2019年冬から2020年春にかけての「ドコモの学割」が発表されました。
今回は昨年と同じく、12月1日から5月31日にかけて受付されます。
3キャリアの中では、今年はauが一足早く11月1日から受付開始されているため、ひと月遅れでのスタートになりますが、それでも以前からすればかなり早いスタートと言えます。
今年のドコモの学割の大きな特徴としては、25歳以下、という条件の他に、ギガホ/ギガライトを対象にしている、という点です。
一見難しそうにも見えますが、わかってしまうと割と簡単な内容です。
ドコモの学割2019-2020の詳細を解説していきます。
目次
ドコモの学割は2019年12月1日から受付開始
2019-2020年のドコモの学割は、全体として非常にシンプルな仕組みです。
まず、大前提として、25歳以下のユーザーを対象としています。ここは例年通りです。
さらに、今回の学割の大きな特徴として、新プラン「ギガホ/ギガライト」が対象プランとなります。
契約種別としては、MNP含む新規契約、または契約変更です。機種変更は含まれておらず、対象外です。
割引内容としては、1年間、毎月の利用料金を最大1,500円(ギガホ)/1,000円(ギガライト)割引きするというものです。
割引適用期間としては、対象プランが適用された月から12か月間なので、最大12か月、ということになります。初回適用月の割引額については、申込み日に応じての日割り計算です。
内容としてはこれだけです。スッキリ、シンプルですね。難しいことは何もありません。
今回、ギガホ/ギガライトが対象になるということで、このドコモの学割の内容が適用された場合どれくらいの料金になるのか、という点に焦点があてられています。
ドコモの学割:ギガホの場合
新しくドコモのスマホやiPhoneを新規契約をした場合、またはFOMAから契約変更した場合、選択するプランはギガホかギガライトのどちらかになります。
そのうち、毎月のデータ容量をたくさん利用したい場合、ギガホを選択することになりますが、その最低料金は上記にある通り、月額3,480円となります。30GB使えて、それを超過した後も1Mbpsで利用できるという内容でこの料金、どうでしょうか。かなり安いと思っていいのではないでしょうか。
ただし、注意点もあります。上の画像を見てもわかる通り、注釈がたくさんあります。それをまとめてみると非常に分かりにくいですが、一つ一つ見ていけばそれほど難しくはありません。
まず2点、みんなドコモ割とドコモ光セット割があるかないか、で料金が変わります。上記最安値は、みんな家族割3回線以上、ドコモ光セット割を利用した場合の料金です。→「ドコモのみんなドコモ割を完全解説」
それぞれ1,000円ずつ割引されているので、もし両方適用しない場合には、+2,000円となり、割安感がなくなります。
もう1点、「dカードお支払割」または「2年定期契約」の場合、とあるのは、dカードまたはdカード GOLDを同時に申し込みした場合は、dカードお支払割が適用するため、定期契約なしでも最安値になり得ます。→「dカードお支払割の詳細内容解説」
が、dカード/dカード GOLDの申し込みがない場合、定期契約なしにすると月額料金が170円高くなってしまうので、2年定期契約にすると最安値を実現できる、というわけです。
dカード、特にdカード GOLDはドコモユーザーであれば非常にお得なので是非申し込みしておきたいですが、「学割」の回線なので、さすがに申し込みできないケースも少なくないと思われます。
その場合は、2年定期契約を検討してみましょう。
関連記事:「dカード GOLDは本当にお得なのか」
【ドコモの学割適用時:ギガホの月額料金イメージ】
ドコモの学割:ギガライトの場合
ギガライトを選んだ場合は、ギガホよりも学割による割引額は少なくなります。月額1,000円の割引です。
ギガホの場合同様、最大12か月割引が適用されます。
最安値は上記の通り、月額980円です。
こちらもギガホと全く同じく、最安値を実現するためには各種条件をクリアする必要があります。
ドコモ光セット割は、ギガライトのステップ2からしか適用しないので、最低料金を実現するためには、みんなドコモ割3回線以上さえ達成すればOKです。
加えて、ギガホの場合同様、dカードお支払割、または2年定期契約のどちらかの条件を満たせば最安値980円が達成できます。
この料金を最大12か月利用できるのですから、これはかなりお得と言えそうです。
【ドコモの学割適用時:ギガライトの月額料金イメージ】
利用者が25歳以下なら契約者はそれ以上でも学割申し込み可能
ドコモの学割の対象者は25歳以下とされていますが、「利用者」が25歳以下なら契約者はそれ以上の年齢でも問題ありません。
ドコモの学割は、契約者名義とは別に、「ドコモの学割」の対象である利用者を契約者が指定し、事前に登録する形になる、というわけです。
利用者の登録時には、健康保険証や住民基本台帳カードなどの書類(コピー可)が必要となります。
