2017年11月10日、ドコモの2017年ー2018年冬春モデルとして、SONYより「Xperia XZ1 SO-01K 」が発売されました。
初代Xperia SO-01Bという「Bシリーズ」から続くドコモのXperiaも、ついに「K」シリーズです。→「歴代Xperia一覧」
非常に人気の高い機種で、現在もドコモオンラインショップにてお得に購入が可能です。
※6月1日より値下げされた影響で、Xperia XZ2 SO-03K以上に売れているそうです。今が買い時です!
2018年夏モデルとして後継機種のXperia XZ2 SO-03Kが5月31日にいよいよ発売となりました。最新Xperiaに注目したい方は関連記事を参考にどうぞ。→「ドコモのXperia XZ2 SO-03Kを実際に触った感想・評価」
この記事では、以下Xperia XZ1の詳細内容を解説していきます。
Xperia XZ1はSONY Xperiaシリーズのフラッグシップモデル
Xperia XZ1の詳細スペックを確認しておこうと思います。参考情報として、2017年夏モデルのハイスペックモデル・Xperia XZ Premiumと比較してみます。
Xperia XZ1 | Xperia XZ Premium | |
ROM/RAM | 64GB/4GB | 64GB/4GB |
SIMカード | nano SIM | nano SIM |
CPU | Qualcomm Snapdragon 835 |
Qualcomm Snapdragon 835 |
バッテリー | 2700mAh | 3230mAh |
サイズ | 148×73×7.4 | 156×77×7.9 |
重量 | 156g | 191g |
カラー | Moonlit Blue Warm Silver Black Venus Pink |
Deepsea Black
Luminous Chrome |
ディスプレイ | 約5.2インチ FHD HDRディスプレイ |
約5.5インチ TFT 4K(2160×3840) |
カメラ | 約1900万画素 | 約1920万画素 |
Xperia XZ Premiumはかなり大型の機種でしたが、Xperia XZ1はXperia XZsにより近く、少しスリムになっています。重量もXperia XZ Premiumと比較するとかなり軽く抑えられています。
全体の印象としては、XZsと比べて約7mmほど薄くなっているのですが、実際手に持ってみるとそれ以上に非常に薄くなったと感じるため、全体的にかなり好感が持てます。ただし、ケースやカバー等を付けて利用する分には、それほどの厚みの差は感じられません。
スペックに関しても、上記のようなある程度のスペックを確認するだけでは、Xperia XZ Premiumとの明らかな差異は少ないようです。大きさがコンパクトになった、Xperia XZ Premium、という印象かもしれません。
大きすぎる、という理由からXperia XZ Premiumを見送った人は、同じ時期ならXperia XZs、今ならXperia XZ1がお勧めと言えます。
個人的には、グローバルモデルのXperia XZ1では、SIMスロットがシングルのものとデュアルのものと二つ用意されているという点が非常に気になっていましたが、やはりドコモからデュアルSIMで発売されることはありませんでした。
カラーについてもグローバル版と同じ4色展開となっています。
Xperia XZ1 SO-01Kの外観
Xperia XZ1 SO-01Kの外観を確認していこうと思います。サイズとしては、高さ148mm、幅73mm、厚さ7.4mmとなっており、重量は約156gです。
そういわれてもわかりにくいと思いますので、iPhone Xと比較してみます。
Xperia XZ1とiPhone Xを比較
iPhone X サイズ:143.6×70.9×7.7 重量:174g |
Xperia XZ1 サイズ:148×73×7.4 重量:156g |
Xperiaが全体として一回り大きいのですが、幅がXperiaの方がやや薄く、重さも軽くなっているところは注目です。
iPhone Xの場合、カメラ部分にかなり厚みがあるのに対して、Xperia XZ1はカメラ部分の厚みもそれほど気になりません。
続けて、Xperia X Performance SO-04Hと比較してみました。
