ドコモの主要サービスとしてすっかり定着した「ドコモ光」は、ドコモユーザーであれば当然利用しておきたいサービスとなりました。
ドコモのスマホとセットで利用することで、ドコモ光セット割も適用しますし(※ahamo除く)、dカード GOLDを所有していれば利用料金の10%がdポイント還元される(※毎月のドコモのケータイ/ドコモ光利用料金の1,000円(税抜)ごとに税抜金額の10%還元/利用料金1,000円(税抜)につき100ポイント)という非常に大きいメリットもあります。
一方で、手続きの流れや工事、手数料等、わからないことが多いと感じられている方も少なくないと思います。
ということで今回は、そんなドコモ光の詳細情報をまとめて解説していこうと思います。
すぐにわかる・新プラン「ギガライト+ドコモ光」の料金イメージ
まずはざっと、ドコモ光とドコモのスマホを利用した場合の最安値イメージをつかんでおきたいと思います。
ギガライト(みんなドコモ割3回線以上)+ドコモ光(マンション・タイプA)=1,980円+4,000円=5,980円
新プラン・ギガライト(ギガライト2含む)利用で、なおかつドコモ光のタイプA・マンションの場合が最安値・月額5,980円になります。戸建の場合には+1,200円で7,180円です。
従来のベーシックパックでは、シンプルプラン+spモード+ベーシックパック(ステップ1)で4180円、ドコモ光戸建の場合が合計9380円、マンションの場合が8180円、ずっとドコモ割プラス(15年以上)、ドコモ光セット割、docomo withで割引を計算に入れると、戸建で7580円、マンションで6380円でした。
そこからするとさらに最安値が下押しされていることがわかります。
ドコモ光の料金プランは複雑?
ドコモ光を検討してみたけれど、複雑で本当にお得なのかどうかわからない。
ドコモ光検討中に、そんな感想を持ったことがある人は非常に多いようです。
ドコモ光がわかりにくいといわれる最大の要因としては、ドコモで利用している料金プラン(パケットパック)ごとに、適用される割引額が変わってくるためと思われます。
ドコモ光自体の料金自体は実は非常にシンプルで、主要プランは大きく分けて6パターンしかありません。以下の表のとおりです。
ドコモ光 戸建 | ドコモ光 マンション | |
タイプA | 5,720円 | 4,400円 |
タイプB | 5,940円 | 4,620円 |
単独タイプ | 5,500円 | 4,180円 |
※すべて税込み価格
住んでいる家が戸建なのかマンションなのかでまずは大きく料金が分かれます。その上であとはプロバイダーをどうするかによってタイプA/タイプB/単独タイプと三つのパターンに分かれます。実はこの中にタイプCという第四の選択肢もあるのですが、現状三重県のみの地域限定なのでとりあえず気にしなくてもいいでしょう。
参考:ドコモ公式「ドコモ光タイプC」
これからプロバイダーを新しく選ぶ、という場合には基本的には料金が一番安いタイプAから選べば間違いありません。
もし今まで利用していたプロバイダーを引き続き利用したいという場合には、タイプAかタイプBの対応プロバイダーにそのプロバイダーがあれば、そのまま引き続き利用可能です。
単独タイプに関しては、タイプA・タイプBと比較するとドコモ光としての料金は若干安くなりますが、プロバイダーの別契約が必要となりその料金がかかってくるため、トータルでの料金は一番高めになります。
そのため、単独タイプは一見選択するメリットがなさそうに感じられると思いますが、ドコモ光に対応していない特定のプロバイダーをどうしても利用したい場合など、特定のケースに活用することができます。
ただし料金をできる限り抑えたい場合については、基本的には単独タイプではなくタイプAかタイプBを選択したいところです。
単独タイプについて細かく知りたい場合には、以下関連記事にて解説しています。
関連記事:「ドコモ光の単独タイプのメリットデメリット」
つまり、ドコモ光の料金プランは、戸建でタイプA、という具合に選択をすれば、上記表に当てはめて月額5,720円(税込)、ということがわかると思います。マンションでタイプBであれば4,620円(税込)です。
