docomo with(ドコモウィズ)は、ドコモ旧プランである「カケホーダイ&パケあえる」にて適用される割引サービスです。
そのため、docomo withを利用しているとは言っても、カケホーダイプランなのか、シンプルプランなのかなど、料金プランによって利用状況は多種多様なので、一口にahamoにしたらこうなる、ということはできません。
ただ、ahamoへの変更を検討している人は少なくないと思いますので、旧プランのケース別にahamoに変更した場合どうなるのか、docomo with利用中の方がahamoにすると、具体的にはどういうメリットがあるのか、解説していきます。
dカード GOLDはdocomo withでもお得!→「dカード GOLDは本当にお得なのか」
ahamoとカケホーダイライトプラン+パケットパックで比較
「カケホーダイ&パケあえる」におけるスマホの料金プランには、高い方からカケホーダイプラン、カケホーダイライトプラン、シンプルプランという三つのプランがあります。
このうち、通話に関して言えば、5分通話無料というahamoと同等の内容を含むプランは「カケホーダイライトプラン」です。
よって、比較のための通話プランとしては、わかりやすくカケホーダイライトプランをまず前提とします。(※シンプルプランを利用されている方は、以下、カケホーダイライトで出している料金よりも自分は税込792円ほど安いのだ、と脳内変換をお願いします。)
その上で、パケットパックはベーシックパックとシェアパックで考えてみようと思います。
ベーシックパック利用の場合/料金と容量では圧倒的にahamo優位
ベーシックパックはギガライトと同じく段階制のプランです。
データ容量を使った分だけステップが上がっていく形なので、最小容量かつ最低料金のステップ1で抑えられた場合と、ステップ2、ステップ3、そして最大のステップ4まで上がった場合の料金では大きな差があります。
まずはベーシックパック、ステップ1で抑えられた場合。
2年定期契約のカケホーダイライトプランは、税込1,870円、ベーシックパック・ステップ1が税込3,190円、spモードの330円を加えて、合計5,390円。
docomo withの1,650円割引きを適用させると、税込3,740円です。
ahamoの料金は、税込2,970円。
料金的にどちらが有利かは一目瞭然です。
ベーシックパック(+カケホーダイライト)の最安値と比較してこの差なのですから、いかにahamoがお得かがわかります。加えて容量は、ベーシックパック・ステップ1の1GBまでとは比較にもならない20GBですから、圧倒的にahamoがお得です。
仮に通話は全然しない、という人でシンプルプランを利用していたとしても、それでやっと料金的にはほぼ同等、しかしアハモなら容量がはるかに大きい20GB、かつあまり使わないとはいえ5分通話無料があるのですから、完全にアハモ優位と言っていいでしょう。
ベーシックパック・ステップ1でこの結果なのですから、ステップ2、ステップ3、ステップ4は推して知るべし、というところです。
シェアパック利用の場合/親回線か子回線かで判断が分かれる
シェアパックを利用している場合においては、親回線なのか子回線なのか、シェアグループ全体で何回線あって容量をそれぞれどれくらい使っているか、というところをしっかり踏まえた上でahamo(アハモ)への変更は考えた方がいいです。
ちなみに私自身がまさにこのケースに当てはまっており、ベーシックシェアパック利用中の親回線、かつdocomo with適用中の回線が今の私のメイン回線です。
元々全回線アハモに変更する計画を立てていたため、実際に変更したら料金がどうなるのか、シミュレーションしていました。
細かく計算をした結果、親回線の自分自身を含め、数回線はahamoに変更することによって容量に大きな余裕が生まれますし、料金的にもお得になります。
が、逆に、シェアグループ子回線でなおかつdocomo with適用中の方については、ahamoに変更すると料金が上がってしまう可能性が高いです。
カケホーダイライト+spモード+シェアオプションなら、1,870円+330円+550円で、合計税込2,750円です。docomo withの1,650円引きを適用すると、税込1,100円です。電話をほぼ利用しない、シンプルプランを利用している人であれば、さらに安く、税込308円で利用しているわけです。
料金的にはahamoよりも圧倒的に安いです。