どういうケースが考えられるかというと、主に親名義で契約して子に利用させる、という場合ですね。
また、ドコモの学割適用中に、利用者の年齢が26歳になった場合でも割引は適用されます。申し込み時点で25歳ならちゃんと一年間割引される、というわけです。
ドコモの学割はギガホ割と重畳適用しない
ドコモの新規契約、または契約変更が対象、ということであれば、ギガホ割やはじめてスマホ割が同時に適用するのかが気になるところですが、まず、ドコモの学割とギガホ割については、重畳適用しません。
これは残念な点ですね。
ギガホの申し込みの場合、ギガホ割よりもドコモの学割が優先適用されます。
まぁ、とはいえ、ギガホ割よりドコモの学割の方が割引額も期間もお得なので、これはこれで仕方ないですね。
ドコモの学割は、ギガホのみはじめてスマホ割と重畳適用する
ドコモの学割はギガホ割と重畳適用しませんが、はじめてスマホ割とは、ギガホであれば重畳適用します。
ギガライトの場合は、はじめてスマホ割と重畳適用しませんので注意しましょう。
そのため、上記で解説した最安値3,480円からさらに1,000円値引きされて、最大12か月間、なんと2,480円で利用することが可能、と言うわけです。
はじめてスマホ割は、FOMAからの機種変更、または他社3G回線からのMNP新規契約が条件です。
大容量を使いたくて他社3G回線を利用中、という場合には、この機会にドコモへの乗り換えを考えても面白そうです。
もうシェアパック子回線にはできないので、ドコモの学割は生きる
本来なら、シェアパック利用中の家族回線の子回線として学生の新規契約回線を追加したいわけですが、新規受付が終了したシェアパックの子回線に新規追加することはできません。
そのため、残された選択肢として今回のドコモの学割は、利用価値が十分あると言えます。
特に、あまりデータ容量を利用しない場合の最安値は980円と、シェアパック子回線にした場合とそれほど変わらない水準で一年間は利用することができます。
これから新規契約を検討している学生の方の回線契約には、是非ドコモの学割は検討しておきたいところです。
ヘビーユーザー以外はauよりも完全にドコモ有利
既に一足先に発表されているauの学割と比較した場合、概ねどのプランでも今回はドコモ有利と考えてよさそうです。
利用期間はすべてのプランで6か月ですし、割引額にしても、ドコモより弱く、さらに安いプランのピタットプランが学割対象外となっているため、最安値を求めるのであれば完全にドコモが安いです。
最安値を考えるのであればauよりもドコモを検討したいところです。
一方で、Netflixなど、動画を中心に利用しつつ、30GBでもまだ足りない、というユーザーについてのみ、データ上限なしの「データMaxプランNetflixパック」で最安値3,480円とauの学割は強みを発揮しますが、その期間もやはり6ヶ月なので、どう判断するか、というところですね。
ドコモの学割2019-2020はシンプルでお得
最後に、ドコモの学割の提供条件をまとめておきます。
項目 | 内容 | |
対象となる手続き | ①新規契約(MNP新規含む) ②契約変更(FOMA→Xi) |
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対象料金プラン | ・ギガホ
・ギガホ:2年定期 |
・ギガライト
・ギガライト:2年定期 |
割引金額 | 毎月1,500円 | 毎月1,000円 |
割引期間 | 初回適用月から最大12か月間 | |
適用条件 | ・新たに「ギガホ」「ギガライト」を契約すること ・申込み時点で契約者(利用者)が25歳以下であること |
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利用中の機種 | 対象となる手続きが、②契約変更(FOMA→Xi)の場合 直近にドコモ販売店にて購入手続きし、ドコモに登録されている最新購入機種が下記対象機種で、かつ18か月以上利用していること。 ・ドコモケータイ |
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適用開始時期 | 対象料金プランが適用された月から割引適用 | |
申し込み方法 | 適用条件を満たしたユーザーは、自動的に適用 |
そもそものドコモの料金プランが、ギガホ/ギガライトの2種類になっているので、かなりわかりやすくなっているのですが、今回のドコモの学割は、それぞれの料金プランから1,500円、または1,000円の割引きを一年間するだけ、というシンプルな構造で、理解してしまえばかなりわかりやすい内容と言えます。
また、学割を適用させるのに機種の指定等もありませんので、最新iPhone 11 Proでも格安のAQUOS sense3でも、人気のXperia 5でも、好きな機種を選択することができます。
内容をしっかり理解して、2019年12月1日以降、開始されたなら忘れずに25歳以下の利用者登録をして学割を適用させましょう。