かかる料金は基本的にはこれっきりです。何も難しいことはありません。
ドコモ光のオプションサービス
ドコモ光のベースとなる料金は、非常にシンプルでわかりやすいということが理解できたのではないかと思います。
考え方としては、まずその地点を基本として、そこから必要な各種オプションを追加していく形になります。
ドコモ光の主なオプションとしては以下の通りです。
・ドコモ光電話
・ネットトータルサポート(旧・光リモートサポート)/あんしんパックプラス
・ドコモ光テレビオプション
・ひかりTV for docomo
この中で、ドコモ光テレビオプションはまだ地域を限定するサービスですし、「ひかりTV for docomo」はやや人を選ぶサービスなので、とりあえず「ドコモ光電話」と「ネットトータルサポート」を押さえておけば問題ないでしょう。
ドコモ光電話とネットトータルサポートは、どちらも月額料金は550円(税込)なので、ドコモ光の基本料金にそれぞれのオプション利用料が加算されることになります。
ドコモ光電話に関しては、さらに「通話中着信(キャッチホン)」や「転送でんわ(ボイスワープ)」など、電話の機能としてのオプションが多数用意されているため、そちらについては別記事「ドコモ光電話のメリットデメリットまとめ」にて解説していますので参照されてください。
ドコモ光電話とネットトータルサポート、それぞれ利用した場合には550円ずつがかかり、合わせて1,100円(税込)が追加される形となります。
ドコモ光 戸建 | ドコモ光 マンション | ドコモ光電話 | ネットトータルサポート (光リモートサポート) |
|
タイプA | 5,720円 | 4,400円 | +550円 | +550円 |
タイプB | 5,940円 | 4,620円 | +550円 | +550円 |
単独タイプ | 5,500円 | 4,180円 | +550円 | +550円 |
※すべて税込み価格
とりあえずここまで理解できれば、実際にドコモ光を利用した場合に、ドコモ光の料金がどれくらいかかってくるのかは一目でわかるのではないでしょうか。
いずれにしてもあくまでオプションなので、利用するしないは自由です。
もし、現状利用しているインターネット料金と単純に比較したいのであれば、ここまでのドコモ光の料金を比較してみるといいでしょう。ただしその場合、ほとんど変わらないか、もしくはドコモ光の方が高くなる可能性もあります。
その理由としては、この段階ではドコモの回線に対してかかるドコモ光セット割(ドコモ光パック)をまったく考慮していないからです。その内容に関しては続けて解説します。
ドコモ光のメリット
ギガホ/ギガホプレミア/ギガライト/5Gギガホ/5Gギガホプレミア/5Gギガライトのドコモ光セット割
ドコモユーザーがドコモ光を利用する際に受けられる最大のメリットが、ドコモ光セット割(ドコモ光パック)です。
ギガホ/ギガホプレミア/ギガライト/5Gギガホ/5Gギガホプレミア/5Gギガライトにおけるドコモ光セット割は以下の通りです。
プラン名 | ドコモ光セット割 割引金額 | |
ギガホ/5Gギガホ ギガホプレミア/5Gギガホプレミア |
-1,100円 | |
ギガライト 5Gギガライト |
ステップ4(~7GB) | -1,100円 |
ステップ3(~5GB) | -1,100円 | |
ステップ2(~3GB) | -550円 | |
ステップ1(~1GB) | ー |
※すべて税込み価格
定額制のギガホ系は定額割引、段階制プランのギガライトについてはステップごとに割引額が変わります。
従来のパケットパックに対して適用するドコモ光セット割(ドコモ光パック)よりも極めてシンプルでわかりやすくなっています。
関連記事:「ドコモの5Gギガホ/5Gギガライトは5G専用プラン」
ドコモ光パックによるセット割金額
新規受付は終了していますが、まだまだ利用されている方も多い、パケットパックの割引対象は以下の通りです。
ベーシックパック/ベーシックシェアパック →「ドコモのベーシックパック/ベーシックシェアパックを完全理解する」