ただ、もちろんここまで安くなる要因としては、代表回線にパケット分の料金が集中しているためでもありますし、いずれにしても利用可能容量はかなり限定的だったはずです。
それが、回線ごとに20GB利用できるようになると考えれば、メリットもかなり大きいと言えますし、回線ごとではなく、シェアグループ全体の料金として考えれば、そこまで大きな差はないか、回線数が少なければむしろ、アハモの方が安くなる可能性も高いです。
それを踏まえて私はahamoへの全回線移行を検討していたのですが、思いとどまった理由としては、以下記事で述べた通りです。→「ahamoに向けてシェアパック解約手続きを実施しようとした結果」。
料金なのか、容量なのか、通話の使いやすさなのか、そして私が思いとどまるに至った、細かいahamoのデメリットを許容できるかどうかで判断が分かれるところです。→「ahamoのデメリット! アハモにしてはいけない!?」
docomo withからahamoはあり! メリット・デメリット
仮に今まで単独回線でdocomo withを利用していたのであれば、これは確実にahamoに変更した方が、料金的にも容量的にも圧倒的にお得です。すぐにでも変更を検討した方がいいでしょう。
ただし、ahamoには各種デメリットもありますので、そちらをしっかり確認し、許容できるかどうか確実に吟味するのを忘れないようにしなければなりません。→「ahamoのデメリット! アハモにしてはいけない!?」
シェアパックでdocomo withを利用している場合には、料金を重視するのか容量を重視するのか、親回線なのか子回線なのかでも判断が変わります。
仮に子回線で圧倒的に安い料金で運用できており、容量的にも不満がないのであれば、現状維持もありだと思います。が、シェアグループ全体としてahamoに移行するのであれば、子回線の一部は値上げにはなるものの、利用可能容量は格段に増えますし、5分通話無料も付くと考えて妥協してもいいかもしれません。
ただし、全回線ahamoに移行するとなると、全員がもれなくWEBで手続きをするという大きな手間があるので、ここをクリアする必要があります。大仕事なので、全員で話し合って決めるようにしたいところです。
以下、改めてdocomo withとは何なのか、一から解説しています。参考程度に確認ください。
docomo with(ドコモ ウィズ)とは何か
「docomo with」は、対象端末を購入した場合に、月々の利用料金から毎月税込1,650円(税抜1,500円)をずっと割引するというサービスです。現在では新規提供終了しています。
当時のdocomo with対象機種は以下の通りです。
【2017年夏モデル】・・・「arrows Be F-05J」「Galaxy Feel SC-04J」
【2017-2018年冬春モデル】・・・「AQUOS sense SH-01K」・「MONO MO-01K」・「らくらくスマートフォン me F-03K」
【2018年夏モデル】・・・「arrows Be F-04K」「LG Style L-03K」
【2018年9月1日追加】・・・「iPhone 6s 32GB」
【2018-2019年冬春モデル】・・・「AQUOS sense2 SH-01L」「Galaxy Feel2 SC-02L」「らくらくスマートフォンme F-01L」
【2019年2月27日追加】・・・「iPhone 7 32GB」
関連記事:「docomo with(ドコモウィズ)対象機種比較」
※左から、LG Style、Galaxy Feel2、arrows Be F-04K
利用対象となる料金プランは「カケホーダイプラン」、「カケホーダイライトプラン」、「シンプルプラン」のいずれかを利用しており、かつパケットパックを利用している場合となります。
例えば、シンプルプランでシェアパック5やベーシックシェアパックのステップ1で利用している場合、
1,078円+330円+7,150円=8,558円
となりますが、ここから1,650円が割引されるため、税込6,908円で毎月利用することが可能となります。
最安値としては、シェアパックの子回線の場合となりますが、
1,078円+330円+550円=1,958円
この形から1650円の割引で、実に308円で利用可能となります。
仮にシンプルプランと2018年5月25日よりスタートしたベーシックパックを利用している場合には、最安値が次の通りになります。
