2018年2月28日にらくらくスマートフォンme F-03Kが発売されたことで、それまでらくらくスマートフォン4 F-04Jしか選択肢がなかったらくらくスマホに、選択の余地が生まれることになりました。
しかも、今までF-04Jが対応していなかったdocomo withにF-03Kは対応しています。→「docomo with(ドコモウィズ)は本当にお得なのか」
ただ、旧機種になったことでF-04Jの価格が劇的に下がってきており、端末価格が安いF-04Jと、docomo with対象機種ではあるものの端末購入補助がなく端末価格の割引がないF-03Kとでは、実際のところどちらがお得なのでしょうか。
敬老の日も近づいてきたことですし、プレゼント用にらくらくスマートフォンを検討している人もいると思います。
どちらを購入するべきか、それぞれの性能差も合わせて検証してみました。
F-03KとF-04Jに性能差はほとんどない
発売された時期としては、F-04Jが2017年2月10日発売、F-03Kが2018年2月28日発売ということで約1年の発売時期の差があるものの、そのスペックとしてはほとんど変わりがありません。
CPUも電池もメモリもカメラも、完全に同等スペックです。カタログ等詳細スペックを見比べても、違いを見出すのはなかなか難しいです。
では何が変わったのかというと、最も大きな差異としては、インストールされているOSの差です。Android6.0がAndroid7.1へと進化しています。
その影響か、電池持ち時間がF-03Kの方がほんの少し伸びています。
また、F-04Jではピンク、ブラック、ホワイトという三色展開だったところが、F-03Kではブルー、ゴールド、ピンク、ブラックという4色展開になっています。
それ以外の細かい違いとしては、F-03Kでは、F-04Jに搭載されていた赤外線や防犯ブザースイッチ、らくらくタッチなどが省かれています。
らくらくタッチがなくなってしまっている点は、それまでらくらくスマホを利用していた人からすれば逆に使いにくく感じてしまうかもしれませんので要注意です。
赤外線がなくなったことは、基本的にそう大きな影響はないと思いますが、ガラケーから変更する際に、充電端子が壊れていてドコモショップなどに設置してあるデータコピー用の「ドコピー」で電話帳データを移せない、という場合には赤外線の役割が重要となります。
気になるF-03KとF-04Jの料金差
新規契約、契約変更、機種変更時それぞれの端末代金総額の分割分から、月々の割引(月々サポート/docomo with)を値引きした金額合計を比較してみます。
F-03K | F-04J | |||
手続き | 新規/契約変更/機種変更 | 新規契約 | 契約変更 | 機種変更 |
総額 (分割) |
38880円 1620円×24回 |
58968円 | ||
月々サポート (月あたり) |
なし | なし | ||
端末購入サポート | なし | -58320円 | ||
docomo with | -1620円 | なし | ||
割引期間 | ずっと | 1回 | ||
合計 | 実質0円 | 648円(総額) |
新規契約/契約変更/機種変更のいずれの場合も、端末購入補助が発生しないdocomo with機種のF-03Kでは全く金額の変化がありません。加えてdocomo withは期間も切られないため、とりあえずF-03Kを利用し続ける間に関してはずっと月々1500円(税込1620円)が割引され続け、その分を端末代金の分割分から差し引いて考えた場合の月々の負担は0円という形になります。
一方で、F-04Jの場合も、現在は端末購入サポートが適用されているため、新規でも機種変更でも全く内容は同じで、なんと一括648円という激安価格です。
とはいえ、二年後以降は、それ以降も1500円が割引され続けるdocomo withとの間には長く利用すればするほど金額的な差が生まれてしまいます。
と考えると、どのケースにおいても確実にdocomo with対応機種であるらくらくスマートフォンme F-03Kが料金的には有利、ということができそうです。
※「0円/648円」は、端末購入サポート/月々サポート適用後の金額です。適用には指定プラン加入、および2年定期契約(自動更新)が必要となり、途中解約時は10,260円(税込)の解約金がかかります。また端末購入サポートについては、最大13か月以内での回線契約の解約などをされた場合に、端末購入サポート割引額の半額に相当する金額の解除料がかかります。
F-03Kはドコモオンラインショップで予約必須
2018年春の話ですが、らくらくスマートフォンme F-03Kは、かなりの人気機種のためか、元々製造が少なめだったためか、ドコモオンラインショップで全色在庫なし、入荷予定も未定となっていました。
現在ではすべて在庫ありとなっているものの、敬老の日に合わせた需要が進み、同じような在庫枯渇に陥る可能性も十分にあります。
そのため、もし検討しているのであれば早め早めに購入手続きをして入手しておくことがお勧めです。
ドコモオンラインショップで手数料を有利に、なおかつdカード GOLDの一括支払いでポイント2倍をしっかり獲得しておきたいところです。→「ドコモオンラインショップでの機種変更/購入が圧倒的有利な件」
一方で、F-04Jに関しても現時点で在庫はあるものの、こちらを選択するとどうしても上記で見てきたように料金的にはF-03Kを選択するよりもマイナスになってしまうため、機能的な差(赤外線など)に問題がなければできる限りF-03Kを選択したいところです。
F-03Kの主な特徴まとめ
最後に、らくらくスマートフォンme F-03Kの主な特徴をまとめておきます。
元々らくらくスマートフォンは、年配のユーザー向けに作られていることもあり、文字が大きく通話の音も聞きやすく、利用しやすく作られています。
タッチパネルにおける文字の大きさやわかりやすいレイアウトは、歴代のらくらくスマートフォンでほぼそのままの形で継承されています。
また、通話についてもVoLTE(HD+)に対応しているため、VoLTE対応機種との通話に関しては雑音の少ない非常にクリアで聞きやすい高音質で通話をすることができますし、さらに「はっきりボイス」、「あわせるボイス2」、「ダブルマイク」、「ゆっくりボイス」など各種機能に対応しており、通話のしやすさにこだわりを持って作られています。
さらに最近の富士通端末において標準装備になりつつある、MIL規格14項目に準拠したタフネス性能を搭載しており、防水・防塵だけでなく、様々な耐久試験をクリアしていることで、豪雨や登山などのシーンでも安心して利用することができます。→「割れないarrows・安心の理由を詳細解説」
利用頻度が高いと思われるカメラや、ワンセグ機能も搭載しており、初期型のらくらくスマートフォンでは対応していなかったGoogle playにも対応していることで、後から各種アプリを追加して利用することも可能です。
要望が非常に多いと思われるLINEも、もちろん利用することができます。
年配のユーザーの利用シーンとしては、ほとんどのケースに対応でき、なおかつdocomo with対応で格安利用が可能ならくらくスマートフォンme F-03Kを、改めて検討してみましょう。