データMパック/ウルトラデータLパック/ウルトラデータLLパック
シェアパック5/シェアパック10/シェアパック15/
ウルトラシェアパック30/ウルトラシェアパック50/ウルトラシェアパック100
戸建/マンション共通 | |
ウルトラシェアパック100 | 3,850円 |
ウルトラシェアパック50 | 3,190円 |
ウルトラシェアパック30 | 2,750円 |
シェアパック15 | 1,980円 |
シェアパック10 | 1,320円 |
シェアパック5 | 880円 |
ウルトラデータLLパック | 1,760円 |
ウルトラデータLパック | 1,540円 |
データMパック | 880 |
データSパック | 550 ※最大一年間 |
らくらくパック | 550 ※最大一年間 |
ケータイパック | 550 ※最大一年間 |
表を見ていただくとわかる通り、より大きなパケットパックを利用している方が、割引金額も大きくなっています。
この割引額を含めて考えることで、結局ドコモ利用ならドコモ光を利用するのが一番お得、という結論に至るわけです。
特に家族を巻き込んだシェアパックを利用している場合には、割引金額も大きくなりますのでかなりお得です。
ベーシックパック/ベーシックシェアパックのドコモ光セット割
パケットパック同様、新規受付は終了していますが、利用者はまだまだ多いベーシックパックおよびベーシックシェアパックに対するドコモ光セット割は以下の通りです。
ベーシックシェアパック | データ量 | ドコモ光セット割 |
ステップ4 ~30GB |
1,980円 | |
ステップ3 ~15GB |
1,980円 | |
ステップ2 ~10GB |
1,320円 | |
ステップ1 ~5GB |
880円 | |
ベーシックパック | ステップ4 ~20GB |
880円 |
ステップ3 ~5GB |
550円 | |
ステップ2 ~3GB |
220円 | |
ステップ1 ~1GB |
110円 |
4段階従量制プランであるベーシックパック・ベーシックシェアパックは、そのステップごとにドコモ光セット割の割引金額が変化します。そのため、どの段階で利用したかで金額は変わってくるのですが、使えば使うほど割引も大きくなっていくので、安心して利用できます。
関連記事:「ドコモのベーシックパック/ベーシックシェアパックを完全理解する」
ドコモ光の期間限定割引の対象プラン
ドコモ光パックの割引対象とはなりませんが、期間限定割引(※月額550円割引・利用開始月(日割)+11ヶ月)の対象となるプランが以下の通りです。
データSパック/ケータイパック/らくらくパック/パケットパックなし/
Xi総合プラン/FOMA総合プラン/Xiデータプラン/FOMAデータプラン
(※期間限定割引対象プラン)
ドコモ光パック(セット割)の注意点
シェアパックの場合の割引金額は、シェアパック料金に対してかかるので、シェアグループの回線ごとに割り引かれるわけではありません。
つまり、シェアパック10を利用している場合、代表のシェアパック10の料金(10,450円)から光セット割分1,320円が割引され、子回線のシェアオプション550円はそのままかかる形となります。
もしシェアパック分割請求オプションを利用している場合には、シェアパック+シェアオプションの合計料金からセット割分をまず割引し、そこから料金を分ける形となります。
dカード GOLDによるドコモ光の最適化
ドコモ光セット割の割引金額が、思ったよりも少ないな・・・と感じるケースもあると思います。
ギガライトのステップ2だと550円の割引、ステップ1だとそもそも割引もありません。
旧プランの、データSパック、らくらくパック、ケータイパック、その他旧料金プランについても、期間限定割引として550円の割引が一年間しか適用しないため、ドコモ光にするメリットをかなり感じにくいはずです。
そこで、ドコモ光のお得感をさらに最適化するための方法として登場するのが、dカード GOLDです。