1,078円+330円+3,190円=4,598円
ここから1,650円の割引で税込月額2,948円で利用可能となるため、シェアパックを利用していない単独ユーザーにも大きなメリットがあります。
関連記事:「ドコモのベーシックパック/ベーシックシェアパックを完全理解する」
docomo with(ドコモ ウィズ)は「ずっと割引」/ドコモ光パックも適用
docomo withの最大のメリットとしては、例えば二年間の期間限定割引、というようなものでなく、期間を区切らずにずっと割引される、という点が挙げられます。
端末購入後から割引が適用されるため、対象機種を利用している限りにおいて、ずっと安い料金で利用し続けることが可能です。
もちろん「ずっとドコモ割プラス」も適用されますし、ドコモ光利用中であればドコモ光パックによる割引も適用されますし、dカード GOLDによる10%のdポイント還元も受けられます。
ドコモ光パックの割引額については「ドコモ光は本当にお得なのか」にて詳細解説しています。
dカード GOLDの最大限活用方法は「dカード GOLD(dカードゴールド)は本当にお得なのか」にて詳しくご案内しています。
それら、すべての条件がそろえば、格安SIMに匹敵する安さになる可能性もあります。
docomo with(ドコモウィズ)概要まとめ
docomo withの概要を一覧でまとめておきます。
【割引内容】
割引額 | 1,650円/月(税込) |
適用開始 | 「docomo with」対象端末購入日から適用 (月途中に「docomo with」対象端末を購入の場合、割引額は日割り)以下のいずれかに該当した場合、翌月から適用。 ・必須パケットパックを「翌月から適用」とした場合 ・月々サポート及び重畳適用不可のキャンペーン割引を適用中の場合 |
適用終了 | 以下のいずれかに該当した場合、前月末までの適用。 ・「docomo with」対象外端末への機種変更 ※端末購入補助(月々サポート・端末購入サポート等)を適用せずに定価で購入した場合や SIMフリー端末等の既にお持ちの端末にSIMを差し替えて利用した場合は「docomo with」を継続適用 ・適用条件(対象料金プラン/必須パケットパック)を満たさなくなった場合 ・回線解約 |
docomo with利用時のケータイ補償サービス
2017-2018年冬春モデル以降のdocomo with対象機種、つまり「AQUOS sense SH-01K」、「MONO MO-01K」、「らくらくスマートフォン me F-03K」について、AQUOS senseの発売にあわせて2017年11月10日より、ケータイ補償サービスの料金を従来の550円から値引きして、月額363円(税込)で提供されることになりました。
2018年夏モデルの「arrows Be F-04K」および「LG Style L-03K」についても同様です。
あんしんパックを利用している場合も、今までの月額792円が月額605円となります。
加えて、補償を利用しての機種交換を実施した際も、今までは8,250円がかかっていたところを、5,500円で実施可能となります。
非常にお得になるものの、注意点としては、あくまで2017-2018年冬春モデルのdocomo with対応機種からの値引きであり、それまでのdocomo with対象機種であるarrows Be F-05JとGalaxy Feelについては、今まで通りのケータイ補償料金となります。
これにより、ケータイ補償をいずれにしても必ず利用するのであれば、同じdocomo with対応機種でも、2017-2018年冬春モデル以降の機種の方がよりお得になると考えることができます。
【docomo with機種のケータイ補償料金】
機種名 | ケータイ補償月額料金 | 補償適用時料金 |
arrows Be F-05J Galaxy Feel SC-04J |
550円 | 8,250円 |
AQUOS sense SH-01K MONO MO-01K らくらくスマホme F-03K arrows Be F-04K LG Style L-03K AQUOS sense2 SH-01L Galaxy Feel2 SC-02L らくらくスマホme F-01L |
363円 | 5,500円 |
iPhone 6s 32GB | 825円 | 12,100円 |
iPhone 7 32GB | 825円 | 12,100円 |