新しいドコモの充電器「3ポートACアダプタ01」が発売されていたので、早速ドコモオンラインショップにて購入しました。
実は発売前に以前、少し見せていただく機会があり、その時から欲しいと感じてずっと発売を待っていた充電器でもあります。
いつ発売されるのかわからなかったのでたまにチェックしていたのですが、ようやくドコモオンラインショップで発見できました。
その名の通り、充電のためのケーブルを取り付ける端子が3ポートついている充電器で、最大3台同時の充電が可能です。
実際使ってみた感想と、詳細内容を解説していきます。
関連記事:「ドコモのACアダプタについてあれこれ考えてみた」
ドコモの3ポートACアダプタ01の外観
早速手に入れた、3ポートACアダプタ01です。価格は税込み3,240円です。通常の充電器、例えばACアダプタ07が2,592円なので、やや高めの設定です。
注意点として、ケーブルは付属しておらず、完全に別売りとなります。元々持っていればいいですが、持っていない場合には別途購入する必要があるため、費用的にはさらにかさんでしまいます。
ちなみに、A to C、C to C、それぞれのケーブルのドコモオンラインショップでの価格は以下の通りです。
長さ | カラー | 価格(税込) | |
A to C 01 | 1.0m | ブラック/ホワイト | 1,080円 |
1.5m | ブラック/ホワイト | 1,404円 | |
A to C 02 | 0.5m | ホワイト | 756円 |
1.0m | ブラック/ピンク | 1,080円 | |
1.5m | ブラック | 1,404円 | |
C to C 01 | 1.0m | ホワイト | 1,728円 |
C to C 02 | 1.5m | ホワイト | 2,052円 |
A to C、C to Cの意味としては、「A」が一般的なパソコンのUSBに接続できる端子、「C」は現在の最新Androidスマホの標準充電端子で、片側がA、片側がCのケーブルが「A to C」、両端が「C」のケーブルが「C to C」です。
A端子 | C端子 |
ドコモのメインの充電器であるACアダプタ07はケーブル一体型なので関係ありませんが、一般的な充電器のケーブルはA to Cが多いと思います。それもあり、私は手元にA to Cのケーブルは多数所有していますが、C to Cを持っていなかったので、今回このC to Cケーブルだけ買い増ししました。
3ポートACアダプタ01は、全部で3つの出力ポートを搭載しています。そのうち2つがタイプ「A」、1つがタイプ「C」です。
つまり、一般的なUSB Type-C対応のスマートフォンを充電しようと思ったら、A to Cのケーブルが2本、C to Cのケーブルが1本、別途必要となります。
ちなみに、iPhone用のLightningケーブルもAポートに接続できるので、ケーブルさえあればiPhoneの充電も問題なくできます。iPadについても試してみましたが、充電は可能でしたが、充電時間はかなりかかります。後述します。
3ポートACアダプタ01の大きさとしては、ACアダプタ07よりは一回り大きい感じです。
コンセントに接続する電源プラグ部分は、折り畳めるタイプの構造になっています。
3ポートACアダプタ01の主な仕様
3ポートACアダプタ01の主な仕様を確認しておきます。
入力 | AC100V~240V 50/60Hz 1.15A | |
出力 | Aポート | DC5.0V/2.4A(2ポート合計) |
Cポート | DC5.0V/3.0A DC7.0V/3.0A DC9.0V/.0A DC12.0V/2.25A |
|
サイズ | 高さ約85㎜×幅約40㎜×厚さ約42㎜(電源プラグ部は除く) | |
質量 | 約130g |
Aポートが通常充電、CポートはPower Delivery対応で最大27Wによる高速充電という扱いになっており、充電時間としてはAポートと比較した場合30分で約1.5倍の充電量がある、ということです。
そのため、効率的な利用方法としては、急ぎで充電したいスマホを優先的にCポートに接続したケーブルで充電し、ある程度時間的に余裕があるスマホをAポートのケーブルに接続すればいいと思います。
注意点として、普段ACアダプタ07を利用している場合、C to Cの高速充電を利用した充電時間は同等なので、Aポートを利用した充電では、今までよりも充電が遅く感じられると思います。
