ドコモの歴代Xperia、歴代arrows、歴代AQUOSとみてきて、このシリーズ第4弾に歴代Galaxyを選んでみました。
よくよく考えると、私が今まで利用してきたスマートフォンは、Galaxyが圧倒的に多いのですが、何故一番後回しになってしまったんだろう、と自分でも不思議です。
ドコモにおけるGalaxyシリーズは、それこそiPhoneがなかった時代のドコモにおいて、Androidスマートフォンを支えてくれたかなり貢献度の高いブランドだと思っていて、Android普及時にパッとしなかった日本メーカーのスマホの代わりにかなり頑張ってくれた印象が強いです。
そして、iPhoneに押されてその需要は激減してしまったかもしれませんが、その実力は今も衰えることなく、最高のスマホを提供し続けてくれています。
そんな、ドコモにおけるAndroidスマートフォンにおける影の本命ともいえるGalaxyシリーズについて、振り返ってみようと思います。
高い人気を誇った初期Galaxy
まずは初代Galaxy SからGalaxy S4までを確認していきます。
2010年10月28日 | Galaxy S | SC-01B | 初代Galaxy |
2011年6月23日 | Galaxy S2 | SC-02C | 国内初デュアルコアCPU搭載モデル |
2011年11月24日 | Galaxy S2 LTE | SC-03D | 初のLTE(Xi)対応スマートフォン |
2011年12月2日 | Galaxy NEXUS | SC-04D | Googleブランドスマホ |
2012年4月6日 | Galaxy Note | SC-05D | 初代Noteシリーズ |
2012年6月28日 | Galaxy S3 | SC-06D | Galaxy 初おサイフケータイ対応スマホ |
2012年11月16日 | Galaxy Note2 | SC-02E | 格段に性能がアップしたNoteシリーズ第2弾 |
2012年12月5日 | Galaxy S3 α | SC-03E | S3のマイナーチェンジモデル |
2013年5月23日 | Galaxy S4 | SC-04E | ドコモのツートップ機種 |
Galaxy Sの日本上陸
当時、Galaxyが日本で発売されるというニュースが話題になった記憶はあるのですが、まだまだその当時、Galaxyのことを詳しく知る人はほとんどいなかったと思います。
当然私も全然知りませんでした。
というより、Galaxy Sが日本で発売された2010年は、その4月に初代Xperia SO-01Bが発売されたばかりの時期で、少し詳しい人でもまだ、これからスマホが主流になっていくのかどうか、様子を見ている段階でした。多くの人にとってケータイといえば、まだまだフィーチャーフォン(ガラケー)だったんですね。
ほとんどの人はまだ、スマホというものを認識すらしていなかったと思います。
そんな時期にGalaxyを購入した人は、本当に流行に敏感でガジェット関係や新しい物が好きな方だったと思います。事実私の友人で実際にGalaxy Sを購入した人がいましたが、そういう傾向を持つ方でした。
ちなみに私もこの段階ではまだスマホ自体、様子を見ており、少し遅れて初代Xperiaの方をようやく購入しました。
韓国サムスンのGalaxyという、得体の知れない物に手を出す勇気は、まだなかったんですね。
FOMA Galaxy S2からXi Galaxy S2 LTEへ
初代Xperiaで初Androidを体験して、これは今までのT-01AやT-01Bなどのwindows系とはわけが違うぞ、と感じ、いつの間にかスマホに注目するようになっていた私は、Xperiaを利用して一年も経っていない時期、2011年6月に発売されたGalaxy S2 SC-02Cを購入するに至りました。
何故そんな短期間でGalaxy S2に買い換えたのか、詳しくは覚えていませんが、とにかく操作性がXperiaよりも格段によかった、というのが大きな理由だったと思います。Galaxyに買い替えた後、初代Xperiaはルート化して本来使えないはずのAndroidの最新バージョンをROM書きしたりして遊んでいました。懐かしいです。
