2021年、ドコモでは新料金プラン「ahamo(アハモ)」が提供開始されました。
そこで悩むのが、現状ドコモの最安値プランであるギガライトを利用している方々ではないでしょうか。
アハモに変更するべきなのか、ギガライトを維持するべきなのか。
アハモの詳細がわかってくるにつれて、比較検討もしやすくなってくると思いますが、その前にそもそも、現行のギガライトを正しく理解できていないと、どちらがいいのか判断ができません。
ということで、2021年最新版として、ギガライト超まとめを書き上げました。
ギガライトも、サービス提供開始から色々な変遷があったこともあり、情報がわかりにくくなっている部分もあります。
それらをすべて踏まえて、最新ギガライト情報として役立つ記事にするべく書いてみました。
これからギガライトを検討されている方、既にギガライトを利用しているものの容量が足りなくてギガホにしようか考えている方、最新プランとしてのアハモとの比較に悩む方、それぞれの状況に合わせて活用していただければと思います。
関連記事:「ドコモのアハモまとめ・ギガライト/ギガホから変更するべきか」
ギガライトの前提条件
ギガライトを正しく理解するためには、一つ、前提として理解しておきたい内容があります。
というのは、2019年10月1日以降に申し込みされたギガライトと、それ以前に申し込みされたギガライトでは、内容が異なる、という点です。
現状主流となっているのは、2019年10月1日以降に申し込みされたギガライトで、名称自体は変わらないのですが、両者を区別するための便宜上、My docomo上では「ギガライト2」と表記されています。→「ギガホ2/ギガライト2に変更してみた」
そして、旧ギガライトとギガライト2では、明らかにギガライト2の方が利用者目線でメリットが大きいため、ここで解説するのはすべて、ギガライト2の内容、ということになります。
まだ旧ギガライトを利用している、という方は、早めに変更手続きを実施しましょう。
ギガライトの料金体系まとめ
ギガライトは旧プランであるベーシックパックと同じ、4段階制のプランです。ステップ1からステップ4まで、利用容量によって料金が変化します。最低料金はステップ1(~1GB)で抑えることができた場合に実現でき、2年定期契約の場合の料金が月額2,980円(税込3,278円)となります。
この料金が、まずは基本になります。ここから利用容量が増えるに従い、ステップ2に上がると3,980円(税込4,378円)、ステップ3で4,980円(税込5,478円)、ステップ4で5,980円(税込6,578円)となります。表にしてみます。
ギガライトの基本料金と二つの追加割引き
ギガライト | ステップ1(~1GB) | ステップ2(~3GB) | ステップ3(~5GB) | ステップ4(~7GB) |
基本(2年定期契約時) | 2,980円 (税込3,278円) |
3,980円 (税込4,378円) |
4,980円 (税込5,478円) |
5,980円 (税込6,578円) |
みんなドコモ割 (3回線以上)のみ適用 |
1,980円 (税込2,178円) |
2,980円 (税込3,278円) |
3,980円 (税込4,378円) |
4,980円 (税込5,478円) |
ドコモ光セット割 のみ適用 |
2,980円 (税込3,278円) (光セット割適用なし) |
3,480円 (税込3,828円) |
3,980円 (税込4,378円) |
4,980円 (税込5,478円) |
みんなドコモ割(3回線)+ ドコモ光セット割適用 |
1,980円 (税込2,178円) (光セット割適用なし) |
2,480円 (税込2,728円) |
2,980円 (税込3,278円) |
3,980円 (税込4,378円) |
※dカードお支払割、または2年定期契約適用後の料金
※表は、dカードお支払割、または2年定期契約適用後、みんなドコモ割3回線以上、ドコモ光セット割適用後の料金/すべて税別
まず、基本となる料金を押さえた上で、そこから自分自身にどういう割引が適用されるのかを当てはめていくことになります。
基本の上に追加適用される割引は二つ。みんなドコモ割とドコモ光セット割です。