Xperia XZ1とXperia X Performanceを比較
Xperia X Performance サイズ:144×71×8.6 重量:165g |
Xperia XZ1 サイズ:148×73×7.4 重量:156g |
同じXperiaシリーズとして、SO-04Hは約二年前の機種ということになりますが、サイズはXperia XZ1の方が一回り大きくなりながら、より薄く、重量は軽くなっています。
わかりにくいですが、横から見るとこんな感じです。歴代Xperiaを触り続けている人であれば、今までの歴代Xperiaの中でも、かなり薄いということが実感できるのではないでしょうか。
ちなみにカタログ上では、Xperia Zから確認する限り、最薄はXperia Z4の6.9mmで、Xperia Z5が7.3mm、Xperia Z3が7.4mmでほぼ同等の薄さとなっています。
Xperia XZ1のSIMスロットとSDスロット
Xperia XZ1のSIMカードスロットは、ディスプレイ面を上にした場合の左側についています。一見、最近流行りのSIMトレイとSDトレイが一体型になっているタイプかと思ったら、SDのトレイだけが独立して外れ、その下方に別枠としてSIMカードスロットが設置されています。
逆側から見るとこんな感じです。SIMカードのサイズはnanoUIM(nanoSIM)カードで、iPhoneなどと同じ最も小さいサイズです。
Xperia XZ1の充電端子
少し前までは特に注目すべき点として挙げることができていた新しい充電端子USB Type-Cも、今では当たり前となってしまい、注目点とは言えなくなりました。
もし既にType-C対応の機種を今まで利用していたのであればACアダプタ06は手元にあるでしょうから、充電器は気にする必要はありませんが、もし初めてUSB Type-Cの機種を利用するのであれば、一つACアダプタ06を調達しておく必要があります。→「ドコモのACアダプタについてあれこれ考えてみた」
Xperia XZ1のカメラはお勧めできるのか
もうかなり来るところまできた感があるスマートフォン市場の進化の中で、最近のスマートフォンでも唯一細かく性能が向上し続けているのが、カメラ機能です。
最近では様々な技術を盛り込んだり、デジタル一眼カメラのSONY α7シリーズのチームと共同開発したりと、カメラにについてはかなりこだわりをもって作られているのがXperiaシリーズの特徴でもあります。
ただ、個人的な感想でいえば、iPhoneを利用してしまったあとでは、ほとんどのAndroidスマートフォンのカメラでは満足できなくなる可能性が高いと感じています。
普通に考えれば、iPhone Xの前によく利用していたXperia X Performanceでも十分すぎるほどカメラは使えていたのですが、iPhone Xで写真を撮り始めると、今までのXperia X Performanceで撮影していた写真が明らかに見劣りして感じてしまうから不思議なものです。
ただ、先日購入したarrows NX F-01Kにおいては、カメラ性能もかなり向上しており、Xperia X Performanceをさらに上回る画質の写真が撮影できていました。→「arrows NX F-01Kを購入して色々試してみたまとめ」
そうした体験を得てからの今回のXperia XZ1なので、期待はどうしても高まってしまいます。ということで、実際に色々撮影して試してみました。
Xperia XZ1のカメラの解像度はデフォルトが17MP
Xperia XZ1は、初期設定でのカメラの解像度が17MP(16:9)に設定されています。
ただ、もし画質にとことんこだわりたいのであれば、ここを最初の段階で最高の19MP(4:3)に変えておきましょう。写真1枚あたりのデータ容量は大きくなってしまいますが、その分細部まで綺麗に描写してくれるようになります。
実際両方で試してみましたが、結構比較すると明らかにわかる程度には違いが出ます。
もしiPhoneに対抗したい、と考えるのであれば、最高画質で勝負しないと勝ち目はありません。
Xperia XZ1/iPhone X/arrows NXの画質を比較
現時点で私が所有しているスマートフォンの中で、最もカメラの性能が高いと思われる3機種で試してみました。他にiPhone 8もありますが、これはiPhone Xと近い性能と考えてもらうといいと思います。
