ドコモの新商品・新サービス発表会(夏モデル)は、5月24日の午後0時より開始されました。
5月24日といえば、シンプルプランおよびウルトラシェアパック30のサービス開始日と重なっていたわけですが、それだけに終わらずさらなる新プラン「docomo with(ドコモ ウィズ)」が発表されたのが衝撃でしたね。
新商品のお目見えに合わせて、新サービスも発表された形です。
全7機種1タブレットが発売され、その中にはドコモからしか発売されないXperia XZ Premiumをはじめ、Xperia XZs、Galaxy S8+、Galaxy Feel、arrows Beなど、注目の機種が目白押しです。
既に9月、iPhone 8/iPhone 8 Plusは発売され、あとはiPhone Xを待つばかりです。
そんな中で、Androidスマートフォンの2017年夏モデルを改めて、確認していきたいと思います。
※最新2017-2018年冬春モデルについてはこちら→「2017-2018年冬春モデル・ドコモ新機種の選び方」
2017年夏・ドコモ新機種の選び方とは
まず2017年夏のドコモ新機種については、大きく二つのグループに分けることができます。
すなわち、「docomo with対応か/非対応か」です。
docomo with対応端末は、とりあえずスペックを抑えてある2機種が選ばれていますが、端末購入補助がかからないため、端末代金をそのまま定価で一括購入するか、もしくは割賦にするかになります。
目先の費用は若干かかる形となりますが、長期利用をすればするほどdocomo withによる月額1500円の割引が効いてきます。
長期的なコストを最優先したいのであれば、docomo with対応機種であるarrows BeかGalaxy Feelの選択が必須です。
もし、コストよりもやはり欲しい機種にこだわりたいという場合には、それぞれのデザインやスペックを確認して選択していく形となります。最近の傾向として、特定の機種だけ突出した性能を持つ、というケースはそこまで多くないため、スペックにこだわりながらもある程度自由に選択ができるのではないでしょうか。
ドコモ新機種1:Xperia XZs SO-03J
今回もやはり人気を集めるであろう、SONY・Xperiaの最新機種・Xperia XZs SO-03J。
全体的なスペックが、前機種Xperia XZとそれほど大きく変わらず、細かい微調整をして再投入してきたような印象かもしれませんが、それでも現行モデルとして最高レベルのスペックを持つことは間違いありません。
ただ、Xperia XZと驚くほどの違いがないという点から考えて、例えば購入半年弱程度でXperia XZからわざわざ買い替えをするというほどの機種ではないと言えそうです。
SIMフリーのグローバルモデルとの違いとしては、ワンセグ/フルセグが利用できたり、おサイフケータイに対応していたりという点が異なりますが、それ以外はおおむねグローバルモデルと変わりはありません。
それにしてもXperiaだけは、「年間サイクル」を完全に無視して発売されます。やはり人気シリーズだから外せないということでしょうか。
2017年秋、9月にiPhone 8/iPhone 8 Plusが発売され、11月にはiPhone Xが発売されます。→「ドコモ・iPhone X/iPhone 8の購入準備を始めてみる」
2017年夏モデルXperiaのフラッグシップモデルとなるXperia XZsは、AndroidスマートフォンとしてのiPhone対抗機種ということになりそうです。
9月15日から10月31日まで実施されている「秋のスマホデビューキャンペーン」の対象機種に選ばれていますので、初めてこれからスマホを利用しようと考えている人にとっては、この期間がチャンスとなります。→「ドコモのキャンペーンまとめ」
関連記事:「Xperia XZsはドコモからも発売」
ドコモ新機種2:Xperia XZ Premium SO-04J
ソフトバンク、auからは発売されなかったXperia XZ Premiumが、ドコモでは発売されました。
Xperia XZsよりもディスプレイサイズを大きくしたハイスペックモデルで、スペック重視、大型のスマホを好むユーザーに人気が出そうです。
ただし、どうしても大型ハイスペック機種は利用ユーザーを選ぶ傾向があるため、ラインナップの幅を広げる意味で用意されたということもあるかもしれません。
あともう一つ、このXperia XZ Premiumが持つ意味としては、「iPhone 8 Plus」「iPhone X」の対抗機種としての意味合いもありそうです。ディスプレイサイズが近いですしね。
ドコモ新機種3:Galaxy S8 SC-02J/Galaxy S8+ SC-03J
Galaxyといえば、いまだに2016年のGalaxy Note7の事故の印象が根強く、購入に抵抗を覚える人もいるのかもしれません。
ただ、逆に気にしない人はまったく気にしないので、当然次に発売される機種は安全性は確保されているでしょうし(そうでないと困ります)、そもそも今までの販売実績から考えても、基本的にはサムスンを信用して、心配する必要はないと思われます。
とはいえ元々日本人の心証がよくない韓国メーカーということもあり、ドコモも以前のように強力にGalaxyをプッシュすることはもうないかと思いきや、今回夏モデルではGalaxy S8、Galaxy S8+、Galaxy Feelと三機種も採用されています。
ハイスペックモデルとしてのGalaxy S8とS8+はもちろん注目ですが、逆に新プラン「docomo with(ドコモ ウィズ)」の対象端末として選ばれているGalaxy Feelも、実はかなりの注目機種といえるかもしれません。
そういう意味でも、2017年夏のサムスン製端末には注目です。
Galaxy S8については、Xperia XZs同様、「秋のスマホデビューキャンペーン」の対象機種となっています。
関連記事:「Galaxy S8はドコモから発売されるのか」
ドコモ新機種4:AQUOS R SH-03J