dカード GOLDを利用している場合のドコモ光のメリットは、ドコモ光の利用料金に対してdポイントが10%付与されるという点です。(※毎月のドコモのケータイ/ドコモ光利用料金の1,000円(税抜)ごとに税抜金額の10%還元/利用料金1,000円(税抜)につき100ポイント)
ということはつまり、実質1割引きされているのと同じことです。そう考えると、ドコモ光とドコモのセット料金がぐっと安くなるのが感じられると思います。
具体的な還元としては、ドコモ光戸建タイプの場合が500ポイント、マンションタイプの場合が400ポイントが還元されます。
ドコモ光セット割により料金が割引され、さらにdカード GOLDによってdポイントによる10%還元が実現できます。
ドコモ光とdカード GOLDは、最高に相性がいい組み合わせなのです。
唯一気を付けたい点として、ahamo(アハモ)利用の場合にはドコモ光セット割は適用されませんので、注意しましょう。
具体的な内容については別記事「dカード GOLDは本当にお得なのか」でも紹介していますので、参考にされてください。
同一シェアグループ内家族が別住所なら「光☆複数割」が活用できる
光☆複数割は、おそらく割引の額が少ないことも多少影響しているかもしれませんが、あまり人に知られていない割引サービスとなっています。
同一シェアグループを組んでいる家族だったとしても、親世帯と子世帯という風に、子がすでに独立している場合には別の住所でそれぞれドコモ光を利用する、というケースがあり得ると思います。そんなときに適用されるのが、光☆複数割です。
つまり、同一シェアグループ内に、ドコモ光のペア回線が複数回線ある場合、追加のドコモ光1回線ごと(ドコモ光合計2回線目以降)に月額330円が割引されます。
あまり知られていないだけあって本当に地味な割引ではあるのですが、こうした地道な割引の積み重ねが合計すると大きな金額になったりするわけなので、しっかり忘れずに適用させておきたいところです。
詳細内容は関連記事にて解説しています。
関連記事:「ドコモ光の『光☆複数割』は忘れがちなので要注意」
ドコモ光・映像関連サービスの有効活用
ドコモ光を利用して、Wi-Fi環境で映像関連サービスを思う存分利用したい、という人はかなり多いのではないでしょうか。
大容量使い放題は光回線最大のメリットなので、ドコモ光利用ユーザーの多くは、大容量の動画を見たい時に見たいだけ視聴する、という人が少なくないのです。
ドコモ光を利用することで利用できる映像関連サービスは、現在非常に数が増えており、利用方法によっていろんなパターンを選択可能です。すなわち、以下の通りです。
・dTV
どの映像サービスを利用するかは、どんな映画・ドラマ・アニメ・スポーツなどが見たいかによって、選ぶべきサービスも変わってきますし、使い勝手も料金も違います。
まずは自分が何を視聴したいのかをしっかり明確にした上で選ぶようにしましょう。
ドコモ光のWi-Fiを利用してiPad Proで動画視聴/雑誌読み放題/音楽聴き放題
自宅でタブレットやiPadを利用している人も多いと思います。そんなときにドコモ光があれば、Wi-Fiを利用することで快適に動画をタブレットやiPadで視聴することもできます。
実際にドコモ光環境下で、iPad Proを利用してみると、やはり大画面の魅力を最大限に活用でき、dTVやdアニメストアのHD画質でもサクサク動作しました。
また、大画面のiPadでは、雑誌を読むのにも適しており、丸ごと雑誌をWi-Fiでダウンロードして読むこともできるdマガジンやdブックは非常に便利です。→「ドコモ光のWi-FiでiPad Proを活用してみた」
それ以外にも、dヒッツを活用して音楽を聴き放題で聴くこともできますし、dアニメストアのアニソン特集でアニソンを聴くのも聴き放題です。
子育て世帯であれば、知育アプリ30種類以上も利用できるdキッズも有効活用できますし、Wi-Fi環境があればそんな時にも安心です。→「ドコモのdキッズは子育てに非常に役立つ知育系サービス! 使ってみたら効果実感! お勧めアプリを紹介」
ドコモ光のキャンペーン/工事料金/評判
ドコモ光の特典・キャンペーンを最大活用
ドコモ光を申し込みする際に忘れてはいけないのが、各種特典・キャンペーンの存在です。以下のような特典が現在実施されています。