今回はとりあえず、明るい場所、薄暗い場所、暗い場所の三ヶ所で、ほぼ同じアングルで写真を撮り比べてみました。
本当は撮影したものをそのまま出せればわかりやすいのですが、容量が大きすぎてそのままアップができないので、言葉で違いを説明します。
まずiPhone X。やはり格が違う、と言わざるを得ないです。どの場所で撮った写真も、安定の美しさを保っています。逆に、どうしてこんなに差が出てしまうのだろう?と不思議に感じるほどです。
ここまで差が出ると、美しい写真を撮りたい、残したいというユーザーは、やはりiPhone一択と言うしかありません。
ちなみにXperia XZ1とarrows NXでは、明るい場所での写真にはそう差は感じられませんでした。
これが薄暗い場所になると、明らかな違いが一つ出てきます。Xperia XZ1は、全体的に写真が赤みを帯びてきます。
その傾向は暗い場所での撮影でも同じで、arrows NXよりも光を集めて明るく撮影はできるのですが、全体的にかなり赤みがある写真になります。ここはかなり微妙なところですが、個人の好みによるかもしれません。
どちらがいいか、と言われたらギリギリXperia XZ1を選ぶ、というところでしょうか。
とにもかくにも、iPhone一強でその他はそれほど大差ない、という認識が変わることはありませんでした。
ただ注意点として、arrows Beなどの廉価版機種や、格安スマホで例えばZenFone 3などのカメラと比較すると、比べ物にならないくらいXperia XZ1もarrows NXも綺麗に撮影できます。ただただ、iPhoneが抜けているから、比較すると劣って見えてしまうという話です。そのあたりを勘違いしないようにしましょう。
Xperia XZ1の操作性
Xperia XZ1の操作性については、最近のAndroidスマートフォンのほとんどがそうであるように、普通に利用する分にはまったく影響ない操作性が実現されています。
まだ利用して数日ですが、特に不便を感じる場面はまったくありません。iPhoneと比較すると、指に遅れずついてきてくれる感覚はやはりiPhoneが優れていますが、そのあたりは本当に微妙な差異なので、慣れてしまえばどうということはないと思われます。
指紋認証に関しても感度良好で、右利きであれば右手親指をメインに利用することになり、左効きであれば左手中指辺りを利用するとスムーズにロック解除が可能です。
例えば、どうしてもロック解除ができずパスコード入力になってしまう頻度が高いiPhone XのFace ID(顔認証)と比較すると、ロック解除ができないということがほとんどないので、そういう意味ではかなり快適です。
もちろん、その比較対象がiPhone 8になると、そういうXperia XZ1の優位性はなくなるのですが。
Xperia XZ1の電池の持ち
電池の容量が2700mAhのXperia XZ1ですが、電池持ち時間は約110時間と公表されています。
arrows NX F-01Kが約120時間なので、それと比べると少し短めですが、実際に利用した感覚としては、iPhone Xよりはやや持ちがいいかな、という印象です。
ヘビーに毎日利用するわけでなければ、一日持たない、ということはあまりないのではないかと思いますが、もし電池の持ちにこだわりがあり、長時間電池が持つ機種がいい、という人は注意しましょう。そこまで長持ちはしないと思います。
とはいえ、最近の機種の平均的な水準は満たしているので、あとは実際に利用してみてどうしても電池が持たないようであれば、車載用充電器のDCアダプタ05などを利用したり、持ち運びのできるポータブル充電器を利用する方法を模索するしかありません。
Xperia XZ1のSIMロック解除
最近のドコモのスマートフォンはiPhoneも含めてすべて、条件さえ満たしていれば、SIMロックの解除を実施することができます。
方法も簡単で、機種による差もほとんどありませんので、慣れている方であれば、購入後すぐにSIMロック解除手続きをとることもできます。私は基本的に毎回一括購入しているので、毎回購入後その日のうちにSIMロック解除手続きを実施しています。
難しくありませんので、条件だけ確認し、満たしているのであれば一度試してみてはいかがでしょうか。
ドコモショップでSIMロック解除手続きをすると手数料がかかりますが、オンラインでの手続きであれば、手数料も一切かからないためお得です。→「ドコモのスマホ一括購入で即日SIMロック解除を実施してみた」