3ポートACアダプタ01のあんしん・あんぜん設計
充電器はとても身近に存在するものなので、あまり安全性は意識することが少ないかもしれませんが、身近だからこそ安全でなければ困りますよね。
ドコモの3ポートACアダプタ01は、そんな安全性についてもしっかり考えられて設計されています。
電流ショート防止:異物が付着し万が一ショートしても、給電を抑制する安全な回路設計。
異常温度保護:Type-Cポートに温度検出素子を搭載し、異常温度を検知した場合は給電をストップ。
過電流・電圧保護:過電流・電圧保護機能を搭載し、発熱や発火の危険性を抑制。
通信影響対策:ノイズを抑えることでスマホの電波感度の悪化を抑制。
3ポートACアダプタ01には、充電器故障原因のNo.1「端子曲がり」の際に対応しやすいというメリットあり
充電器が故障した、という場合、その大半が、ケーブル先端の端子部分の折れ曲がりが原因ではないかと思います。
ACアダプタ部分が故障することもないことはないですが、こちらはどちらかというと比較的稀ではないかと思います。まぁ、過去、一部のドコモ充電器でACアダプタ部が故障しやすい充電器もあったようですが、幸い私は遭遇したことがありません。
ということで、3ポートACアダプタ01の場合、最大の故障要因である端子曲がりが発生した場合でも、ケーブルだけ買い替えれば済むので、コスト的にかなり楽になります。
「USBケーブル A to C 02 0.5m」なら前述した通り756円なので、3本買ってようやくACアダプタ07の1個分の値段になります。
端子を曲げてしまうことが本当に多い、という方は、早めにこちらに乗り換えた方がいいでしょう。
ちなみにiPhoneの場合は、元からLightningケーブルは独立しているので、そういう意味でのメリットはないです。
3ポートACアダプタ01の致命的な欠点
発売以来、長く愛用させていただいている3ポートACアダプタ01ですが、致命的な弱点が一つあります。
それは、Cポートがとにかく故障しやすい、という点です。
あくまで個人的な体感ですが、今まで6個の3ポートACアダプタ01を購入しましたが、実に5個までCポートの故障で充電ができなくなりました。
ケーブル側に問題がないか、何度も確認した上なので、間違いありません。
さすがにここまで故障すると、「そういうものなのだ」と開き直ってきましたが、多くの方は私のような状況に直面すると、当然不満が募ると思います。
そのため、大きな注意点として、購入時に保証書や、オンラインショップ購入時なら「商品お届けのご案内」を残しておくと安心です。もちろん、購入日や注文履歴など、ドコモ側で把握できるらしいのですが、念のためです。
ちなみに、3ポートACアダプタ01故障時の受付窓口は、ドコモショップとなり、オンラインショップ購入分でもドコモショップに足を運ぶ必要があるので注意です。
3ポートACアダプタ01でiPhone/iPadも充電可能
通常のLightningケーブルを利用する場合、iPhone/iPadはAポートからの充電になります。iPhone、iPad、実際に充電を試してみましたが、どちらも充電自体は可能です。
ただし、充電の時間については、特にiPadではかなりの時間がかかってしまいます。
そのため、Cポートに接続できるLightningケーブルがあれば、普通に考えて充電時間を短縮できるのでは、と考えました。ちなみにドコモオンラインショップでも、C to Lのケーブルが販売されています。
当初、ドコモにてC to Lケーブルを発見できなかったので、とりあえずアマゾンで発見したCポート対応のLightningケーブルを購入してみました。ちなみに、私に知識がなかったために、このケーブルはMFi認証を取得していないケーブルであることが後日、わかりました。
早速充電を試してみましたが、iPhone/iPad、どちらも充電自体は間違いなくできます。ただ、充電速度に関して言うと、iPadはやはりiPad付属のACアダプタを利用した方が確実に速いです。iPhoneについても同じです。
というか、3ポートACアダプタ01で、MFi認証を取得していないLightningケーブルを利用する場合、Aポート、Cポート、どちらから充電しても速度的には全く変わらないようです。まぁ本来の使い方ではないでしょうし、ケーブルもどこのものなのかわからないので仕方ないと言えば仕方ないですが。