ドコモ光新規工事料無料特典
ドコモ光dポイントプレゼント特典
ドコモ光新規工事料無料特典は、最近では終了と再開を繰り返しています。終了してしまったタイミングで申し込みしてしまうとかなりもったいないので、工事料無料が実施している今のうちに申し込みをしておきましょう。
dポイントプレゼント特典の注意点としては、もらえるdポイントは期間・用途限定ポイント、という点です。→「dポイント(期間・用途限定)とは何か」
最大限にキャンペーン特典を受けることができるよう、期間中早めに申し込みをしておきましょう。
▼ドコモ光+おすすめプロバイダー▼
▼ドコモ公式▼
ドコモ光の気になる工事料金
ドコモ光を利用するためには、自宅で工事を行う必要があります。そのため当然、工事料金がかかります。(新規契約時工事料無料キャンペーン適用時は除く)
例外的に品目(プラン)変更を必要としない転用については工事が不要なため工事料金はかかりませんが、派遣工事が必要な新規契約の場合や、無派遣工事が実施される品目変更が伴う転用の場合には、ほとんどのケースで工事料金がかかると考える必要があります。
ただ、ドコモ光の工事料金については、現在の利用環境や自宅の状況によって、工事費用がかかったりかからなかったり、通常定められた料金以上にかかったりと様々なケースがあるため、一概に判断することが難しい部分があります。
大まかな料金は以下の通りです。
派遣工事 | 無派遣工事 | |
屋内配線の工程がある場合 または VDSL機器工事がある場合など |
屋内配線の工程がない場合 または LAN配線方式の場合など |
|
19,800円(戸建) 16,500円(マンション) |
8,360円 | 2,200円 |
すべて税込みの料金です。さらに、滅多にないと思われますが自宅の状況によっては追加工事料金がかかったり、土日祝日に工事日を設定すると追加で3,300円がかかる形となります。
ドコモ光の工事料金に関しては、別記事でもさらに細かく解説しています。
関連記事:「ドコモ光の工事料金(派遣/無派遣)をまとめておく」
ちなみに工事料金の支払いに関しては、一括で支払うこともできますし、負担が少し大きいと感じるようであれば、すべて分割払いで支払うこともできます。
回数は、12/24/36/48/60回から選択することができます。
関連記事:「ドコモ光の工事料は分割払いにすることが可能」
ドコモ光の評判について
ネット上でのドコモ光の評判を調べると、結構マイナスイメージの意見も多いです。
サービス開始当初の失敗によるマイナスイメージが残っているケースも少なくないですし、最近のものでもやはり全体の契約者数が多い分、強い不満が出てくるケースも少なからずある、ということです。
実際のところ、すでに700万契約を突破するほど多くの方が利用しているサービスなのですから、問題なく利用できているユーザーも数多く存在しており、むしろそちらの方が大多数と考えて問題ないと思います。
一部の問題や過去の印象がかなりクローズアップされすぎているところがありますので、そのあたりに関しては、改めて別記事「ドコモ光の評判の悪さを考える/散々な口コミ・継続する悪評」でも考えてみています。
実際のところは、もうある程度安定期に入っており、安心して使えるサービスといって間違いないと思います。少なくとも、サービス開始時から利用している私も、強い不満を覚えるような内容は今まで経験していません。
例えば、自宅で通信が途切れる、という場合には、電子レンジなど家電製品が原因となっており、ドコモ光にはまったく関係ないケースもありますし(「ドコモ光Wi-Fi利用時の切断の原因は電子レンジだった?」)、そもそもドコモ光が原因というよりも、Wi-Fiルーターだったりスマホ端末側の調子が悪いケースもあるわけです。
それらが一緒くたになりドコモ光の「悪評」となっているのであれば、そのあたりは擁護しておきたいところです。(「ドコモ光の通信が途切れてしまう場合の対処方法」)