みんなドコモ割は、ファミリー割引の音声回線数が合計2回線以上の場合、月額料金を500円(税込550円)割引き、3回線以上の場合には1,000円(税込1100円)割り引く、という内容の割引きです。→「ドコモのみんなドコモ割を完全解説」
つまりは家族が多ければメリットがあり、単独回線の場合はメリットがない、ということになります。
ドコモ光セット割は、その名の通り、ドコモ光を利用している場合に適用される割引です。
ここまでで、自分自身が大体どれくらいの料金でギガライトを利用することが出来るのか、目安がわかったと思います。
ただ、それぞれのステップについては、利用容量によって変動する部分なので、ステップ2までで抑えられるのか、ステップ4まで行くのかなどによって、毎月の料金は変動することになります。
dカードお支払割と2年定期契約
もう1点、理解しておきたい内容があります。上記表に、赤文字で注釈をつけた部分を見ていただくとわかる通り、「dカードお支払割 または 2年定期契約適用後」の料金、とあると思います。
これは、ギガライトの大きな特徴の一つであり、2年定期契約を選択するかしないかで、月額料金が170円(税込187円)違います。
2年定期契約を選択すると、解約時に解約金が1,000円(税込1100円)かかってしまいますが、その代わり月額料金が170円(税込187円)安くなります。2年定期契約を選択せず、定期契約なしにした場合、いつ解約しても解約金はかかりませんが、170円(税込187円)の割引きが適用されません。
どちらがいいかは、好きに選ぶことが出来ます。
もし、毎月のドコモ料金の支払いを、dカード/dカード GOLDで設定している場合には、自動的に「dカードお支払割」が適用されるため、2年定期契約を選ぶ必要がなくなり、定期契約なしとなります。
つまり、dカードお支払割があれば、月額料金の170円(税込187円)割引きが適用され、なおかつ、定期契約なしのため、いつ解約しても解約金はありません。
少しわかりにくいと思いますが、dカードお支払割に関しては、以下別記事にてさらに詳しく解説しています。
関連記事:「dカードお支払割をわかりやすく詳細解説」
上記料金表は、定期契約なしの場合と定期契約ありの場合の料金ですが、dカードお支払割がある場合は、定期契約ありの場合の料金になり、なおかつ解約金はなしとなります。
とにかくドコモ利用にあたってお得なdカード GOLDの詳細情報については、同じく超まとめ記事として以下で詳細解説しています。→「dカード GOLDは本当にお得なのか」
ギガライトの通話料金
ギガライトの基本料金が理解できたところで、通話料金に移ります。
通話料金は、家族間通話については無料でかけることができ、それ以外への通話については、30秒あたり20円(税込21円)がかかります。
SMS送信は、どれくらい利用する人がいるかはわかりませんが、国内では1回あたり3円から(文字数によって変動)、国際SMSでは1回あたり50円(税込55円)からとなっています。SMSは受信については完全に無料です。
通話について、毎月数分から数十分ならそれほど気にならないと思いますが、月に数時間と電話をかけるようだと、かなり料金は高くなってしまいます。
そうした、通話をよく利用する方向けには、二つの音声オプションが用意されています。
かけ放題オプションと5分通話無料オプション
通話の利用がとにかく多い、という場合にはかけ放題オプション、回数は多いけれど長電話はしない、という場合には5分通話オプションが用意されていますので、利用状況に応じて申し込みをしましょう。
ギガプラン上限設定オプションにより、1GB限定利用が可能に
ギガライトの特性として、段階制のプランとして毎月の料金は利用者の利用データ量によって決定される、という点があります。
しかし、自分が使ったデータ容量というものは、目に見えるものではないので、知らないうちに使いすぎてしまいステップが上がってしまい料金も想定以上になってしまった、ということがこれまでは十分起こり得ました。
そこで2021年2月18日より受付開始された「ギガプラン上限設定オプション」の登場です。
これを利用することで、データ量上限を1GBで止めてくれ、それ以上に料金が高くなるというケースを防いでくれるようになります。
