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ドコモユーザーが離婚した場合の手続きについて調べてみた

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ドコモ利用者の方が結婚をした場合の手続きについて、先にまとめました。→「ドコモユーザーが結婚した場合の改称手続きについて考える

その中でふと思いついたのが、「あれ、結婚に手続きがあるということは、離婚した場合も手続きが必要だよな・・・」ということです。

結婚後の手続きは、面倒な点もであるとはいえ、ある種幸せな手続きであることの方が多いと思いますが、離婚後の手続きはただひたすらに面倒でしかないのではないでしょうか。

いや、むしろ開放感ですがすがしい思いで手続きできる、という感想ももしかしたらあるかもしれませんが、こればかりは実際に結婚して離婚してみないと体験はできないところです。

ただ離婚の場合、結婚よりも確実に各種手続きを完了させておかないと、様々なトラブルの元になってしまう可能性があります。

ということで、ドコモにおける離婚時の手続きについて、考えていこうと思います。

ドコモの離婚手続きは結婚の逆となる

普通に考えれば当たり前かもしれませんが、離婚の手続きは結婚とは逆の手続きになります。

もちろんドコモの手続きにおいて「結婚」という手続きがないように「離婚」という手続きもありませんから、手続きとしては主に姓や住所、連絡先番号などの変更という形になります。

このあたりの手続きとしては、結婚の際と同様、改称に必要な書類をそろえてドコモショップに来店すれば簡単に終了します。

離婚をしても姓が変わらない場合、もしくは旧姓に戻さない場合には、そうした手続きも不要です。離婚したからといってプランが変わるわけでもないですし、割引が急にストップする、なんてこともありませんので、そういう心配はまったく必要ありません。

ただし、離婚の際に結婚の場合と比べて非常に面倒な手続きになる部分としては、ファミリー割引や一括請求に関してです。

ファミリー割引を廃止することに伴うプランや割引の変化はあり得ますので、確認が必要な部分でもあります。

 

離婚時のファミリー割引廃止が非常に面倒な理由

前述したとおり、離婚をしたからといって、ドコモにはその事実はもちろんわからないため、ファミリー割引に関しては特に何も手続きをしなければ、離婚をした後もそのまま継続されます。

もちろん、ファミリー割引の条件を満たさなくなるのですから、基本的には廃止手続きが必要なのですが、あくまで申告制なので「ファミリー割引を廃止したい」というユーザーからのアクションがなければ、勝手にファミリー割引が廃止になることはありません。

ただ、離婚をしたあともファミリー割引や一括請求を残したいという人はおそらくほとんどいないと思われるため、基本的には廃止手続きが必要になるわけです。

そして、このファミリー割引の廃止手続きがなかなか面倒なので、注意が必要です。

ファミリー割引の廃止には、いくつかパターンがあります。そのパターンごとに確認していこうと思います。

 

自分が子番号で相手のファミリーから抜けたい

一番簡単に手続きを終えることができるパターンが、これです。

自分がファミリー割引の子番号で、かつ他に自分の家族がまとめられておらず、自分ひとりだけが相手のファミリーから抜ける場合です。

この場合、自分でファミリー割引の廃止手続きをすれば、そのまま現在のファミリーから抜けることができるため、それだけで手続きは終了です。一度だけドコモショップに足を運べば、それだけで終わらせることができます。

ファミリーから抜け、毎月の料金支払いをもし一括請求にしていたのであればそれを廃止し、個別に自分の口座やクレジットカードを設定しなおします。

これで晴れて、相手との関係は完全になくなり、独立した回線となります。

 

自分も相手も子番号で相手をファミリーから抜きたい

自分も離婚相手も、どちらもファミリー割引の子番号になっている、というケースがあります。ファミリーの代表回線が、どちらかの親になっているようなケースです。

自分がファミリーから抜けるのは非常に簡単なのですが、逆に他のファミリー構成回線が自分の元からの家族の場合、自分がファミリーから抜けても全く解決しません。つまりこの場合、相手に抜けてもらわなければならないわけです。