SHARPのAQUOS Rについては、早めにSHARPから正式に発表されていました。今回そのAQUOS Rが、改めてドコモからも発売されることになりました。
ただこの機種は、デザインの好き嫌いが多少別れるかもしれません。
スマホとしての性能は、既に昨今、比較がほとんど意味をなくしつつあります。どれをとっても平均以上の動きはするので、あえて微妙な違いを比較しても仕方ないというレベルに入りつつあるわけです。
なので、AQUOS Rがほしいと思ったら、迷わず選択してもまったく問題はないでしょう。
ちなみにAQUOSは、今まで各社分散していたブランドネームを統合し、「R」としました。
Rの四つの意味を考えながら。新しいSHARPの目指す世界を確認しておいてもいいかもしれません。
注目点として、Xperia XZsが搭載を見送ったクアルコムのSnapdragon 835を採用しており、その処理能力には大きな期待が持てそうです。ちなみに、RAMも4GBです。
エモパーも性能アップして健在、さらには動く充電台「ロボクル」まで利用できるようになっていますので、興味がある人にとっては狙うしかない機種と言えそうです。
ちなみにAQUOS Rも、「秋のスマホデビューキャンペーン」対象機種です。
関連記事:「AQUOS Rの発表と以前のAQUOS」
ドコモ新機種5:arrows Be F-05J
ドコモのarrowsは、「年間サイクル」に沿ってフラッグシップモデルとエントリーモデルが交互に発売されていますので、今回のarrows Be F-05Jは、エントリーモデルとしての側面があります。
arrows SVの後継機種的位置づけですね。
Galaxy Feel同様、ドコモの新プラン「docomo with(ドコモ ウィズ)」の対象端末とされているため、そういう意味でも注目機種になりそうです。
さらに、arrowsのエントリーモデルといえば、arrows M02、arrows M03と人気の高い格安スマホをSIMフリー版としてMVNOから販売していることも注目ポイントであり、arrows M04の発売も発売開始されています。
実際に購入してみた感想は関連記事を確認ください。
関連記事:「arrows Beはお勧め機種か」
ドコモ新機種:Galaxy Feel SC-04J
Galaxy Feelは、arrows Beと同じく、ドコモの新プラン「docomo with」の対象端末となっていることで要注目機種になりました。
全体的なスペックを見ると、arrows Beよりは高めに設計されており、その分、価格帯がarrows Beより若干高めに設定されています。
ただ、これくらいのスペックがあってdocomo withが利用できるのであれば、これは買いといえそうです。
防水防塵にも対応しており、RAMも3GB、電池容量も3000mAh、そして注目すべきは電池持ち時間で、他の機種を大きく上回る170時間となっています。
サイズも今回の夏モデルでは最小サイズの約4.7インチと、持ちやすい大きさ、デザインです。
非常に人気が出そうです。同じくdocomo with 対応のarrows Beとどちらを選ぶか、悩みどころですね。
新サービス:シンプルプラン
既に5月24日からサービス提供開始が発表されているドコモの格安新プランです。
「シンプルプランはドコモの格安スマホつぶし」などと一部で言われたりもしているようですが、個人的には格安スマホつぶしどころか対抗も言い過ぎだと思っています。
何故なら、元々のドコモの最低料金:カケホーダイライトプランの1700円から、720円安くなっただけだからです。
ドコモの新プラン「シンプルプラン」は劇的に安い!というのは明らかに言い過ぎです。
シェアパック利用が条件であることをみても、どう頑張っても格安スマホ/格安SIMと比較してはいけません。
関連記事:「シンプルプランは本当にお得なのか」
新サービス:ウルトラシェアパック30
今まで準備されていたシェアパックの容量は、ウルトラシェアパック100、50、そしてその下はシェアパック15となります。
両シェアパックの50と15の間には、35GBもの容量格差があります。料金もシェアパック15が月額12500円で、ウルトラシェアパック50となると16000円と、3500円もの差があります。
そのちょうど間に、ウルトラシェアパック30が新設されることになりました。
実際の申し込みは5月24日からですが、シェアパックのプラン変更の反映は翌月以降になるので、実際の変更は6月以降、という形になります。
関連記事:「ウルトラパックのメリットデメリットまとめ」
新サービス:docomo with(ドコモ ウィズ)
対象機種をずっと利用し続けることによって、毎月の利用料金がずっと1500円割引となる新サービスです。
2017年6月1日からのサービス提供開始となり、arrows Be、またはGalaxy Feelの購入によって適用されます。
シンプルプランとも併用できますし、単独でも適用できるため、非常にお得になりますが、一つの端末を長期的な利用をするユーザーに非常に向いているサービスと言っていいようです。
詳細は別記事「docomo with(ドコモ ウィズ)は本当にお得なのか」を確認ください。
新機種・新商品発表会まとめ
今回の発表会では、新プラン「docomo with」やdジョブ、dエンジョイパスなど、新しいサービスが多く発表されました。
新商品については、注目点もやはりどんどん少なくなってきているためか、それほど多くの時間も使われなかった印象です。
全体的にレベルアップはしているけれど、そこまで大きくは変わらない、という印象でしょうか。
やはりサプライズ的な要素が強かった、新プラン「docomo with」が最もインパクトがありましたね。
これを受けて、しばらく息をひそめていたauが、新格安プラン「au ピタットプラン/au フラットプラン」を開始しました。docomo with対応プランとなりますが、ドコモが対応できていない部分にもフォーカスしてきているため、ドコモがさらにそれに対抗するのかどうかが注目でしたが、今のところ動きはありません。
ここまで動きがないということは、少なくとも次の冬モデルの発表あたりまでは動きはない可能性も高そうです。次回に要注目です。