速度制限がかかってもいいから、とにかく料金を抑えたい、というユーザーにぴったりのプランと言えます。
以下記事にて詳細解説しています。→「ギガプラン上限設定オプションでギガライトの最安値利用!」
ギガライトにはずっとドコモ特典が適用
旧プランで適用されていたずっとドコモ割プラスに代わり、ギガライトでは「ずっとドコモ特典」が適用されます。
毎年誕生月に適用される、という点が非常に大きいポイントで、プラチナステージであれば毎年3,000ポイント、dポイント(期間・用途限定)をもらうことができるという、非常に大きな特典となっています。
dポイントクラブのステージは、単純にドコモの利用年数、そして直近6ヶ月間のdポイントの獲得数に応じて決定するため、とにかくdカード/dカード GOLDを活用してdポイントを多く獲得していくのがステージを上げる最大のコツです。
ちなみに私は、直近6ヶ月獲得dポイント10,000ポイント以上を長く継続しているため、ずっとプラチナステージを維持しています。
関連記事:「ドコモのずっとドコモ特典をわかりやすく詳細解説」。
カケホーダイプラン/シンプルプランからギガライトに変更する場合の考え方
旧プランである、カケホーダイプラン、カケホーダイライト、シンプルプランからギガライトに変更する場合に、わかりやすい考え方をご紹介します。
旧プランは、プランと通話オプションが紐づいている形でした。つまり、
・カケホーダイプラン=かけ放題オプション
・カケホーダイライト=5分通話オプション
・シンプルプラン=通話オプションなし
ギガライトには元々通話オプションはついていませんから、シンプルプランと似たイメージと考えるとわかりやすいかもしれません。あとは、必要に応じて通話オプションを後から選択する、という形です。
つまりは従来と逆になっている感じですね。
ギガライトは端末割引きなきプラン
それまでのドコモの料金プランと言えば、端末購入時の割引きとして、月々サポートや端末購入サポートが前提とされていました。
それらと分離されたプランのさきがけとなっていたのがドコモにおいては「docomo with」だったわけですが、ギガライトはその流れを汲み、端末割引きとは完全に分離された上で、料金を単純に安くした料金プラン、ということが出来ます。つまり、構造としてはdocomo withとギガライトは似ているので、そういう意味では比較的理解しやすい部分もあると思います。→「docomo with(ドコモウィズ)は本当にお得なのか」
はじめてのスマホ利用なら最安値になるギガライト
はじめてスマートフォンを利用する、という方の場合、ドコモでは現在、「ずっとはじめてスマホ割」、「はじめてスマホ割」という二つのキャンペーンが実施されており、ギガライトを利用する場合の最安値を実現できます。
「ずっとはじめてスマホ割」の月額1,000円割引きは、「みんなドコモ割(3回線以上)」と同等内容であり重複しないため、元々みんなドコモ割(3回線以上)の条件を満たしている場合にはありがたみが全くありませんが、単独回線の人にとっては非常にありがたい割引です。→「ドコモのずっとはじめてスマホ割をわかりやすく詳細解説」
「はじめてスマホ割」は、適用対象条件がやや狭くはなるものの(通常新規契約が対象外など)、こちらも見逃せない割引であるのには間違いありません。
これからギガライトで安くドコモを使っていきたい、という場合には必ずチェックしておきましょう。→「ドコモのはじめてスマホ割はギガライト/ギガホ専用割引」
ギガライトで容量が収まらないならギガホを利用
ギガライトはその名の通り、データ容量の利用が比較的少ない、ライトな層に向けた料金プランです。
ギガプラン上限設定オプションを利用すれば、データ容量は1GBまでしか使えないものの、料金は最安値で抑えることが可能です。
ただし、実際にはひと月あたりに使えるデータ容量が1GBではあまりにも少なすぎる、ということもあると思います。思いのほか利用が増えて、ステップ4まで毎月利用してしまう、ということであれば、逆にデータ容量を豊富に利用することができるもう一つのプラン、ギガホを利用しましょう。
段階制ではなく、決まった料金で決まった容量を利用することができるので、安心して利用することが出来ます。