とはいえ、契約名義が相手の名義であれば勝手に手続きもできませんので、相手に自主的にドコモでファミリーから抜ける手続きをしてもらうように促すか、委任状を書いてもらい自分が代理人とし手続きする、もしくはファミリー代表者にドコモショップへの来店を促し、該当回線をファミリーから外してもらうようにするしかありません。

離婚相手とのコミュニケーションが取れる状態であればなんとかなるかもしれませんが、相手がすぐに動いてくれるとは限りませんし、逆に相手の悪意によってファミリーからの廃止手続きをあえてとらないという可能性もあります。

そもそも離婚相手と一切連絡と取りたくない状態にある場合にはそうした手続きは不可能なため、自主的にファミリーを廃止してもらうのを期待するか、またはファミリー代表者に手続きをしてもらう方が早いかもしれません。

ファミリー代表者は、その権限によりファミリー子回線を自分のファミリーから外すことができます。いずれの場合も、必要書類等は必ずドコモショップなどに確認しましょう。

 

自分が親番号で相手をファミリーから抜きたい

このケースでは、自分が親番号、つまりファミリー代表なので、子番号である離婚相手の番号を廃止することができます。

ゆえにこのケースも手続き上は簡単ですね。相手に自主的なファミリーからの退会を促すか、自分で手続きをして子番号を自分のファミリーから外してしまうか、です。

この場合、例えば離婚相手の元々の家族もすべて自分のファミリーに統合してしまっている場合でも、該当者全員を外してしまう、という荒業も使えるので、手続き上は簡単です。

ただしその場合、離婚相手ファミリー丸ごと自分のファミリーから外すと同時に、離婚相手のファミリーは全員がバラバラになってしまうので、それを伝えておかないと無用なトラブルになる可能性もあります。

別の方法としては、離婚相手の家族全員にドコモショップに足を運んでもらいファミリー廃止手続きをしてもらうか、というところですが、それもなかなか難しいかもしれませんので、自分が代表なら手続きを一度で終わらせて、あとは離婚相手ファミリー全員に改めて自分たちだけでファミリーを組みなおしてもらうよう伝えればいいでしょう

 

自分が子番号で自分と家族をファミリーから抜きたい

これは一つ上の項目の、子番号目線になります。代表者である離婚相手が自分の家族のファミリーを全部まとめて外してくれれば、比較的簡単で、改めて元々の家族同士、ファミリーを組みなおせば問題ありません。

ただし、離婚の際にありがちなケースとして、相手との連絡を一切とりたくない、というケースもありますので、この場合がなかなか面倒です。

とりあえず自分の回線だけは自分でファミリー廃止手続きをすればすぐに外れることができますが、自分の元からの家族もすべて離婚相手のファミリーに統合してしまっている場合には、自分が抜けたとしても他の家族は全員、離婚相手のファミリーに残ってしまいます。

そのため、自分の家族全員に手続きをしてもらわなければならないという手間が発生します。

さすがに全員がドコモショップに来店するのが難しいのであれば、家族、または代理人による手続きという形でファミリー廃止手続きを実施するしかありませんが、この場合、電話確認もしくは委任状等必要な手続きが発生するため、この部分は事前にしっかりドコモショップまたはインフォメーションセンターに問い合わせておきましょう。書類不備で手続きができないというケースは非常に多いです。私も何度も経験があります。

 

離婚前、一括請求にしていた場合の大問題

少し上記でも触れましたが、離婚の場合の非常に厄介な問題として、離婚相手との連絡を今後一切とりたくないというケースがあるわけです。

円満離婚ばかりではありませんので、こじれにこじれてしまっていることだって十分あり得ます。

となると、離婚相手に連絡して何かアクションをしてもらうということがなかなか難しい、という場合もあり得ます。

そうすると、ついつい面倒になってしまい、「そのままにしておこうか・・・」という投げやりな気持ちになってしまう可能性もあります。

しかしかといって、そのまま放置してしまうのは、これはやはりお勧めできません。

 

特に、料金の支払いが一括請求になっている場合には、どうしても手続きをしなければ、片方の請求が延々ともう片方にかかり続けてしまうのですから、後々また別の問題として発展しかねません。

お金が絡む問題だけは、どうしてもすっきり片づけておかなければ、かなり面倒なことになります。

 