同じ年の春にはXperia arc(アーク)が発売されていて、Galaxy S2より少し遅れた七月にはスマホとして初めてワンセグに対応したXperia acro(アクロ)が発売されました。
この時点で、ドコモのスマホと言えばXperiaというイメージがずいぶん定着してきていた気がします。特にXperia arcは非常にかっこよかったです。
Galaxy S2が発売された2011年の冬、ドコモとして初のXiスマートフォンとして、Galaxy S2 LTEが発売されました。
Xi対応スマートフォンはこの時期、他にNEC、富士通、LGから発売され、特にバカ売れしたがために余計に不具合連発で叩かれたのが、ARROWS X LTE F-05Dでした。
Galaxyを購入した私は完全に勝ち組でした。不具合等特になく快適に利用できました。
Xi対応スマートフォンは、発売開始当初、まだまだXi対応エリア自体が広くなかったこともあり、「Xiに対応している」という事実が影響力を持ち始めるのは日本全国的にはもう少し後になります。とはいえ、この時期のXiスマートフォンは、XiかつFOMAの両方に対応していたことで、movaからFOMAの時に発生したような、新エリアが狭すぎて使えない、というような問題は発生しませんでした。
GoogleブランドGalaxy NEXUS、叩き売られる
さらにこの時期発売された、独特のGalaxy端末がありました。
それが、Galaxy NEXUS SC-04Dです。
現在のGoogle Pixelに繋がる、Googleブランド「NEXUS(ネクサス)」です。製造をサムスンが担当していたために、「Galaxy NEXUS」というブランドになりました。
とにかく海外ブランドのスマホをそのままドコモのラインナップとして発売してしまったために、外部メモリが使えないだのドコモのアプリが全く入っていないだの、基本的に玄人向けの端末で、スマホ初心者が手を出していい機種ではありませんでした。
その点、その後発売されたNEXUS 5X、この冬春モデルで発売されるPixel 3/Pixel 3 XLでも変わっていません。
結果、よほど売れ残ったのか、かなりの安価(確か一括0円だった気がします・・・)でたたき売られていたため、私もさすがに手に入れました。
今ではどこに行ったかわかりません。手元にないということは、もしかしたら転売したのかもしれません。
とりあえず、最新Androidを体験できる機種として、しばらくは利用していました。ブラウジングのみ使う分には一切問題なく、使いやすい機種だったと思います。
Galaxy Noteの登場
Galaxyシリーズの大画面ブランド「Note」は、2012年の4月にドコモから初めて発売されました。
持ってはいなかったのですが、知人に使わせてもらったことがあり、実際に触った印象としては、完成度がまだ少し低めだったと思います。
しかしこの後継機として発売されたGalaxy Note2では、格段に性能アップが果たされており、非常に使えるハイスペック機として、私は翌年のGalaxy Note3までずっと利用していました。
以降、Galaxy Note Edgeが発売されたあとしばらく途切れたNoteシリーズのドコモからの発売は、2017年のGalaxy Note8において復活し、2018年Galaxy Note9が登場するに至ります。
Galaxy S3からS4へ
その後もGalaxy シリーズは、Galaxy S3、S3αと約半年スパンで発売され続けました。iPhoneを取り扱っていなかった当時のドコモにあって、Xperiaに次ぐ人気シリーズだったのではないかと思います。
とにかく、使いやすく全体としての性能が高かったです。
ドコモとの付き合いの長かったパナソニックやNEC、富士通などがスマホの性能で出遅れる中、大きな存在感を発揮しました。
そして2013年5月、ツートップの一角としてGalaxy S4 SC-04Eが発売されました。
非常に売れたような印象を持っていましたが、後で話を聞くところによると、事実上Xperia A SO-04Eの一強だったようです。
ドコモにおけるGalaxyシリーズの大きな転換点は、このツートップのGalaxy S4だったのではないかと考えています。
何故なら、このGalaxy S4発売後の2013年9月、ついにドコモでiPhoneの販売が開始されたからです。
