ドコモからもついに、2019年夏モデルが発表されました。
今回はスマホが合計で9台+オリンピックモデル1台、フィーチャーフォンが2台、データ端末が1台というラインナップです。
以下、スマホのラインナップを一覧にまとめてみます。
機種名 | 型式 | 発売日 | スマホおかえしプログラム適用後実質価格※1 | 総額 | 36回分割 |
Xperia 1 | SO-03L | 6月14日(金曜) | 68,688円 | 103,032円 | 2,862円×36回 |
Xperia Ace | SO-02L | 6月1日(土曜) | × | 48,600円 | 1,350円×36回 |
Galaxy S10 | SC-03L | 6月1日(土曜) | 59,616円 | 89,424円 | 2,484円×36回 |
Galaxy S10+ | SC-04L | 6月1日(土曜) | 67,392円 | 101,088円 | 2,808円×36回 |
Galaxy S10+オリンピック | SC-05L | 7月24日(水曜) | 76,464円 | 114,696円 | 3,186円×36回 |
AQUOS R3 | SH-04L | 6月1日(土曜) | 59,616円 | 89,424円 | 2,484円×36回 |
HUAWEI P30 Pro | HW-02L | 9月13日(金曜) | 59,616円 | 89,424円 | 2,484円×36回 |
arrows Be3 | F-02L | 6月7日(金曜) | × | 33,048円 | 918円×36回 |
LG Style2 | L-01L | 7月12日(金曜) | × | 38,880円 | 1,080円×36回 |
Google Pixel 3a | ― | 6月7日(金曜) | × | 未定 | 未定 |
※1:36回分割払いでの購入と同時にスマホおかえしプログラムに加入し、24か月目に正常な状態で返却した場合の金額
今回の全体の印象としては、非常にバランスのいいラインナップが揃った、という感じです。
ドコモ独占販売の機種としては、Xperia Ace、HUAWEI P30 Pro、arrows Be3ですね。それ以外の機種はau、またはソフトバンクでも発表されています。
引き続き残念だったのは、arrowsのフラッグシップモデルが登場しなかった点です。
ということで、今回もドコモの新機種2019年夏モデルを、それぞれ簡単に確認していきたいと思います。
ドコモ2019年夏モデル:ハイエンドモデル
2019年ドコモの夏モデル新機種のハイエンドモデルは、Xperia 1、Galaxy S10、Galaxy S10+、HUAWEI P30 Pro、AQUOS R3の5機種です。
全機種一通り、一足先に触ってみましたが、今回も当初は「2強」という文字が脳裏をかすめる感じでした。
その2強とはGalaxyとP30 Proだったのですが、その一角のP30 Proは予約停止になってしまい、その代わりに想定以上に使い勝手がよくなったXperia 1が近い位置まで上がってきた印象です。
元々人気で言うと、間違いなくXperia 1の1強でしょうし、今回の夏最大の注目機種は、性能、人気ともにXperia 1と考えていいかもしれません。
ということで、まずは第一印象としての評価、そして実際に発売されて使ってみた感想を踏まえながら、各機種をご案内していきます。
ドコモの新機種1:Xperia 1 SO-03L
「1から生まれ変わった」SONYの最新フラッグシップモデル、Xperia 1は、Xperia初のトリプルレンズカメラと21:9シネマワイドディスプレイを大きな特徴として登場しました。
「Xperiaと言えば」と多くの人がイメージするカラーの「パープル」も復活しており、これを待っていた、という人も多いのではないでしょうか。
実際触ってみた印象としては、やはり縦長な感じは受けるものの持ちにくいと言ったことはなく、画面がとにかく広くなったことで、マルチウィンドウをかなり快適に利用することができます。
また、カメラにトリプルレンズカメラが採用されており、中でも超広角のカメラが非常に面白く、今まで以上に多彩な写真を撮影することができるようになりました。
Androidスマホの中でもトップクラスの人気機種として、要注目の一台です。
関連記事:「Xpeira 1はドコモ2019年夏モデル! 実際触ってみた感想評価」
ドコモの新機種2:Galaxy S10 SC-03L/Galaxy S10+ SC-04L
Galaxy S10/S10+は、なんだかんだでドコモで発売したスマホの数も30台近くになっているサムスン・Galaxyシリーズのフラッグシップモデルです。
今回発表された夏モデルの中で、私が最も「欲しい」と感じたのは、Galaxy S10+でした。