これならわざわざCポート対応のLightningケーブルを購入する必要は全くなく、Aポートで普通にiPhoneは充電したが良さそうです。
ちなみに、後日Twitterにて、MFi 認証を取得していないケーブルだと、USB-PD にならない事すらある、という情報提供をいただきました。まさにこのケースだったと考えられます。確認するために、次にMFi認証を取得したケーブルを購入して試してみました。
MFi認証取得のType-C to Lightningケーブルだと結果が全然違う
Amazonで買い直した、MFi認証取得のCポート用のLightningケーブルが届いたので、早速充電を試してみました。
その結果。
全然違います。充電が、かなり速いです。
iPhoneに関しては驚くべきスピードで充電が貯まります。iPadも、標準付属の純正アダプタを利用するよりも、さらに速く充電ができるようになりました。私がざっと大まかに計測した感じではiPadで倍くらい、iPhoneに至ってはそれよりさらに速い印象でしたが、1.5倍~2倍という感じで認識しておくといいのかもしれません。
今回実際に購入して試したMFi認証取得のケーブルについて、念のため正確にご案内しておきます。
購入したケーブルは、<Rampow USB-C ライトニング ケーブル PD 急速充電【Apple MFi認証取得/充電&同期/永 久保証付き】>です。Amazonで「Rampow USB-C ライトニング ケーブル」などで検索すれば出てくると思います。
iPhone利用の方の場合、3ポートACアダプタ01のCポートにMFi認証取得のケーブルを付けて利用すれば急速充電になりますし、Aポートだと標準充電、という感じで、Androidと同じように非常に便利に使うことができます。
その後、ドコモオンラインショップでもC to Lケーブルを発見しました。
基本的にこちらを利用すれば全く問題ないものと思われます。色々と遠回りをしてしまいましたが・・・。
docomo selectで探す際に、「充電器」の対象機種を「iPhone」と指定すると見つけることができます。
出先ではポケットチャージャーと併用で非常に便利に活用できる
電源のない出先での充電で一番に活躍するのはやはりポケットチャージャー04だと思いますが、そのポケットチャージャーの充電用にも、3ポートACアダプタは活躍します。
Cポートでスマホを急速充電、AポートでiPhoneを通常充電しつつ、残ったAポートでポケットチャージャーを充電しておけば、翌日の備えもバッチリです。
今後、出張や旅行時の充電に活躍してくれそうです。
本体代金とケーブル代金総額ではやや高くつくものの、使い方次第で非常に便利に活用可能
3ポートACアダプタ01の最大の弱点としては、本体以外に別売りのケーブルを揃えないといけない、というところに尽きます。
Aポート用のType-CケーブルやLightningケーブルは持っている人も少なくないと思いますが、C to CやC to Lケーブルは普通は持っていないと思います。
仮に、ドコモで一番安い「A to C 02の0.5m」を2本と「C to C 01」を揃えれば合計で3,240円(税込)。これにApple純正のLightningケーブルやC to Lケーブルまで追加すると結構な金額になってしまいます。
Amazon等で販売されているCポート対応のLightningケーブルも、MFi認証を取得していれば問題なく使えることがわかりましたが、ドコモオンラインショップで手に入る分はそちらで純正品を調達する方が間違いはありません。→ドコモオンラインショップ
そうした初期調達時のコストの問題はあるものの、iPhone利用の場合は初めからLightningケーブル1本は付属していますから所有分もあると思いますし、元々所有分のケーブルが多数あるというケースもあると思います。
その場合には導入コストも通常の充電器を購入するのとそう変わりませんし、使い勝手の便利さ等を考えれば、十分利用価値はあると思います。
ケーブルの先端端子を曲げてしまっても、ケーブルの買い替えで済むと思えば、気も楽になります。
個人的には大満足で、いい買い物をしたと思っています。利用用途に合わせて、是非試してみてください。