5Gギガライトはギガライトと同じ料金・同じ構造
ドコモの最新スマートフォンは、iPhoneも含め、5G対応機種が大多数に変わってきています。
これにより、5G対応端末を利用すると同時に、料金プランも5G対応の料金プランに変更となります。
ただ、ギガライトの場合は、これが5Gギガライトに変更になったとしても、変わる部分は全くありません。内容は4Gで利用していたギガライトと同じ、料金もそのまま据え置きです。
今までギガライトを利用していた人は、全く抵抗を感じることはありませんし、これから初めて「ギガライト」というプランを利用する方でも、上記解説してきた内容を一読していただければある程度は理解できると思います。
ギガライトの関連キャンペーン
ギガライト含む「ドコモのギガプラン」では、関連キャンペーンが同時に展開されています。合わせて押さえておきましょう。
ドコモのプランについてくるAmazonプライム
ギガライトを含む、「ドコモのギガプラン」利用者に対して、Amazonが提供する「Amazonプライム」の1年間分の利用権がプレゼントされます。→「ドコモのプランについてくるAmazonプライムの詳細解説」
Amazonプライムを利用することで、Amazonで商品を購入した際の配送も早くなりますし、Primeビデオを視聴することもできるようになるため、場合によってはドコモのdTVを一旦退会して代わりに利用することも可能です。
ギガライト含むドコモのギガプランを利用していても、そのままでは適用されず、別途申し込みが必要となりますので、注意しましょう。
その他、ドコモのプランについてくるAmazonプライム利用者限定で、Amazonでの購入時にd払いを利用することで、いつでもdポイント3倍になるキャンペーンも実施されており、非常にお得です。詳細は下記記事で解説しています。
関連記事:「Amazon d払いでいつでもdポイント3倍キャンペーン」
「ドコモのギガプラン」&「ディズニープラス」セット割
ドコモのギガプランの契約をし、キャンペーンエントリーすることで、月額700円が最大1年間割引される、というセット割引です。
Amazonプライムも相当お得ですが、こちらもそれに負けないくらいお得なキャンペーンです。
ギガライト含むドコモのギガプランを利用しているのであれば、必ず利用したいところです。
関連記事:「ドコモのディズニープラスの詳細解説」
「ahamo(アハモ)」にも変更可能なギガライト
発表されたばかりのドコモ・新料金プラン「ahamo(アハモ)」。各所で話題になっていますが、ギガライトを利用している人でも、アハモ開始と同時にアハモに変更することも可能です。
ギガライトを利用するユーザーは主に、データ容量をあまり利用しない人が多いと思われるため、アハモで提供される20GBが必要かどうかは微妙なところですが、ギガライトのステップ1で収まらないような人の場合には十分検討余地があります。
アハモの詳細も正しく理解し、ギガライトから変更するべきか、まだこれからギガライトの申し込みをしようと思っている人は待つべきなのかどうなのか、考えてみましょう。
アハモに関する詳細内容は、こちらから!→「ドコモのアハモにギガライト/ギガホから変更するべきか」
ギガライト超まとめ
ドコモのギガライトも、気が付けばサービス提供開始の2019年6月から既に1年以上経過し、ドコモの主要プランとして浸透してきました。
ただ、それ以前のプランであるシェアパック、そして端末購入時の割引きサポート・月々サポートが足かせとなり、いまだにギガライト/ギガホに変更できていないという人も少なくないと思われます。事実、私のメイン回線もいまだシェアパック利用中です。
そんな中登場する、新しい料金プラン「ahamo(アハモ)」は、そんなシェアパック利用ユーザーに、ギガライトを飛び越してアハモに変更させるくらいのパワーがあると思うので、今後ギガライトの立ち位置はまた若干変わってくるのかもしれません。
ただ、現状ギガライトは、ドコモで利用する際に最安値で利用できる料金プランであるのは間違いありませんので、全体を正しく理解し、活用していきたいところです。
また、状況が変わり次第、随時記事内容は更新していこうと思います。