iPhone登場後のGalaxy
2013年10月17日 | Galaxy Note3 | SC-01F | 安定性抜群のハイスペックノート |
20013年10月31日 | Galaxy J | SC-02F | 日本向けGalaxy |
2014年5月15日 | Galaxy S5 | SC-04F | Galaxy初・防水防塵搭載 |
2014年10月4日 | Galaxy S5 ACTIVE | SC-02G | MIL規格準拠・耐衝撃性能 |
2014年10月23日 | Galaxy Note Edge | SC-01G | Note4は日本で発売されず、代わりに発売 |
2015年4月23日 | Galaxy S6 Edge | SC-04G | 防水防塵および外部メモリ非対応 |
2015年4月23日 | Galaxy S6 | SC-05G | SC-04Gのエッジなしモデル |
2015年11月12日 | Galaxy Active neo | SC-01H | スペックよりも耐衝撃特化 |
2016年5月19日 | Galaxy S7 Edge | SC-02H | 防水防塵が復活 |
2017年6月8日 | Galaxy S8 | SC-02J | 安定のハイスペックモデル |
2017年6月8日 | Galaxy S8+ | SC-03J | 大型ハイスペックモデル |
2017年6月15日 | Galaxy Feel | SC-04J | Galaxy初 docomo withスマホ |
2017年10月26日 | Galaxy Note8 | SC-01K | 3年ぶりドコモから発売のNoteシリーズ |
立ちはだかるiPhone/Galaxy J以降
ドコモにおける2013年9月のiPhone 5s、iPhone 5cの発売以降、Galaxyシリーズの立ち位置は明らかに変わりました。日本人のiPhone好きは世界でも類を見ないレベルなので、もうこれはどうしようもありません。Gakaxyはじめ、Androidスマートフォンを我慢して利用していたユーザーが雪崩を打ってiPhoneに移行しました。
そんな流れの中で登場した初の日本特化モデル・Galaxy J SC-02Fは、日本特化といいつつ防水防塵がなかったり、デザインがいつものGalaxyと比べてイマイチだったりとiPhone対抗としてはかなり弱かったです。
翌年(2014年)のGalaxy S5 SC-04Fでは、ようやくGalaxy初の防水防塵を搭載したことで当時まだ防水がなかったiPhoneとの差別かができるようになり、他の防水機種同様に選びやすくなりました。
ただ、やはり以前のような元気はなくなっていたように思います。
耐衝撃性能・MIL規格準拠のACTIVE(アクティブ)
2014年秋発売のGalaxy S5 ACTIVE SC-02GではMIL規格に準拠し、耐衝撃性能を搭載しました。
これはこれで特徴があってよかったものの、筐体があまりにもゴツゴツした感じになってしまい、auの「G’z One(ジーズワン)」や「TORQUE(トルク)」のようにある一定の需要には答えることができたかもしれませんが、世間一般に広く売れるような機種にはなりえませんでした。
2015年秋のGalaxy Active neo以降はACTIVEシリーズはドコモでは発売されていません。
Galaxy Note Edgeで途切れたNoteシリーズ
Galaxy S5 ACTIVEと同時期の2014年10月には、Galaxy Noteシリーズの最新機種Galaxy Note Edge SC-01Gが発売されました。
エッジスクリーンが注目を集めましたが、個人的にGalaxy Note4が発売された方がうれしかったので、残念に思った記憶があります。買い替えはせずにGalaxy Note3を引き続き使い続けました。
結果的に、ここから2017年のGalaxy Note8まで、ドコモからGalaxy Noteは発売されませんでした。
iPhoneの大型シリーズ「Plus」が登場し始めていたので、かなり競合していた部分があったり、2016年にはGalaxy Note7における発火問題も発生してしまったりと、上手くタイミングがかみ合わなかったということもあると思います。
