストや楽曲は聴くことができません。
私が好きなアーティストで一番に思いつくのが、やはりB'zだったのですが、2021年5月、ついにdヒッツでB’zが聴けるようになったため、満足度が劇的に向上しているdヒッツではあるものの、やはり引き続き聴くことができないアーティストや楽曲は存在します。
そんな場合でも、なんとdヒッツで本来聴くことができないアーティストの人気楽曲を聴く方法が、存在します。
・・・まぁ、厳密に言うと、dヒッツアプリ内で聴くことが出来る、というだけの話なのですが、一応dヒッツのプレイリストに組みこむことができるので、とても便利になります。
方法は二つ。
一つは、CDを買い、スマホに取り込み、それをdヒッツのプレイリストに組み込む方法。
もう一つは、dミュージックで楽曲を買い、dヒッツのプレイリストに組み込む、という方法です。
私は最近は、元々CDを買っていたアーティストでもdミュージックであえて買い、dヒッツのプレイリストに組み入れてまとめて聴く、という方法をよく取ります。
昔は、コレクションとしてCDを購入していた時期もありましたが、正直CDを入れ替えとっかえで聴くなんてことはもう面倒すぎてしませんし、結局スマホなどに取り込んで聴くことになるのであれば、dミュージックでデータとして買った方が早いです。
この方法の便利な点としては、dヒッツにはないけれどもdミュージックでは販売している過去楽曲なども容易に手に入れることができ、日々の視聴プレイリストに追加できるという点です。しかも、dヒッツのmyヒッツとは違い、購入した楽曲ですからずっと聞き続けることができます。
割と、CDはもう販売していないような過去楽曲も見つかったりもするので、非常にお勧めです。
結果、dヒッツが、これでますます手放せなくなります。
dヒッツはキャリアフリー・ドコモ以外でもOK
dヒッツは、ドコモが提供するサービスですが、実はドコモ以外のユーザーも利用することができる、キャリアフリーなサービスです。
この点、ドコモのdマーケット系サービスほとんどに共通した特徴であり、利用する側からすると大きなメリットでもあります。
仮にドコモを辞めても継続して使い続けることができますし、仮にドコモを一度も利用したことがなくても、dアカウントさえWEB上で取得すればいつでもすぐにdヒッツの利用を開始することができます。
一度使い始めると非常に便利で、様々な使い方ができるサービスなので、是非一度お試しされてみてください。