また、ドコモ光を利用していて「通信速度が遅い」と感じられる場合には、様々な要因が隠れていることが考えられます。一つ一つ切り分けて「遅い」原因をつぶしていくことで、改善する可能性は十分あるので、まずは何故遅いのかをしっかり確認してみましょう。→「ドコモ光が遅い!速度が出ない原因と対策を考える」
ドコモユーザーであれば料金面・ポイント面などで確実にメリットはありますので、是非ドコモ光を利用してみましょう。
ドコモ光の新規契約かフレッツ光からの転用か、事業者変更か
ドコモ光の新規契約/転用/事業者変更の契約詳細について確認しておきます。
ドコモ光の契約をしたいと考える場合、ケースとしては3通り存在します。
一つは、新規契約の場合。これは、フレッツ光以外の他社光回線からの切り替えの場合も含みます。
もう一つは、NTT東西が提供するフレッツ光からの転用の場合です。
そして最後の一つは、他社光コラボからドコモ光への事業者変更です。
ドコモ光の新規契約
ドコモ光の完全な新規契約の場合には、それこそ料金の比較対象がないので、ここまで解説してきたドコモ光の料金をそのまま理解して受け入れられるかどうか、という判断になります。
逆に、仮に新規契約であっても、それまで別の光回線事業者を利用していたということであれば、そちらとの料金比較が発生するはずです。おそらくその場合にはドコモ光とそう変わらないか、もしくはドコモ光の方が高いというケースもあるでしょう。
そうなるとドコモ光の新規契約に踏み切る動機がなくなってしまいそうですが、ドコモ光にはドコモの回線料金から割引かれるドコモ光セット割引が存在することを、ここで思い出しましょう。
それによる割引後の料金が、ドコモ光の新規契約をする動機の一つとなります。「ドコモ回線を含めたトータルでの安さ」ですね。
フレッツ光からドコモ光への転用
フレッツ光からの転用の場合は、手続きが簡単で工事もほぼ不要(旧光利用時のみ工事が必要な場合あり)、しかもプロバイダーもドコモ光に対応しているプロバイダーであればそのまま引き継ぎが可能ということで、ほとんど何も変わることなく切り替えが完了します。
そのため、いつの間にドコモ光に切り替わったのか、まるで実感がないことも多いわけです。
ただし料金については、現状フレッツ光の割引なしの料金で利用しているのか、それとも割引キャンペーンが適用されている料金で利用しているかによって、ドコモ光にした場合に安くなるのか高くなるのかが変わってきます。
つまりドコモ光は、NTTフレッツ光のデフォルトの料金体系よりは安いけれども、キャンペーン適用時の料金よりは利用年数によって高いケースがある、というわけです。加えて言えば、地域差もあります。NTT東日本のエリアなのか、西日本のエリアなのかでフレッツ光のサービス体系が異なるからです。
ただ、仮にドコモ光の方が高くなってしまうようなケースでも、ドコモ光にはドコモ光セット割によるセット割が存在することを覚えておく必要があります。
ドコモ光セット割引が存在するということはすなわち、フレッツ光を割引なしの状態で利用している場合には、単純にドコモ光に転用するだけで確実に安くなる上に、光セット割も適用されてさらにお得、ということになります。
この場合には、ドコモ光に転用しない理由がありません。すぐにでも変更の準備を始めていいでしょう。→「ドコモ光への転用のメリットデメリットを検証してみた」
ただどうしても「ドコモ光の口コミを見ると、高くなったって書いてあるんだけど・・・」と、気になる場合には、以下の記事もおすすめです。→「ドコモ光にしたら高くなったという口コミは本当なのか」
ある程度検討もできて、実際にドコモ光に申し込みをした場合の流れを確認しておきたいという場合には、こちらを参考にどうぞ。→「ドコモ光申し込みから開通までの流れ」
新しい光の手続き・事業者変更とは
2019年、光サービスに新しい手続きが登場しました。「事業者変更」です。
どういう内容かというと、今まではNTTフレッツからドコモ光などのコラボ光に変更を実施した場合、再度別の会社のコラボ光に変更することはできませんでしたが、これが可能になったというわけです。
つまり、ドコモ光があることを知らずにコラボ光であるソフトバンク光やOCN光にしてしまった、という場合も、そこからドコモ光に事業者変更することができるのです。
