※ウルトラパックは2019年5月31日をもって、新規受付を終了します。
以後、新プラン「ギガホ/ギガライト」が提供開始されます。なお、新プランへの変更を行わない場合、引き続きウルトラパックの利用は可能です。→「ドコモのギガホ/ギガライトをわかりやすく完全解説」
ソフトバンクのウルトラギガモンスター+・auのスーパーデジラ対抗の料金プランとして、ドコモからは『ウルトラパック(ウルトラデータパック/ウルトラシェアパック)』がサービス提供されています。
内容としては、ウルトラデータLパック、ウルトラデータLLパックという単独回線で利用できるパケットサービスに加えて、ドコモ独自のシェアパックをさらに進化させた「ウルトラシェアパック」が用意されています。
ウルトラデータパックが2016年9月14日より、ウルトラシェアパックは2016年9月23日に開始されています。
さらに、追加容量として、2017年5月24日からはウルトラシェアパック30が申し込み可能となりました。
2018年2月1日より、ウルトラパック+ドコモ光セット割の割引料金がさらに大きくなり、さらにお得になりました。
ドコモユーザーがドコモ光を利用するメリットが、いよいよ高まっています。
そのほか、ずっとドコモ割プラス、ドコモ光、dカード GOLDなどと関連したドコモのウルトラパックの詳細内容を確認していきます。
ドコモのウルトラデータLパック/ウルトラデータLLパック
ドコモのウルトラパックの中で、回線単独で個別に利用できる料金プランとして、ウルトラデータLパックとLLパックが用意されています。
料金はウルトラデータLパックが6000円、ウルトラデータLLパックが8000円です。
パケットパック | 容量 | 月額料金 |
データSパック | 2GB | 3500円 |
データMパック | 5GB | 5000円 |
ベーシックパック | ~20GB | 2900円 ~7000円 |
ウルトラデータLパック | 20GB | 6000円 |
ウルトラデータLLパック | 30GB | 8000円 |
※2018年5月24日にて、データSパック/データMパックの新規受付は終了
現在標準プランとして受付がなされているのはベーシックパックとウルトラデータパックのみです。
ベーシックパックのステップ3を超える水準、つまり5GB以上利用するステップ4まで仮に毎月上がる場合、初めからウルトラデータLパックを利用していた方が料金的に有利です。
ここは重要なポイントなので抑えておきましょう。
ちなみに、このウルトラパックの開始に伴い、元々存在していたデータLパック(8GB)の新規受付は既に終了しましたが、現在データLパックを利用中のドコモユーザーは継続して利用が可能ですが、料金的容量的に不利なだけで意味がありませんので、早々に変更しておきましょう。
逆に、ウルトラデータLパック/LLパックを利用したい場合は、改めて申し込みが必要となり、自動移行はしないため要注意です。
ドコモのウルトラシェアパック50/ウルトラシェアパック100・追加のウルトラシェアパック30
au、ソフトバンクとの違いとして、ドコモは独自のウルトラシェアパックをサービス展開しています。
それまでのシェアパック20・30の新規受付は2016年9月22日をもって廃止され、2016年9月23日よりウルトラシェアパック50とウルトラシェアパック100が用意されています。大容量を利用する家族もこれで安心です。
さらに、2017年5月24日より、廃止されたシェアパック30に代わり、ウルトラシェアパック30が追加で開始されました。
シェアパック | 容量 | 月額料金 |
シェアパック5 | 5GB | 6500円 |
シェアパック10 | 10GB | 9500円 |
シェアパック15 | 15GB | 12500円 |
ベーシックシェアパック | ~30GB | 6500円 ~15000円 |
ウルトラシェアパック30 | 30GB | 13500円 |
ウルトラシェアパック50 | 50GB | 16000円 |
ウルトラシェアパック100 | 100GB | 25000円 |
料金はウルトラシェアパック30が13500円、ウルトラシェアパック50が16000円、ウルトラシェアパック100が25000円となっています。
ウルトラシェアパックの開始に伴い、シェアパック20、シェアパック30の新規受付は終了しましたが、現在利用中の場合にはそのまま継続も可能です。
ただし、シェアパック20・30ユーザーは、料金・容量的に確実にウルトラシェアパックに変更した方がお得です。
ちなみに、ウルトラデータパックおよびウルトラシェアパックでデータ容量を利用しきれずに余った場合は、翌月へと1GB単位でくりこしされます。
この点、ほかのドコモのパケットパックと同様の仕組みとなっています。
テザリングオプションが新設/キャンペーンにより期限なし無料
ドコモは元来、テザリングに対しては料金課金を行っていませんでしたが、ウルトラパックについてはテザリングを利用する場合は別料金1000円が設定されました。