Xperia XZ1はドコモオンラインショップで購入したい
今回、私がXperia XZ1を購入したのも、ドコモオンラインショップです。機種変更であれば手数料的にも確実にお得ですし、dカード GOLDで一括購入すればdポイントは2倍もらえますし、何時間も待ち時間があるわけでもないので、もはや選択しない手はありません。
慣れていない、という方も、一度実施してみれば抵抗も薄れると思いますので、まずはチャレンジしてみましょう。日中であればチャットでのサポートを受けながらの手続きも可能で非常に便利です。
dカード GOLDをまだ所有していない、という人は、「dカード GOLDは本当にお得なのか」で詳細内容を確認後、早めの申し込みをお勧めします。
Xperia XZ1 SO-01Kはお勧め機種といえるか
SONYフラッグシップモデル・Xperia XZ1 SO-01Kについて、お勧め機種と言えるのかと聞かれたなら、迷わずお勧めである、と答えることができます。
これは間違いないところです。スマホ単体としてみた場合、非常に高いスペックを持つ機種の一つであることは疑いの余地がありません。
ただし、一点だけ。
利用していた人が、前にどういう機種を利用しているかによって、実際に利用した場合の感想は180度変わってくるかもしれません。
例えばdocomo with対象機種からXperia XZ1に機種変更したなら、これは確実に高い満足度を獲得することができるでしょう。
しかしもし、前に利用していた機種がiPhoneだった場合、話が少し変わってきます。不満はそう多くないと思います。しかし、満足できない部分も多少なりともあると思われます。
それは具体的にどういうところかと言われれば、主な部分としてはカメラが大きいとは思うのですが、それ以外にも「具体的に何が、とは言えないけれど、iPhoneがよかったな・・・」という漠然とした違和感を抱えることはよくあることです。
一度iPhoneを利用してしまった場合の、iPhoneの呪縛はなかなか強力なものがあります。
よって、もし過去にiPhoneを利用したことがある場合には、あまり過度な期待は抱かずに利用した方がいいと思います。
一方で、過去にAndroidのスマートフォンを中心に利用してきた人や、前述したようにdocomo with対象機種のようなどちらかというとスペックを抑えた機種を歴代利用してきた人であれば、かなりの満足を得ることができるはずです。
Xperia XZ1 Compactは小型のエース
Xperia XZ1 Compactの大まかなスペックも確認しておきます。
Xperia XZ1 Compact | |
ROM/RAM | 32GB/4GB |
SIMカード | nano SIM |
CPU | Qualcomm Snapdragon 835 |
バッテリー | 2700mAh |
サイズ | 129×65×9.3 |
重量 | 156g |
カラー |
|
ディスプレイ | 約4.6インチ HDRディスプレイ |
カメラ | 約1900万画素 |
見比べていただくとわかりますが、主要なスペックはXperia XZ1とほとんど変わりません。小型になったからスペックが落ちる、というわけではなさそうです。
4.6インチという最近のスマホの中では比較的小型のモデルであるため、あまり大きいスマホは苦手、という人にはお勧めです。
前回のCompactシリーズでは、Xperia X Compact SO-02Jが発売されていますが、こちらはXperia Xシリーズの中でもスペックを若干抑えたエントリーモデルとなっており、価格帯も比較的安めに設定されていましたが、今回のXperia XZ1 Compactの価格は総額77760円、割賦の場合の月々サポートを引いた実質価格が1107円×24回となっています。決して安くはないものの、ほかの機種と比べれば安めの設定です。
Compactシリーズについては夏に発売されていない分、年間サイクルとして順当に発売される形になったと言えそうです。
もしできる限り安価に抑えることができれば、「docomo with(ドコモウィズ)」対応機種としても期待したいところではありましたが、残念ながらdocomo withには非対応となっています。
小型とはいえスペックは非常に高いので、月々サポートが適用されないdocomo with対応機種としてはなかなか難しかったのかもしれません。