そう感じた理由としては、やはり安定した総合力の高さに加え、トリプルカメラによるカメラ機能のさらなる進化、インカメラが右上部分に移動し、画面占有率93%という約6.4インチ・ベゼルレス有機ELディスプレイ、ディスプレイ上で指紋認証を実施できる「超音波式指紋センサー」、ワイヤレス充電「Qi」に対応したスマホや機器を充電できる「ワイヤレスパワーシェア」などが大きな要因でした。
既にGalaxy S9/S9+やGalaxy Note9でも、不満は全くないくらいの完成度だったわけですが、それに加えて上記のような機能が追加されれば、これは買わずにはいられない、というところです。
ちなみに、Galaxy S10とS10+では、電池容量やディスプレイの大きさ、インカメラの数などに若干の差はあるものの、トリプルカメラの性能や細かいスペックはほぼ同じなので、どちらでも好みに合わせて選びやすくなっています。
是非チェックしたい一台です。
関連記事:「ドコモのGalaxy S10+/S10を実際に触ってみた感想評価」
ドコモの新機種3:Galaxy S10+ Olympic Games Edition SC-05L
Galaxy S10+をベースとして、Olympic Games Editionが東京2020オリンピック限定モデルとして発売されます。
Galaxy S10+の機能はそのままに、背面に「東京2020」の大会エンブレムをデザインし、限定デザインのワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds(ギャラクシーバッズ)」を同梱し、特別な外装箱で販売されます。
ドコモオンラインショップ限定商品であるため、ドコモショップや家電量販店での購入はできません。
私は個人的に非常に欲しいのですが、発売時期が7月24日と少し遅めなので、そこまで待てるかどうか、というところです。
ドコモの新機種4:AQUOS R3
2018年夏モデルのAQUOS R2から、それこそすべての面で性能アップしたAQUOS R3がドコモからも登場です。
注目は、「Pro IGZOによる10億色の表現力と2倍の明るさ」という部分です。
実際に動く機種を見た第一印象は、「明るい!」というものでした。まさにPro IGZOの実力を一瞬で体感できました。タッチ操作も120Hz駆動で非常に快適で、全体の性能の高さにはすぐに気づけます。
指紋センサー周りも、ディスプレイがさらに広がることによって、全体も約6.2インチとさらに大きく見やすくなっています。
そのため、とにかく前回から引き続き、AQUOSにおいて要望があるとするなら、「カメラ性能」一点に尽きます。
そもそも、比較対象になるスマホのカメラがあまりにも抜けすぎていて、どうしてもそれらを比較すると物足りなさを感じてしまっていたんですね。
で、今回、発売されて早速撮り比べをしてみた感想ですが、カメラ性能はかなり進化している印象を受けました。
明るい場所での撮影では、カメラの上位機種ともそう大差ないです。暗い場所も、アラは出るもののかなり明るく撮ることができ、これなら要求レベルがかなり高くない限り、十分満足できるレベルと感じました。
注目の一台です。
関連記事:「AQUOS R3はドコモの2019年夏モデル! 実際触ってみた感想評価」
ドコモの新機種5:HUAWEI P30 Pro ※予約一時停止中
2018年夏モデルでは、カメラ性能においてGalaxyかP20 Proか、と言われるほどの高性能機種を投入してきたHUAWEIですが、2019年夏モデルにおいても全く同じように、「GalaxyかP30 Pro」かという状況が生まれそうです。むしろ今回は、P30 Proが一気にGalaxyを引き離したのではないか、という水準でパワーアップしています。
2019年夏モデルの中で、それほどカメラに関する注目度が高いスマホが、HUAWEI P30 Proです。
P20 Proを上回るクアッドカメラを搭載し、スマホでありながら光学5倍ズーム、10倍のハイブリッドズーム、50倍のデジタルズームを実現し、近距離撮影でもスーパーマクロによる接写を可能としています。例えば洋服の繊維も撮影できるほどで、通常であればボケてまともに撮影できない近くの文字なども撮影可能です。
さらに、暗い場面での撮影についても今まで以上に明るく撮影することができるようになり、「DxOMark」においては世界最強の評価を受けるほどです。
P20 Proではディスプレイ下部にあった指紋センサーは、ディスプレイ内側に隠れ、ディスプレイに指を触れることで指紋認証を実施することができます。
その他の詳細スペックについても最強クラスで、まさに隙のない一台に仕上がっています。
この夏、1、2を争う注目機種です。
関連記事:「ドコモのHUAWEI P30 Pro HW-02Lはカメラ性能がすごすぎる! 実際触ってみた感想評価」
ドコモ2019年夏モデル:スタンダードモデル
分離プラン「ギガホ/ギガライト」が6月1日よりスタートしたことにより、今まで以上に重要になるのが、ハイエンドモデルほど価格が高くない、ミッドレンジのモデルです。