そしてもう一点、一括請求を組んでいる場合の大きな問題として、親番号には、子番号の利用料金および簡単なプランが、My docomoを通して見えてしまうのです。

離婚したあとも、相手に利用料金の内訳がみられてしまうなんて、気持ちのいいものではないはずです。

そうした点を考えれば、特に自分が子番号であるのなら、必ず離婚後にはファミリーおよび一括請求の廃止手続きをとらなければなりません。

 

シェアパックがなくなることによる弊害

離婚をしてファミリーグループが別々になるということは、今まで利用していたシェアパックが利用できなくなるということでもあります。

シェアグループから外れた場合、料金プランはデータSパック、Mパック、ウルトラLパック、ウルトラLLパックなどの単独パケットパックに変更となります。

今までは家族で何GB、という考え方だったところが、自分が何GB利用するのかで選択し直さなければなりません。

回線単独の料金としては、プランによっては今までよりも高くなる可能性もありますので、それだけは覚悟しておきましょう。いったんシェアパックを廃止し、元々の家族とファミリー割引およびシェアパックを組みなおすということは可能ですので、検討してみましょう。

 

dカード GOLDの家族カードは廃止しなければ自分のdカードが作れない

もし、dカード/dカード GOLDを利用していて家族カードも作っている場合、非常にお得にポイントを貯めることができていたはずですが、これも大きな注意点となります。

家族カードには代表者ではない家族の名前が記載されているわけですが、契約者はメインカードの名義の人なので、離婚により夫婦関係がなくなってしまった場合にも、dカードのメインの名義の人から家族カード廃止の手続きをしてもらう必要があります。

つまり、dカードのメインが夫、家族カードが妻の場合、家族カード廃止は夫が手続きをする必要があり、妻にはその廃止手続きがとれません。

もう使うことはないから、と家族カードを放置すると、その後自分の名前でdカード/dカード GOLDを作ることができなくなってしまうので、確実に必要のない家族カードは廃止してもらうようにしましょう。

もし自分がdカードのメイン名義であれば、できれば相手のことを考えて廃止手続きをしておいてあげるといいでしょう。というより、そのままにしておいてもし家族カードを使われてしまうと当然のことながら自分に請求が来ますので、この手続きはむしろメイン名義の側に必須と言えます。

関連記事:「dカード GOLDは本当にお得なのか

一括請求を分割した場合、dポイントは代表に残る

最後にdポイントに関する注意点です。元々個別請求にしていたのであれば、dポイントはもちろん回線ごとに貯まっていますので、離婚してファミリー割引を廃止したとしても特に変わりなく自分のポイントとして残ります。

ただ、もし一括請求にしていた場合、dポイントは一括請求を組んでいる回線すべてで合算されている形になっていますので、これを個別に請求を分けた場合、dポイントは代表回線側に残り、子番号側はまた0ポイントからのスタートとなります。

これはシステム上どうすることもありませんので、異論がある場合には請求を分ける前に子番号側でポイントを利用してしまうとか、お互いでの相談が必要となります。

 

子供の回線があるとさらにややこしく

とにかく離婚時のドコモの手続きは以上みてきたように、場合によってはかなり面倒な手続きになる可能性があります。

しかしその面倒な手続きをさらに煩雑にしてしまうのが、子供の回線が存在している場合です。

ファミリーから夫婦のどちらかが抜ける形になるのですから、自動的に子供をどちらの回線に寄せるのかが問題となります。要は、どちらが親権を持つかということですね。

親権を持った側に子供の回線を寄せるためには、一緒にファミリーを廃止して組みなおしたりという手続きが必要になってきます。通常は子供の健康保険証を持っていけば問題ないと思われますが、扶養から外れたりして一時的に保険証が手元にない場合などは要注意です。

また、子供の年齢にもよりますので、これも事前に必要書類等を確認した上で来店することを意識した方がいいでしょう。

 

離婚自体、結婚の数倍パワーが必要とよく言われますが、それはドコモにおける手続きにおいても同じです。できればそういう場面に遭遇しないようにできれば一番なのですが、やむを得ない場合にはしっかり内容を確認して手続きを忘れずに行うようにしましょう。

 



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