そのため私はGalaxy Note3以降、現在利用しているGalaxy S9+までGalaxyはメインで使うことはありませんでした。しかしその間の進化度がすごくて、Galaxy S9+で非常に驚いてしまった、という流れです。
外部メモリスロットなしクラウド特化型のGalaxy S6/S6 Edgeは登場するのが早すぎた
2015年は、春にGalaxy S6/S6 Edgeが発売されましたが、防水防塵に非対応という点と、外部メモリのスロットが本体に搭載されておらず、アダプタを利用する必要があったことで、やや敬遠されて他機種、主に当時元気だったXperia Z3やXperia Z4に流れた感がありました。
当時、クラウドの利用はまだ今ほど普及していなかったため、microSDカードを常に搭載しておくことができない点は、ユーザーもそうですが主に販売スタッフ側に嫌われてしまった感がありました。
まぁそれをいうならiPhoneも一緒なのですが、iPhoneの場合はそれ以上に、ブランドに唯一無二の価値を見ている人も多く、「SDなし、防水なし(当時)、テレビなし」など重々説明を施した上での販売になっていたと思われます。
ともかくGalaxy S6/S6 Edgeは登場する時代が早すぎて、今ならもう少し人気が出たのではないかと思われますが、やや残念な機種でした。
続いて秋に登場したGalaxy Active neoは、耐衝撃に特化しすぎて肝心のスペックがかなり低いという、本当に耐衝撃以外何もいらないから安く欲しい、というユーザー向けでした。これはさすがに全く欲しいとは思いませんでしたね。
高機能Galaxy S8とdocomo withのスタート
この辺りで完全にドコモにおいてサムスンは元気がなくなり、毎年ドコモに数機種を納入していたところが、翌2016年はついにGalaxy S7 Edge SC-02Hの1機種のみしか発売されませんでした。
iPhone全盛、AndroidならXperia一択、という流れが強まる中、SONY Xperia以外の機種は年間サイクルが意識され始めた頃でした。つまり、フラッグシップ年1機種、廉価機種を1機種、というような流れですね。
その流れのまま2017年6月からはdocomo withが開始されたため、「ハイエンドモデル」と「docomo with」、さらに「値下げされた旧機種」という棲み分けが現在まで継続している状況です。→「docomo with(ドコモウィズ)は本当にお得なのか」
2017年発売のGalaxy S8/S8+およびNote8からは、サムスンの底力を感じさせる高性能機種となっており、格安のdocomo withモデルとしてはGalaxy Feelを発売するなど、しっかりドコモのレギュラーとして毎シーズン良機種を発売しています。
2018年最新モデル
2018年5月18日 | Galaxy S9 | SC-02K | 安定の最新フラッグシップモデル |
2018年5月18日 | Galaxy S9+ | SC-03K | デュアルカメラ搭載 |
2018年10月25日 | Galaxy Note9 | SC-01L | 超高性能最新Note |
2018年12月予定 | Galaxy Feel2 | SC-02L | Galaxy Feelの後継機種。docomo with対応 |
2018年発売の最新モデルについては、ご存知の通りです。下記、各記事にて詳細解説しています。
「ドコモのGalaxy S9+ SC-03Kに機種変更してみた! iPhone Xから乗り換えた感想評価」
Galaxy S9/S9+、Galaxy Note9はどれも抜群の性能を誇り、どれを選んでも後悔することはまずありません。
色々と要求がうるさいところもある私ですが、Galaxy S9+を何の不満もなく日常利用できています。
Galaxy Feel2についてはdocomo with機種なので、他の機種のように高い満足度を得られるわけではないかもしれませんが、docomo with機種の中ではスペックは高く電池持ちもいいので、積極的に選んでもいいと思います。
業績的にはかなりの苦戦を強いられているサムスンですが、今後もドコモから質の高いGalaxyを発売してくれることを期待しつつ、引き続き追っていきたいと思います。