従来のパケットパックを利用している場合には、今まで通り無料でテザリングは利用可能です。
※2018年3月、auおよびソフトバンクのテザリング有料化が話題ですが、ドコモは現状、引き続き期限なし無料を継続します。
パケットパック・シェアパック | テザリング利用料 |
データSパック・データMパック・シェアパック10・シェアパック15 ベーシックパック・ベーシックシェアパック |
テザリングは無料で利用可能 |
ウルトラデータLパック・ウルトラデータLLパック ウルトラデータシェアパック50・100 |
テザリングオプション(1000円) ↓ 終了期限なしで延長 |
ただし、新設されたテザリングオプションについて、キャンペーンにより2018年3月末までは無料終了期限なしで無料期間を延長となります。
つまり、結果としてテザリングオプションの月額1000円は、設定はされているもののその効果を発揮する場面は今のところ無期限で延長されており、当面の間は無料が続く形になるというわけです。
改めてドコモからアナウンスがあるまでは、ウルトラパックのテザリングについも安心して無料で利用することができます。
ウルトラパックには「ずっとドコモ割」と「ドコモ光パック」も適用
新設されたドコモのウルトラパックには、ウルトラデータパック・ウルトラシェアパックどちらも、ずっとドコモ割プラスが適用されます。それぞれドコモの利用年数によって割引金額が変わってきます。
【ずっとドコモ割プラス】
プラン名 | 契約年数および毎月の割引額 | |||||
割引前料金 | 4年以上 | 8年以上 | 10年以上 | 15年以上 | ||
ウルトラデータLパック | 6000円 | ‐100円 | ‐200円 | ‐600円 | ‐800円 | |
ウルトラデータLLパック | 8000円 | ‐200円 | ‐400円 | ‐600円 | ‐800円 |
プラン名 | 契約年数および毎月の割引額 | |||||
割引前料金 | 4年以上 | 8年以上 | 10年以上 | 15年以上 | ||
ウルトラシェアパック30 | 13500円 | -600円 | -800円 | -1000円 | -1200円 | |
ウルトラシェアパック50 | 16000円 | ‐800円 | ‐1000円 | ‐1200円 | ‐1800円 | |
ウルトラシェアパック100 | 25000円 | ‐1000円 | ‐1200円 | ‐1800円 | ‐2500円 |
なお、ずっとドコモ割プラスでは、料金割引ではなくdポイント(期間・用途限定)での還元を選択すれば、割引を選ぶよりも1.2倍お得になります。
【ウルトラパック+ドコモ光パック・割引額】
プラン名 | セット割引額 |
ウルトラデータLパック | -1400円 |
ウルトラデータLLパック | -1600円 |
ウルトラシェアパック30 | -2500円 |
ウルトラシェアパック50 | -2900円 |
ウルトラシェアパック100 | -3500円 |
15年越えユーザーがウルトラシェアパック100とドコモ光をもし利用した場合、ずっとドコモ割プラスの2500円とドコモ光パックの3500円、合計6000円が割り引かれるため、ドコモ光の料金5200円(戸建て・タイプA)をドコモ光電話分(500円)まで含めて相殺してしまう形となり非常にお得です。
ウルトラパックはdカード GOLDとの相性が抜群
そんなウルトラデータパック/ウルトラシェアパックと最高に相性がいいドコモのサービスといえば、やはりdカード GOLDです。
dカード GOLDを申し込みしていれば、単純に計算してウルトラシェアパック50で月に1600ポイントが貯まりますし、ウルトラシェアパック100なら月になんと2500ポイントも貯まります。年間にすると3万ポイントです。
プラン | 貯まるポイント(月) | 貯まるポイント(年) |
ウルトラデータLパック | 600ポイント | 7200ポイント |
ウルトラデータLLパック | 800ポイント | 9600ポイント |
ウルトラシェアパック30 | 1300ポイント | 15600ポイント |
ウルトラシェアパック50 | 1600ポイント | 19200ポイント |
ウルトラシェアパック100 | 2500ポイント | 30000ポイント |
このポイント還元率10%は、dカード GOLDによるドコモ料金およびドコモ光料金に対してのみで、通常のクレジット決済やiD決済利用時のポイント付与率は1%です。
とはいえ、iPhoneユーザーやiPhoneの購入を検討している場合にはApple Payでdカード GOLDは活用できますし、何よりまったく損することなくメリットしかないという意味では、ウルトラパックと合わせてdカード GOLDは必須サービスとして所有しておきたいところです。
なお、dカード GOLD目線で考えるならば、ウルトラシェアパック+ドコモ光の利用は、最高の組み合わせといえます。
関連記事:「dカード GOLDは本当にお得なのか」
容量を必要としない人はメリットがないウルトラデータパック/ウルトラシェアパック