ラインナップとしては、Xperia Ace、arrows Be3、LG Style2、Google Pixel 3aの4機種が用意されています。
それぞれ、実際に触ってみた感想を踏まえて紹介します。
ドコモの新機種6:Xperia Ace
今までドコモのXperiaでは、ミッドレンジのモデルこそ発売されていなかったものの、Compactシリーズが定期的に登場していたので、第一印象としてはその延長の機種のように感じられました。
ですが、中身は今までよりもハード的な部分を少し落として価格を調整したミッドレンジモデル、「買いやすいXperia」です。
価格は総額48,600円で、決して安くはありませんが、今までのXperiaほど高くはありません。
中価格帯のXperiaが売れないはずはないと思うので、今後低価格帯~中価格帯のスマホをけん引する存在になるかもしれません。
ただ、今回の夏モデルのその他のラインナップを見た時に、「個性」と考えるとXperia Aceはやや弱く、何がウリなのか、という点が見えにくいです。まぁ、「買いやすいXperia」という点が既に個性と言えば個性なので、他と比較した際にまず「Xperia」というブランドで注目を集めるでしょうし、消去法で選ぼうとしても、最後まで残りやすい気はします。
比較対象を考えるなら、arrows Be3、LG Style2、Google Pixel 3a、Galaxy Feel2、AQUOS sense2というところですが、少なくとも発売済みの機種と比較しても負けてはいません。
リーズナブルなXperiaに要注目です。
関連記事:「ドコモのXperia Ace SO-02Lに機種変更レビュー! 実際触ってみた感想評価」
ドコモの新機種7:arrows Be3
私が期待していたarrowsのハイエンドモデルは今回も見送りになってしまいました。その代わり登場したのが、このarrows Be3です。
先にソフトバンクからarrows Uが発表されているため、これと全く同じ機種なのかと思いましたが、ベースは近いのかもしれませんが、細かい点で違いがあります。
arrows Be3の特徴としては、前機種arrows Be F-04Kの特徴をそのまま継承しており、よりブラッシュアップした機種、という印象です。代り映えしない、という見方もあるかもしれませんが、「あえて変えなかった」部分の方が大きいようです。
「割れにくい・洗える」スマホで、日本製ならではの細かいこだわりが詰まっており、はじめてスマホを使う方でもあんしんして利用することができます。
特徴が明確、という意味で、「割れにくさ・安さ・日本製にこだわるならarrows」という強みがあります。
実際に触った印象としては、arrows Be F-04Kよりも丸みを帯びたボディが非常に持ちやすく、有機ELだけど割れにくいディスプレイに、カメラも今まで以上に暗い場所でも撮影しやすくなった、というところで、arrows Be F-04Kの後継機として十分その役割を果たしてくれそうです。
価格が最安水準の33,048円なので、非常にコスパにも優れています。
関連記事:「ドコモのarrows Be3 F-02Lは日本製「割れにくい・洗える」スマホ」
ドコモの新機種8:LG Style2
LG Style2の特徴としては、「コスパのいいスマホ」、というところです。
ローコストでありながらスペックが比較的高いLG Style2は、前機種LG Styleと比べてディスプレイサイズがかなり大型化しています。
特に、実際に手に持ってみると横幅がかなり大きく、印象としては「iPhone XR」に近いイメージです。この点、プラスなイメージというよりはどちらかというと「やや持ちにくい」という意味ではマイナスイメージの方が大きいかもしれません。
そのため、iPhone XRの横幅が無理、という人にはLG Style2はお勧めできませんが、あまり気にならない方なら、長く利用でき、性能と価格のコストパフォーマンスが非常にいい機種として、有力候補に挙がってくると思います。
ドコモの新機種9:Google Pixel 3a
Google Pixel 3の良さを継承しながら、ハード部分を少しずつ落としコストを抑えたスマートフォンです。
Googleブランドスマホの特徴として、最新Android OSを一番に体験できるという強みがあり、スマホには欠かせないGoolge系サービスとの相性が非常にいいという意味でも、選択する価値はあります。
カメラも、Pixel 3の良さを引き継いでいますので、コストは抑えたいが性能にもこだわりたい、という人にも向いています。
個人的な第一印象としては、やはりPixel 3を既に知っているので、それより性能を抑えたPixel 3aを欲しい、と感じることはありませんでしたが、Pixel 3に対する「価格の安さ」が最大の注目ポイントではないかと思います。