コラボ光は終着点、という常識が覆り、自由度がますます高まりました。
コラボ光にしてしまったからもうドコモ光にはできない、とあきらめていた方も、再検討可能です。今すぐ詳細内容を確認してドコモ光への事業変更を実施しましょう。
新規契約時エリア確認と開通までの期間
案外ドコモ光の新規契約時に忘れがちなのが、ドコモ光のエリア確認と、実際に開通して利用できるようになるまでの期間の確認です。
インターネットが利用できない期間が発生すると困る、という人は非常に多いと思いますが、確認を怠るとそもそも新居で光が利用できないとか、開通までに時間がかかりすぎて利用できない期間が長くなりすぎるとか、様々な問題が発生してしまいます。
そのため、まずは事前にNTTの公式サイトでのエリア確認の実施は必須となります。
ここでフレッツ光のエリア外であればそもそもどうしようもありません。NTTの設備が整い、光ファイバーを引いてくれるのを待つしかありません。
しかし、エリア内ではあるはずなのに、住所が存在しない、というケースがあります。
これは、新築の場合によく発生するパターンです。NTTが所有しているエリアマップに、まだ新築物件は登録されていない、というわけです。
そのため、手順としては先にドコモ光をとにかく申し込みます。これが第一です。ドコモ光の申し込みがなされないと、住所登録手続きが開始されません。
その後、NTTによる現地調査が行われ、住所を登録が実施されます。その上でエリア内かどうか、サービス提供可能な地域なのかどうかの判断がおります。
ただし作業に通常のドコモ光申し込みよりも時間がかかってしまいます。最短でも二ヶ月程度は見ておいた方がいいかもしれません。
ちなみに私は引っ越し先が新築物件だったために、このパターンでかなり長期、インターネットの利用ができなかった経験があります。そのため新築届を出して住所が確定したなら、素早くドコモ光を申し込みしておく必要があります。遅れれば遅れるほど、インターネットを利用できるまでの期間が長期にわたってしまいます。
この件については、別記事「ドコモ光 新築でNTT住所登録なし/工事や引っ越しの流れ」を参照ください。
もし、引っ越し先の住所が中古物件の場合には、こちらの記事もどうぞ。→「ドコモ光を中古住宅一戸建て/中古マンション購入時に新規契約するタイミング」
ともかく、住所確認さえ無事終われば、手続き自体は問題なく行うことができます。あとは工事の日程を決めるのみです。
ドコモ光のおすすめプロバイダーは速度重視か知名度か
ドコモ光には、2021年4月現在、タイプAに18社、タイプBに6社のプロバイダー、合計24社が存在します。
タイプA(全18社) |
ドコモnet・plala・GMOとくとくBB・andline・BB.excite・Tigers-net.com BIGLOBE・DTI・エディオンネット・SYNAPSE・TikiTikiインターネット 楽天ブロードバンド・@ネスク・01光コアラ・Ic-net・hi-ho・@nifty・SIS |
タイプB(全6社) |
@T COM・OCN・TNC・Asahinet・WAKWAK・ちゃんぷるネット |
これだけあれば、選びたい放題ですね。ただし、コスト面を考えるとできればタイプAから選びたいところです。
ドコモ光の対象プロバイダーの中でも非常に大きなシェアを持つのは、やはりOCNです。
NTTフレッツ時代から桁違いに大きなシェアを持っており、ドコモ光に転用する際にもそのまま転用している人も少なくないと思われます。
以前は100%満足とは言い切れない部分も多かったOCNですが、昨今かなり内容が充実してきていますので、お勧めしやすいプロバイダーになってきています。
以前はv6プラス対応ということで速度的に有利だったGMOとくとくBBですが、現在では多くのプロバイダーが同条件を揃えてきているので、差異を見つけるのが難しくなってきています。
ということで、実際利用してみた速度はどうなのか、GMOとくとくBBを自分で確認してみるべく、プロバイダー変更をしてみました。→「ドコモ光/GMOとくとくBBの高速Wi-Fiルーターを使ってみたら驚くべき結果が出た」