ウルトラパック自体が、多くのユーザーにとって安く利用できる料金プランではない、ということを、まずは認識しておく必要があります。
ウルトラデータパック/ウルトラシェアパックは、いずれもデータ容量を多く利用する人のためのプランであり、コストを下げたい向けのプランではないのです。
よって、現在シェアパック5、データSパック、データMパック、ベーシックパックやベーシックシェアパックのステップ1かステップ2あたりで利用できているユーザーにとっては、基本的にメリットがありません。
つまり、ウルトラデータパック/ウルトラシェアパックの利用対象となるユーザーと、コストをできる限り抑えたいユーザーとは、完全に相容れません。ここを勘違いしないようにしないと、全く必要としていないのに高い料金を支払う羽目になってしまいます。
ドコモ光と相性がいい? 悪い? ウルトラシェアパック
ウルトラデータパック/ウルトラシェアパックのつかみどころがない点としては、ドコモ光との相性が良さそうに見えて悪く、悪いように見えて相性がいいという点です。
つまり、相性が悪いと言える点としては、ドコモ光を利用しているユーザーはWi-Fi環境を持つケースが多く、そもそも自宅外で利用する容量をそれほど必要としていないケースが多いためです。
そう考えると、ドコモ光があれば、わざわざウルトラにしなくても、ベーシックパックやベーシックシェアパックで足りるのでは、という発想になるわけです。
では相性が悪いのだな、と思えば、ドコモ光セット割やdカード GOLDと併用する際のポイント還元によって、最大の割引きが受けられるという意味で、相性が良くもみえてしまうわけです。
逆に、ドコモ光をまだ利用しておらず、ウルトラシェアパックをこれから利用しようと考えたユーザーも、逆にシェアパックの容量を落としてドコモ光を申し込みした方がメリットが大きい可能性があるのです。
判断としては、自宅外での容量をどの程度利用するのか、という根本的な部分で判断しましょう。
もし、ウルトラデータパックを利用するほどでなければ、ベーシックパックに切り替えるといいでしょう。
ウルトラシェアパックを利用の場合は、自分が使わなくても家族が利用するケースが考えられるので、これはこれでそのまま維持するといいと思います。
ドコモ光はドコモ光で、ドコモを利用しているのであれば、必ず利用しておきたいサービスなので、よくよく詳細内容を把握して検討してみましょう。
関連記事:「ドコモ光は本当にお得なのか」
ウルトラシェアパックで最大限に輝く最大20回線シェア
ウルトラシェアパックのスタートにより、今まで以上に最高のメリットを享受する方法が一つ、存在します。おそらくこの方法がもっともウルトラシェアパックが輝く方法だと思われます。
それは、ファミリー割引を最大限まで拡大し、その上ですべての回線をシェアでつないでしまうという方法です。
つまり、家族回線を、親戚一同を集めて代表から三親等以内で最大20回線まで増やせたとします。
その上で、ウルトラシェアパック50を利用してみます。
ウルトラシェアパック50・・・16000円
シェアオプション×19回線・・・500×19=9500円
合計で25500円です。分割請求オプションで平等に料金を振り分けると1回線あたりとしては、なんと1275円です。そして容量は50GBを20回線でシェアするため、1回線あたり2.5GBも使えてしまいます。
データSパックを利用すれば2GBで3500円するところが、なんとここまで安くできます。
これが仮に現状のシェアパック20だと、料金は同じでも一人当たりの容量が1GBしかなく、これではかなり厳しくなってしまいます。結果として容量を30GBなどに増やさざるを得ず、結果的に高くなってしまいます。
ウルトラシェアパック50ではそういうリスクがかなり軽減されます。
加えて、もしシェア回線の中に学割やU25回線があれば追加のボーナスパケットも利用できます。もはやメリットしかありません。
少し大変かもしれませんが、ドコモにおいてMVNO並みの格安料金を享受しようと考えるのであれば、これが最善の方法と思われます。
カケホーダイライト(1700円)+spモード(300円)+ウルトラシェアパック50・20回線分割請求オプション(1275円)
合計で3275円です。
もちろん現実的には、代表回線から3親等以内で20回線はなかなか難しいかもしれませんが、できる限り家族の枠を広げてシェアグループに追加することで、どんどん料金を安くすることができます。
ドコモ・ウルトラパックまとめ
さて、こうしてみてきた結果、ユーザーによってウルトラパックは感じ方が大きく変わってくるサービスであるということができそうです。
ただ間違いなく今まで以上に大きなデータ容量を利用しやすくなります。dTVやdアニメストア、dマガジンなど、大きなデータ容量を必要とする人気サービスも非常に多いドコモですが、この機会に今まで容量が足りずに使えていなったサービスも積極的に利用してみても面白いのかもしれません。
ドコモ光やdカード GOLDとの関連性も考えながら、複合的にウルトラパックの利用を考えていくようにしたいところです。