ドコモ2019年夏モデルのバッテリー容量・電池持ち時間一覧
ドコモの2019年夏モデル新機種の、電池持ち時間とバッテリー容量をまとめてみました。
機種名 | 電池持ち時間 | バッテリー容量 |
Galaxy S10+ | 約140時間 | 4000mAh |
AQUOS R3 | 約135時間 | 3200mAh |
LG Style2 | 約135時間 | 3900mAh |
arrows Be3 | 約130時間 | 2780mAh |
Xperia Ace | 約125時間 | 2700mAh |
Galaxy S10 | 約120時間 | 3300mAh |
Xperia 1 | 約100時間 | 3200mAh |
HUAWEI P30 Pro | 未定 | 4100mAh |
Pixel 3a | 非公表 | 3000mAh |
バッテリー容量と電池持ち時間は必ずしも比例しませんが、さすがに4000mAhを超える大容量のGalaxy S10+は、電池持ち時間でもトップクラスです。
Xpeira 1の約100時間が、2019年夏モデルの中では最も電池持ち時間が短い、というのも驚きですね。全機種、かなり水準が上がっています。
ドコモ2019年夏モデル・カメラ比較
ドコモの2019年夏モデルの各機種のカメラ性能をまとめてみました。
これだけで画質は判断できないものの、一つの参考にどうぞ。
Xperia 1 SO-03L |
Galaxy S10 SC-03L |
Galaxy S10+ SC-04L |
||
有効画素/F値 | アウト | トリプルレンズカメラ ・約1200万/1.6 ・約1220万/2.4 ・約1220万/2.4 |
トリプルカメラ ・約1200万/1.5⇔2.4 (自動切換) ・約1600万/2.2 ・約1200万/2.4 |
トリプルカメラ ・約1200万/1.5⇔2.4 (自動切換) ・約1600万/2.2 ・約1200万/2.4 |
イン | ・約800万/2.0 | ・約1000万/1.9 | デュアルカメラ ・約1000万/1.9 ・約800万/2.2 |
AQUOS R3 SH-04L |
P30 Pro HW-02L |
Xperia Ace SO-02L |
||
有効画素/F値 | アウト | デュアルカメラ ・約1220万/1.7 ・約2010万/2.4 |
クアッドカメラ ・約4000万/1.6 ・約2000万/2.2 ・約800万/3.4 ・ToFカメラ |
・約1200万/1.8 |
イン | ・約1630万/2.0 | ・約3200万/2.0 | ・約800万/2.4 |
LG Style2 L-01L |
arrows Be3 F-02L |
Pixel 3a | ||
有効画素/F値 | アウト | デュアルカメラ ・約1620万/2.2 ・約1310万/1.9 |
・約1220万/1.9 | ・約1220万/1.8 |
イン | ・約810万/1.9 | ・約810万/2.0 | ・約800万/2.0 |
2019年夏モデルの選び方
2018年夏に引き続き2019年夏も、非常に充実したラインナップが揃いました。
どの機種を選んだらいいのか、種類が多ければ多いほど悩んでしまいますよね。
とりあえず最初に判断するべきは、ハイエンドモデルから選ぶのか、エントリーモデルから選ぶのか、というところです。
スマートフォンに何を求めているかでこの判断は変わってきますが、両者の価格帯はそれなりに大きな差があるので、財布との相談にもなってきます。
もしハイエンドから選ぶなら、全機種を触れてみた第一印象では、やはりHUAWEI P30 Proか、Galaxy S10/S10+から選びたいと感じました。
韓国や中国のメーカーから選ぶなんて! という方もいらっしゃると思いますが、純粋にそうした色眼鏡を外して選ぶのであれば、これはもう仕方のないところです。どうしてもそれくらいの差はあります。
次点でXperia 1やAQUOS R3になりますが、そのどちらかを選ぶなら、やはりXperia 1を選びます。Xperia 1は、今までのXperiaよりもかなり満足度は高いです。
AQUOS R3は、ディスプレイの明るさや操作性は申し分ないですし、気になっていたカメラもかなり良くなっていますので、十分候補機種になると思います。
エントリーモデルから選びたい場合には、これは目的別に選択肢が変わります。
例えば、よく落としてしまったりするとか、清潔なスマホを使いたい、という方は当然「割れにくい・洗える」arrows Be3となります。
大画面、コスパ重視ならLG Style2、Googleブランドで最新OSを体感したいならPixel 3a、人気モデルならXperia Aceです。
現行モデルのGalaxy Feel2、AQUOS sense2もありますし、選択肢はかなり幅広く用意されています。
それぞれどこにこだわるのかによって、しっかり選んでいきたいところです。