その結果として、少なくとも私が利用して試してみた上では、GMOとくとくBBの特徴でもあるv6プラス対応Wi-Fiルーターを無料レンタルして利用した場合の速度は、混雑時にも十分すぎる速度を確保してくれ、非常に快適であることがわかりました。
現状の選択肢の中で、もし通信速度を最優先で重視したいのであれば、v6プラスを利用して高速快適なインターネットライフを送ることができ、ドコモ光・タイプAで料金も安いGMOとくとくBBはお勧めと言えます。
ドコモ光電話の活用方法
ドコモ光電話は、ドコモ光開始から遅れること一年、ようやく開始された光回線を利用した電話サービスです。
光回線を利用するため、通話料も今までより安く利用することができますし、月額料金もたった550円で利用可能と、非常に大きなメリットがあります。
少なくとも、アナログ回線で固定電話を利用しているのであれば、ドコモ光電話に変更した方が確実に安くなりますし、「ひかり電話」を利用している場合には、ドコモ光電話に変更することで料金をまとめて、バラバラに請求が来る煩わしさをなくしてしまうことができます。
もちろん、ケータイやスマホでカケホーダイプランやギガホ/ギガホプレミア/ギガライトの場合の「かけ放題オプション」が開始されてしまっている現状、特に自宅の電話は必要ないというケースも増えていると思います。
そんなときにはあえてドコモ光電話は利用しないという選択肢もありますが、固定電話特有の「03」などの市外局番から始まる番号が据え置きで必要ということもあると思いますので、とりあえず利用できるようにしておくことも可能です。
その場合も、月額550円で利用可能なのでそれほど気にならないと思います。
ドコモ光電話の詳細に関しては、また別記事にて解説しています。
関連記事:「ドコモ光電話のメリットデメリットまとめ」
ドコモ光利用中の注意事項
ドコモ光開通後の契約内容確認
ドコモ光の大きな特徴として、申し込みを完了させて実際に工事が完了するまでの期間が、必ず二週間から場合によっては一ヶ月以上かかってしまうという点があります。これはもちろん、フレッツ光でも他のコラボ光事業者でも同じことです。いずれにしても時間がかかるのです。
そのため、当初の申し込み内容は工事終了して利用することができるようになるころには、ほとんど忘れてしまっていたりするわけです。
しかしそれでは、重要な確認事項を見逃したままにしてしまう可能性もありますので、工事完了後にはしっかり内容を改めて確認しておきたい、ということです。
確認方法としては、ドコモのお客様サポート(My docomo)より簡単に詳細内容が確認できます。
すべて関連記事にてその部分を解説しています。申し込み完了した方、そういえば一度も確認していない、という方もあわせてチェックしておいてください。
関連記事:「ドコモ光開通後に契約内容をMy docomoで確認する」
ドコモ光利用時にWi-Fiが切断する?
ドコモ光のWi-Fi利用時の注意点として、自宅の家電製品、たとえば電子レンジなどと電波干渉が発生し、通信が切断されたり不安定になるケースがあります。
そんなこと滅多に怒らない、とついつい考えがちですが、実は環境によってはかなり強めに影響が出る場合もあります。通信がどうもおかしいと感じた場合には、一度この点を検証してみてもいいかもしれません。
関連記事にて詳しく解説しています。→「ドコモ光 Wi-Fi利用中の切断の原因は電子レンジだった?」
引っ越しをしてもドコモ光は使える?
ドコモ光を利用するにあたって、仕事上非常に転勤が多いとか、将来的に引っ越しする可能性があるということもあると思います。そんな時でも、ドコモ光はそのまま契約を引き継ぐことができる「移転」という手続きがあるため、安心です。
もちろんそれ以外にも、一度解約をしてしまって、改めて新規契約をするという方法もありますが、状況によって移転がいいのかどちらがいいのかは変わってくるので、自分の状況に合わせてその都度確認をした方がいいでしょう。
移転については、実際に実施した流れを解説しています。→「ドコモ光を引っ越しで移転してみた!体験すると出てくる予想外の注意点」
移転にかかる手数料や注意点などを確認しておきましょう。